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   [00-06]アナログレコード
     アナログリッピングという言葉をご存知でしょうか?
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投稿者 スレッド
zappa1993
投稿日時: 2013/2/24 15:40
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
アナログリッピングという言葉をご存知でしょうか?
皆さん

こんにちは
zappa1993です。

アナログプレーヤーを持っていない私がアナログのスレッドに新規投稿することになるとは思ってもみませんでした

皆さんはアナログリッピングと言う言葉をご存知でしょうか?
おそらく(そして誰も)見聞きしたことのない言葉ではないでしょうか。
これはアナログレコードの再生音をコンピューターに取り込み、コンピューターで扱えるファイル音源化することを指した造語で、一緒に作業をしているYoさんの命名によるものです。
そもそも、最初にこのアナログリッピングの話をYoさんから伺ったのは1年ほど前のことで、アナログのオリジナル盤の音をアーカイブして残し、これをCDやその他の方法で再生したいというものでした。(他にもいくつかの理由を伺いましたが思い出せません)
ご存じのように、昨今オリジナルマスターテープよりリマスタリングされたCDが次から次へと発売され、人気のある盤なら何度リマスタリングされたのか分からないほどの種類が出回っています。
音楽好きの私としても、好きな盤は少しでも良い音で聴きたいと思い、懲りずにこれらを買い増すわけですが、磁気テープという有限の音源を使っている以上、経年劣化は避けることが出来ず、いくらオリジナルマスターよりリマスタリングされたとは言え劣化したテープを使っていては本当の当時のオリジナルの音を聴くことは出来ません。
また、マスターテープはそれが録音された機材で再生するのが最も適しているというYoさんのお考えにも賛成で、最新の機材で再生してリマスタリングしたところで、オーディオ的には優れた性能を持っているとはいえオリジナルの持つ味の様なものを再現するのは難しいと思います。
これに対しアナログレコードのオリジナル盤はそれが録音された当時の音を収めたメディアで、オリジナルマスターテープの伸びや傷などの劣化が起こる前の音を保存しているという話をYoさんから何度か伺いました。
オリジナルマスターテープと同列に扱えるものではありませんが、少なくとも最新のリマスターCDよりはオリジナルに近い音だと言えるのではないでしょうか。

一番最初に話を伺ったときは、アナログレコードから音を取り込むことにどれ程の意味があるのか私自身よく分かりませんでしたし、この実験を高レベルで叶えてくれる機材の存在を知りませんでした。
(USBケーブルでパソコンに繋げられるアナログプレーヤーならすぐに見つかりましたが、それは簡単にパソコンに取り込むことが出来るという程度のもので、高品質での録音を目的としたものではありませんでした)
再度Yoさんからアナログリッピングを一緒にやりませんかとお誘いいただいたのが、昨年の終わり頃で、それまでに何度も聴かせていただいたことでアナログの音の良さは十分理解していましたし、上手くデジタル音源化できれば拙宅のネットワークプレーヤーでも聴くことが出来る(それもアナログの音質で)という可能性もあり、今年に入ってから共同作業を始めました。
それともう一つ、この実験をスタートさせようという気になったのは、シンタックスジャパンが取り扱うRME社のオーディオインターフェイスの存在を知ったことも一つの要因です。
プロの現場でも使われているこのオーディオインターフェイスは音質の劣化が極めて少なく、またDACとしての性能もよく非常にストレートで素直な音質の為、オリジナル盤の音をそのままデジタル音源化するという目的に最も適しているように思えました。

管理人Kさんの紹介で、シンタックスジャパンよりRME社のUFXというオーディオインターフェイスを1か月間お借りし、その間の3日間(延べ30時間以上)Yoさん宅で共同作業をする中で一応満足のいくアナログリッピング音源を作成することが出来ましたので、今回掲示板に投稿させていただくことにしました。

実際にアナログからの取り込みに関しては最初から上手く行ったわけではなく、使用するDAW(音楽制作ソフトウェア)の使い方を覚えることから始め、ループバックされた音との干渉と戦い、それでも満足のいく音質にはならず先行き不透明なところもありましたが、3日目にしてようやく当初思い描いていたような結果を得ることが出来ました。
その後拙宅で、アナログリッピングした音源(192kHz/24bitのWAVファイル)の編集やCDPで聴けるフォーマット(44.1kHz/16bit)へのダウンサンプリングなどの作業を経て第一回目の実験を終えました。

アナログプレーヤーとオーディオインターフェイス(以下UFX)との接続方法についてはYoさんに説明をお任せしますが、UFXとパソコンの接続方法については私から簡単に説明させていただきます。
申し遅れましたが、アナログはYoさん担当、私がデジタル担当となっています。
説明と言うと大げさですが、特別何も難しいことはなく、接続はUSBケーブル1本で済みます。
他にFireWireで接続する方法もありますが、今回は時間の関係もあり試していません。

UFXに入力されたアナログ信号はUFX内でA/D変換され、この変換されたデジタル信号がUSBケーブルを通してパソコンに取り込まれる形で、取り込まれたデジタル信号をDAWによりファイル化(デジタル音源化)します。
パソコン内に保存されたデジタルデータはいつでも編集できますし、これを聴きたい場合はパソコン内の音楽再生ソフトを使いUSBケーブルを介してUFXにデジタルデータを送ります。
この場合、UFXはUSB-DACとして機能し、入力されたデジタル信号を内部でD/A変換し、アナログ出力します。
このDAC性能が素晴らしく、単体のDACとしても同価格帯以上の高音質を有していることは間違いありません。
先ほどCDフォーマットへのダウンサンプリングと書きましたが、これはCDPでもアナログリッピングした音源を聴くための手段であり、当然音質の劣化を伴いますが、それでも通常のCDとはまた違った音の雰囲気を持っており、アナログの雰囲気も失ってはいません。
通常はUFXを使ってサンプリングしたままのレゾリューション(192kHz/24bit)で音楽を楽しむか、私の場合はNAS(ネットワーク上の記憶装置)にこれらの音源を保存し、ネットワークプレーヤーで再生しています。


果たしてアナログリッピングした音源はどの様な音になったか?
皆さんが一番興味を持たれるのはこの部分だと思います。
「アナログを聴いているのとほとんど同じ」というのが私の感想です。
あまりに簡単な答えですが、私にはそう答えることしかできません。
アナログリッピングの際には、Yoさん宅のアナログプレーヤーとアンプ・スピーカーなどのオーディオシステムで音を聴いており、拙宅で聴くアナログリッピング音源の再生音とは、ソースの音質はほぼ同じでも再生システムが違うため当然同じ音にはなりません。
それでも、CDをリッピングした音源とはまるで表現が違いますし、純粋に良い音に感じられます。
Yoさん宅では、アナログの再生音とUFXを使ったリッピング音源の再生音を聴き比べましたが、明らかに劣ったところは感じられず、殆ど同じと言えるレベルでした。
それは音質云々と言う事だけではなく、アナログの持つエネルギー感や空気感、その他言葉では表現できない色んな要素を含めて同じように再現されていると感じました。
勿論全く同じとは言えませんが、実験開始前に私が想像していたものよりは遥かにアナログに近い音になったと言えます。

今回の実験は1か月という短い貸出期間中に時間を調整して行ったもので、初めての作業という事もあり十分な検証も出来ないまま一応形にしたという程度のもので、今後はアナログサイドの対策(Yoさんからは使用するカートリッジの選定やレコードのクリーニング等のアイデアを伺っています)と、リッピングに使用するパソコンのノイズ対策や電源環境の整備などのデジタルサイドの対策で更によいものが出来ると考えています。
次回はUCXというRME社の別のオーディオインターフェイスをお借りして再実験を行う予定です。

最後になりましたが、今回の実験にご協力いただきました管理人Kさん及びシンタックスジャパンのMさんにこの場を借りてお礼を申し上げます。
管理人Kさんには、市販品に無いケーブルまで製作し、他のアコリバ製品と一緒に無料貸出して頂き感謝の念に堪えません。
今回の実験が良い結果を生んだのはUSBケーブルをはじめとするアコリバ製品のお蔭でもあります。
引き続きご協力よろしくお願いいたします。
Yoさん 興味深い実験にお誘いいただきましてありがとうございました。
そしてお疲れ様でした。
ELPEAMAN
投稿日時: 2013/2/25 13:47
一人前
登録日: 2008/2/17
居住地:
投稿: 101
Re: アナログリッピングという言葉をご存知でしょうか?
zappa1993 さん

私なぞが書き込むのも何かとは思いますが、無事成功されてようで何よりです。本来であればストレートにヴィニールで聴いた方が手間もかからずよろしいのでしょうが、拙宅同様、zappaさんのオーディオルームもスペースに余裕がないのは、お邪魔して理解しております。
ぜひ今度うかがったときには聴かせてください。

そして、でき得れば、Yoさんのライブラリーからすべてリッピングして聴いてくださいね(無理ですね・笑)。
PAKA
投稿日時: 2013/2/25 23:55
長老
登録日: 2008/2/22
居住地: 兵庫県
投稿: 764
Re: アナログリッピングという言葉をご存知でしょうか?
zappa1993さん
ELPEAMANさん

こんばんは、PAKAです。

以前Yoさん宅を訪問した際に、今回zappa1993さんが投稿された内容の構想を少しだけうかがった記憶がありましたが、まさか本格的に取り組まれていたとは驚きました。
その結果も良好のようで、もちろん完全とはいかないものの、貴重なアナログ盤の音を高い精度でデジタル化できたとしたら本当にすごいことですね。
私も機会がありましたら是非体験させてください。
今後の動向も楽しみにしております。

zappa1993
投稿日時: 2013/2/26 1:31
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: アナログリッピングという言葉をご存知でしょうか?
ELPEAMANさん

こんばんは
レスありがとうございます。

途中経過を報告しますと言いながらそのままになってしまいすみませんでした。
アナログONLYのELPEAMANさんに限らず、「何もわざわざパソコンに取り込んで聴かなくてもターンテーブルに乗せてそのまま聴けば?」と思われる方が殆どだと思います。

もちろんそれはその通りです。
Yoさんもアナログを中心に音楽を楽しまれている方ですから、普通にアナログシステムで聴かれるのが自然です。
では何故アナログリッピングを始める気になったのか?

昨日の投稿は一応の結果報告と経過の説明に終始しましたので、実はまだ書き足りないところや、私の理解不足で説明できないところが沢山あります。
Yoさんにお話を伺いながら、順次この辺りも説明できればと考えています。

一言だけ言わせていただければ、私にとっては音楽の楽しみ方がまた一つ増えたという感じでしょうか。
遠方ですが是非またお越しください。
zappa1993
投稿日時: 2013/2/26 1:43
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: アナログリッピングという言葉をご存知でしょうか?
PAKAさん

こんばんは
興味をお持ちいただきましてありがとうございます。

アナログリッピングをしたと言ってもまだ数曲を録ったにすぎず、実際にアルバム一枚をリッピングするとなると、また新たな問題も出てくると思います。
将来的にはアナログとデジタルのシームレス化が出来ればと考えています。
(そういう意味ではPC・ネットワークオーディオは最適です)

また経過を報告させていただきますので、よろしくお願いいたします。
拙宅のネットワークオーディオの音も更に良くなりました。
これにはアナログからのフィードバックがとても大きいのです。


Yo
投稿日時: 2013/2/26 18:54
一人前
登録日: 2012/3/21
居住地:
投稿: 120
Re: アナログリッピングという言葉をご存知でしょうか?
zappa1993さん
皆様

「アナログリッピング」と言う言葉を作ったYoです。なぜこんな言葉を作ったか?・・・それはアナログレコードの音をその魅力をも閉じ込めた高度なデジタルファイルを作ることに挑戦したいとずっと思っていたのですが、自分にはその経験も無いので(デジタル)リッピングを中心にオーディオを楽しんでおられて音的な好みも近くデジタルの取り扱いにノウハウを持っておられるzappa1993さんを引き込む為には魅力的な言葉が必要だったからです(笑)。・・・zappa1993さんすみません・・・でも本当なんです。「アナログレコードのデジタル録音」では面白いと思われなかったでしょうし、私もここまでテンションが上がらなかったでしょう(笑)。

「アナログを聴く人がそれをデジタル化して聴く事にどんなメリットがあるのか?」・・・この設問に関しては確かに難しいですし、ただ聴くだけならメリットは少ないと言えるでしょう。私も元々この事には興味はあったのですが実際「やろう」と思ったのはzappa1993さんとの交流に有りました。それはzappa1993さんがネットワークオーディオのシステムを拙宅に持ってこられて(アコリバのテーブルタップから何から何までですからかなりの物量です。・・・zappa1993さんの本気度が分かりました;笑)音と音楽に関していろんなお話をしました。初回の音は私の耳からしてもデジタル的解像度を追求した音で正直言って「リッピングってこういう音なのか?これも好みの違いかな?」と思ったのですが、2度3度と来られるごとに音が変化して私にも十分納得できる音になってきました。そして「自分の音を他のシステムで聴く事やアナログと比較する事がとても勉強になった」と言って頂きました。オーディオの音はその家に伺わないと聴けないので、他の趣味のように持ち寄って楽しむ事が出来ないものです。ですからzappa1993さんのようにシステムの前段(プレーヤー系)だけでも他のシステムとドッキングさせて聴く事は大きなメリットだと言う事は私にも理解できます。特にアナログを中心に聴いている人で「CDはダメ」と仰る人の中には「前段と後段(アンプ+SP)の調整でプラスマイナスの帳尻をつけて聴いている人は、出力特性がある意味保証されているCDが上手く鳴らない」と言う方が少なからず居ます。私としてはそのことが分かっているので全体のバランスはCDで取っているつもりですが、自分の前段の音(自分の裸の音)を他のシステムで聴いてみたいという欲求は有りました。ですが、アナログシステムは微調整まで煮詰めているので持ち運びはしたくありません。それが今回の実験で自分のシステムでは「ほとんど変らない」というリッピングデータが出来た事で、それを持ち帰ったzappa1993さんから頂いた感想が「一番最初にアナログの音をデジタル化するというお話を伺ったとき(デジタルの話を掲示板でやり取りしていたころだったと思います)アナログの音をファイル化して再生することにどれ程のメリットがあるのか今一つ分からなかったのですが、自宅でアナログリッピングした音源を聴いてみると、これは凄いことだなとようやく分かってきた感じです。」・・・この言葉で「やった!」と思いましたし、自分の裸の音も通じるんだと思いました。
このように音の保存だけでなく自分の再生音を高度なファイルとして持ち運べる形にする事はオーディオの交流や人の再生音を自室で聴く事が出来ればまた新たな発見と刺激をもらえるという意味でもメリットは十分あると思いました。

オリジナルレコード(基本としてそのレコードの1stプレス盤)がなぜ音が良いかについてはzappa1993さんが述べて頂いたので重複は避けますが、私の意見としてオリジナル盤というのは演奏者、プロデューサーそして(録音、マスタリング、カッティング)エンジニアの合作の一つの作品だと思うのです。もちろん2ndプレス、3rdプレス盤が作品で無いとは言いませんが「売れたから増刷」と言う面もありますし「メタルマザーの使いまわし」という面はぬぐえません。さらに後年の再発盤(CDも)はマスターテープを素材とした新しい作品と考えるべきで、優れた感性を持ったエンジニアがその時代の機器を駆使してオリジナルを上回るか?と思える程の作品が出来る可能性もありますが、妙に綺麗なだけで音楽性を伴わないものや、一聴では良い音のように聴こえても長く聴いていると加工臭が鼻(耳)に付くものも少なくありません。もちろんオリジナル盤が絶対良いとは限りません。1stプレスの時に何か失敗が有って2ndプレスの時に同じエンジニアがやり直して発売と言うものもありますし、ヨーロッパ録音の米国発売盤などの場合でオリジナルの米国盤より後のヨーロッパ盤(提携国盤)の方が明らかに音が良い場合などの例もあります。
また別の見方として「マスターテープが絶対で、レコードは単なる製品」とお考えの方がいらっしゃいますが、私としては「レコードが作品で、マスターテープは素材」と思える面がありますので今回のアナログリッピングはそれを個人レベルで実証できるかの挑戦でもあったのです。

今回の第一次アナログリッピングテストではzappa1993さんがお書きになっているように「思いのほかの上出来」に終わりましたがまだまだその反省点も残っています。次回はそれを踏まえてもう一段の完成度を目指そうとzappa1993さんとも話しています。リッピングは192kHz/24bitが絶対的に凄いのですが、zappa1993さんがダウンサンプリングでCDフォーマット(44.1kHz/16bit)に落とすソフトをいろいろ試して頂いて(これでも音が変るのが不思議ですが)ベストのものをCDで送って頂いたのですが、これが十分鑑賞に耐えるものでアナログの良さ、オリジナル盤の良さを感じられるものでした。
ただ、「デジタルデータで聴く」と言う意識で聴くとアナログを直接聴く時よりプチパチやスクラッチノイズが気になります。これはノイズが増えたと言う事ではなく意識の問題ですがノイズの多い盤は向いてないと思いました。

システムとRME UFXの接続はプリアンプのREC-OUT、INを使っています。UFXにはアナログのバランスIN,OUTの端子があるのですが、私のプリアンプでボリュームを通らない出力端子であるREC-OUT端子はRCAなのでUFXのPHONE端子との接続でアコリバKさんには特別に方向性を揃えたIN,OUTのケーブルを作って頂きました。他にもいろいろお借り出来たことをここにお礼申しあげます。アナログケーブルに関しては他のケーブルでは試せませんでしたがこの結果から想像するにアコリバケーブルだったからこそ出来た結果だと思いますし、USBケーブルもRME付属のケーブルとzappa1993さんがお持ちのアコリバケーブルを比べましたが鮮度に関して大きな違いがありました。

最後にUFXをお貸し頂いたシンタックス様にはお礼を申しあげます。次回UCXを確認させて頂いた後には必ず買わせていただきますのでよろしくお願いいたします。DAC機能だけでもお買い得だと思いました。

またzappa1993さんと共に報告をいたします。
いずれご要望があればサンプルはお届け出来るかもしれません。
よろしく見守って下さい。
管理人K
投稿日時: 2013/3/1 23:26
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
Re: アナログリッピングという言葉をご存知でしょうか?
Yoさん、zappa1993さん、皆様こんばんは。

Yoさん、zappa1993さん、アナログリッピングの実験、大変お疲れ様でした。

先日のスタジオAのRMEイベント終了後にzappa1993さんからシンタックスJAPANさんへお送り頂いたアナログリッピングのサンプルをシンタックスの皆さんや出版社の方々と一緒に聴かせて頂きました。

その音は見事なまでにアナログレコードのサウンドでした。
立体感と生命力に溢れる正しくアナログレコードの音です。
ハイレゾなどのデジタルファイルとは違った、またCDやSACDともまた違ったアナログ独特の素晴らしい音に皆さん、驚愕していました。

おそらくですが、ここまでのクオリティを有したアナログリッピングは世界初じゃないでしょうか?

スタジオAでのRMEのイベントでは今後、アナログリッピングのイベントも企画しております。
その際にはぜひゲストでお越し頂き、アナログリッピングのノウハウなどをご教授頂けたら幸いです。

ありがとうございました。
Yo
投稿日時: 2013/3/3 16:03
一人前
登録日: 2012/3/21
居住地:
投稿: 120
Re: アナログリッピングという言葉をご存知でしょうか?
Kさん

ご返信有難うございます。そして私たちで作った音源への過分なご評価恐縮です。

これもRMEという潜在能力の非常に高い機器があった事、そして能力は非常に高いですが各種入出力に対応する為に一般的(一般オーディオ機器)には使われない端子が設定されている事(たぶん接続間違いを防ぐためもあるだろうと思います)で使い辛い面も持っていることに対して、アコリバとして接続ケーブルの面倒をすべて見て頂けたことが大きかったと思っています。Phoneプラグなんてオーディオグレードで作っているところなんて他にないですからね。その上入出力の方向性まで対応して頂きましたから・・・感謝に堪えません。

そしてzappa1993さんのPCもリッピングで培われたノウハウで自作された音楽専用PCでもちろんチューニングはアコリバで行われてあります。・・・これらの事を考えると私は言い出しっぺではありますが、実際には音を出しただけですから・・・イベントのゲストなんて向いてないですよ・・・ノウハウはすべてzappa1993さんにありますから・・・。

いずれにしても私の個人的な想い「オリジナルレコードが作品でマスターテープは素材」ということに関して、つまり「オリジナルレコードを元にしたデジタル音源がマスターテープを元にしたデジタル音源に勝るとも劣らない」ということに一石を投じることが出来れば満足なのです。
zappa1993
投稿日時: 2013/3/5 0:56
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: アナログリッピングという言葉をご存知でしょうか?
管理人Kさん
皆さん

こんばんは

アナログリッピング音源の過大なるご評価ありがとうございます。
私自身、アナログのエネルギー感や実在感などはレコードをトレースして得られた生のアナログ信号に宿っているもので、それを一度デジタル信号に変換し静のデータにした時点で幾らかは失われるのでは無いかと想像していましたので、最初は不思議な感覚でした。
全ての音(音楽)は波形で表すことが出来、全く同じ波形なら同じ音(音楽)を再現できるという理屈を頭では理解しながら、実際には波形では表しきれない或いは第2、第3の要素がある等して、似たような音は再現できても全く同じ音を形作ることは難しいのではないかと考えていましたので、今回のアナログリッピング音源がアナログの音を再現しているのを体験し、時間があればこの辺りを深く掘り下げてみたいという思いになりました。

そしてYoさんが、すべてのノウハウは私(zappa1993)にあるとお書きになっていますが、決してそんな事はありません。
私のノウハウも不可欠ではありますが、他にも必要な要素はたくさんありますので、今回のアナログリッピング音源の音質を決定づける要素を私なりに考えてみました。

1. 高音質のアナログデータ
2. データを変質させないラインケーブル、デジタルケーブル
3. 音質劣化の少ない機材
4. ノイズの影響を抑えたPC
5. 音質劣化の少ないDAWソフトウェア
6. 良質なモニター環境

1番は言わずもがなですが、PCに取り込む前の音がチープではどうしようもありません。
私はこの部分が最重要だと考えます。
2番以降で幾ら劣化を食い止める工夫をしても、それはバケツリレーの水を出来るだけこぼさずに送るのと同じで、元の高音質のデータを正しく伝える作業に過ぎません。
Yoさんの調整し尽された高音質なアナログの音を最小限の劣化でデジタル音源化出来たことで、この元のアナログの音の良さを他所の第三者が純粋に評価したと言えるのではないでしょうか。
両者を聴き比べることが出来るのはYoさん宅だけなのですから。

2番はもちろんアコリバのケーブル類です。
他にも電源BOXや電源ケーブルも活用させていただきました。
REM-8も有効でしたし、次回のUCXにはRBR-1を試してみるつもりです。

3番は先の投稿にも書かせていただきましたように、RME社のオーディオインターフェイスが重要な働きをしてくれました。
単に内部を信号が通るというだけではなく、リッピング時はA/D変換、再生時はD/A変換を行いますので、ここで音質が変わっては話になりません。

4番はYoさん宅に持ち込んだ私のPCが音質劣化を防ぐのに一役買ったと思います。
ノイズ対策に関しては未だに少しずつ手を入れており、電磁波吸収シートをほぼ1cm角程度のサイズで加えたり除いたり、貼る場所を変えたりしながら音の調整をしています。

5番も意外と重要な項目で、PCでデジタルデータを処理するソフトウェアによっても音質がかなり変わります。
プロの現場でも使われている市販の有名なDAWを使うのがベストですが、これらの中にはFreeバージョンもありますので、安易なフリーソフトの利用は避け、実績のあるものを使うのが好ましいと思います。
今回のアナログリッピングは32bitのオーディオエンジンを持ったDAWを使いましたが、将来的には64bitのオーディオエンジンで処理をしたいと考えています。

6番は別にモニタールームがあるわけではありませんが、きちんとセッティングされたオーディオで音楽を聴くことは音楽の理解を深めますし、音楽表現に長けた再生音に調整することは1番にも繋がると思います。

上記の何が欠けてもあのアナログリッピング音源は出来なかったと言えるのではないでしょうか。

Yo
投稿日時: 2013/3/6 17:15
一人前
登録日: 2012/3/21
居住地:
投稿: 120
Re: アナログリッピングという言葉をご存知でしょうか?
皆様

追記です。

1) アナログリッピングと言う言葉について
 確かに私がzappa1993さんを誘う為に即席で作った言葉なのですが、使いやすいですし造語としても簡単なので他に使われていないか調べてみました。結果やはりアナログレコードのデジタルファイル化という意味で「アナログのリッピング」と言う言葉と共にこの言葉を使っていらっしゃる方がいるようです。よって初めてではありません。しかしこの言葉をお使いの方のブログ等を拝見すると単なる「アナログレコードのデジタル録音」としてお使いの方も多く、私達としては、通常のリッピングという手法が「CD等をそのままCDPでプレイして聴くよりも、一旦デジタルファイルとして取り込んでそれをネットワークプレーヤーやPCで聴く方が品位が高い」という意味合いがありますので、これを踏まえて「品位の高いデジタルファイル化でないとこの言葉は使えない」と言う気持ちでやっていこうと思っています。

2)アナログリッピングのメリットについて(1)
 1)の言葉を検索して捜した方の文章を拝見すると「アナログレコードはトレースすればするほど劣化するので・・・リッピングしてそれを聴く」という人が居ました。私はそうは思いません。確かに調整不足のトラッキングの悪い針や劣化した針でのトレースはキズの元ですし、埃などクリーニング不足のレコードをトレースした場合はチリパチノイズの原因にもなります。そしてかけ過ぎ(注1)もダメージを与えてしまう可能性がありますが、きちんと調整されたプレーヤーで上記のことに気を配って聴く分には全く問題は無いと思っています。逆にジャズ喫茶ベイシーの店主菅原氏は「レコードはかければかけるほど鍛えられて音が良くなる。」と言う方もおられます。(私もそれなりに納得できる面があります)よってこのレコードの劣化を防ぐ事をアナログリッピングのメリットとは考えていません。

(注1)「かけ過ぎ」とは短時間や一日に何度もプレイすることで、ある人から「柔らかいヴィニルを硬い針でトレースするとその瞬間ヴィニルがわずかながらも変形する。その変形は時間と共に戻るので問題ない変形だが、変形が戻るまでに何度もトレースすると結果完全な変形やキズとなりやすい。」と聞いた事があります。また別の知人のジャズ喫茶の店主からは「かつてキース・ジャレットのケルンコンサートが大変な人気だった時、来る客来る客にリクエストされた時は盤がすぐにダメになった。」と聞いた事とあわせて私自身納得し、気をつけるようにしています。

3)アナログリッピングのメリットについて(2)
 アナログリッピングのメリットとしてレコードをそのまま聴くより良い面が一つありました。それはプレーヤーへのハウリングやアコースティックフィードバックをキャンセルして聴けることです。私のプレーヤーで「レコードを回転させずに針を下ろし、アンプのボリュームを上げて行ってハウリングを起こすボリューム位置を知る」というテストにおいてはフルボリュームでも起こさない調整をしてありますが、アコースティックフィードバックは良く分かっていませんでした。もちろんこのフィードバックはプレーヤーだけでなく他の機器やケーブルにも起るので完全にキャンセルすることなどSPと機器を別部屋にでも隔離しない限り無理ですが、アナログリッピングをする事で少なくともプレーヤーへのフィードバックはキャンセルできます。(その代わりPCやネットワークPへのフィードバックは起りますが、これはアナログプレーヤーに比べると軽微だと思います。)

今回のテストでzappa1993さんとも聴き比べて「ほとんど変らない」の結果では有りましたが、曲によっては低音楽器がわずかにタイトに聴こえたり、高域楽器の張りが微妙に強めかな?と思えることも有りましたが、今から考えるとこれはリッピングでの変化と言うよりはプレーヤーへのアコースティックフィードバックをキャンセルできた影響かなと思っています。いずれにしてもプレーヤーの裸の音が聴けるという意味でメリットはあるかと思います。

以上とりあえずの追記事項です。
よろしくお願いいたします。
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