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   [00-01]ACOUSTIC REVIVE全般
     新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚
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投稿者 スレッド
PAKA
投稿日時: 2017/10/18 11:37
長老
登録日: 2008/2/22
居住地: 兵庫県
投稿: 764
新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚
みなさんこんにちは、PAKAです。

この度、11月8日から全国流通する予定で新発売されるAcoustic ReviveレーベルのクラシックCDを先行して入手することができましたので、その様子を投稿してみようと思います。
これらのCDの録音は、管理人Kさんが写真でその様子をご紹介していたスレッドがあります。
https://acousticrevive.jp/xoops/modules/newbb/viewtopic.php?viewmode=flat&topic_id=4421&forum=26

今回発売される音源の一部を、編集前のCD-Rで管理人Kさん宅で少しだけ聴かせていただいたことがあり、その素晴らしい録音にCD化されるのをとても楽しみにしていました。
先日、アーティストさんのSNSでCDが完成したことを知り、発売時期と流通する店舗などの問い合わせをさせていただくと、既にパッケージまで完成しているということで送付してくださり、一足先に入手することができたという感じです。

発売されるCDは以下の3枚で、全てクラシックのCDです。

「aure nove」 野入志津子 【AR1001】

シンプルとは洗練の極み、という格言が思い浮かぶデザインですね。
また、ケースはデジパック仕様で高級感があります。
こちらはリュートの演奏で、オランダの教会録音です。

ジャケット裏面です。


ジャケット内側です。



「ヘンデル リコーダーソナタ」 パトリック・デネカー 【AR1002】

デザインは3枚ともに同じデザイナーさん作と思われるもので統一されています。
こちらはリコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロのアンサンブル演奏で、ベルギーの教会録音です。

ジャケット裏面です。


ジャケット内側です。



「ブラームス ピアノ小品集」 福原彰美 【AR1003】
こちらはピアノソロの演奏で、神奈川県立相模湖交流センターでの録音です。


ジャケット裏面です。


ジャケット内側です。



それでは、それぞれのCDを聴いた感想も投稿してみようと思います。
CDは3枚ともUHQCD(Ultimate Hi Quality CD)仕様となっていて、HQCDを更に進化させた盤のようです。
ちなみに、全てのCDプレーヤーで再生できるようです。
興味のある方は、こちらで詳細をご確認ください。
http://hqcd.jp/

まずは「aure nove」 野入志津子 【AR1001】です。
こちらの録音は初めて聴きましたが、豊かで清涼感のある瑞々しいリュートが、ふわっとした余韻の音場に包まれて、なんとも心地よい演奏です。
教会録音特有の豊かで深い響きの中でもリュートが曖昧になってしまうことなく、とてもバランス良く電気的な響きを感じないS/Nの高いクリアな仕上がりに聴き入ってしまいました。
1曲1曲も穏やかで短い物が多く、1枚通してとてもリラックスして聴くことができるCDでした。

次は「ヘンデル リコーダーソナタ」 パトリック・デネカー 【AR1002】です。
こちらの録音は、少しだけ管理人Kさん宅で聴かせていただいたことがあり、録音現場の教会の様子が目に浮かぶほどの、リスニングルーム天井の遥か上まで音場が広がっているように感じるという初めての体験に驚き、いつか自宅システムでも聴いてみたいと思っていた演奏でした。
こちらも「aure nove」と同じく教会録音で豊かで深い響きという点では共通していますが、場所も違うのでその音場傾向の違いも楽しませていただきました。
個人的には、こちらのCDの方はアンサンブルということもあって特に各楽器の距離感などがよくわかり、奥行き感や録音現場の天井の高さがよく感じられます。
管理人Kさん宅でのハイクォリティな音を聴いている記憶から、さすがに我が家ではリスニングルームの天井はるか上までの高さ再現やリコーダーの質感など、もっと良くしていきたい点もありますが、「aure nove」と同様に豊かでクリアな心地よい音場に加え、各楽器配置などの立体感がとてもよく感じられる仕上がりとなっています。
内容もリコーダーのメロディを基調としたバロック音楽で、リラックスして気持ち良く聴くことのできるCDでした。

最後に「ブラームス ピアノ小品集」 【AR1003】です。
こちらは録音して間もない頃に、幸運にも未編集のCD-Rを自宅システムで聴く機会がありました。
まだまだクラシックにそれ程造詣のない私からしたらあまり馴染みのないブラームスのピアノ作品でしたが、演奏が始まってすぐに引き込まれる演奏力と高度な録音は記憶に強く、こちらもCD化されるのをとても楽しみにしていました。
こちらは上記2枚のような教会録音ではありませんので響きや音場の傾向は全く違いますが、負けず劣らずの素晴らしい録音となっています。
早速聴いてみると、個人的には、演奏が始まってすぐに真っ暗な中にピアノと演奏者がライトアップされ、ぽっと浮かび上がるような情景がイメージされます。
それほど大きくない響きの良いホールの客席で聴いているような印象で、語彙が乏しくて恐縮ですが、本当にそこで演奏しているように錯覚するほど不自然さがありません。
深くて等身大なピアノの音像と、打鍵のしっかりとした芯が十分に捉えられた録音で、その晴らしい仕上がりに一気に最後まで聴き入ってしまいました。
内容も小品集ということもあって1曲1曲は短く、ロマンティックな曲あり、リリカルで弾むような曲あり、深みのある渋い曲あり、とバラエティに富んでいてとても親しみやすいです。
有名な作曲家の知らなかった曲を知ることができて、私自身の音楽ライフをまた1つ豊かにすることができたのはとても有難い機会となりました。
また、個人的に福原彰美さんの引き込まれる演奏がとても魅力的で、他の作品や、機会があれば生演奏も聴いてみたいと思わせてくれるピアニストさんとなりました。

これら3枚のCDは、とても質感高く機器映えもすると思いますので、もしかしたら今後イベントやオーディオショーなどでも聴くことがある機会もあるのではないかと感じました。
音質はもちろん、演奏もとても魅力的なものですので是非みなさんも聴かれてみてください。
管理人K
投稿日時: 2017/11/3 3:16
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚
PAKAさん、皆様、こんばんは。

CDご紹介頂き誠にありがとうございます。

今回発売する3枚はいずれも世界的な演奏者で素晴らしい演奏をお楽しみ頂けます。
また録音も濱瀬祥氏と鈴木智雄氏による楽器の音色や質感、録音現場の空気感をそのまま取り込んだ素晴らしいものとなっております。

現在、クラシック録音は予算の関係でライヴ録音が主流でセッション録音は極めて少なくなっておりますが、今回の録音は3枚とも数日間会場を借り切ってケーブルや機材など全てに贅を尽くしたセッション録音となっております。

ぜひとも多くの方に聴いて頂きたい演奏と録音になります。

正式発売は11月15日で、e-onkyoからも同時期にハイレゾ配信が開始されます。
ケミ
投稿日時: 2017/11/11 10:46
長老
登録日: 2008/2/17
居住地:
投稿: 851
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚
PAKAさん、みなさん、こんにちは。

 11/15日に発売されるACOUSTIC REVIVEレーベルのCDを私も一足先に購入させていただきました。PAKAさんがおっしゃるように、とてもシンプルなデザインでデジパック仕様は所有する喜びを感じます。UHQCD(Ultimate Hi Quality CD)仕様にも興味を覚えます。そして、内容はそれ以上のものでした。


第1弾 野入志津子「aure nove」【AR1001】リュート演奏、オランダの教会録音
 他のクラシックCDを聴くボリューム位置で聴き始めたらちょっと大きいかなと思いましたがそうではなく、演奏が大きく展開する(リスナー側にも)ためそのように感じてしまいました。S/Nが高くエッジの立った強さはないのに音場いっぱいに演奏が展開し、空間全体が基音・倍音で包まれます。これが自分を通り越し部屋を超えて展開していきます。

第2弾 パトリック・デネカー「HANDEL RECORDER SONATAS」【AR1002】リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロ演奏で、ベルギーの教会録音
 このCDを聴き始めて最近導入したPC-TripleC/EXによる音の展開に似ているなと感じました。どこも誇張されることなくとにかく自然に聞こえます。左脳で分析的に聴くのではなく、右脳で音楽を楽しむことができます。そして、あまり大きくない地元の教会で体験した大学生男声合唱で、彼らが電子ピアノをチェンバロモードで伴奏に使用していた場面が鮮明によみがえってきました。

第3弾 福原彰美「ブラームス ピアノ小品集」【AR1003】ピアノ演奏、相模湖交流センター録音
 オーディオを本格的に初めてクラシックも聴くようになり、バイオリンと帯域の広いピアノは録るのが難しいのだろうなと常々感じていました。生の演奏ではあんなに心地よいのに多くの方のシステムではとてもきつい音にしか聴くことができなかったからです。しかし、それは録音サイドと再生サイドの両方に問題があったからであり、両者が解決するとこんな素晴らしい楽器はないとこのCDを再生してあらためて感じます。

 もうしばらくでこれらのCDは販売されますので、多くの方に体験していただけたらと心から思います。オフ会の際になかなか理解し合えないことに”質感”があると思うのですが、このCDはそのリファレンスとして最良のものであり、何よりもこのCDを鳴らし切れた際には極上の世界が見えてくると思います。

zappa1993
投稿日時: 2017/11/18 23:09
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚
皆さん
こんばんは

少し遅くなりましたが私もCDの感想を書かせていただきます。
アップされた写真のように美しい装丁のジャケットで、プラスチックと言う無機質な物に比べて手に取った時の喜びも大きいですし、これらの作品に対する作り手のこだわりというものが強く感じられます。
今回は3作品が同時発売という事で共通のデザインが用いられたのだと思いますが、今後も定期的に良い音楽を録音・発売していくとのことですので、引き続き統一感のあるデザインにしていっていただければと思います。

3作品は録音された順番にカタログナンバーが振られているようで、1番と2番は昨年のオランダ・ベルギーでの海外録音、3番は今年の5月に国内で録音されたものです。
海外録音のものは録音からリリースまで1年程かかっており、海外録音の話を知ってからいつ出るのかと首を長くして待っておりました。
良いものを発売したいという作り手の拘りからリリースが遅れたと伺っておりますが、失礼ながら期待していた以上の出来栄えで、聴き始めてものの数分で私にとっては特別な一枚になりました。

リュートはその素朴な音色が特徴で、楽曲や演奏者の事は知らなくてもクラシカルな演奏に心を癒される方も多いのではないかと思います。
私もリュートは好きでいろいろなアルバムを聴いてきましたが、わりと似通った楽曲が多く、また単楽器演奏という事もあり聴いている途中で退屈になってくるものが多くありました。
この作品も同様のリュート作品ではあるものの、とにかくリュートの音色と教会に響く余韻が美しく、常に新鮮な気持ちで聴き続けることが出来ますし、再生を開始した途端演奏の魅力に引き込まれます。
まるで時を遡った昔の演奏を聴いているようで、厳かな空気感とリュートの調べには崇高なものすら感じられます。
音楽を聴きに行くのではなく、自然と音楽が染み入ってくるような印象で、リラックスしている中で感動というものが湧き上がってくる感じがします。

名画などを見ていると感動のあまり絵に引き込まれ、その絵画が描かれた時代にタイムスリップして当時の観衆に交じって一緒にその絵画を見ているような錯覚になることがありますが、このリュートの演奏を聴いているとそれによく似た感覚を覚えます。
オーディオの再生音を聴いているのには間違いないのですが、どこかそうしたことが無となるような意識下で音楽を聴いています。
感覚的な話ばかりになってしまいましたが、リュートの録音にしては以外に低い音まで入っていて楽器の存在感が高く、今まで聴いてきた作品とは一線を画した音質であると思います。


次にベルギーで録音されたバロックものですが、バロック音楽も昔から好きで、アルヒーフ、オワゾリール、ハルモニア・ムンディと言ったレーベルの古楽作品も時折楽しんでいます。
こちらは3人編成の演奏で、リコーダーがメロディを奏でていることもありリュートに比べるとやや音色の変化には乏しい感じがしますが、こちらも様々な楽曲が収められていて最後まで何度も楽しむことが出来ます。
また、少し音量を上げて聴くことでヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロの存在感がぐっと増し、演奏の一体感が強く感じられるようになります。(それでもリコーダーが五月蠅くなることはありません)
バロック音楽にも様々なスタイルがありますが、軽やかな曲調の楽曲が多く収められておりこちらもリラックスして音楽が楽しめる好盤です。
素朴な音楽であるが故、大編成の交響曲のような圧倒される重厚感や起承転結といったものはありませんが、奇をてらったところのない音の繋がりが音楽というものを生み出しているという感じがし、音楽に対峙するのではなく演奏者ととともに音楽を楽しんでいるような感覚がしました。

本当に教会の中で生演奏を聴いているような自然な響きの録音で、オーディオ的な聴きどころはたくさんありますが、音の良し悪しをあれこれ考える前に素直に良い演奏に引き込まれます。
収録時間も長く一曲一曲を明確に覚え込めるわけではないのですが、好きな曲調のものは自然とメロディを覚えますし、全体としてバロック調の音楽の良さというものがすごく伝わってきます。
これも優れた録音であるが故の事ではないかと思います。
1番、2番の海外録音はトーンマイスターと呼ばれる方が編集に携わっておられるとのことで、統一感のある音作りになっています。


最後のピアノ作品は、私も以前にPAKAさん宅で録音されて直ぐの音源を一緒に聴かせていただきました。
この時は結構大きな音量であったこともありますが、物凄い迫力のある演奏で、とても小柄な女性が弾いているとは思えないものでした。
演奏されている楽曲はおそらくその時初めて聴いたものだと思いますが、メロディアスな中にもちょっとしたアクセントがあり、美しい音の並びに自然に音に耳がついていくような感じでした。
この時聴かせていただいた音源はピアノの音は芯があって凛とした生の臨場感を伴ったものでありながらアンビエント成分も以外にはっきりと聴き取れるのが不思議で、最初はアンビエント成分がちょっと多めかなとも思いましたが、しばらく聴いているうちにこれがとても自然に感じられるようになりました。
管理人さんに窺ったところ、あえてアンビエント用のマイクを立ててこれをミックスしているとのことでした。
実験的ながらきっとその方が良いと確信して録音したと仰っていましたが、なるほどその管理人さんの目論見は見事に成功しているように思えました。
CD化された作品を聴いてみると、記憶にあったようなアンビエント成分は少し抑えられているような感じがしましたが、よりピアノに一体化した自然なホールトーンになったとも言えます。
PAKAさん宅とは再生環境が違いますので、もしかしたらそのせいで聴こえ方が少し違ったのかも知れません。(また機会があればPAKAさん宅でこのCDを聴かせていただきたいと思います)
福原さんのことは最近まで知りませんでしたが、女性とは思えないような強い打鍵で音の強弱、表現力の豊かさには物凄いものがあります。
避けていたわけではないのですが以外にブラームスはあまり聴く機会がなく、今回何度もCDを聴いているうちにじわじわと良さが分かってきました。
割と古典の様式に通じるようなところもあり、聞き込んでいくうちに曲構成の良さを強く感じるようになりました。
これも演奏者の技量によるものではないかと思います。
最後の作品は鈴木智雄さんの録音でStudio Dedeで最新のDSD編集技術をもって製作されています。
その為かどうかは分かりませんが、最初の2作品に比べてよりアナログライクな音作りになっているのではないかと思います。

3作品ともライナーノーツも美しく、また詳しい解説も載っています。
何れも素晴らしい作品で、少しでも多くの方に聴いていただければと思います。
詳しくは以下のリンク先及び通販サイトをご覧になって下さい。

https://acousticrevive.jp/acoustic-revive-label/
yasualfa
投稿日時: 2017/11/19 18:25
新米
登録日: 2009/12/14
居住地:
投稿: 13
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚
みんなさん こんばんは。

先日のアコリバさんのイベントにてアコリバにてクラッシックレベールのCDが
販売されることを知り、その内容に惹かれ購入させていただきました。

私は、いろいろなジャンルの音楽を広く浅く聴いているのですが、その中でも
バロックや器楽曲などの編成の小さな楽曲が私のリスニング環境(狭い、小音量での鑑賞)
に合っており聴くことが多いジャンルになります。音楽的な知識は無いのですが
ハルモニアムンディ、パンクラッシックなど肌合いの良い音のレーベルを好んでおります。

今回のアコリバさんから発売されたクラッシックレーベルの内容がその楽曲、演奏の内容が
私の趣向と合致しており、大変嬉しく思っております。

既にみなさんがCDの詳細な内容、的確な感想を投稿されておりますが、私の感想を簡単に
投稿させていただきます。

リュートのソロについては、リュートが奏でられて発する音の表現の豊かさ、また、その音が教会の空間に
拡がって響く残響音が捉えられられており、録音された現場の空間が見事に表現されていて素晴らしいと思いました。
今まで自分が聴いてきたものでは楽器の響き、表現するニュアンスが心地の良いものはあるのですが
この空間の表現は、あまり体験したことが無く新鮮であり感動いたしました。
演奏が終了したときに、しばらく音の余韻が響き消えていく様が心地よいです。


リコーダーソナタについては、まず、リコーダーを奏でる際の息遣いの抑揚、また、音が空間に拡がっていく様が
良く表現されていることを感じました。リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロの位置の距離感も良く捉えられており
このCDについても、リュートと同様に空間の表現がすばらしいなと感じました。
個人的にはチェンバロの音が好きなのですが、このCDでは後方に位置し音量が抑えめに奏でられている
チェンバロの弦がつま弾かれて発せられる繊細な音の様がよく聴こえることが印象的でした。

ヘンデルのリコーダーソナタについては、E社で発売した往年の優秀録音のリマスター版が手元に
あったので比較して聴いてみました。演奏家により演奏表現は異なり好みが分かれるところだと思いますが、
各楽器が奏でる音のニュアンス、空間表現はアコリバさん版が大きく上回っていると感じました。


ピアノ小品集についてですが、まず、ホールの空間の中にピアノが位置していることが聴き取れ、ピアノが奏でられて
発する音のニュアンスとホールの響きの音が溶け合い、大きな空間で演奏している様が表現されていると感じました。
自分が聴いてきたピアノソロは、左右のスピーカーの間にピアノが大きく存在しピアノ自体から発している音を
主に収録しているように感じられるものがほとんどで、時折、きつく響くようなことがありましたが、アコリバさんのCDでは、
ホールの残響が心地く響き、ライブ感を味わえる内容となっていると思いました。。
演奏については、演奏家の方のブラームス作品への解釈、熱が感じられる旋律で表現されており、聴いていると引き込まれていきます。

何れの作品も、演奏家の方が楽器を奏でた表現のニュアンス、それに融合して見事に空間表現が収められているアコリバさんの技術、
こだわりが詰まった良い録音のCDであると思います。今後のレーベルの展開に期待しております。
PAKA
投稿日時: 2017/12/4 9:57
長老
登録日: 2008/2/22
居住地: 兵庫県
投稿: 764
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚
みなさんおはようございます、PAKAです。

返信をくださった皆さん、ありがとうございます。

この度のAcoustic ReviveレーベルのクラシックCD3枚、発売されて半月ほど経ちお聴きになられた方も増えてきたのではないでしょうか。
是非、たくさんの方に聴いていただきたいですね。

また、e-onkyoではハイレゾ配信も始まり、CDよりも高密度な情報量で更にマスターに近い状態の音楽を聴くことも可能となって、我が家ではCD再生のみの環境なのでうらやましくもあります。

私事で恐縮ですが、このところ毎年恒例になりつつある、仕事が忙しいこの時期を狙って機器のバージョンアップや新規機材購入の納品待ちなどを実施していて本格的なオーディオは少しの間お休み中ですが、戻ってきたらまたこの3枚のCDをたくさん聴きたいなぁと思います。
PAKA
投稿日時: 2019/9/24 21:40
長老
登録日: 2008/2/22
居住地: 兵庫県
投稿: 764
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚
みなさんこんばんは、PAKAです。

Acoustic ReviveレーベルのクラシックCDがまた1枚発売され、先日入手しましたので聴いてみた感想を投稿してみようと思います。
2017年5〜6月にオランダ・ハールレム教会で録音されたもので、Facebookなどの情報でCD化もされていることは存じていましたが、一般発売されるのを楽しみにしていました。

「バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ & パルティータ」 佐藤俊介 【AR1004A / AR1004B】



ジャケット裏面です。


今回は2枚組になっていました。


前3作品ともに、音質・演奏ともに素晴らしいものだったので今作品も楽しみに聴かせていただきました。
早速聴いてみると、ヴァイオリンが非常に滑らかで、教会の奥行きや天井の高さまで想像できる豊かな残響音と合わさり、楽器の質感とその場の環境が克明に録音されていると感じました。
また、ヴァイオリンの音色が普段よく聴く色々なヴァイオリンのCDと比較して少し明るい響きに感じ、当初は我が家の音の傾向からかと思いましたが、後にこの演奏に使われているバロックヴァイオリンの音の特徴であることがわかり、現代ヴァイオリンとの違いを聴くのも楽しかったです。
また、音質はもちろん演奏も素晴らしく、これまで演奏者の佐藤俊介さんは存じませんでしたが、ライナーを読んでみるとオランダ・バッハ協会の第6代音楽監督に就任されているすごい方のようです。

無伴奏のヴァイオリンCDで、ジャンル的に普段あまり聴かない方も多いかもしれませんが、オーディオ的にも質感チェックに最適な1枚になるかと思いますし、有名な「シャコンヌ」も収録されていますので、みなさんも流通がある内に是非入手されてみてください。
モリア1
投稿日時: 2019/10/25 21:16
長老
登録日: 2014/10/27
居住地:
投稿: 334
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚
PAKAさん、こんばんは。

このCDいいですよね。
すっかり私の愛聴盤になっています。

弦を裸のガット弦3本、銀を巻いたガット弦1本、バロック弓を用いたバロック・バイオリンでの録音だそうです。
それゆえに、とても味わい深く、表情豊かで、聴き応えがあります。
演奏も素晴らしいですよね。

因みに、レコード芸術11月号の「特薦盤」として掲載されていると、光ちゃんさんに教えて頂きました。
濱田滋郎氏が「最高級の成果に属するアルバム」として、那須田務氏が「今月のベスト1」として推薦評を記述しています。

もしご興味あればですが、
ギターでの同じ全曲演奏で、上記の濱田滋郎氏がライナー・ノーツを書かれている、
山下和仁
バッハ : 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ



これもお聴きになってみてください。
バイオリンとギターではそれぞれ技巧的な難所が違うので、その違いを聴くのも楽しいのですが、それよりも、どちらも素晴らしい演奏なので、聴き惚れてしまいます。
是非、山下和仁ギター盤も、聴いてみてください。
超絶エネルギー、超絶技巧、超絶高速パッセージに圧倒されること間違いなしです。

「青年の覇気とすでに成熟を迎えたギタリスト/芸術家の英知との合間―おそらく最もふさわしい「時」を選んで現れたこのアルバムは、ひとつの記念碑的な意味合いをおびるものとなろう」
(濱田滋郎氏のライナー・ノーツより)
PAKA
投稿日時: 2019/10/28 15:43
長老
登録日: 2008/2/22
居住地: 兵庫県
投稿: 764
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚
モリア1さん

こんにちは、PAKAです。
返信をくださりありがとうございます。

今回のAcoustic ReviveレーベルCDがレコード芸術11月号の「特薦盤」に選ばれたということで、多くの方に聴いていただけるとうれしいですね。

山下和仁さんのCDのご紹介ありがとうございます。
是非とも入手して、聴かせていただこうと思います。
楽しみにしております。
PAKA
投稿日時: 2021/11/25 20:34
長老
登録日: 2008/2/22
居住地: 兵庫県
投稿: 764
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚
みなさんこんばんは、PAKAです。

Acoustic Reviveレーベルから7枚目のクラシックCDが発売になっていましたので入手しました。
今回は「サント=コロンブ卿:2挺のヴィオールのためのコンセール集」というタイトルです。
ヴィオラ・ダ・ガンバの二重奏での演奏で、無伴奏が一般的なガンバのジャンルでは珍しいそうです。
実際、私はサント=コロンブの曲は初めて聴くと思いますので、楽しみに聴かせていただきました。

ジャケット表面。
今回もこれまでの6タイトルとマッチしたデザインで幻想的です。



ジャケット裏面。



2枚組になっています。


早速、試聴の感想です。
ライナーにはオランダ録音と記載されていますが、録音会場の記載はありませんでした。
ただ、とても豊かな響きを感じる空間感なので教会録音なのかなぁと推測します。
曲調はバロック音楽らしいゆったりとした荘厳な印象もありますが、親しみも感じる心地よい音楽だと感じました。

音質はやはりとても高品質で、CD1枚通して聴いても心地よい安心感が印象深いです。
また、とても厚みのある芳醇で包まれるような響きが気持ち良く、ちょっと試聴するつもりが結局1枚最後まで聴いてしまいました。
ハイレゾなどフォーマットの進化も大切だと思いますが、Acoustic Reviveのケーブルやその他アクセサリーを使用しての贅沢な録音機材、一流の録音エンジニア・マスタリングエンジニアなどなど全てにおいて妥協のない製作をすると、CDフォーマットでもこれ程の高品質なものが出来るというのは本当にすごいことだと思います。
世のCDが全てこのような音質で発売されることを願って止みません。

これまでのAcoustic ReviveレーベルのCDも素晴らしい演奏・録音ばかりでオススメですが、今回も期待以上の内容・音質で是非多くの方に聴いていただきたいと思いました。
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