今回はRCA-1.0PA、USB-1.0SP、RHC-2.5HE-B、LAN-1.0PA&RLI-1、RUI-1に続いて第6回目の試聴報告です。

前のバージョンはケーブルが鋼のようで、性能の高さを考慮してもその不便さは否めませんでしたが、今回の改良を経て非常に取り回しがし易くなりました。
素材の変更で伝送スピードが向上したという説明は的を射ています。
テンポは変わらない筈なのにロックや応援ソング等は更に疾走感を増して心を踊らせます。
全体的に音の密度は薄くなった印象ですが、バックの打込みは存在感を増し、生の音との感覚的な差は縮まってきました。
歌手の声や楽器の音から味わいのある微妙な震えが生まれますが、暈けて聞こえるのではなく震えを震えそのものとして認知出来ます。
ただ、依然として聞き手に耳を澄ませる事を強要するような音は説得力を持って迫って来ません。
USB-1.0SPでは奥に抑圧されていた音が解放され自由を得たことが逆に「物足りなさ」を感じさせ、自然でありつつ躍然たらしめるにはもう一歩という感じです。

同じくリニューアルしたRHC-2.5HE-B-SFを合わせると、各々の傑出した点を昇華させて音場が更に広く感じますが、上記の「物足りなさ」は変わらないままです。
抽象的で申し訳ないのですが図を用いて表すと
USB-1.0SPSは　　　　　　　
ーーーーーーーーー　　⤴
広い　　　➱➱➱➱ﾌﾜﾌﾜ →　（音が遠い所で発せられ宙ぶらりんで到達）
ーーーーーーーーー　　⤵
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

RHC-2.5HE-B-SFは 　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　／
ーーーーーーーー ／ ⇗　 （音は近いが耳元で拡張される）　
ーーーーーーーー \ ⇘
狭い　　　　　　　　\ 　　　　　　　　　　　　　

RHC-2.5HE-B-SFの特長（特徴）は此方では述べませんが、USB-1.0SPSの方は音が広い空間を通るので情報量は多いのですが、聴こえる直前に音が欠落して漂い散漫になって耳に届いているような感じです。
漂うようで散漫な音とは、音場の拡がりを錯覚させるが、実際は音そのものに芯はなく残響が大部分を占めるものではないかと。
両者とも使用すると
USB-1.0SPS＋RHC-2.5HE-B-SFは
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　／
ーーーーーーーーー／ ➚
広い　➱➱➱➱　　　　➔
ーーーーーーーーー\ ➘
　　　　　　　　　　\

情報量も多く音も近くなりますが、やはり拡張されたような残響音の所為で聞き手は耳を澄まないといけないため、「鑑賞」は可能でも「楽しむ」ことは出来ないのです。
では、2つの製品は改良されたと言えるのか？
勿論言えますが、その為には必要不可欠になのはRUI-1になります。
態々アコリバの常識を示すのは、前のUSB-1.0SP＋RHC-2.5HE-Bとは比較にならない程RUI-１の存在が重要な鍵となるからです。
両者の性能が向上するからこそ、偽装された魅力が暴かれて相対的に問題化され、更なる高次元の域に到達することが出来ます。
今回は、残響音が偽装して魅力となっていたようです。

肝心の効果ですが、リニューアル前はRUI-1は音を必要以上に締めてごちんまりした印象でしたが、漸く本来の絶大な力を発揮しました。
以下の図の通り
　　　　⇓　⇓　⇓　⇓　⇓
ーーーーーーーーーー➔
広い　　　➱➱➱➱➱ ➔ 　　　　　　　　　　　　　　
ーーーーーーーーーー➔
　　　　⇑　⇑　⇑　⇑　⇑
広い空間はその儘に音が余裕を持って伝わります。
謂わばUSB-1.0SPSとRHC-2.5HE-B-SFは、非常な優秀な生徒であるものの利己的で「無法者」のきらいがあります。
それをRUI-1という腕の立つ先生が「統率」し、その才能を遺憾無く発揮させる。
恐らく従来の二者では役不足だったのでしょう。
今回の改良を受けてRUI-1本来の実力が分かると同時に、才能のある指導者と弟子が揃うと、解放感を内に秘めた魅力的な音が整斉として聞き手にこうも迫ってくることを思い知らされました。
多くの方が何故「RUI-1を以てUSB-1.0SPSの真価は顕れる」と仰るのかきっと理解されることになるでしょう。

tomoyukiさま

shima3です


投稿拝見しました

＞謂わばUSB-1.0SPSとRHC-2.5HE-B-SFは、非常な優秀な生徒であるものの利己的で「無法者」のきらいがあります。
それをRUI-1という腕の立つ先生が「統率」し、その才能を遺憾無く発揮させる。
恐らく従来の二者では役不足だったのでしょう。
今回の改良を受けてRUI-1本来の実力が分かると同時に、才能のある指導者と弟子が揃うと、解放感を内に秘めた魅力的な音が整斉として聞き手にこうも迫ってくることを思い知らされました。
多くの方が何故「RUI-1を以てUSB-1.0SPSの真価は顕れる」と仰るのかきっと理解されることになるでしょう。


凄く面白い表現ですね〜
RUI-1を使用すると真価が見れるということですね

製品の組み合わせにより、いいとこを補った音質への変化。。
こういう感想は初めてだったので興味深いです
組み合わせて改めて聴いてみたいですね。
ヘッドフォンで聴くまでにはどんな環境だったのでしょうか？

その辺もし投稿されていたらすみません
でもオリジナリティある投稿は面白いですね