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   [00-02]オーディオ全般
     「解像度」を履き違えるべからず
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投稿者 スレッド
管理人K
投稿日時: 2012/4/4 0:48
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
YOさん、皆さん、こんばんは。

YOさん、ACOUSTIC REVIVE掲示板へようこそです。

YOさんは私がお付き合いしているオーディオファイルの中でも、最も素晴らしい音で、独自の理論と感性で音楽を楽しまれている方です。
(しかも、弊社製品を殆ど使わずして素晴らしい音を出してしまうのがまた凄いし尊敬しております)
YOさんの理論や音質向上術には参考になることも多く、お会いした時もメールでもオーディオ談義で盛り上がる事が多かったので、YOさんがこの掲示板に登場して頂けたことには感謝感激です。

レンズの解像度のお話、参考になりました。
ありがとうございます。
仰る通り、恥ずかしながらオーディオ業界は遅れているというか、数十年前から完全に止まってしまっているような部分がありますね。
スローライフの趣味ではありますが、真のクオリティUPという正しい方向へと歩んで来なかった感があります。
画像と違い、音という漠然とした実態のない世界が故に、いい加減だったり、間違った表現も許されてきたのかもしれません。

解像度なんてくそくらえ!と仰りますが、それは「解像度(感)」を強調しただけの似非の解像度の音に対しての言葉であって、YOさんの音は真の解像度を有した音だと思います。
ことさら解像度や分解能を強調することもなく、あくまでも自然で
音楽が気持ち良く聴ける音、それがYOさんの音ですね。

お互い、方法や考え方は違いますが、目指している理想郷は同じであると思ってます。

セカンドシステムには苦労なく良い音に到達しやすい弊社製品をお使い頂けたら幸いです。
それでもYOさん独自の使いこなしで私が想像する以上の素晴らしい音を出してしまうのでしょうね。
今から楽しみにしてます。

今後もYOさんならではのご意見を頂戴出来たら幸いです。
これまで以上の熱い議論をしましょう(笑)
Yo
投稿日時: 2012/4/4 19:15
一人前
登録日: 2012/3/21
居住地:
投稿: 120
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
Kさん、そして皆さん、分かりにくい事を書いて申し訳ありません。
本当に言いたかったことはもちろん「解像度は追っかけるべきではありません。どうせソフトの解像度以上には出来ないのだし、そのソフトだって良くない加工をされている可能性があるのだから・・・」ということなのですが、もう一つは「カメラのレンズとオーディオはとてもよく似た所があって、レンズの描写から学ぶ事が多いのですよ」と言う事なのです。
 光と音の違いはあってもレンズは可視光という赤から紫までの周波数の光を、オーディオは可聴帯域(一般的には20〜20kHz)という周波数の音を扱って人の心を打つ作品をプレゼンしなければならないからです。そしてレンズも測定すればいろんな歪みを持っていて描写のきれいなレンズが歪が少ないと言う事もありません。これもオーディオと同じと言えましょう。私自身オーディオの調整のイメージ作りとしてレンズの描写を参考にしてきました。例えば
「発色の良さ」→「どの色にも力があって混じらない」→「どの音も力が有って混濁しない」
「コントラストの再現性が良い」→「諧調が豊富」→「微細なレベル差もきちんと再生して反応が良い」・・・などです。
そして私の好みでは有りますが「描写が柔らかい」と言う事が大事なんです。屋外の演奏ならば反射音が無いので音像がシャープと言う事は有りますがやせ細った音にしか聴こえません。しかしコンサートホールやライブハウスの響きの良い屋内での演奏ならその反射音の為に発音体としてのエネルギーの芯はしっかりしていても音像としてはシャープには聴こえません。レンズとしては明るい短焦点レンズの開放での描写といえます。Kさんに最初に私の音を聴いて頂いた時に「最高のソフトフォーカスですね」と言われた時は本当に嬉しかったですよ。今ではアコリバ製品を使って残っていた雑味を取り除いてあの時よりはソフトさは減りましたがあの時の音は自分としても懐かしいです。
 アコリバについてはKさんとお会いする前はオカルト的なものを感じた事が有りましたが、Kさんと話をして「論理的には証明不十分なところもあるけれど、効果がある事が分かっている以上世に出すのが私の使命と思っています」の言葉には感動しました。そして何度か製品をお借りしてその説明と結果が納得できるものですし「開発者の誠意が見える」製品である事は十分理解しています。只アクセサリーはシステムと組み合わせるとベクトルが生まれます。変化の方向とその量です。それがある程度煮詰めたシステムの場合向かいたい方向とちょっと外れる事もあるということでしょう。新規のシステムなら間違いなく使いますよ。煮詰めの時間の短縮は予想できます。

zappa1993さんご返事有難うございます。
掲示板を覗いておりましても本当に音楽、オーディオに真摯に向かい合っておられるのが良く分かります。
>私は、出来るだけ原音に忠実なアコースティックな鳴り方が、音楽を楽しむには一番適しているように思います。
おっしゃる事はとても大事で正しい事と思いますが、同じ楽器でも録音によって全く違って聴こえる場合があって、システムの調整としてはどれに焦点を当てれば良いのか本当に難しい事だと思っています。私の方法はどんなCD、レコード(極端におかしな録音は別ですが)もちゃんと鳴るようにする・・・要するに最大公約数を取る・・・こうして普遍性を広げる事・・・これしか無いと思っています。
のっぽ
投稿日時: 2012/4/5 10:05
長老
登録日: 2010/3/5
居住地: 千葉
投稿: 696
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
管理人Kさん
みなさん

おはようございます。

管理人Kさん

>生演奏体験直後のオーディオシステムとの音の刷り合わせ
>作業も感心ですね。私も昔、何度となくやってました。
>今でも感動した演奏会やライヴの後ではやってますね。

普段は演奏会の感動を思い出し、自宅で余韻に浸るために
演奏会で聴いた曲を自宅で聴くだけだったのですが、今回
はどうしても「音楽」ではなく「音」が引っ掛かってしま
い...

>オーディオは生演奏の代替ではありませんが、それでも
>音の刷り合わせ作業は、質感の感覚などを養うのに
>必要不可欠ですね。真の解像度を理解するという点でも
>同じくです。

今回、これを痛感しました。私はオーディオの音質を上げる
ために演奏会に通ってるわけではありませんが、やはり
オーディオでも演奏会でも「より良い音楽」を聴きたいので
自分の感性をあげられるよう頑張ります!

これからもよろしくお願いします。

Yoさん

はじめまして!

以前の私は思いっきり解像度を追っかけてました(苦笑)

でも今は私も自分なりの「ソフトフォーカス」な音を
求めてアコリバのアクセサリーを導入し、管理人Kさん
や友人に指導してもらってます。

解像度のお話、非常に参考になりました。
また、色々な経験談をお聞かせ願えればと思います。

これからもよろしくお願いします。

では♪
Spencer
投稿日時: 2012/4/5 22:45
一人前
登録日: 2008/3/31
居住地:
投稿: 128
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
はじめまして Spencerと申します。

>論理的には証明不十分なところもあるけれど、効果がある事が分かっている以上世に出すのが私の使命と思っています」の言葉には感動

いやあ、久々にいいことを聞きました(読みました)

証明より実際の効果を判断するだけで、その思いは通じます。
自分の場合は、技術的な説明にはあまり関心ございません。
あくまでも実際の効果です。効果がよければ、その後どういう原理だ?みたいな感じで説明を読みます。あくまでもざっくりとですが(笑)

zappa1993
投稿日時: 2012/4/6 0:00
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
Yoさん

こんばんは
zappa1993です。

詳しいご解説ありがとうございます。
奥深いお話ですね。
とても理にかなった考え方で、音楽を気持ちよく生身のものとして聴くための術を学ばせていただきました。


>おっしゃる事はとても大事で正しい事と思いますが、同じ楽器でも録音によって全く違って聴こえる場合があって、システムの調整としてはどれに焦点を当てれば良いのか本当に難しい事だと思っています。私の方法はどんなCD、レコード(極端におかしな録音は別ですが)もちゃんと鳴るようにする・・・要するに最大公約数を取る・・・こうして普遍性を広げる事・・・これしか無いと思っています。

仰る通りです。
至極当たり前のことながら、これを実践するのには多くの時間と研究心が必要ですね。
私も、一つの音、一つのアルバムの変化だけで一喜一憂しないように心掛け、長い時間をかけて大きな視点からも変化を捉えるようにはしていますが、まだまだ定まった音というものが存在せず、調整の甘さを感じています。

Yo
投稿日時: 2012/4/6 18:03
一人前
登録日: 2012/3/21
居住地:
投稿: 120
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
Kさん
>仰る通り、恥ずかしながらオーディオ業界は遅れているというか、数十年前から完全に止まってしまっているような部分がありますね。
オーディオの方もそうですが、録音やレコード製作の分野もそうだと思いますね。そして新しい技術が出るたびに音質が低下する時期がある・・・例えば
 録音機材が球から石に変わった頃にS/Nが良くなったと勘違いしてオーバーダビングの編集が増えたり、初期の石の音が良いと勘違いして痩せた音のレコードが増えたりとか・・・
 24トラックのマルチトラックレコーダーが開発されて後編集が出来るからといい加減なマルチマイク録音での編集が増えたりとか
 CDが開発されてデジタル編集で何でも出来る時代になっていい加減な録音からの加工編集が増えたりとか・・・CD一枚最後まで聴けないような物がありますからね(特に日本物で)・・・製作者は一日リピートで聴き続ける義務を法制化すべきですよ(笑)

のっぽ さん はじめまして
>以前の私は思いっきり解像度を追っかけてました(苦笑)
>解像度のお話、非常に参考になりました。
そう言って頂くと嬉しいです。生の音楽は飽きる事はあっても疲れることはありませんからね。

Spencer さん はじめまして
>いやあ、久々にいいことを聞きました(読みました)
そうですね。私もこの言葉でKさんの開発者としての姿勢を理解しました。

zappa1993 さん
ご理解頂けて嬉しいです。例えば音楽のジャンルで「ジャズとクラシックは求めるものが相反するから一つのシステムでは無理」と言う人もいますが私はそうは思いません。あえて言うなら「しいて求めないものが相反する」と言えるかもしれません。この話は言い出すと長くなるので止めておきますが(笑)ジャズ好みの人のシステムでクラシックを聴けるようにするとジャズも良くなる(またその反対も)と思っています。私など上手く鳴らないレコードCDほど上手く鳴らそうと何度も聴くので結局好きになる事も多いです(笑)。
zappa1993
投稿日時: 2012/4/7 0:31
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
Yoさん

こんばんは
zappa1993です。

>新しい技術が出るたびに音質が低下する

なるほど、仰る通りですね。
人間はメリットばかりを取り上げ、デメリットを意識的に遠ざけようとするところがありますから、こういったことが起こるのですね。
目新しいものにばかり飛びついて、後になってから古いものを懐かしんだり再評価するのも人間の常ですね

現在、音楽は製作段階からインターネットを介してやり取りされています。
デジタルデータだから音質劣化が無いと信じられていますし、何より離れた所に居ながら曲を合成して仕上げることができる利便性が優れているからでしょう。
CG作品を作っているような感覚ですね。
しかし、実際にはデジタルデータといえども何度もコピーする中で確実に音質は劣化しますし、ネット配信でも鮮度はどんどん落ちていきます。
出来上がったものは最初とずいぶん違ったものになっている可能性がありますが、残念ながら今はこれが主流になってきています。


>「しいて求めないものが相反する」

なぞなぞの様ですね。
Yoさんが仰りたいことが何なのか考えてみます。


Yoさんのことは管理人さんから伺いました。
昨年の秋、管理人さんに同行して楽しい時間を過ごさせていただきましてありがとうございました。
あの時のことはいまだに記憶に新しいです。
(当時はまだ会員になっておられませんでしたので、オフ会の投稿の際にMさんとして書かせていただきました)

他の方の音を聴かせていただくことで、部屋の様子・使用機器・オーディオの音等は記憶に残りますが、その時に受けた感動まで鮮明によみがえってくるのはYoさん宅の記憶だけです。
大げさではなく、未だに思い出すと鳥肌が立ちます。
音がどうとかそんなことより、本当に心より音楽を楽しませていただきました。
かなりの音量だったと思いますが、不思議とまったくうるさいという感覚がありませんでした。


オーディオについては長いブランクもあり、それほどの知識はありませんが、色んな事を考え日々精進しています。
思い付きで間違いも多くあると思いますが、思い立ったことを書き込んでいきたいと思いますので、ご指導お願いいたします。

ハマダ
投稿日時: 2012/4/7 2:07
長老
登録日: 2010/3/5
居住地: 群馬県
投稿: 773
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
皆様こんばんわ

Yoさん 初めまして、これから宜しく御願いします!

以前に管理人K様から YOさんの オーディオの御話を聞いていたので アコリバ掲示板に参加されたのを大変嬉しく思います(^^)

>例えば音楽のジャンルで「ジャズとクラシックは求めるものが相反するから一つのシステムでは無理」と言う人もいますが私はそうは思いません

僕が以前に御付き合いしていた人たちは 皆、
「一つのシステムでは無理」と言い切っています。(^_^;)

僕もここアコリバ掲示板の皆様宅に御邪魔したり 管理人K様宅で
体験させて頂いたりした経験では 同じく
無理だと思いません(^^)

>あえて言うなら「しいて求めないものが相反する」と言えるかもしれません。この話は言い出すと長くなるので止めておきますが(笑)

長くなってもいいので(汗) 是非御話を聞いてみたい!!
と皆で思っていると思いますので お時間のあるときにでも
御教授をお願いできればと思っておりますm(__)m
Yo
投稿日時: 2012/4/9 18:53
一人前
登録日: 2012/3/21
居住地:
投稿: 120
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
zappa1993 さん ハマダ さん
もうバレてしまいましたね。隠すつもりはなかったのですが「ちょっとうるさいことを言う変な奴」で入りたかったので、入会時にはKさんにも連絡しませんでした。
zappa1993 さん、私の音をお気に召して頂いているようで光栄です。音の好みは本当に人それぞれなので(何にリアリティを感じるかが人それぞれと思っています)またの機会の時には忌憚なく好きなこと言ってください。私自身、今の私の音には納得していますしこれ以上妙に手を入れたくないところにはありますが、それは今の私の音が素晴らしいのではなく私の「音を判断できる感性」のレベルがこの程度だからそれ以上進めないのですよ。Kさんは褒め過ぎなので話半分に聞いておいてください。いずれ実際に音を聞いていただくこともあろうかと思いますががっかりされたくないですしね。そして「ご指導」とか「ご教授」というのはやめてくださいね!
 さて「しいて求めないものが相反する」と中途半端に書いて気にさせてしまいました。申し訳ありません。このスレッドが「解像度」の話なので書いていいかどうかKさんに聞いたほうが良いのでしょうが、書かせていただきます。(Kさん、良いですか?)
 音楽のジャンルをオーディオ的に分類するとやはりクラシックとジャズが2大巨頭ということになるでしょう。私なりにその理由を考えると「ヨーロッパから発達した楽器ではあるが世界に広く認知されているアコースティック楽器を使ってもって非なる音楽体系として発展し、より良い音で鑑賞することで感動レベルが変わる2大音楽だから」と思っています。
 他のジャンルはロック、ポップス、国民音楽(カントリー、歌謡曲、シャンソン他)、民族音楽ということになるでしょうか?(この分類は私の勝手なもので異論はあると思いますが、ご勘弁を・・・)この中でポップスは商業主義とともに発展したもので、例えばかつてのアメリカンポップスはジュークボックスを基準にした音作り、日本のポップスはラジカセやウォークマンを基準とした音作りなので本格オーディオで聴くほどのものではないと思っています。(お好きな方すみません!)しかしロックは元々アメリカンポップス的に発展したものですが、60年代後半からジャズの衰退がはじまってビジネス的に儲からなくなってきた頃に優秀なエンジニアが儲かるロックに転出したことからロックの音質が飛躍的に良くなり、それと同時にポップスとは全く違う音楽体系として発達したもので本格オーディオに十分耐えうる音質、内容のものが数多くあると思っています。しかしロックは電気楽器が多用されている事と、音楽の特質がクラシック、ジャズの両方にまたがることも多いのでオーディオシステムの調整ということに関してはクラシックとジャズがふさわしいと思っています。
 さて本論ですが、クラシックとジャズのもっとも違うところはやはり「ビートの有無」ということになるでしょう。ジャズはビート感、スウィング感が出なければ楽しめません。低音楽器から高音楽器までリズム感、ビート感、アタック感が揃わないといけません。オーディオで言い換えると低音から高音まで時間軸、音の立ち上がりが揃ってないといけないと言うことです。クラシックはこれが揃っていなくとも聴けます。逆にホールの残響音である反射音が元音を混濁させたり、合成音となって俗に言う「地を這うような低音」とかヴァイオリンの甘い浮遊感が出ることで多チャンネルシステムや、タイプの違うツィーターを並列で鳴らしたり、そしてホーンロードの長いオールホーンシステムに進まれるクラシックファンなどがいらっしゃいます。しかしこれらの方法は大ホールや弦楽器の再生にはプラスに働くこともありますが、比較的至近距離で聴く室内楽やアタック音が必要なピアノ曲にはマイナスに働くこともあり「弦は良いけどピアノがダメ!」と仰るクラシックファンはおおむねこういう調整やシステムの類の方と思われます。クラシックのソフトには予めホールトーンや残響音は入っていますので再生システムでは時間軸は揃えるべきですし、その調整でジャズも良くなると思います。
 次は刺激音や歪み感、そしてピーク、ディップについてです。クラシックでは持続音が多いということもあってわずかなそういう音でも楽音に乗ってくると気になって音楽に集中できません。しかしジャズでは持続音が少ないこともあって多少の刺激音や歪み感はアタック音とともにジャズのエネルギーとして聴けてしまいます。多少のピーク、ディップも同じことです。ノイズについても同じことです。クラシックは静寂の中に音が立ち上がるのが一つの感動ですが、ジャズの場合はライブでもある程度の喧騒の中での演奏は当たり前でそれも一つの雰囲気となりますのであまり気になりません。レコードのサーフィスノイズやプチパチノイズもクラシックの方が気になります。これらの問題点ははその対処法にあります。ジャズ好きの人はそのエネルギー感を大事にするために多少のことは目をつぶってガンガン鳴らします。その場合クラシックは聴けません。クラシック好きの人は気になるところを抑え込んで対処しがちです。グライコなどを使って気になるところやピークは抑え込んでしまいます。そうすると音は死んでしまって躍動感も殺してしまってつまらなくなりますのでジャズは聴けません。もちろんクラシックでも良くないのですが雰囲気は保たれるので何とか聴けます。
 「グライコでフラットにすると音がつまらなくなる」これは良く言われる話ですし私も経験があります。理由は位相の回転や挿入感などいろいろ言われますが、私としては低音や定在波の共振共鳴の倍音成分が中〜高音にかぶってきたり、ユニットの不要共振、クロスオーバーでの位相不整合などの機器のセッティング不良、それらのアコースティックループによる共鳴共振・・・などなど元音が原因でないことでピーク、ディップや歪み感が発生している場合が多いです。であるのに元音のレベル調整で見かけの特性をコントロールすることに問題があると思っています。音を殺しに行っているようなものです。元音にかぶってきている不要共振などの原因を見つけ一枚一枚ベールをはがすように取り除いてやると多少ピークディップが残ってもそれはルームアコースティックの問題で全く気になりませんし、他の調整にも敏感に反応するようになります。・・・このことはジャズもクラシックもありませんし必ず両方良くなります。私も最後に残っていた低音のわずかな籠もり音がアコリバの水晶チップと水晶チップを貼ったショートピンで取れました。只何事もやり過ぎはいけません。私が自分に課している格言は「やり過ぎの一歩手前に絶妙がある」です(笑)。
 他でクラシックに必要でジャズにはさほど必要でないことに「高域の分解能」があります。これこそ質の良いケーブル真の分解能を上げることが必要ですし、場合によっては上記の不要共振がマスキングしている場合もあります。そしてやはりエッジを立てるような方法で見かけの解像度を上げてはいけません。クラシックで5kHz以上をほんのわずかレベルを上げると麻薬のように弦が魅力を増す場合があります。これも他の楽器やジャズにはマイナスに働きます。見かけの解像度を上げることもそれに似たようなものでその虜にならないように注意が必要だと思います。真の解像度はジャズに邪魔になりませんが見かけの解像度は邪魔になります。
 逆にジャズに必要でクラシックにはさほど必要のないことに中低域(100〜200Hzあたり)の押し出し感があります。ベースや管楽器の低音でゴリッとした押し出し感はジャズの魅力です。クラシックには必要ないと言ってもこの辺りが薄いと腰高になってすわりの悪いバランスになりますので適度の調整で両方聴けるようになると思います。
 他は中域の特性(フラット:クラシック&ロック向き、かまぼこ:ジャズ向き)などは私の場合はアナログで聴くことが多いのでカートリッジで使い分けますが、CDの場合は両方いろいろ聴いて最大公約数的に決め込む以外にはありません。必ずベストポイントは見つかります。私も基本特性調整はCDで行います。
zappa1993 さん ハマダさん、こんな感じで宜しいでしょうか?ポイントだけ書いたつもりがやはり長くなりました。
Plain
投稿日時: 2012/4/9 22:45
長老
登録日: 2008/11/7
居住地:
投稿: 156
Re: 「解像度」を履き違えるべからず
Yoさん はじめまして。

わかりやすい説明ありがとうございます。
クラシックとジャズが両方鳴るのは難しいですが真に良い音を求めるには避けては通れませんよね。

私は、どちらの音楽も聴きますが強いて言えば現在はクラシックの方が苦手です。特に高さの表現(三次元的表現)がまだまだ弱いです
この辺はルームチューンで追い込んでいきたいです。

刺激音や音を殺してしまっているような間違った調整をしている人にこの説明文を読んでもらいたいです。
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