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     オリジナル盤vsリマスター盤 第一回 ビートルズ 「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」リプライズ
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投稿者 スレッド
管理人K
投稿日時: 2008/3/15 2:19
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
オリジナル盤vsリマスター盤 第一回 ビートルズ 「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」リプライズ


オリジナル盤VSリマスター盤
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
の「リプライズ」です(笑)

前回、同率1位とした英国オリジナル盤とモービル・フィデリティUHQR盤を再検証しました。
前回は冒頭のタイトル曲で比較試聴を行いましたが、今回は下記の主要3曲で行いました。

A面トラック3「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ」以下「ルーシー〜」
A面トラック6「シーズ・リービング・ホーム」以下「シーズ〜」
B面トラック6「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」以下「ア・デイ〜」

まずは、エルトン・ジョンの全米No1カバーや、映画「アイ・アム・サム」のサントラでのブラッククロウズやエイミー・マンのカバーも記憶に新しい「ルーシー〜」からです。
英国オリジナル盤ではハープシコードの音色も艶やかで煌びやか、ジョンのヴォーカルもパワーがあり伸びやかです。ドラムスやベースもパワフルですが若干歪みっぽさや膨らみを感じます。
対してUHOR盤は非常に高S/N比を背景に、良い意味で音が整理され
ヴォーカルの音像定位が明瞭になっています。ドラムスやベースも
ディティールが非常に明瞭でタイトで力強くなっています。
モービルフィデリティの通常盤で感じるようなEQ処理で無理にブーストされたような低域感ではなく、力強く最低域へと果てしなく延びる低域に快感を覚えます。
しかしUHQR盤ではハープシコードやヴォーカルの音色がややくすんで大人しくなっており、オリジナル盤の方が艶やかさや伸びやかさで優れているようにも感じます。
UHQR盤の方が圧倒的に低歪みであるのは間違いありませんが、オリジナル盤の艶やかさや煌びやかさを歪みと取るのか、魅力と取るのかで評価は分かれそうな気がします。

次に指揮者&作曲家のレナード・バーンスタインがバッハのフーガに匹敵する美しさと評価した、ストリングスを駆使した「シーズ〜」です。
イントロのハープが非常に艶やかでチェロやヴァイオリンなど弦楽器群の伸びやかな英国オリジナル盤に対し、音像ディティール明瞭で低歪みなUHQR盤、やはり「ルーシー〜」と同じ傾向を感じます。
音像定位が明瞭で奥行き、前後感が良く、低歪みなのはUHQR盤ですが、オリジナル盤の音色に比べると楽器や声がくすみ少々地味な印象があります。
特にチェロにおいての違いが明確で、英国オリジナル盤でのチェロは朗々とした雄大な響きですが、UHQR盤ではタイトで引き締まった音色の違いがあります。
オリジナル盤の方が全体に倍音が豊かな印象もありますが、これが本当の倍音なのか?付帯音や歪みによって醸し出されるものなのかの判断は難しいところです。

最後にフルオーケストラをアレンジし、この曲の最終コードを聴くだけでこのアルバムを買う価値があると言われた名曲中の名曲「ア・デイ〜」です。
両者を聴き比べてみると、明らかに違う点にまず気付きます。
ジョンのヴォーカルの高さ方向の位置が違うのです。
UHQR盤の方が英国オリジナル盤よりも明らかに低い位置で歌っているのが判ります。
これはモービル・フィデリティが通常盤のようにEQ処理を施した結果なのかどうかは判りませんが、その分、冒頭のアコギの後に登場するピアノなどはオリジナル盤と比べて低域が雄大で深く、最低域へグンと延びています。
UHQR盤はオーケストラの分離がよく、奥行き感が豊かです。
対して英国オリジナル盤のオーケストラはパワフルですが若干歪み
を感じる部分があり混濁してしまいます。
ジョンとポールのリードヴォーカルもエネルギー感があり伸びやかなのは英国オリジナル盤、若干引っ込むけど音像定位がシャープなのはUHQR盤でした。

以上、前回のタイトル曲との比較では判らなかった違いが色々と判りました(タイトル曲をもう一度聴き比べてみましたが、非常に似ているのは間違いありませんが、観客のざわめきなどのSEの奥行き感がUHQR盤の方が幾分深い事が判りました)

総合的な印象としては、多少の暴れはあるけれど、フレッシュでエネルギッシュな英国オリジナル盤、低歪みで混濁がなくオーディオ的な高音質で良い意味で整理整頓されたUHQR盤といったところでしょうか?

最終的にどちらも魅力的で甲乙付けがたく、私にはどちらにも優劣の判定を下す事は出来ませんでした。結果を楽しみにしていた方にはごめんなさいです

尚、今回比較に使わせて頂いたELPEAMANさんの英国オリジナル盤は非常に状態の良いものです。
現在流通している英国オリジナル盤にはとても酷い状態のものを、いかにも良い盤質であると偽って販売されてる事も多いのでご注意下さい。
英国オリジナル盤であっても、酷い盤質のものでは今回のような結果には絶対になりません。
中古ショップで買われる際は、通販などで買わずに、面倒でも直接店に行って盤質のチェックや実際にかけてもらってのチェックをお薦め致します。

ELPEAMAN
投稿日時: 2008/3/21 11:51
一人前
登録日: 2008/2/17
居住地:
投稿: 101
Re: オリジナル盤vsリマスター盤 第一回 ビートルズ 「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」リプライズ
管理人K さま

更に詳細な検証、ありがとうございます。トラック毎の違いまで、というのはまさに究極の聴き比べですね。UHQR盤の凄さを実感しつつ、オリジナル盤の揺るがぬ信頼を確認できました。ジョージ・マーティンの力が存分に発揮された作品、他にもあるかと思います。プロデューサー、エンジニアの括りで聴き比べするのも面白いかもしれませんね。または当時の人(存命の方もいらっしゃいますが)と現在の人を具体的に対象を絞ってみてもいいかもしれません。

いずれにせよ、次の比較試聴が楽しみです。

管理人K
投稿日時: 2008/3/22 21:29
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
Re: オリジナル盤vsリマスター盤 第一回 ビートルズ 「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」リプライズ
ELPEAMANさん、こんばんわ。

詳細な聴き比べが出来たのも、ELPEAMANさんが貴重なオリジナル盤をご提供頂いたお陰です。ありがとうございました。
結局、オリジナル盤とモービルUHRQ盤の優劣を着ける事は出来ませんでした。ビートルズやオーディオに何を求めるかで、好みは決まると思います。

>プロデューサー、エンジニアの括りで聴き比べするのも面白いかもしれませんね。

ロックでいえば、グリン・ジョンズやトム・ダウドなどで聴いて行くのも面白いかもしれませんね。

今後も宜しくお願い致します。
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