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     「解像度」を履き違えるべからず
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投稿者 スレッド
PAKA
投稿日時: 2012/4/20 22:13
長老
登録日: 2008/2/22
居住地: 兵庫県
投稿: 764
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
Yoさん

こんばんは、PAKAです。
返信をいただきありがとうございます。

Yoさん宅の音を聴かせていただき、我が家の音のまだまだ足りない部分や、これから求めていきたい方向性がはっきりと認識でき、本当に貴重な体験となりました。
Yoさん宅をはじめ、昨年度はこの掲示板を通じて多くのAcoustic Reviveユーザーの方々のお宅の音を聴かせていただく機会をいただき、必ずどのお宅にも我が家にはない良い部分があり、本当に勉強になる楽しい体験をさせていただきました。
その中でも、やはりYoさん宅の音はAcoustic Reviveのアクセサリーをほとんど使用していないこともあってか、そのクォリティは別にしても、他の方々とは音楽の描き方に一線を画する違いを感じました。
表現に誤りがあればお詫びいたしますが、特に音のエッジを敢えてクッキリとさせずに、輪郭にグラデーションをかけたような印象で、それがあの独特の耳当たりの良い、心地よい音につながっているのだろうと感じました。
とは言っても、音像の浮かび上がり具合や定位ははっきりとしており、絶妙な調整をされている賜物なのでしょうね。

聴かせていただいた合唱は、Yoさんのおっしゃるとおりカンターテドミノでした。
合唱は単に解像度というだけでなく、位相も優秀でないと荒れたり刺々しくなる場合があり再生が難しいのですね。
聴かせていただいたアナログ盤ではありませんが、CD盤は所持していますので、今度その辺りに注意して聴いてみます。
詳細な解説ありがとうございました。

「高音聴き」と「低音聴き」とうのは考えたことがありませんでしたが、個人的にはやはりどんな音楽でもしっかりとした土台あってこそだと考えていますし、密度感の高いエネルギー感のある音を求めていますので、私も「低音聴き」に分類されるのかと思いましたが、鮮度感の高いストレートで澄み切った高域も求めるので、自分がどちらなのかはよくわりません。
ただ単に欲張りなだけかもしれませんね(笑)

Yo
投稿日時: 2012/4/22 9:20
一人前
登録日: 2012/3/21
居住地:
投稿: 120
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
PAKAさん、お返事ありがとうございます。
実はこのPAKAさんのコメントにお返事を書くのは大変迷ったのです。・・・と言いますのも一つ間違うと(アコリバ製品を信頼されている)皆さんに誤解を与えることになりかねないからです。まあでもここまで書かせて頂いたのですから誤解されるのは承知で書かせて頂きます。

>表現に誤りがあればお詫びいたしますが、特に音のエッジを敢えてクッキリとさせずに、輪郭にグラデーションをかけたような印象で、それがあの独特の耳当たりの良い、心地よい音につながっているのだろうと感じました。

まず、このPAKAさんのご見解は「おっしゃる通り」です。この「解像度」のスレッドに書かせて頂いたように「音像に輪郭があるなんてとんでもない」という感覚を持っていますので「エッジを外す」だけに留まらず「緩める」「ぼかす」という調整は私の中で最も大事なことの一つです。もちろん音の一部でも死んでいる場合はただの「ぼけ」になってしまいますので「音を殺さない」が絶対条件です。あえて言わせて頂くと私の最も嫌いな音の姿は「くっきりすっきり」です。くっきりすっきりの音は音としてすごいと感じても音楽として心に入ってきません。もう一つあえて言わせて頂くと「レコード、CDに入っている音を100%音にすることができれば(そんなことはできませんが)素晴らしい音の世界がある」と思われている方が多いかも知れませんが私はそうは思いません。レコード、CDなどのパッケージメディアはそれを仕立てる為に必要悪を含んだ加工、編集がなされているので再生側では「普遍性のある演出」が必要だと思っています。

>その中でも、やはりYoさん宅の音はAcoustic Reviveのアクセサリーをほとんど使用していないこともあってか、そのクォリティは別にしても、他の方々とは音楽の描き方に一線を画する違いを感じました。

この文章への返事に困りました。もし「私の音がアコリバアクセサリーを使っていないのでクォリティが低い」とのことでしたらそれはそれで真摯に受け止めるのですが、「私の音がアコリバアクセサリーを使っていないので音楽の描き方が他の方と違う」とのことでしたら「それは大きな間違いです」と言いたいのです。もしアコリバ製品を使った皆さんの音が同じ傾向の音の描き方になっているとしたら「そのような音に支配的になるようなアクセサリーは使うのをお止めなさい」と言いたいです。それこそある一方向のベクトルを強く持った癖のあるアクセサリーということになるからです。オーディオアクセサリー(音の信号経路にパッシブな部材)はあくまでツールですからそれを使って自分の音をまとめ上げる手段の一つに過ぎません。失礼を承知で申しますが、もし会員の皆さんの音に同じ傾向のものを感じられたならそれは「アコリバ製品を使って癖の少ない音の原点に立たれた音」ということで、これから「それぞれの皆さんの感性と好みで成熟させる可能性を持った音」ということになると思います。私がアコリバケーブルに全面変更しても私の音になる(する)と思います。お借りしたケーブルを使わなかったのは中、高音に魅力を感じたもののこれまで調整してきた状況下で低音の方向が違ったからで、もし使うとなるとこれまでの調整をいったん解体せねばならないからです。そしてそこまでするほど今の音に不満がないからです。お借りした中で水晶インシュレーターはその制振と音質的効果の方向が私自身が最後に「何とかしたい」と思っていた高域の雑味を取る方向で可能性を感じたので使わせて頂いておりますが、それをパワーアンプの電源トランスのセッティングに取り込むだけで自分の音にする調整に2年かかりました。ケーブルだったらもっとかかるかも知れません。これまでの経験上低音のコントロールは最も大変な作業ということが身に染みておりますから・・・。

システムの調整は機器やアクセサリーを変更しなくても1年という周期で音を安定させるための作業が必要です。そしてその1年のワンサイクルの周期を丁寧に自分のイメージの音の完成度を高めるために調整すれば必ずワンランク音のレベルが上がるものです。そのために最も大事なことは音のイメージをきちんと持つこと以外にないと思っています。
zappa1993
投稿日時: 2012/4/22 12:05
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
Yoさん

こんにちは
zappa1993です。

PAKAさんへの返信拝見させていただきました。
なかなか奥の深いお話で、私のように目先の変化ばかりに終始し大きな視点から考えることが少ない者にとっては、「なるほど」と考えさせられました。

>「レコード、CDに入っている音を100%音にすることができれば(そんなことはできませんが)素晴らしい音の世界がある」と思われている方が多いかも知れませんが私はそうは思いません。レコード、CDなどのパッケージメディアはそれを仕立てる為に必要悪を含んだ加工、編集がなされているので再生側では「普遍性のある演出」が必要だと思っています。

これは「CD等のメディアに入っている情報を出来るだけ忠実に再現するのが良し」とする考えと相反するもので、正直に申し上げてこの様な考えがあるとは思いませんでした。
私もCDの音をロスなく再生することに熱を上げているからです。
Yoさんが仰る「必要悪を含んだ加工・編集」があることは私も分かります。
また、それらが好ましくないものであるならば、再現すべきないことも頷けます。
しかし、音源に忠実な再生を心がけている以上、これらの必要悪を無くすことはできません。仰る通りです。
それでは、Yoさんが仰る「普遍性のある演出」とはどのようなことを指すのか教えて頂きたいのですが、過度な加工や編集がなされた音源でもそれらの効果を減らす、或いは感じさせない独自の音にもっていける再生技術が必要であるということでしょうか。
それらの必要悪がある音源でも、良い音で聴くための音作りの中にオーディオ再生の普遍性を見出す必要があるという事でしょうか。
個人的には、まずは原音に忠実な再生技術からスタートしないと、どんどんオリジナルとは離れて行ってしまうように思いますので、興味のある話題で考えさせられました。
宜しければ、この言葉の意味についてもう少し教えて頂けますでしょうか。
よろしくお願いいたします。


>もしアコリバ製品を使った皆さんの音が同じ傾向の音の描き方になっているとしたら「そのような音に支配的になるようなアクセサリーは使うのをお止めなさい」と言いたいです。

これは仰る意味がよく分かります。
言葉だけで見れば、他メーカーの味付けのあるアクセサリーを導入して、そのアクセサリーに支配されたような音になっているのと何ら変わりがないからです。
Yoさんが仰る「もし会員の皆さんの音に同じ傾向のものを感じられたならそれは「アコリバ製品を使って癖の少ない音の原点に立たれた音」ということで、これから「それぞれの皆さんの感性と好みで成熟させる可能性を持った音」ということになると思います。」」
に同意します。
私を含め、こちらの会員さんが仰る「アコリバ製品の同じ方向性」と言うのは、原音に忠実になるような方向性(何も加えず引かない)を指している言葉で味付けとは違います。
Yoさんは更にその上を行き、原音に忠実に再生を目指しながら、自分にとって好ましい音を作り上げていく必要があると仰っているのですね。
「オーディオアクセサリーに支配された音になってしまってはいけない」これはアコリバで有ろうと無かろうとその通りです。
私にとってアコリバ製品は、同じ方向性で作られた製品群の為自分の好みに構築させていく手助けとなっています。

長い周期で音を安定さす必要があるというのも頷けます。
これも私事ですが、オーディオの音が日によってばらつきがあるのです。
このばらつきを無くすことや、更なる音質向上を目指して日夜いろいろと考えているのですが、ばらつきがある状態では先に進むべきではないのかもしれません。
次に進むための基本となるものがなく、方向の見極めができない為です。
十分わかってはいるのですが、少しでも良い音でと思い、ついさわってしまします。
それらの試行錯誤の中で生まれてくるものがありますので、一概にこれらを否定することは出来ませんし、今後もいろんなことを試していくと思いますが、安定さすための時間もとり、その時間の中で自分の求めるイメージを確立してから次に進むようなやり方も忘れないでやっていこうと思います。
オーディオを楽しむ時間はまだまだこれからありますから、急ぐこともありませんね。

Yo
投稿日時: 2012/4/22 18:47
一人前
登録日: 2012/3/21
居住地:
投稿: 120
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
zappa1993さん、こんにちわ!
速攻でお返事いただき、ちょっと刺激の強いことを言ってしまったかなと思っていますが、こんなことをいうやつもいる・・・とでも思ってもらえれば良いのです。

さて、ご質問にお答えする前に

>Yoさんは更にその上を行き、原音に忠実に再生を目指しながら、自分にとって好ましい音を作り上げていく必要があると仰っているのですね。

・・・とありますが、私は「原音」とか「原音再生」とかを目指したことはありません。というより「原音再生」という言葉自身がもう死語になっていると思っていたらzappa1993さんのようなお若い方が使われることに驚いているのです。ひょっとしてアコリバのHPにもそのような記載があるのかと心配になって見ましたが「ピュアな伝送」という言葉はあっても「原音」という言葉はなかったので安心しました。我々の世代のオーディオマニアから言わせるとかつて「原音再生論議」というのがあって「原音再生というものはあり得ない」ということで基本的には決着したことなのです。今の録音方式、マスタリング、パッケージメディア制作、家庭などでの再生・・・これは基本的に原音から離れたものと理解するのが正しいと・・・。只、Hi-Fi(ハイフィディリティ:高忠実度再生)のテストとしてあるホールで単一楽器(バイオリンなど)を録音して、その演奏者のところにスピーカーを立てて再生した場合の音の違いを検証する・・・この場合のみ原音再生と言えるとされています。
では私が何を目指しているかというと、「再生にも芸術があっていいのではないか?」ということです。たとえばモーツァルトの芸術を理解しようとしたらスコアを読んで理解できる能力がないとできないことです。それをカラヤンの演奏で聴いたとしたらモーツアルトにカラヤンの芸術が乗ったものを聴くことになります。厳密に言うとベルリンフィルやホールの設計者の芸術も乗ってきます。そしてそれを録音した場合プロデューサーやエンジニアの芸術が乗ってきます。そのレコード、CDを聴いた場合には再生も一つの芸術であって良いのではないか?という理屈です(笑)。同じレコードを聴いても2つとして同じ再生音がないということも「原音はない」「再生も一つの音楽表現だ」として理解頂けたらと思います。

そこでご質問の
>Yoさんが仰る「普遍性のある演出」とはどのようなことを指すのか教えて頂きたいのですが、過度な加工や編集がなされた音源でもそれらの効果を減らす、或いは感じさせない独自の音にもっていける再生技術が必要であるということでしょうか。

・・・ですが、答えの半分は上記の「原音再生は目指していない」でご理解頂けると思いますが、もう一つは「録音やマスタリング編集で使う検聴用システムを目指すのか、音楽を味わう観賞用システムを目指すのか?」ということになります。CD,レコードの音を100%音にすることに一番近いシステムはモニタールームのシステムということになるかも知れません。編集のあら捜しができるシステムです。現在のデジタル録音、編集では位相を簡単に操れるのでいろんな加工がされています。一度現在の録音のCDをアンプのモノポジションで聴いてみてください。極端に音がつまらなくなるものがあって驚かれると思います。たとえば左右のスピーカーの外側にも音場が広がった感じを出すために左右の位相を逆転させたものを逆側にプラスしてあるとか・・・だからモノミックスで聴くと相殺されて音が消えてしまうのです。もちろん良いステレオ録音は位相差にもきちんと配慮されていますのでモノミックスすれば多少つまらなくなうのは当然なのですがいかにもやり過ぎというのも多いです。そしてその加工のあら捜しのためのモニター(検聴)システムで良い音楽が聴けるか・・・否です。
「一枚でも多くのレコード、CDを音楽として生き生き聴けるように調整すること」これが私の「普遍性のある演出」です。
ご理解頂けたら幸いです。
zappa1993
投稿日時: 2012/4/22 23:00
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
Yoさん

こんばんは
zappa1993です。

詳しいご説明ありがとうございました。

>速攻でお返事いただき、ちょっと刺激の強いことを言ってしまったかなと思っていますが、こんなことをいうやつもいる・・・とでも思ってもらえれば良いのです。

いえいえ。
考えさせられる話題だっただけに、もう少し続きを聞いてみたいと思った次第です。

原音再生の件ですが、私の表現が悪いばかりに誤解を与えてしまったようで申し訳ございません。
私も原音(録音時に鳴っていたそのままの音)の再生は不可能だと考えています。
Yoさんが仰るように、マイクで録音した時点で既にマイクの個性が乗るでしょうし、マスタリング、パッケージ化と進むごとに少しずつプロディースされた音に変化していきます。
最終的にリリースされた時点で、原音と言うよりは一つの音楽作品になっているわけです。
私が申し上げたかったのは、この音楽作品をできるだけ忠実に再生したいという事だったのです。
というのは、パッケージメディアが意図して形作られた一つの音楽作品であるならば、その作品を製作者が意図したのと同じ音で再生することが好ましいと考えるからです。
もちろん音楽を聴くことは趣味ですので、自分好みの音で聴くことに何ら問題はありませんが、メディアに込められる前の音を再現するのが正しい再生方法のように思います。

その上で、Yoさんにご解説いただいた「普遍性のある演出」と言うものを考えると、私の考える再生方法は検聴用システムを目指したものであることが分かります。
しかし私自身は、決してモニタールームの音だけを目指しているわけではなく、観賞用システムを目指しているはずなので、ちょっと矛盾していますね

>「一枚でも多くのレコード、CDを音楽として生き生き聴けるように調整すること」これが私の「普遍性のある演出」です。

全く同感です。
私の場合は、例えばCDに入っている情報をできるだけ正確に引き出し、それを生き生きとした音楽として聴けるような調整を目指しているといった感じです。
再生音楽を聴くという事は、音楽そのものだけが芸術ではなく、その再生方法の中にも芸術性がある。
Yoさんのお話は、前に管理人さんに伺った再生芸術という言葉の意図するところを紐解くカギになりそうです。
PAKA
投稿日時: 2012/4/23 2:56
長老
登録日: 2008/2/22
居住地: 兵庫県
投稿: 764
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
Yoさん

こんばんは、PAKAです。
返信ありがとうございます。

Yoさんの音楽・オーディオに対する見解は本当に興味深く、とても勉強になります。

>>再生側では「普遍性のある演出」が必要
という点は、以前メールでやりとりをさせていただいた時の「このCDをどのように鳴らせたいかのイメージを持つことが大切」というお言葉を意味しているのですよね。
それまで「どう鳴るべきか」という点に腐心していた私にとっては大変ありがたいアドバイスで、それ以降「どう鳴るべきか」と「どう鳴らせたいか」のバランスを自分の中で取りながらのオーディオ調整を心がけています。
その節はありがとうございました。

文章を書くことは本当に難しいですね。
私が前回に返信させていただいた内容で、意図していた事と違う点については、
>>「私の音がアコリバアクセサリーを使っていないのでクォリティが低い」とのことでしたらそれはそれで真摯に受け止める
という部分はとんでもなく、Yoさん宅の音はまぎれもなく超ハイクォリティで、これまで私が体験してきた中で、現在望みうるオーディオ再生では、ある種頂点に近い音ではないかと感じた程です。

また、
>>「私の音がアコリバアクセサリーを使っていないので音楽の描き方が他の方と違う」
という点においても、言葉足らずで申し訳ありませんでした。
こちらも、「音楽の描き方」という点は、まぎれもなくYoさん自身の創り上げた世界で、Yoさんにしか出せない音なのだと思います。
これは音を聴かせていただいた他のAcoustic Reviveユーザーの方々も同じで、皆さん独自の音を創り上げられていました。
反対に、同じケーブルやアクセサリーを使っているのに、各々全く違った音で驚いたくらいです。
しかし、やはりその中にはアコリバアクセサリーを使用したことによる共通した傾向を感じたことも確かです。
私が最もそれを感じた部分は、Yoさんもおっしゃるように各種単線ケーブルの低域表現で、特に多くのオーディオマニアが抱えているであろう問題と思われる「低域のもやもや感」を払拭するのには大変効果的だと感じています。
ただ、誤解をしていただきたくないのですが、アコリバケーブルを使用していないのでYoさん宅の低域がもやもやしていた、という意味では当然なく、反対に個人的に最も利点に感じている「力感を損なわずにもやもや感を払拭する」アコリバケーブルを使用せずに、敢えて少し緩めた低域の響きを耳当たりの良さや、心地よさにつなげるという、これまで自分が考えもしなかった体験したことのない部分に感動し、すごく印象深かったのでそのような表現をしてしまいました。
Yoさんであれば、ご自身でおっしゃるように、もしアコリバケーブルを使用したとしても、最後にはYoさんの音にしてしまうと私も思います。

解像度の話題から逸れてしまい恐縮です。
Yo
投稿日時: 2012/4/23 18:55
一人前
登録日: 2012/3/21
居住地:
投稿: 120
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
zappa1993さん、PAKAさん、お返事有りがとうございます。

zappa1993さん
原音再生の件、理解できてよかったです。このまま原音にこだわってられたら話が難しくなる所でした(笑)ですが未だちょっと気になります。

>私が申し上げたかったのは、この音楽作品をできるだけ忠実に再生したいという事だったのです。
というのは、パッケージメディアが意図して形作られた一つの音楽作品であるならば、その作品を製作者が意図したのと同じ音で再生することが好ましいと考えるからです。

このzappa1993さんの言葉の「忠実に」と「同じ音」という所です。何を持って忠実か?同じ音か?というのがはっきり言って基準がありません。これにこだわりすぎるとレーベルごと、もしくはマスタリングスタジオごとにシステムが必要になります(笑)。私に言わせれば「製作者のソフト作りの意図が理解できる再生」という事で十分で、普遍性のある音作りが出来ればこのこともおのずと出来るものです。

ソフト作りでの加工、編集と言っても結局人の耳を誤魔化す作業なのです。ステレオにしても人の耳が左右にあってそれで音の方向を感じる機能を2つのスピーカーを使って誤魔化しているだけなのです。観賞用システムと言っても音楽情報を丸めたりする事ではありません。音楽情報はきちんと再現しながら加工されたところは上手く誤魔化されて上げましょう・・・重箱の隅はつつきません・・・というシステムです(笑)。オーディオマニアはとかく観賞用システム(ホームオーディオ)より検聴用システム(スタジオモニターシステム)の方がレベルが高いと勘違いしがちですが、再生の芸術まで踏み込むには観賞用の方がはるかに難しくレベルが高い事を理解すべきだと思います。

>再生音楽を聴くという事は、音楽そのものだけが芸術ではなく、その再生方法の中にも芸術性がある。・・・・

再生音楽なのに拍手をしたくなったことはありませんか?その時は再生の芸術の領域に踏み込んだ時だと思いますよ。


PAKAさん

>以前メールでやりとりをさせていただいた時の「このCDをどのように鳴らせたいかのイメージを持つことが大切」というお言葉を意味しているのですよね。

お言葉なんてものではないですが、システム調整は自分のイメージとの戦いだと思います。良いイメージを持って調整すると普遍性が広がって他のCDも良くなる。今までうまく鳴っていたCDはさらに良くなる・・・これです。

>文章を書くことは本当に難しいですね。

たぶんニュアンスは違うとは思ったのですが、あの形で返事しました。ちょっと刺激的な文章になりましたがお許し下さい。

>Yoさん宅の音はまぎれもなく超ハイクォリティで、これまで私が体験してきた中で、現在望みうるオーディオ再生では、ある種頂点に近い音ではないかと感じた程です。

それは褒めすぎです。あの今では忘れ去られたアメリカタイプの同軸をクラシックもそれなりに鳴るように出来た事の自負はありますが、もっともっと素晴らしい音を出されている方(将来のPAKAさんかも?)はいらっしゃいますよ。それよりもPAKAさんやzappa1993さんの年のころの私の音はかなりひどかったと思います。「音は殺さない」という主義でやってきましたのでクラシックなんて聴けたものでは無かったですよ(笑)。

>私が最もそれを感じた部分は、Yoさんもおっしゃるように各種単線ケーブルの低域表現で、特に多くのオーディオマニアが抱えているであろう問題と思われる「低域のもやもや感」を払拭するのには大変効果的だと感じています。

実は私も昔PCOCCの単線SPケーブルをバラして2芯シールドのRCAケーブルを何度か自作した事があるのです。全域で音は素直で低音も良く出たのですがお借りしたアコリバのケーブルのように素直に伸びた高音が出なかったのです。その時は「表皮効果が小さい単線だからしょうがないかな?」と諦めた経緯があるのでアコリバケーブルで凄いなと思うのは私の場合は高音なんです。設計者Kさん「良い仕事してますよ!」(笑)。今は使うのを止めましたがこれから先高音の可能性に行き詰ったら低音の設定を解体してでも使うかもしれません。

>反対に個人的に最も利点に感じている「力感を損なわずにもやもや感を払拭する」アコリバケーブルを使用せずに、敢えて少し緩めた低域の響きを耳当たりの良さや、心地よさにつなげるという、これまで自分が考えもしなかった体験したことのない部分に感動し、すごく印象深かったのでそのような表現をしてしまいました。

有難うございます。私の好みのポイントは言って頂いたとおりです。もう一つあえて言わせていただくと小編成では若干低音の量感過多気味の場合もありますが、大編成の場合これが利いてホンの少し低音が先に足元に迫ってくる感じがたまらなく好きなんです(アホです:笑)。

>解像度の話題から逸れてしまい恐縮です。

この程度までならKさんも許してくれるでしょう。
zappa1993
投稿日時: 2012/4/23 23:15
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
Yoさん

こんばんは
zappa1993です。

いつもご返信ありがとうございます。


>原音再生の件、理解できてよかったです。このまま原音にこだわってられたら話が難しくなる所でした(笑)

そうでした。
音源通りの意味だったのですが、読み返してみますと確かに原音、原音と連呼してますね。
余計なお時間を取らせてしまいすみませんでした。


>このzappa1993さんの言葉の「忠実に」と「同じ音」という所です。何を持って忠実か?同じ音か?というのがはっきり言って基準がありません。

はっきり言って基準はありませんし、忠実な音が何かも私にはわかりません。
ですが、製作者の意図したものを理解できるような音作りを目指したいという私の方向性のようなものです。

>私に言わせれば「製作者のソフト作りの意図が理解できる再生」という事で十分で、普遍性のある音作りが出来ればこのこともおのずと出来るものです。

そうです。
これが言いたかったのです
「普遍性=すべての物事に通じる性質」のある音作りができれば、作者の意図が分からずとも、自ずとそれに近い音になってくると理解してよろしいでしょうか?


>再生音楽なのに拍手をしたくなったことはありませんか?その時は再生の芸術の領域に踏み込んだ時だと思いますよ。

仰る通りですね。
再生音楽なのに、自分の感情を抑えることができなくなる時があります。
私が目指しているのは、正にこのような芸術音楽を、感動を伴った体験として聴くことができるようなオーディオの在り方なのです。
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