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   [00-02]オーディオ全般
     演奏者の魂を聴きとりたい
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投稿者 スレッド
パラジー
投稿日時: 2011/4/28 21:20
一人前
登録日: 2011/1/6
居住地:
投稿: 88
演奏者の魂を聴きとりたい
アコースティックリバイブ製品の中核は、何と言ってもシングルコアケーブルではないでしょうか。
迷走電流を排除するために開発した、POCC-A楕円単線導線に、シルクチューブやカーボンCSFチューブ、銅のフレキシブルチューブなどによる、徹底した電磁シールドや静電気対策を加え、制振処理したプラグ類、無ハンダ化など、付帯音のない伝送を目指して、最善の対策を施した製品ではないかと思います。
私自身、何よりも受け入れやすかったのは、ロジックが明確だったことです。
多くのケーブルメーカーのように、ロジックに結びつかない美辞麗句をならべたてた解説にくらべ“結果とロジックが一致する”という信頼感がありました。これが世界中でアコリバ製品が評価される所以なのでしょう。

友人が持参した一本のシングルコアケーブルを体験した時の衝撃、今でも忘れることができません。
たった一本、ラインケーブルをRCA-1.0PAに交換しただけで信じられないほどリアリティーが高まったのです。
なぜ?
世のケーブルがこんなに再生音をマスキングしていたのか!
理解に苦しむというより理解不能といった方が正しい体験でした。
この体験がアコリバとのお付き合いのきっかけに。そして久しぶりの大改造の始まりでした。

私が小学生だった頃、ST管でラジオを組み立てて、その後はだれでも歩むようにアマチュア無線にはまり、そして、はやり始めたステレオを自作。
そうした育ち方をしたので今になってもアマチュア精神が抜ける事が無く、できるだけ自作するようにしています。また、購入した機器もほとんど手を入れて使っています。

今回、ケーブルすべてをシングルコアに移行するにあたり、自分なりの工夫をしました。
目標はシングルコアケーブルの性能を十二分に引き出したい。
そうした思いで実施した導入計画です。
少しばかりマニアックな内容ですが、皆様の和みになればと思い投稿させていただきました。


GOLDMUND のMIMESIS 28MEの上に鎮座しているのが、我が家の司令塔のパッシブコントローラです。
このアンプでTANNOYのGRF Memoryを駆動しています。

GOLDMUNDでGRF Memoryを駆動することも、パワーアンプの天板にパッシブコントローラを設置することも、確かにオーディオの常識にははずれているかも知れません。しかし、それには私なりの理由があるのです。
前者については、スピーカーの要求条件が口径38cm以上、低音用と高音用のユニットが同軸であること、そして高音用がコンプレッションドライバーである事なのです。
その選択肢から見つけると、ALTECの604かTANNOYに絞られますが、私の好みでTANNOYにしました。
だからといって、俗にいわれるタンノイらしい音は求めていません。スピード感ある再生音を目指したいのです。これが相棒にGOLDMUNDを選択した理由です。
しかし、当初は予想通りうまく鳴りませんでした。


私がパッシブコントローラにこだわる理由は、プリアンプ固有の音を排除したいこと。信号経路を最短にしたいこと、そして経済的な問題です。
一方パッシブコントローラの欠点は、パワーアンプまでの距離が長いと高域特性が劣化することです。そこでやむなくパワーアンプの上に設置しています。
そして、気に入った商品がないことから自作しました。
28MEのトップパネルはカーボン製ですが、当然制振対策が必要です。
管理人K氏の協力を得た制振対策の顛末については「ヒッコリーと水晶のコラボレーション」として投稿させていただきました。

パッシブコントローラにアコリバのラインケーブルをどのようにインストールしたのか。
ご覧いただいたように、一つの入力だけRCAジャックを設置し、他の入出力ケーブルは直結にしました。
これは一カ所でも接点やハンダ付け箇所を減らしたいという配慮で、片側を先バラにしたケーブルをアコリバに特注しました。こんな我が侭な注文を快く引き受けてくれる会社、そうは無いと思います。
納品時には、シルクチューブやノイズ吸収シート、QR-8などをいただきましたので、有効に使わせていただきました。


パッシブコントローラの重要パーツはボリュームコントローラです。私は英国のPenny+Gilesの製品を使っています。
日本ではなじみのない会社ですが、産業用センサーの製造が中心で、ミキシングコンソールのフェーダー類なども製造しています。
なんと言う事か、ケーブルを組み込み中にこの製品を壊してしまったのです。アニール処理した芯線といえども剛性はかなりのもの。ちょっとした不注意で端子を破損したのです。
この製品はアメリカ製のオーディオ機器から部品取りしたもので、20年ほど前に製造されたもの。一瞬血の気が引きましたが、netで調べてみると現在でも受注生産をしていました。
我が家に届くまで二ヶ月半ほどかかりましたが、その間使っていた国産の製品に比べると音質は比較にならないほどの違いがあり、苦労が報われました。

パッシブコントローラ、もうひとつ私なりの工夫をしています。
それは、入力切り替えスイッチでホットとコールドを同時に切り替えていることです。ケーブルのシールドはそれぞれ上流と下流の機器に接続して、筐体からはフローティングしています。
パッシブコントローラの筐体はパワーアンプの筐体とのみ接続しているのです。
なぜこうしたのか。それは、使用していない機器と完全に縁を切りアースループをつくらないためです。
そしてパッシブコントローラの筐体は、グランディングコンディショナーRGC-24を接続してアースの安定化を図っています。
その効果については投稿をご覧ください。抜群の効果がありました。


今回、スピーカーケーブルもシングルコアシリーズに交換しました。
これまで20年近く使ってきたケーブルはドイツのinakustic社の製品で、銀メッキした極細線を1500本以上束ねた極太ケーブルです。
私がこれまで使ったケーブルでこれを超える製品はなく、今日まで生き残ってきたのです。バランスの良さに加え、低音のドライブ能力は特筆ものでしたが、交換することに迷いはありませんでした。
パワーアンプからネットワークまでは約6m。今回使用したケーブルは、低音用がSPC-PA、高音用はSPC-REFERENCEでバイケーブル接続しています。

GRF Memoryのようなビンテージスピーカーの弱点はネットワークにあります。現在の常識でみると当時の部品はあまりにも貧弱なのです。
さらに回路を解析してみると「音はネットワークで作られていた」といっても過言でないことがわかります。


オリジナルのネットワークのままでケーブルをシングルコアシリーズに切り替えても、スピーカーがボトルネックになってしまうことは明らかです。
実はGRF Memoryをゴールドムンドでドライブする秘訣がここにあるのです。
ゴールドムンド導入に伴い製作したネットワークを、今回さらに手を加えました。
できる限りハンダ付け箇所を減らすことを目標に、部品の取り付けはカシメとし、回路はネジ止めで組み上げました。LCRの部品はすべてムンドルフ製です。
この改造で興味深い事がありました。
それは、シングルコアケーブルの導入に伴い、より実測フラットな周波数特性になるようネットワークのCR常数を変更したことです。


MDF上に組み上げたネットワークの足には、クオーツレゾネータQR-8を3個使用しました。
これで明らかに音離れが良くなります。実にコストパフォーマンスの高い使用方法だと思います。

ネットワークからスピーカーユニットまでは、低高音共にSPC-PAを使っています。ケーブル長は1.75mです。
ケーブルはスピーカボックスにあけた穴を貫通して直接スピーカーユニットに接続、ケーブルの先端にボイスコイルのリード線を直接ハンダ付けしています。気持ちとしてはカシメにしたかったのですが、うまい方法がなくあきらめました。
ユニットの端子にかかるストレスを低減するために、30cmほどシールドをしていませんが、シルクチューブだけは通しています。


スピーカボックスの改造についてもう少し説明しておきます。
今回の改造に伴い、オリジナルのガラス繊維の吸音材はすべて取り除き、新たな吸音材に貼り直しました。
その吸音材、材質が違う三層構造にして、箱の内側に向かって密度が低くなるようにしています。すべて自然素材で、いちばん内側の層はピュアシルクアブソーバーPSA-100を使いました。


改造後の試聴報告です。
やはりシングルコアケーブルの威力は圧倒的でした。
ラインケーブルもスピーカーケーブルも、電源ケーブルも、すべて音の方向性は同じで、導入するごとに、ドライブ能力が高くなり、音はクリアに。そしてリアリティーが高まりました。
到達点はいったいどこなのか、想像すらつきません。
特筆できるのが低音のドライブ能力です。以前のケーブルと比較しても、さらに芯のある再生をするようになりました。
今後の課題は部屋の環境を改善して、低域のある周波数で発生するこもりを取り除きたいと思っています。

「付帯音がないというのはこういうことなのか」シングルコアシリーズのケーブルを導入して実感しました。
恥ずかしながら、アコリバを知るまで付帯音を意識したことがありませんでしたから、衝撃的な経験の毎日でした。

アコリバ製品導入から3ヶ月、「空気感が再現できるシステムを目指したい」という気持から、「演奏者の魂を聴き取りたい」という気持ちになってきたのも、まんざら非現実的な事では無いような気がします。
ゲスト
投稿日時: 2011/4/30 8:20
Re: やはり空気感ですよねェ
私は全体の雰囲気で聴いています。
細部の表現は苦手なのですが雰囲気伝わってきますね、この投稿。

アコリバPCOCCA-A単線が全てのスタート台だと思います。
パラジー
投稿日時: 2011/4/30 17:03
一人前
登録日: 2011/1/6
居住地:
投稿: 88
Re: やはり空気感ですよねェ
バカボンのパパさん
パラジーです。
おっしゃる通り、空気感だと思います。
お互いのアプローチの仕方は違いますが、同じものを求めているのではないでしょうか。
PCOCCA-A単線の可能性を知るほどに、システムに手を入れざるを得なくなってしまいました。
結果は必ず報われるので楽しみです。
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