今から３０年ほど前でしょうか？
日本総国民オーディオマニアみたいな時代がありました。
その頃のオーディオメーカーは各社威信をかけて超弩級の製品作りをしていました。
上写真のアナログプレーヤーKENWOOD/L-07Dもそんな超弩級製品の一つです。

発売された1979年当時の値段は38万円。
今、こんな作りのアナログプレーヤーを発売したとしたら、まず100万円を下る事はないでしょう。

皆さん興味があるのは、かつての銘機の性能がどの程度のものなのか？現在のアナログプレーヤーと比べてどうなのか？という事でしょう。
しかし30年以上前の製品で現存するものも少なく、試してみようにも物がなくては試し様がありません。

ところが弊社会員の「大工さん」がこのL-07Dを非常に良い状態で所有している事が判りました。
という事で大工さんにお願いして現代アナログプレーヤーとの比較試聴が実現しました。

比較した現代アナログプレーヤーはノッティンガムのスペースデッキHDです。

このL-07Dはキャビネットに3種の高剛性素材を組み合わせたリジッドな構造、ターンテーブルもアルミダイカストにジュラルミンを圧入しシートもステンレスというキャビネットと同じく3層構造になっています。
















トーンアームとアームホルダーにもアルミ、真鍮、カーボンファイバー，ボロンファイバー，など当時として最先端の素材を惜しみもなく投入した異種素材組み合わせによる無共振構造の凄まじい作りで驚くばかりです。
















更にはこの時代としては異例の電源も別筐体となっており、電磁誘導の影響を回避しています。
















肝心の音ですが、驚きました。

凄まじいエネルギー感です。

スペースデッキHDと比べてもエネルギーが圧倒的です。
この凄まじいエネルギー感は高剛性構造から来るのでしょうか？
私は同じ高剛性構造の現代アナログプレーヤー・スパイラルグルーヴを聴いた時の衝撃を思い出しました。

しかもエネルギー感が強いだけでなく、質感表現も素晴らしいものがあります。
金属製に感じるような硬質感や独自のキャラクターは微塵も感じられません。
最近発売された只金属ぽい音になるだけのO社のアルミ製ターンテーブルシートなどとは大違いです。
滑らかで厚みのある素晴らしい音色と質感です。

スペースデッキHDに勝る部分は沢山あっても劣る部分は唯一S/N比くらいでしょうか。
これはダイレクトドライヴによるモーターの振動による影響だと思われますが、かといってテクニクス1200番のような酷いS/N比では決してありません。
防振構造が効いているのかダイレクトドライヴとしては脅威のS/N比です。

いやはやKENWOODさんは凄いアナログプレーヤーを作られていたんですね。参りました。
こうなると同じかつてのアナログプレーヤーの銘機エクスクルーシヴのP-3やYAMAHAのGT-2000などとも比較試聴したくなりました。

今から30年以上も前にこんな凄いプレーヤーを作っておきながら現在国内から発売されるアナログプレーヤーのお粗末さは嘆かわしいですね。
再び日本の技術力とセンスを世界に向けて誇れるような製品が出てきて欲しいものです。
















大工さん、このL-07Dは宝物ですよ。
この機会にアナログを復活されて大事に愛用されて下さい。

管理人K様、こんばんわ
昨日はとても貴重な体験有難うございました。
おかげ様でこのL-07Dで、レコードを聴けた事が嬉しく
性能だけでなく、音も良かったので安心しました。
それにしても、管理人K様宅で聴かせて頂いた
とても感動する音、アナログレコードでは
自然に手足が踊るほど、立体感・エネルギー感のある
超リアルなアナログレコードの音は
忘れられません。
管理人K様に、これらの機会を与えてもらい
アナログを、復活させない訳にはいきません。
私も、アナログレコードを自宅で聴きたいのです。
迷惑でしょうが、L-07Dを使える条件が調うまで
プロジックで保存して下さい
お願いします。

大工さん、こんばんわ！
先日はＫ様邸でご一緒できて大変楽しい時を過ごすことができました。ありがとうございました。

またアナログプレーヤー、きちんと良い音で鳴ったみたいで良かったですね！
凄く羨ましいです。

私もＫ様の音を聞かせてもらい、物凄く感動いたしました。
本気でＳＡＣＤＰとアナログプレーヤー両方欲しくなりました。

私もＢ＆Ｗは憧れのスピーカーなので、今度機会がありましたら是非、大工さんの音をおきかせください。よろしくおねがいします。

大工さん、ご無沙汰しています。

先日、大工さんのアナログプレーヤーKENWOOD/L-07Dをお店で聴かせていただき、これは本物だと思いました。

Wes Montgomery/Full HouseやPink Floyd/狂気を聴きましたが、現代プレーヤーに比べエネルギー感がまったく異なります。今付いているDENON/DL-103カートリッジを高解像度のものに交換し、しっかりとした調整を行えば、私のプレーヤーよりも高いパフォーマンスを示してくれるのではという感じもします。

管理人Ｋさんも述べていたようにダイレクトドライブによるS/N面でのデメリットはありますが、音楽が始まってしまえばまったく気になりません。

しかも、装置はスピーカーのソナス ファベール/クレモナはいいとして、アンプは20万円程度のロクサンのプリメインアンプで床に直置きです。逆にロクサンのプリメインアンプのコストパフォーマンスが高いということかもしれませんが、KENWOOD/L-07Dのポテンシャルの高さは相当なものだと思いました。

大工さんのシステムの主役として KENWOOD/L-07Dが活躍する日を楽しみにしています。

ケミさん・まさこさん
こんにちは、大工です。
まさこさんは、掲示板では初めましてですね。
私も、管理人K様邸で一緒に、CDやアナログレコード等を
鑑賞させて頂き、とても充実した一日でした。
まさこさんは、B&W・スピーカーに興味が有るようですが
ケミさんも、B&W・スピーカーを使用している方です。
私の、システムの音でよければ試聴して頂いても
差し支えないのですが、その後はお耳直しに
ケミさん邸宅のシステムで、B&Wのスピーカーを
聴いて頂ければ本当のB&W・スピーカーの良さが
解ると思います。
勝手な事を言ってごめんなさい、ケミさん
ご無沙汰です。
私もアナログを、復活させる事に決めました。
復活と言っても、機材の処分、整理や
フォノ・イコライザー、ケーブル等の購入と
まだ準備に時間がかかりますが
今年の秋ぐらいには、自宅で
アナログレコードを聴ける様にしたいと思います。
また、アナログレコードの事で
いろいろとケミさんにお聞きしたい事があるので
その時は、宜しくお願い致します。

こんにちは、みなさん。

私はKP-1100でアナログ再生を楽しんでいるものです。
管理人Kさんのレポートを読み、書き込みする次第です。

といいますのも、知人がL-07Dを保管なさっておりまして。
知人宅に訪問した時に、組み立ててくださり生「L-07D」を目にし、管理人Kさんのレポートを読み、借金をしてでも・・と思うようになりました。

また、アームに接続している５ピンケーブルは、（アコリバのフォノケーブルなどで使用可能な）標準的規格のものなのでしょうか？

よろしくお願いいたしますm(__)m