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   [00-02]オーディオ全般
     オーディオシステムのあり方とK氏の心境
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投稿者 スレッド
パラジー
投稿日時: 2011/10/3 22:32
一人前
登録日: 2011/1/6
居住地:
投稿: 88
オーディオシステムのあり方とK氏の心境
我が家のシステムを聴いた後輩のS君に頼まれて、彼のシステムの改造計画を依頼されたのが2ヶ月ほど前のこと。
これを機にS君から教祖と呼ばれる私ですが、アコリバ化に向けて半年間詰め込み勉強した結果、オーディオアクセサリーの真理をやっと理解しはじめた、半人前。
その間アコリバ製品はもの言わぬ教科書でありました。

そのノウハウを生かして、一日で、彼のシステムをアコリバ化したらどうなるのか。
そしてS君の反応は。
今回はその報告です。

早速S君のシステムを下見させてもらいました。
そうそう、彼の奥様はピアノの教師で(今はアスリート)、ご子息は音大出の人気ゲームの作曲家。いずれもしっかりした耳の持ち主です。

リスニングルームというよりスタジオと表現すべき地下室では、S君の音楽鑑賞とご子息の音楽製作を、パワーアンプの入力をセレクターで切り替えています。

そのシステムを簡単に紹介すると、
スピーカー : 三菱2S-3003
CDプレーヤ : DENON DCD-SA1
パワーアンプ : Accuphase PRO-20




簡単な下見でも、ケーブル類やボード、電源等、オーディオとしての配慮がほとんどされていないことが伺い知れます。
早速試聴させてもらいましたが、出て来た音は付帯音の嵐。高域の暴れには思わず耳を背けたくなるほどです。スチール弦かと思うほど、薄っぺらでヒステリックに鳴り響くバイオリン、過去にスタジオで聞き親しんだモニタースピーカーの片鱗すら感じられません。
そうした意味では、やりがいのあるシステムであったといえます。

今回はケーブルのシングルコア化と電源の強化、そしてパワーアンプやCDプレーヤの制振対策といった基本的な改善を目的とし、将来のバージョンアップにおいてもできるだけ無駄がでないように注意しました。
そして、今回はアコリバの「無料貸し出しキャンペーン」を活用させていただきました。
この制度を利用したのは、オーディオアクセサリーに数十万円も投資するといった、一般常識では考えられない暴挙を、S君自身の体験によって納得してもらいたいと考えたからです。
それにしてもこの制度、ほんとうに頭が下がります。
本来であれば、専門誌や評論家達がアクセサリーの重要性を分かりやすく説いていかなければならないのに、まさに木偶の坊、彼らがオーディオ産業衰退の要因にすらなっている背景があるからです。

アコリバからお借りした製品は以下の通りです。
コンセントベース CB-1DB  1個
コンセントプレート CFRP-1F  1個
コンセント   1個
レゾナンスチップ QR-8  2箱
ヒッコリーアンダーボード RHB-20  1枚
クオーツアンダーボード RST-38  2枚
電源ケーブル POWER REFERENCE 1本
電源ケーブル POWER STANDARD 1本
ラインケーブル RCA-1.0PA   1組
ラインケーブル LINE-1.0R   1組
スピーカーケーブル SPC2.0-PA 1組
POWER MAX切り売りケーブル 2m (Accuphase PRO-20改造用)

電気工事の資格を持つS君には、事前に、電気メーター直後にオーディオ専用の分電盤を設置してもらいました。
彼の興味から分電盤〜スタジオ間に、 \300/m のFケーブルと、評論家が絶賛するオヤイデの単線のキャップタイヤケーブルが引き込んでありました。
私はFケーブルを選択しましたが、後日、S君が両者を比較試聴して、以下のようなメールをくれました。

「先ほど電源ケーブル比較をしました。パラジーさんの言っていたとおりFの方がずっと艶やかでいいです。全体パワー感はオヤイデの方があるように感じですが、これは艶やかさが陰に隠れてしまったのか私にはわかりません。」
文章がアバウトなところは彼の性格なのでそのまま掲載しています。

話を改造作業に戻しましょう。
まずはラインケーブルを交換。付帯音が激減して何とか音楽を聴ける環境に変化しました。S君の反応もまずまず。想定通りのスタートです。
RCA-1.0PAとLINE-1.0Rの差は歴然で、価格差を考えれば仕方のないこと。どちらにするかS君の判断に任せます。

続いて電源環境の整備です。
AccuphaseのPRO-20は15年ほど前に販売された業務用パワーアンプ。
そのためか電源ケーブルが交換できない構造になっています。いかにも音の悪そうなケーブルなので、切り売りのPOWER MAX 5000に交換しました。これは絶大な効果があり、これほど顕著なら将来はPOWER REFERENCEに交換したいところです。

CDプレーヤの電源ケーブルには、POWER STANDARDと比較試聴した結果、POWER REFERENCEを選択。

壁コンセントはCB-1DBやCFRP-1F、アコリバ特製のコンセントで武装、ブレーカー周りもQR-8やPSA-100でチューンナップしました。

そしてスピーカーケーブルをSPC-2.0PAに交換。

すべてのケーブルをシングルコアに交換し、電源を強化したシステムは、以前の振る舞いを微塵も感じさせないほど静かに、そして音楽的に変貌していました。
高域の暴れも感じられません。
シングルコアケーブルに交換して初めてわかる事、一般のケーブルが発生する付帯音の凄まじさには唖然とさせられます。
S君の興奮度もかなり上がって来ました。
的確に判断する彼の耳の確かさは、私の想像以上で、スムースに作業が進みます。

続いてRST-38によるパワーアンプとCDプレーヤの制振対策です。
再生音はさらに静かになり、空気感すら感じられるまでに進化しました。

そして最後の詰めはスピーカーのセッティングです。
詳細は割愛しますが、設置位置をmm単位で追い込んだ結果、眼前にステージが広がりシャープにフォーカスを結びました。

これで教祖の仕事はひとまず完了。
それにしても、今回お借りした製品をインストールした結果は「すばらしい」のひと言です。付帯音や雑味を丁寧に取り除くことで、ソース本来の音楽性が蘇ることを体験したS君は、アクセサリーの重要性を理解してくれたようです。

後日、彼からもらったメールを紹介しましょう。
「息子が帰国したので聴いてもらいました。びっくりしています。倍音がしっかり出ていると大満足でした。」
音大でトランペットを選考したご子息の反応は、アコリバの方向性の正しさを物語るエピソードではないでしょうか。
私自身もK氏の心境を少しだけ理解できた瞬間でした。

それではなぜご子息が「倍音がしっかり出ている」という表現をしたのでしょうか。私にとっては興味深いひと言です。
楽器の倍音のスペクトルはかなり高い周波数まで複雑に分布していて、これが楽器の個性を決める要素にもなっています。
「彼らの耳は我々とは比較にならないほどセンシティブで、単純に音を聴くという感覚ではなく、オーケストラの中のひとつひとつの楽器が発する音を聴きとっているからだ」、と私は推測しています。リアリティーを感じるとはそういうことなのでしょうね。
一般の撚り線構造のケーブルでは、迷走電流に起因する付帯音が、倍音をいかにマスキングしているかが、よくわかる事例だと思います。

結論です。
今回の経験を通して、オーディオシステムのあり方が良く見えました。
古い製品とはいえ総額500万円近いシステム。本来、かなり高いポテンシャルを持っています。それでもセッティングの配慮に欠ければそれは凶器に変わるということです。
オーディオアクセサリーの重要性とセッティングのノウハウを理解したS君は、迷う事無く上記の製品の購入を決意しました。そのために彼はいくらお金を使う事になったのでしょう。
「気持ちよく音楽に浸れるなら」、これが音楽を愛するS君一家の結論のようです。


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