RUT-1Kの登場によってすっかり出番の減ったRUT-1をUSB-A→C変換アダプタ及びUSB-C→HDMI変換アダプタと組み合わせてHDMIターミネーターとして使用してみました。



USB-C→HDMI変換アダプタは新たに大手通販サイトで千円強で購入したものです。

使用対象となるAVプリには前面に1個、背面に5個の空き端子があります。

最初に前面入力端子に取り付けました。効果はありますがそれほど大きくはありません。エージングを兼ねてそのまましばらく様子見しました。

次に背面の空き入力端子の一つに取り付けました。
S/Nがグンと良くなり解像度も上がりました。映像の方も解像度が上がり色も鮮やかになりました。
これは素晴らしいです。

しかしよくよく聴いていくと、取り付ける入力端子によって音が広がったり、引き締まったり、勢いが弱くなったりと、ころころ変わってしまいます。

背面入力端子5個のうち3個が音が広がる拡散系、2個が音が引き締まるタイト系、そしてそれぞれ音の勢いや低音の出方などに違いがあります。

試しにリビングのTVの入力端子にも使ってみましたが、やはりそれぞれの入力端子の音のキャラがオーディオの音に乗ってきてしまいます。ノイズ削減効果はAVプリの方が圧倒的に大きいです。

変換アダプタを2個使わなければならないというのも音質的には不利な要因です。

なかなか扱いづらい面もありますが、今は2セット用意して、QR-8を貼りつけたうえでタイト系の2個の入力端子に取り付けて使用を継続しています。

音に問題を抱えている変換HDMIターミネーターですが、S/Nの向上、画質の向上には捨て難いものがありいろいろ試行錯誤してきました。

そしてまずターミネーターを取り付ける入力端子によって音がころころ変わってしまう問題が解決しました。

単にAVプリの設定の問題でした。

ターミネーターを取り付けている入力端子については入力信号がないのでAVプリの設定上は「接続機器無し」の設定にしていました。
これを「接続機器有り」に設定を変えたらターミネーター取付端子からの音の影響を受けなくなりました。
ノイズ削減効果はそのまま残っています。

そしてもう一つの問題点が変換アダプタを2個使用することによる音質低下です。
こちらは変換アダプタを取り換えてみることにしました。

USB-C→HDMI変換アダプタはまだまだ数が少ないため、USB-A→C変換アダプタを取り換えて聴き比べてみました。



左は元々使っていた2個で数百円のもので、ごくごく一般的な音です。
中は1個数百円で、なかなか良いのですが余裕がなく少しきつい感じの音です。
右は千円越えの価格で、音にも余裕があります。エージング4日目あたりから音が良くなってきます。

ECI-50も必需品です。

ということで、今はこういう構成でAVプリの2個の入力端子に取り付けています。



1個だけでも効果は高いのですがまだまだノイズが残っている感じがしてしまいます。

なお保護キャップ代わりに安価なHDMIケーブルの端子部分を切り取って空き入力端子に挿し込んでいましたが全て取り外しました。
ノイズが多い時には音を引き締める効果もあったと思いますが、やはり余計なものはない方がスッキリします。前回投稿の該当部分も削除しました。

映像はとにかく鮮明になります。スッキリハッキリです。素晴らしいです。

音もノイズが取れて本当にスッキリです。逆にもう少しノイズがある方が情緒があってよいのかもしれません。

ただ４Kレコーダーの方はいい感じなのですが、４Kプレーヤーの方は音が少し硬すぎになってしまいます。そこで音声用HDMIケーブルを10年以上前に購入したものに取り換えたら解像度も高いままで硬すぎになることもなくなりました。

これからいろいろ聴いてもう少し調整しようと思います。

出番の少なくなったRUT-1の救済策として始めた変換HDMIターミネーターの実験でしたが、年内になんとかなって良かったです。

AVプリの設定から変換アダプタの音の聴き比べまで本当にいろいろと勉強になりました。

またHDMI入力端子のノイズ量の多さやRUT-1がHDMIターミネーターとしても能力を発揮することもよくわかりました。