●オプティカルディスクの真価を引き出すRIO-5?の、目覚ましい効果を耳にするにつけ、手に入れることができない今に地団駄を踏んでおりましたが、代用とするにはおこがましいながら、その縁にでもと某社プラズマクラスターを試してみました。

●卓上用の小型のそれ（プラズマクラスター25000）を入手し、細いブラス線でディスクを載せるためのステーを工作しました。

●CDで、思い掛けない有用性（ダイナミックレンジの飛躍を筆頭とする）を覚えましたので、マイクロレベルで摩擦接触するアナログディスクにも有効ではないかと考え、試してみました。

●テストに用いたのは「CHET BAKER SINGS:PACIFIC JAZZ(PJ-1222)」です。
大変魅力的なアルバムですが、お世辞にもオーディオファイル的優秀録音とは言えないディスクと思って来ました。
当時の彼らの置かれた環境や状況もありますし、聴かれる照準がそもそもそこに無いものと捉えて参りました。ジャズがお好きな方に、その先の深い言説はお任せしたいと思います。

●ほぼ6分の放射の後、静電気除去ブラシも用いずそのまま試聴しました。

●まず、楽音、特にピアノが、ホリゾントから離れ、背面の空間を感じ取ることができる程、空間的な分離が成されていることに気づかされました。

ぐるりと、演奏者各主体を囲む空間が見える様になり、加えて、ここまで入っていたのかと驚かされるマイクログルーブが整然と現れて参ります。
幾つかのパートを納めたトラックのミックスダウンで、まるでモノラルの様に成された曲もありますが、それであっても、各パートの分離を良く現出させつつ、弦の僅かな揺らぎであるとか声の繊細な動き等の精細な再生の飛躍によって、格段に優れたものを享受させて参ります。

●この種のディスクに限らず、再生音の、ある種の変性を求める方々には、うんざりさせられる話題であるかもしれませんが、取り敢えず、ディスクに納められた仔細を、つぶさに引き出してみる処から始めるべきは同じではないかと考えます。

●放射したのは片面だけでしたので、試しに裏面を聴いてみました空間的分離は、やや劣り、精細さも同様であるのを覚えました。
放射は気体の流れに沿うものと思われますので、直接面との違いと理解してみました。

○また、不思議なことに、放射した盤面では、静電気や埃の存在を殆ど感じ取ることがありませんでした。

◎仮のものでさえ、この様なオーディオ的貢献を果たすマイナスイオン放射ですので、叶うなら、アナログディスク向けRIO-5の開発研究へとお進み頂きたく、投稿させて頂くことに致しました。
心から願っています、どうぞよろしくお願い致します。

●対象ジャンルは異なりますが、カセットテープにおいても、CD同様の効果が見られましたので、ここに報告させて頂きます。

記録面に帯びた静電気に対するアプローチですので、尤もではありますが、閉じたケースに納められ、ほぼ密着しているテープ面にも作用するとは思い掛けなかったです。

●放射時間は片面12分、両面に施しました。

●DATでも同様と思われます。
オープンテープならば、さらに相応の効果を発揮するものと期待されます。

◎以上、みなさんご存知の事柄であるかもしれませんが、取り上げていらっしゃる方がお見えになりませんでしたので、取り敢えず、記させて頂くことに致しました。