年末にアコリバさんから、RES＆RETのデモ機をお借り致しました。
デモ機に使用したのは、レヴィンソンのプリアンプ・No380SLです。
パワーアンプには、アキュフェ-ズのプリメイン・E-650のパワー部分を使い、メイン・イン端子へバランス接続しています。
CDプレーヤーはエソテリックのK-03X、スピーカーはB＆Wの804D3です。
ＳＰのアンダーボードはRST-38H、アンプとプレーヤーはRHB-20です。

最初に、入力用のRES-RCAをプリアンプの空き端子に接続しました。
聴き慣れた曲から、今まで気付かなかった音が聴こえてきます。
無駄な響きが抑えられ、ヴォーカルの表情も鮮明で、ハットする場面に幾度か出会いました。
オーディオ的には、透明感が増し、空間の広がり、定位が改善され、奥行き感やセパレーションも良好です。
低域の解像度も良くなり、締まりの出た低域部分によって、少し高域寄りにシフトした様に感じましたが、使う機器や好みによっては、更に好印象になると思います。

次に、RES-RCAを接続したまま、プリアンプの出力端子にRET-RCAを接続しましたが、この状態でシステムが最も優れたパフォーマンスを発揮しました。
RES-RCAで改善された音質はそのまま、更に厚みと力強さが加わり、オーディオ機器のグレードをワンランク引き上げた感があります。
結果的に、RES-RCAによってクオリティが改善され、更にRET-RCAを加える事でバランスも改善され、システム全体のクオリティが大幅にアップ致しました。
ちなみに、上記の状況からRES-RCAを外し、RET-RCAのみを接続した状態で試聴しましたが、開放感のある音で、とても魅力的でした。
RES-RCAとRET-RCAとも効果は十二分に発揮していて、少し高価ですが購入を検討しています。