メイン [00-03]音楽全般 たかがロックンロール、されど・・・ | 投稿するにはまず登録を |
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スペンサー&ホーク | 投稿日時: 2013/3/22 22:06 |
長老 登録日: 2011/3/24 居住地: 投稿: 595 |
Re: たかがロックンロール、されど・・・ 皆様こんばんは
ストーンズというのは黒人音楽のコピーから始まり、その黒人音楽を独自の形で消化して今のサウンドがあるわけですが、基本的にはブルース・コンプレックスで黒人たちのエネルギーに憧れ、それをずっと持っているということだと思います。 紹介したアルバムはどのバンドも達しない至高の境地にを進んでいるのではないでしょうか。 このSACD−SHM仕様はストーンズの包容力のあるまろやかな味がよく出ていると思います。 ここで少し、ロックンロールの歴史のお勉強を「THE PEOPLE’S MUSIC A GLOBAL RE-VIEW OF POP」という本からやってみましょう。 第二次大戦後の40年代後半にドッとばかり溢れ出した黒人の新しいポップミュージックが、黒人だけでなく白人の若者たちをも強く惹きつけた。戦前のティンパン・アリーやレコード・メジャーによる硬直化した歌作りシステムが若者たちを捉える力を全く失っていたのは黒人だけのことでなく白人の聴衆に対しても完全に同様だった。 ジュークボックス詰め込まれたマイナーレーベルの新しい黒人音楽は、白人の若者にもエキサイティングなカッコいいものとして受けとめられ、彼らはその音楽で踊りまくった。 ※ ティンパン・アリー ティンパン・アリーはミュージックビジネスの同義語で、ポピュラーソングは資本主義の経済原則に従って商品として生産され、流通していた。 歌を作る作業は、工場で一般の商品を作ると同じように、会社の決めた営業方針に添って詩が作詞家に注文され、曲が作曲家に注文されて歌が出来上がる。作られた歌はセールスマンがバンド・リーダーや歌手のマネージャのところに売り込みに行きマネージャが気に入ればそれがバンドや歌手に渡される。 50年代に入ると白人の若者は、冷戦と反共ヒステリーの時期に身体感覚的な次元でホワイトアメリカの既成の道徳、既成の美意識に反逆していた。 その先頭に立ったのがエルヴィス・プレスリーである。先頭に立ったとは言っても彼は指導者でも先導者でもない。彼は肉体的な声や長いもみあげや思わせぶりに動かす腰の動きによって、つまり彼の身体によって時代に大きな衝撃を与えた。彼は自分自身で曲を書く事はあまりなかったが南部の黒人ブルースシンガーの曲を自分で拾い上げてレパートリーとした。 サウンドやリズムに黒人音楽の影響が強く現れているだけでなく音楽をやる姿勢においても、エルヴィスには黒人音楽ミュージシャンとの共通点があった。つまりティンパン・アリーやレコード・メジャーの生産方式のワクをぶち破るやり方で音楽を作っていた。だから50年代の若者に大きな衝撃を与えることができた。 ただし、彼は徹底した反逆児とはいえなかった。根は敬虔なクリスチャンであり、実はフランクシナトラを先輩として尊敬していた。また、忠節なアメリカ人として兵役にもついた。 彼はホワイトアメリカンとして伝統的価値観に対し、反逆と順応を見事なくらいに両面性を備えていた。 この時代に活躍したロックンローラーはビル・ヘイリー、ジェリー・リー・ルイス、カール・パーキンス、バディー・ホリー、黒人ではリトル・リチャード、チャック・ベリーなどがいる。 エルヴィス出現から10年後に港町リバプールからビートルズが再び革新の旗を揚げた。 ロックは、エルヴィス達によって最初から様式がほぼ作り上げられ、60年代になってロックの精神ということが強調されるようになり、様式よりも精神の面で他の音楽に大きな影響を及ぼすようになった。 |
スペンサー&ホーク | 投稿日時: 2013/3/20 19:03 |
長老 登録日: 2011/3/24 居住地: 投稿: 595 |
たかがロックンロール、されど・・・ ロックンロールなんとも刺激的な音楽です。
エルヴィスが指し示した新しい世界は、既存の秩序の中に一旦は呑み込まれそうになってから、第2のスーパースターが再び革新の旗を揚げ直し、音楽的な内容をさらに深めることによって、新しい音楽は真の発展期に入る。 それがビートルズ。 ロックンロールの歴史を簡潔に書くと上記のようになると思います。 また、西洋の若者たちにこれほどまでにロックが支持されたのは「キリスト教的道徳観念からの開放」ということが言えると思います。 ここからが本題でありますが。 先にビートルズが出てきましたが、私はビートルズのレコードもCDも持っていません。 私が愛するのは、いつもビートルズと比較されるローリング・ストーンズです。 ビートルズはどちらかというと芸術家的で、ホワイトロックというのでしょうか。対するストーンズは黒人音楽を独自の形で消化したブラックロックですね。 今回昔よく聞いたストーンズのアルバムを8枚SACD−SHM仕様で購入しました。 購入してからストーンズばかり聴いています。通勤中もアナログリッピング(どこかで聞いた言葉ですね)したものをIPHONEに入れて聴いています。 購入したのは以下の8枚です。 多分ストーンズの黄金期だと思います。 • レット・イット・ブリード (1969) • スティッキー・フィンガーズ (1971) •メイン・ストリートのならず者 (1972) • 山羊の頭のスープ (1973) • イッツ・オンリー・ロックン・ロール (1974) • ブラック・アンド・ブルー (1976) • ラヴ・ユー・ライヴ (1977) •女たち (1978) • 私のストーンズの曲でベスト3は ならず者に入っている、 「レット・イット・ルース - Let It Loose」 、「ライトを照らせ - Shine a Light」 女たちに入っている 「ビースト・オブ・バーデン - Beast of Burden」 以上ですが、 これに続くのがブラック・アンド・ブルーから「メモリー・モーテル - Memory Mote」 スティッキー・フィンガーズから「ビッチ – Bitch」「アイ・ガット・ザ・ブルース - I Got the Blues 」 山羊の頭のスープから「100年前 - 100 Years Ago 」 バラードが多いですね。 アルバムではスティッキー・フィンガーズですね。 アンディー・ウォーホールのジャケット同様中身が濃い。 あと、ラヴ・ユー・ライヴ ですね。キースの突き抜けるようなギターはたまりません。 サウンド的にはギタリストがミックテイラーからロニー・ウッドに変わったブラック・アンド・ブルーから音質も良くなっていますが、抜けが良くなったような音です。 私の持っているアナログ盤はブラック・〜以外は輸入盤なので解説などはなく、あっても分かりませんが、今回は全部寺田氏が書いてあったので読みました。 山羊の頭〜のアルバムに書いてあったのですが、これはジャマイカでの録音で、「ミックより一足早く先にスタジオ入りしたキース以下のメンバーはミックが来るまで音合わせするのだが、仮に録音したミックのボーカルの入ったテープを回し、音づくりするのである。この場合は大抵キースがリーダであった」 という興味深いことも書いてありました。 ストーンズ最高です。 |
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