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   [00-06]アナログレコード
     これぞ アナログの銘機!!
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投稿者 スレッド
RANZAN
投稿日時: 2018/3/8 13:08
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
「想い出に残るレコード」 〜その8〜 クラシックで目覚める!

皆さん
  こんにちは。

初めて音楽とオーディオに魅せられて、その目覚めた頃の経緯を辿っていく今回の「思い出に残るレコード」
シリーズです。
これ以後のレポート内容について年代が前後していることをご了承ください。

「音楽とオーディオに目覚めた頃」といえば、それはまだ中学生の時でした。
現在においてはジャズとオーディオに没頭する毎日ですが、そもそも音楽に魅せられたのは前述のとおり
中学生の頃で、クラシック音楽が大好きだったことから、そのクラシックの奥深い表現力での感性の魅力に
嵌っていったといっていいでしょう。
当時、最初に聴いたバレエ曲「白鳥の湖」を耳にしたとき、また同じ“白鳥の湖”を偶然劇場映画で観た時に
おいても、その音楽での“小さな白鳥たちの踊り”は、オーボエとハープが奏でる情景の悲しいシーンは、
子供心に凄く脳裏に浸透し興味を示したことを覚えているのです。
以来、聴いたどのクラシック音楽からも、凄く熱い情感とその感性がよく伝わってくるようで、いっそう
クラシック音楽の良さと魅力にのめり込んでいったといっていいでしょう。

チャイコフスキ―3大バレエ音楽では「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」が存在します。
それは、まだLPでもモノラル時代だった頃、その中でも特に好みで毎日のように聴いていたのが“白鳥の湖”
でした。
この“白鳥の湖”は数多くの指揮者と各楽団の演奏を数多く聴いた中で、いちばん気に入ったのは、
「ストコフスキー指揮 NBC交響楽団」の超繊細でダイナミックな表現力で、このアルバムが唯一好みで、
一味違ったそのストコフスキーのタクト振りにも興味を示したのです。

そのストコフスキーは「オーケストラの魔術師」とも呼ばれ、その絶妙な間の取り方、リズムのテンポ、
哀愁を漂わせる感情と空気感、時には激しくダイナミックに脈々と流れるハープとオーボエの儚くて
悲しげなソロが、美しくもしんみりしたシーンに、クラシック音楽の良さに引きつけられていくようで、
思わずの虜になり我が心を揺さぶられるとともに感動させられたのです。
2幕のクライマックスともいうっべき、グラン・アダジオで、木管の和音の上のハープの華やかな
カデンツアにはじまり、弱音のヴァイオリンの独奏が限りなく甘味な旋律を奏でていくシーンに
いっそう誘惑させれていったのです。
指揮するストコフスキーはチャイコフスキーの曲を十八番とするところでもあり、管弦楽の色彩的な
効果に対する比類なきセンスを持ち合わせていることが判断できるものでした。

この名演は指揮者ストコフスキーの数多いレコードの中でも、傑作の一枚といえるでしょう。

〜 つづく 〜



RANZAN
投稿日時: 2018/2/24 16:35
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
「想い出に残るレコード」 〜その7〜 AUTUMN / GEORGE WINSTON

皆さん
  こんにちは。

その広々とした草原の青空に美しいアコースティック・ピアノが響きわたる情景には感動です。

【 AUTUMN GEORGE WINSTON オータム/ジョージ・ウインストン 】

Side 1
SEPTEMBER セプテンバー
1, COLORS/DANCEカラーズ/ダンス 2, WOODS 森 3, LONGING/LOVEあこがれ/愛

Side 2
OCTOBER オクトーバー
1, ROAD 道 2, MOON 月 3, SEA 海 4, STARS 星

アナログレコードが頂点を極めていた80年頃に録音されたという、このアナログレコードの
ジャケット及び音を見聞していると、まるで心が無垢のように純粋になるようで、そこから元気と
勇気をもらったようで新鮮な気分にならざる得ないのです。 
以来、このレコード盤は大切に保存していることから、今もって新品のように綺麗なジャケ状態を保ち
続けています。

これはジョージ・ウインストンがアコースティックピアノで綴る、“ファースト・ピアノ・ソロ”
としての、カルフォルニア・オータム・スケッチとでもいっていいでしょうか。

サウンドがとにかく素晴らしく澄んでいて、ウインストンの奏でるアコースティック・ピアノの美し
さは、まるで初恋のようなピュアで、四季をかすめていく風のように透明感があり、たおやかなピアノの
調べは色褪せた想い出を優しく甦らせてくれるようでもあったのです。

確かLONGING/LOVEの曲が、当時、自動車メーカーT社のCMでスーパーホワイトの美しいクルマの
テーマ曲にも使われ、その澄み切った青空と繊細感のある美しい響きのあるピアノが流れていたことを
想い出すのです。

さぁ〜 重いコートを脱ぎ捨て、もうすぐ来るであろうこれからの暖かな春に向かって、広く、青く、
深く澄み渡ったこのアルバムは、まさに万感の抒情を感じさせてくれるようです。

〜 つづく 〜



RANZAN
投稿日時: 2018/2/15 13:18
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
アナログ人気!!
 

皆さん
  こんにちは。

最新Web情報において、近頃人気が増してきているとされる、そのアナログレコードの音質の良さが見直されているというのです。

結局「アナログレコード」が良いに決まっているのだ。

ソニーが29年ぶりにアナログレコードの生産を復活させるという。アナログレコードの国内生産枚数が最も少なかったという2009年の10倍にもなったというアナログレコード市場。そういう数字を見るまでもなく、今、音楽は配信サービスかライブかアナログレコードで聴くものなのだから。

■アナログレコードの面倒くささと引き換えに…

アナログレコードの魅力として、モノとしての迫力というのはもちろんある。しかし、その迫力こそが、CD登場当時、とても邪魔だったのだ。場所を取る、重い、埃が付きやすい、聴くのに手順が面倒、などなど、アナログレコードの面倒くささに、ほとほと嫌気が差していた私たちは、音質が劣化するのは承知の上で、わざわざカセットテープに録音して聴いていた。カセットテープなら、10本持ち歩いてもどうということはないが、アナログレコードは10枚持ったら、重くてたまらない。好きなところで気軽に音楽が聴きたかった私たちは、その可搬性と引き換えに、音質を捨てたし、レコードジャケットという美しいアートも捨てた。
レコードジャケットという美しいアートも捨てた。
CDが登場して、どうかするとカセットテープよりも解像度が低い音に対して、しかし、ヒスノイズがなくクリアな音質と、好きな曲にダイレクトにアクセスできるランダムアクセス機能の便利さにあっさり魂を売った。簡単にデジタル化してiPodに取りこめるのも嬉しかった。

■「持ち歩く」音楽と「わざわざ聴く」音楽

しかし、今、CDレベルの音質で良ければ、ネット配信で簡単に手に入る。手に入るどころか、月々1000円程度で、ありとあらゆる音楽が聴き放題。その状況でCDを買う意味は限りなく薄いが、そういうバックボーンがあれば、アナログレコードの欠点が、ことごとく魅力へと反転する。持ち歩く音楽はスマホでいいなら、所有する音楽は、モノとしての迫力、充実感があるアナログレコードがいいに決まっている。聴くための面倒な手順も、「わざわざ聴く」という楽しみになる。もちろん、今なら、アナログレコードからのデジタル化も難しくない。
もちろん、それではメガヒットには繋がらない。でも、元々、音楽なんてそんなに売れるものではないのだ。大好きな曲が千曲単位で存在する私のようなマニアは、そう何人もいない。しかし、今、音楽を買うというスタイルの中で、もっとも贅沢で、しかし必然性があるのはアナログレコードだけなのだ。ならば、売れる分だけ作れば十分ビジネスになる。ジャケットに凝ることもできる。

■デジタルに追いつかれない音質

何より、音が良いのだ。私たちが、かつて便利に負けて捨てた「音の良さ」は、未だにデジタルに追いつかれないまま、変わらずにアナログレコードの中にある。ハイレゾが、音の解像度を上げる規格なのも、無段階に音が上がり下がりする特性や、高音域も低音域も、可聴周波数を超えて、無駄とも思えるデータ量を持っているアナログレコードに少しでも近づこうとしている技術だからなのだ。
ハイレゾがアナログレコードに比べて優位なのは、ノイズの無いクリアな音だというだけで、他では今のところ、アナログレコードを超えることはない。ならば、特別な一枚を、ハイレゾで買うのかアナログレコードで買うのか、選ぶまでもない。値段は同じくらいならば、モノとしての迫力やジャケット、歌詞カード、モノの重み、音そのものを物理的に持っているという満足感が得られる方を選ぶ人の方が多いのは当然だろう。

■まるで自分がレコード屋みたいな時代の訪れ

かつて、沢山の音楽を聴こうと思うと、アナログレコードを沢山買うしかなくて、しかし、そんな事は誰にでも出来る事ではなかった。貸し借りするにもレコードは大きく、しかも割れやすいから、よほど仲が良くないと貸したくないし、借りるのも怖かった。好きな音楽を友人と共有するにもアナログレコードは面倒なだけだった。音楽を聴くのに大事なのは、音質やモノとしての迫力ではなかったのだ。
それでも、本当に大事なレコードは手放さなかった。そして、時々、ターンテーブルに乗せていた。アナログレコードを手放したかったわけではなく、しかし、選ばなければならなかったし、CDはどんどん安くなった。部屋はちっとも広くならない。と思っていたら、音楽配信サービスがやってきて、まるで自分がレコード屋さんになったみたいに、好きな音楽を取っ換え引っ換え聴けるようになってしまった。
そうなれば、もういいのだ。アナログレコードともう一度向かい合える。だから、今後は、懐かしさではなく、音の良さでもなく、音楽を刻んだ盤として、アナログレコードで聴きたい音楽は、アナログレコードで聴ける、そういう時代になって欲しいと思う。しかし、アナログ時代の名盤でCD化されてないし配信もされていないものが山ほどあるのはどうしてくれる、と思わないでもない。



RANZAN
投稿日時: 2018/2/8 15:35
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
Re: 「想い出に残るレコード」〜その 6 〜 “クルセイダーズ” (2)

皆さん
  こんにちは。

【 クルセーダーズ 】(2) 

前稿に続きフュージョン・グループ“クルセーダーズ”のリーダー、ジョー・サンプルの
ソロリーダー・アルバムです。

アナログレコードの大きなWジャケットを美しく飾るのは、大空を舞う鷹の雄姿に自然の美しさと
厳しさを見出したかのように、サウンドもアナログの温かみと、またその感性を心地よく刺激する
トータル・アルバムとなっているのです。

「ザ・ハンター/ジョー・サンプル」

Side 1
1, ザ・ハンター 2, ブルー・バレエ 3, ビューティ・アンド

Side 2
1, ウイングス・オブ・ファイアー 2, リトル・ハイアー 3, ナイト・フライト

それは、まるで遠い地平に夢を託して、大空高く舞い上がる鷹のイメージの瞬間を、音で表現した
美しいメロディーです。
ピアノ、ベース、ドラムス、ギター、トランペットの他、キーボード及びホーン・セクション群が、
いかにジョー・サンプルの考えている音を、このアルバムでも繰り広げてくれるのです。
エレキ・ギターが爪弾きされる瞬間のあの繊細さがとても好みのサウンドであり、これ以上ない
瑞々しさも手伝って、ギターがかなり低音域まで響くところに惹かれるものです。
それはフュージョンの軽快なメロディに乗り、低域の沈み込みと切れ込みの良さ、アコースティック・
ピアノを中心にしたパワフルなサウンドは鮮やかで、抒情的な世界が音場空間に轟き響きわたるのです。

〜 つづく 〜



RANZAN
投稿日時: 2018/1/2 13:10
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
「想い出に残るレコード」〜その 5〜 “クルセイダーズ” (1)

皆さん
  こんにちは。

今年も宜しくお願い致します。

〜 クルセイダーズ 〜 (1)

【 スイング・ストリート・カフェ 】ジョー・サンプル&デビィッド・T・ウォーカー

アナログレコード(モノラル)からステレオ時代に代わろうとした頃、このフュージョン・ミュージック
にも魅了されたのです。
つまりアナログ全盛期からデジタル(CD)に変革しようとした70年代後半、ジャズ(フュージョン)が
ミュージックシーンを彩ってきた感があるのです。
モダン・ジャズとは一味違った軽快に弾む、クロスオーバー・シーンでのフュージョン・ミュージックは、
そのリズム感が新鮮で明るく躍動感あり、弾けるようなパーカッションを交えた音のよいフュージョンに、
たちまち虜になってしまい、アナログレコードは瞬く間に枚数が増加したのです。

その数多いアルバムの中でも唯一好みとしていたのが“クルセイダーズ”の「スイング・ストリート・カフェ」
でした。ジャズ・フィールドのミュージシャンにとっては、周りを取り巻く様々な音を吸収し、まるで醸造す
るが如く、70年代のミュージック・シーンを彩ってきたルーツは、いくつかの音楽性に集約されるのです。
それはマイルス・ディビス、クインシー・ジョーンズ等々、そしてクルセイダーズもその一角を形成してきたのです。
いわゆるクロスオーバ・シーンで、もてはやされた頃、クルセイダーズの面々はジャーナリズムに踊らされ
ることなく、自分たちの音楽性を貫いていったといっていいでしょう。そのようなところにミュージシャンと
しての心意気に惹かれたのです。
また、グループ“クルセイダーズ”のなかでも一押しだったのが、キーボードのジョー・サンプルとギターの
デビィッド・T・ウォーカーのダイナミック&ファンキーなガッツあるサウンドの世界にも嵌ったのです。

ジャズ・クルセーダーズからクルセイダーズと名を変えた直後から二人は共演しているのです。
一音一音に込められたエネルギー感はすさましく、ピアノの図太い響きとギターのリアルで生命感のある
音で迫ってくるのです。
これもいわば旧知の間柄の二人のリラックスして、ナチュラルな演奏が魅力でした。

直輸入メタル原盤使用で、ハフ・スピード・カッテイング、高品質レコード材スーパ・ヴァイナルを使用して
いることから、そもそもサウンドもいいはずです。

〜 つづく 〜



RANZAN
投稿日時: 2017/12/19 18:04
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
両手が勝手に探し出す!

皆さん
  こんにちは。

” 両手が勝手に探し出す ”をテーマに、【 レコードフェア京都 】が明日20日(水)〜
25日(月)まで、京都高島屋7階で開催されるとのことです。

それは地区最大級のレコード中古市ということで、懐かしの名盤からちょっと
ユニークな珍盤まで、心ときめく一枚との出会いがあるかも知れません。
ロック、ジャズ、ソウル、クラシック、日本人アーティストを中心に、人気店が
選りすぐりのレコードを約35,000枚を大放出とのことです。
また、CDや関連アイテムも揃えているということです。

さらに、20日(水)パフォーマンスステージ〜ココペリーナライブ、24日(日)
湯浅学&岡村詩野の「私のレコードライフ」、吉田省念スペシャルライブが
開催されるということで、アナログ、オーディオファンに人気を集めることで
しょう。



RANZAN
投稿日時: 2017/12/8 14:09
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
Re: 「想い出に残るレコード」〜その4〜 ”デコイ/マイルス・デイビス ”

皆さん
  こんにちは。

アナログレコード全盛期だった頃、ジャズにおいて最も感動させられたアーティスト、それは何といって
もジャズの帝王 マイルス・デイビスでしょう。

〜 デコイ/マイルス・デイビス 〜

Side 1
1, デコイ 2, ロボット415 3, コードM.D. 4, フリーキー・ディーキー

Side 2
1, ホワット・イット・イズ 2, ザッツ・ライト 3, ザッツ・ホワット・ハプンド

当時、感じたのは6年間にも及ぶ空白期間の沈黙を破って81年、我らが慕う帝王がジャズ・シーンに
「スター・ピープル」に次いでレコーディングした【デコイ】というニュー・アルバムをひっさげてカム・
バックしてくれたことです。
その力強い演奏からも老いは全く感じられなく、マイルスの再起、完全復帰を心から嬉しく思ったのです。

マイルス・デイビス盤は大切に扱っていたこともあり、聴く前に必ず「カットリッジ針先点検」「針圧調整」
等を丁寧に行って、その期待感を胸に、この「デコイ」盤に針を落とす瞬間がどきどきでした。
それは時代をリードする圧倒的なパワーと緊張感に満ちて、マイルスが久々に火を吹く勢いは鋭くも元気ある
ホーンであり、まさにトランペット・ファンの期待に応えてくれる見事なソロを聴かせてくれたのです。
ここは、デイビスならではのもので、歌心に余裕がありワンホーンの魅力を余すところなく捉えた作品ので
あり、まさに、ジャズの黄金時代を支えた傑作と言っていいでしょう。

また、アナログレコードとして新鮮さも感じさせる、シンセサイザーを導入した斬新なそのサウンドは、
これからのミュージック・シーンのディレクションを暗示してくれているようでもあったのです。

〜 つづく 〜




RANZAN
投稿日時: 2017/11/2 14:21
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
Re: 「想い出に残るレコード」〜その3〜 情熱のスペイン!

皆さん
  こんにちは。

その優秀性は前述していますように、アナログレコードでも、ステレオとしての立体感のある音質が
ずば抜けて当時抜群に優秀だったのが、London盤【 phase 4 stereo“フェーズ4 ステレオ” 】には、
音像がくっきりしたこの音に、オーディオマニアは魅せられっぱなしだったのです。

このアナログレコードも音の素晴らしさが際立つ、その名の通り“フェーズ4 ステレオ”で、その流れる
ようなストリングスとブラス・セクションにおいて、タイトル“情熱のスペイン”はスタンリー・ブラック楽団
の流麗で細やかな愛情があふれており、そこに情熱と幻想の国スペインをテーマにした一大交響詩でもあった
のです。

〜 情熱のスペイン/スタンリブラック楽団 〜

Side 1
1, バレンシア 2, アイ・アイ・アイ 3, マラゲーニヤ 4, ブレリーアス 5, 火祭りの踊り

Side 2
1, ガラナダ 2, エストレリータ 3, マカレーナの乙女 4, セビリャーナス 5, カルメン幻想曲

これは、全曲にわたって情熱の国 スペインに相応しい「バランシア」マラゲーニヤ」「グラナダ」
「マカレーナの乙女」等々、明るい太陽に照らされた野に甘酸っぱいオリーブの香りが流れ、そこから読み
取れる情景として、そこはかとない恋心をそそられるようです。
「エストレリータ」のギターをフィーチュアした、空にまたたく星くずのような、淡い感傷を醸し出して
いるようで、「マカレーナの乙女闘牛」も闘牛場の雰囲気は、まるで絵を見るかのように展開してゆきます。

まして、スタンリブラック楽団の演奏は、フレッシュでダイナミックなアレンジが功を奏し、これこそ
まさに、“フェーズ4ステレオ”効果が最高の形で演出されたアルバムだといっていいでしょう。
波のように押し寄せるストリングス、カスタネットがエキゾチックなスペインを象徴しているようで、
そこにトランペットを中心にした管楽器群は、バレンシアの生活を謳歌しているようでもあり、その豊か
なサウンドの絢爛たる迫力を、今でも十分に味わうことができるのです。

〜 つづく 〜



RANZAN
投稿日時: 2017/10/17 14:05
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
「想い出に残るレコード」〜その2〜 空飛ぶ オーケストラ !

皆さん
  こんにちは。

前稿において、ドイツのタンゴ界の雄“アルフレッド・ハウゼ”の紹介でしたが、今回もドイツ軽音楽界
の龍児ともいうべき、ムード音楽の第一人者でもあるウェルナー・ミューラー楽団の「 PERCUSSION
IN THE SKY 」“空飛ぶオーケストラ”とタイトルがついたアルバムです。

それは当時アナログレコード(LP)でステレオ技術が生み出した、録音芸術の極致とされた音質は
圧倒的な音の洪水といわれた“フェーズ4 ステレオ”シリーズの第一弾でもあったのです。
そのウェルナー・ミューラーが素晴らしいアルバムを、新しい録音方式による新しいステレオでした。
当時、これこそが音の世界を広げる、まさに宇宙時代のサウンドだったのです。

Side 1
1, 幸運の星 2, 紅の翼 3, 星を見つめないで 4, 朝に大洋 5, ブルー・ムーン 6, 星をみつめて

Side 2
1, 月光とあなた 2, 虹のかなた 3, 世界の頂きに 4, ムーン・ウォズ・イエロー 5, 星へのきざはし
6, 星に願いを

まさに、曲名にふさわしく、月や星や太陽に関係のあるスタンダード・ナンバーばかりで、立体的な
ステレオというイメージだけでなく、動き、舞い上がり、押し寄せてくる音の波・波・波・・・
効果的なアレンジと見事なアンサンブルにおいて、3,「星をみつめて」などは底抜けにリズムが陽気で
楽しいのです。
リスナーの心を果てしない空の彼方へ運び去ってくれるかのようで、何といっても音が新鮮な響きだった
のです。

“ フェーズ4 ステレオ ” まさに 〜 空飛ぶオーケストラ 〜そのもので、オーディオマニアにとって音楽の
精と科学の粋とが力を合わせて生み出された、それは新しいジャンルの芸術でもあったのです。

〜 つづく 〜



RANZAN
投稿日時: 2017/10/1 13:33
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
「想い出に残るレコード」〜 その1 〜 懐かしいタンゴ LP

皆さん
  こんにちは。

CONTINENTAL TANGO IN JAPAN
   ALFRED HAUSE AND HIS ORCHSTRA

自身が所有しているアナログレコード・アルバムで、思いでに残り懐かしいのはジャズでもなければ
クラシックでもありません。
それは【コンチネンタル・タンゴ・イン・ジャパン】というLP盤です。
コンチネンタルタンゴの本場、ドイツにおける最高といえるタンゴ・バンド、それがアルフレッド・
ハウゼ楽団なのです。このLP盤は日本の曲をタンゴに見事にアレンジしてくれている曲ばかりです。
日本人は、世界で最もタンゴの好きな国民であると言われていますが、その素晴らしい演奏を聴くと
タンゴのリズムはまさに日本人の心を掴む、哀愁のムードを持っていることが分ります。
また、ジャケットの写真も美しく、奈良・東大寺の 五十の塔のバックに、若草山の山焼きが美しく
描き出されている風景がこれまた絶品です。

Side 1
1, 南国土佐を後にして 2, 出船 3, 何日君再来 4, 祇園小唄 5, 上海の街角で 6, 山の煙

Side 2
1, 君恋し 2, 別れの磯千鳥 3, 明治一代女 4, アカシヤの雨がやむとき5, 叱られて 6, 花嫁人形

「南国土佐を後にして」、をはじめ、このアルバムに収められた曲のいくつかは、もともと
タンゴの形で書かれたものだったのでは!・・と思うくらい、聴いていると錯覚に陥ってしまうくらいに、
その出来栄えに「さすがアルフレッド・ハウゼ」ならではのアレンジと名演奏ばかりです。
オーディオ的に音質も比較的高音質で、中域から高域に掛けて実に歯切れよく、音質のバランスにしても
リスナーの耳に優しく響くのです。

時代のの移り変わりをよそに、これらの平和なメロディは、アルフレッド・ハウゼの手によってタンゴと
なって生き返り、私たちの心に永遠に生き続けていくことでしょう。

〜 つづく 〜



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