「吾が西方の音」（５）
オーデオの評価
写真機とオーデオ装置は．両方とも再生を主たる目的の一つにしている。其々に専門誌があり写真誌は、カメラの性能を述べ、撮った写真も掲載し、読者は、その表現力の一端を確認でき購入の手助けとなる。一方、オーデオ誌に於いても、装置の性能が記載されているが、肝心の再生音を聴く事は出来ない。従い、多くの愛好家は、オーデオ評論家の記述から、その音を聴き、愛器探しを繰り返す。そこにオーデオ誌の特殊性があり、評論家の役割は、極めて大きい。
最近、音楽評論家の諸石幸生氏自身の「タンノイ　キングダム　ロイヤル　スピーカー」の導入記を読んだ。多くのオーデオ評論家は、スピーカーの技術性能を評論するのに対し、氏は、スピーカーの音楽表現について記述しており大変興味を覚えた。更に、大田区主催の第１０回レコードコンサートが、五味康祐氏が、愛したタンオイオートグラフのスピーカーを用いて開催され、解説者が諸石氏である事を知り参加した。氏の誠実な語り口と解説を直に聞いて、音楽そのものに精通している人が、再生装置を語る事は、その本来の性格を、より的確に言い当てていると確信した。
最近、「ＡＣＯＵＳＴＩＣ　ＲＥＶＩＶＥ」の広告を見た。その中で、音楽の製作にたずさわっている人達の製品評価が目に留まり、「ケーブルの貸し出し」に応募した。これらのケーブル類は、今や、私の愛器の仲間入りをしている。
ここで得た教訓は、導入したい装置が有れば、音楽関係者の評価を参考に、自宅でその装置を聴き、十分納得するまで導入してはならない。何故なら、他機種との相性や、部屋の影響を受けからである。この自宅で試聴でき、自分が納得出来る事が、真の「オーデオの評価」である。ケーブルを貸出し、ユーザーの評価を得ようという方法は、自社製品に対して、よほどの自信と確信が無ければ出来る事ではない。この社には、他にも音質改善製品があるが、今は、「アコリバマジック」に嵌る事を恐れ、近づかない様にしている。

西方の人さん

　はじめまして。コータと申します。

他の方同様に、「吾が西方の音」について、いつも楽しく拝見させて頂いております。

アコリバからは色々なアイテムが出ておりますが、私も全てのアイテムを導入している訳ではございません。貸出し依頼して、自分の耳で実際に聴いて、納得したものだけを購入させて頂いております。私は、むしろ他の方に比べたら、導入アイテムが少ない方かもしれません。

しかし、これは決して購入しなかったアイテムを評価していない訳ではなく、自分のシステム環境では実力が発揮できなかったのかもしれない、もしくは、自分の使い方が悪くて実力が発揮できなかったのかもしれないということで、評価保留にしているというのが真意です。また再評価できる機会がございましたら、購入したいと思っております。

「アコリバマジック」があるかどうかは私には解りかねますが、アイテムは、自分で納得したものから少しずつ導入されることが正解だと思っております。

追伸：
maroさんも以前おっしゃっておられましたが、毎回の新規スレッド作成されますと、他の方のスレッドが下がってスレッド一覧が見づらくなってしまうことがございます。今後は、同じスレッドにて続編をお書き頂けますよう、よろしくご検討下さい。