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     インピーダンス適合の必要性
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投稿者 スレッド
ケミ
投稿日時: 2013/7/7 13:43
長老
登録日: 2008/2/17
居住地:
投稿: 851
インピーダンス適合の必要性
みなさん,こんにちは。「MCトランス」の比較をしてみましたので,報告します。



フォノイコライザーBurmester 100のMM入力のために,MCトランスとしてMy Sonic『Stage 1030』(写真左側,入力インピーダンス0.3Ω〜6Ω)を使用しています。カートリッジはLYRAのHelikon mono(内部インピーダンス3Ω)で,入力インピーダンスのほぼ中央値です。

今回お借りしたMCトランス『写真右側(少量生産のため詳細はお伝えできません)』は,入力インピーダンスが4.0Ω〜5.5Ωです。Helikon monoの内部インピーダンス3Ωはその範囲外になってしまいますが,比較的”適合範囲の広い”『Stage 1030』とその”範囲が狭い”『写真右側』のMCトランスについて,比較試聴しました。

試聴ディスクはRubber Soulの”ノルウェーの森”とSaxophone Colossusから”St. Thomas”です。両mono盤ともともオリジナル盤です。



『Stage 1030』で両盤を聴き直してから,『写真右側』MCトランスに入れ替えて,”ノルウェーの森”に針を落としてみると,高SN比で,定位がさらによくなったのはわかりましたが,何となくさみしくなりました。

そこで,ウォーミングアップをしてから,もう一度”ノルウェーの森”を聴き直してみると,ビシッとセンターにジョン・ポールそして各楽器が定位しつつ生々しく音楽が再生されました。片面くらい再生してウォーミングアップしないと真価が発揮できないようです。”St. Thomas”ではロリンズがすぐそこで演奏してくれました。

しかし,『Stage 1030』の方が勢いがあったのではと思いながら『Stage 1030』につなぎ直してみると,勢いがあると感じたのは音が膨張(『写真右側』MCトランスよりも)してしまっているからでした。ビートルズもロリンズも一回りも二回りも大きくなってしまいました。

以上の結果から,インピーダンスの適合は大変重要ではないかということです。『写真右側』MCトランスとLYRAのHelikon monoのインピーダンスはベストマッチではありませんが,比較的”適合範囲の広い”『Stage 1030』よりも優位性を感じました。

たぶんにさらに低インピーダンスのMy Sonicのカートリッジを使えば『Stage 1030』のよい面が発揮されるでしょうが,LYRAとはいまひとつマッチングしない気がします。

とは言え,買い換えるわけにもいきませんから,Burmester 100のチューンアップや入力キャパシタンス等で再調整してみます。


管理人K
投稿日時: 2013/7/15 18:01
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
Re: インピーダンス適合の必要性
ケミさん、こんにちは。

詳細なご報告ありがとうございました。

アナログに詳しい方からのご意見があるかと思いましたが、一向に返信なくて残念ですね。
でも、それくらいMCカートリッジとトランスのインピーダンス整合をされている方は少なく、オーディオ業界でも取り上げられていなかった事なのだと思います。

ちなみに今回お試し頂いたトランスの周波数特性は10hzくらいまでフラットに延びているんだそうです(ちなみに高級トランスでも通常30hzまでだら下がり程度の特性です)
正に世界最高峰!最低域まで延びる強靭な低域が聴感上でも確認出来ることが正にこのトランスの優秀性を証明していますね。

ちなみに立ち上がりの悪さは今回のトランスが新品状態だっただからだそうです。
長時間使用するに連れて立ち上がりの遅さも改善されるだろうとのことでした。
Yo
投稿日時: 2013/7/16 19:53
一人前
登録日: 2012/3/21
居住地:
投稿: 120
Re: インピーダンス適合の必要性
ケミさん
Kさん

こんにちわ!

カートリッジのインピーダンスマッチングの件、書き込もうと思ったのですが、文意が「それぞれの適合範囲に入っているほうがダメで、外れている方が良い・・・そして・・・インピーダンスの適合は大事」となっていて書き方が難しく躊躇していました。

私もこのインピーダンスマッチングに関しては十分な知見はないのですが、知っている事と私が注意している事を書かせて頂きます。

●機器間のインピーダンスマッチングは出力側のインピーダンスに対して受け側のインピーダンスが10倍以上が望ましい。よってLowインピーダンスカートリッジにHighインピーダンス用の昇圧トランスはそれなりに使えるが、逆は使えない。その場合の音はナロウになる。このことから昇圧トランスの適合範囲のカートリッジのインピーダンスは上限を超えない方が良いが下限は少々下回っても問題ない。

・・・正直言って知識はこの程度です。トランスではありませんが私の使うフォノイコKABは受けのインピーダンスを変えられるのですが、低インピーダンスのマイソニックやオルトフォンで受け側を200Ωや300Ωにしても音質的に取り立てて悪くはなりません。

これらの私のつたない知識と経験から言って、ケミさんの検証内容は「どちらもインピーダンスマッチングに問題はない」と思うのです。
そしてマイソニックのトランスでの結果はトランスそのものの傾向ではないかと思います。実は私もマイソニック303を持っていまして今は使っていませんがそのような音傾向だったと記憶しています。
無印(失礼!)トランスの適合範囲の異常に狭い表示がなぜか気になります。普通は低い方はもっと広いはずなので・・・設計者が潔癖症だったか?(笑)。そのトランスを設計調整するに当たって使ったカートリッジが何か知りたいですね。

それにしてもロック中心のケミさんがサキコロのオリジナル盤をお持ちとは凄いですね。
ケミ
投稿日時: 2013/7/17 10:26
長老
登録日: 2008/2/17
居住地:
投稿: 851
Re: インピーダンス適合の必要性
Yoさん,ご無沙汰しています。

Helikon stereoの内部インピーダンスは5.5Ωだったので,”無印トランス”の入力インピーダンス4.0Ω〜5.5Ωにピンポイントでマッチすると思ってお借りしたのですが,monoのインピーダンスが3Ωとは調べてみてちょっとガッカリしました。

したがって,今回の実験結果がYoさんがおっしゃるように,インピーダンス適合によるものなのか,MCトランスそのものの傾向の違いなのか,ちょっと言い切れない部分が残ると思いながら報告させていただきました。”無印トランス”そのものが優秀なのではとも思います。

本当はTitan stereo針(内部インピーダンス5.5Ω)でも実験はできたのですが,試してみて本当によかったときに”無印トランス”がほしくなってしまう自分を抑える自信がなかったため試聴しませんでした。次の機会には勇気をもって試してみます。

”無印トランス”の適合範囲が異常に狭いのは,1台1台をオーダーメイドで作成しているからで,高インピーダンスにも対応できると思います。

また,私の所有しているフォノイコBurmester 100も入力インピーダンスを変えられるので何度か試してみましたが,入力インピーダンスを高くしていってもあまり変化はありませんでした。

今回の試聴で,世に知られてなくても”良い物づくり”をされている方の存在がわかったことは大収穫でした。お店で”無印トランス”作成者の手によるパワーアンプの試聴もさせていただきましたが,”無印トランス”と同様の傾向がありました。とてもすばらしい製品です。機材の傾向を示すパーツとして”トランス”が大変重要なのかもしれません。

管理人K
投稿日時: 2013/7/19 18:44
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
Re: インピーダンス適合の必要性
Yoさん、こんにちは。

>機器間のインピーダンスマッチングは出力側のインピーダンスに対して受け側の>インピーダンスが10倍以上が望ましい。

これはアンプなどの接続時の「電圧伝送」の場合ですね。
いわゆるロー出しハイ受けの理論です。

カートリッジ→トランスの場合は「電流伝送」になりますので、インピーダンスは整合させた方が良いことになります。

Yoさんが愛用されているKABのフォノイコライザーはMCカートリッジの昇圧をトランスではなく「ヘッドアンプ」で行っているのではないでしょうか?
ヘッドアンプの場合はロー出しハイ受けが有利になるのではないかと思います。

マイソニックの超ローインピーダンスカートリッジを使用しながら同社のトランスとの相性よりもKABのヘッドアンプ昇圧との相性の方が良かったのであれば、マイソニックのトランスのインピーダンス許容範囲が広過ぎてご愛用のマイソニックカートリッジとの整合の問題があったのではないかと思います。

今回のケミさんのご投稿はヘッドアンプとの整合ではなく、あくまでもトランスとの整合の問題を提議したものになります。
Yo
投稿日時: 2013/7/20 9:54
一人前
登録日: 2012/3/21
居住地:
投稿: 120
Re: インピーダンス適合の必要性
Kさん、

こんにちわ。

ご指摘ありがとうございます。実は私も昇圧トランスのインピーダンス表示が入力インピーダンスとあるにもかかわらず適合カートリッジのインピーダンス表示となっていることに違和感があって「機器間のインピーダンスマッチングとは理屈が違うのかな?」と思っていました。・・・ただ、オルトフォン(低インピーダンス)のカートリッジをDENONのトランス(高インピーダンス用)で受けてもそれなりに使えるがその逆はだめというのを聞いたことがあったり、私のKAB(MCポジション:ハイゲインイコライザー)で入力インピーダンスを低めはだめだが高目は少々大丈夫という経験から「受けは高くても良い」という機器間の接続と同じと考えても良いと勘違いしていました。いずれにしてもこれですっきりいたしました。有難うございます。

>マイソニックの超ローインピーダンスカートリッジを使用しながら同社のトランスとの相性よりもKABのヘッドアンプ昇圧との相性の方が良かったのであれば、マイソニックのトランスのインピーダンス許容範囲が広過ぎてご愛用のマイソニックカートリッジとの整合の問題があったのではないかと思います。

マイソニックのトランスを使った時の音傾向が「図太くなる」なのです。これはMCローマンを使っている私の従兄に貸した時も同じことを言っていましたし、今回のケミさんの検証結果でも同様だと感じましたので「やはり!」と思いました。

マイソニックのカートリッジの良さは「繊細、緻密」と「しっかりした低音とエネルギー感」が絶妙に同居するところだと思っています。普通のカートリッジで繊細さを前面に出したタイプは概ね線が細く力感に乏しいですからね。超低インピーダンス(コイルのターン数が少ない)にもかかわらず高出力なのは松平氏ご自慢のコア材が効いているのですが音質にもそれが表れているのでは?と思っています。私の勝手な想像ですがマイソニックのトランスにもあのコア材が使われていてそれがあの図太くなる(なってしまう)音質の原因ではないか?と・・・。
管理人K
投稿日時: 2013/7/20 17:50
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
Re: インピーダンス適合の必要性
Yoさん、こんにちは。

>マイソニックのトランスを使った時の音傾向が「図太くなる」なのです。

これはトランスの巻き精度不足から来るトランス独自の傾向だと思います。
巻き精度不足は音の滲みや膨らみ、位相特性の劣化を招き、高域特性も減衰し全体的に太く膨張した傾向の音となります。
この傾向を一般的に「トランスを使用した音」とされている風潮があるように感じます。

>マイソニックのトランスにもあのコア材が使われていてそれがあの図太くなる

マイソニックのトランスのコア材自体は同社のカートリッジのコア材と共通の素材で、非常に強力な磁力を発揮出来る音質的にも優れた素材ですのでこれが原因ではないように思います。
コア材は優れていても巻き線精度が伴わないと優秀なトランスは出来ないようですし、ピンポイントのインピーダンス整合も難しくなるようです。
マイソニックのトランスは現在市販されている中では極めて高精度で優れた音質のものですが、通常の巻き線工程では限界があるのかもしれません。

また、あえてインピーダンス適合範囲を広くとって多くのカートリッジに適合出来ると謳っている商売的な目的のトランスも多いようです。
これはあくまでも適応カートリッジを増やすという目的であり、トランスの場合、ヘッドアンプと違って音質的なメリットは一切ありません。
Yo
投稿日時: 2013/7/21 11:47
一人前
登録日: 2012/3/21
居住地:
投稿: 120
Re: インピーダンス適合の必要性
Kさん ご返事ありがとうございます。

このマイソニックトランスの「図太くなる」という音質傾向が巻線精度に有るとのご意見、そしてインピーダンスの適法範囲を多く取るための商業的手法と仰る件、これらはにわかに「はいそうですか?」とは言えない気持ちもありますが、Kさんがそこまでおっしゃるにはそれなりの確信を持っておられるのでしょう。これに関しては引き下がります。

只、私の勝手な想像「この音質傾向はあのコア材にあるのでは?」というのもまんざらでたらめな想像ではない事だけお伝えします。

1)まず、他のさほど高級でない(巻線精度はよくないであろう)トランスでもこのような「図太くなる」音質傾向は感じたことが無いこと

2)マイソニックのカートリッジはHiper.EminentとSoloを持っていますが基本的にこの音質傾向があるように感じることです。Hiperは3x30という高域の伸びた針とのマッチングで一般的に繊細な表現のできる針の音痩せ傾向をこの音質傾向でカバーして絶妙なバランスを保っていると感じ、Soloは1ミル丸針が付いているために元々低音がしっかりした音となるのに加えてこの音質傾向がある為に低音が少しくどいのです。
このようなところからトランスにもその傾向があるのでは?と勝手な想像をしたという事です。
管理人K
投稿日時: 2013/7/23 23:24
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
Re: インピーダンス適合の必要性
Yoさん、こんばんは。

>これに関しては引き下がります。

いえいえ徹底抗戦して頂いても構わないのですが、Yoさんはこの「図太い音」が気に入らなくてマイソニックのトランスを使わなくなったのでしょ?
だったらそこまで意地にならなくてもいいんじゃないかと…。

でも一応、マイソニックのコア材に関しての私の意見も述べさせて頂きます。

マイソニックのエミネントというカートリッジが出て来た時の衝撃は今も忘れられません。
現代カートリッジにありがちな繊細さはあるけど重心が軽いとか、厚みや密度が薄いなどの欠点がなく、繊細さや空間表現に優れていながら低重心で厚みや密度の伴った、相反する要素を両立したその音質に感動したものでした。
このエミネントの低重心でしっかりした低域再現にマイソニックが新たに採用したコア材が貢献していたのは間違いないでしょう。

ですので、マイソニックのトランスにおいてもこのコア材の音質傾向が図太い音として現れているのではないかというYOさんの考察は決して間違ってはいないと思います。
しかし、優秀なコア材に優れた巻き線技術が伴ったものであれば、「図太さ」だけでなく繊細さや抜けの良さなどの高域方向の特性の良さや、位相特性の優秀さなども両立出来たのではないかと思う訳です。

実はメーカーの方からの談話も頂いているのですが、それは弊社掲示板では公表出来ないことはメールでもお伝えした通りです。
Yo
投稿日時: 2013/7/24 11:08
一人前
登録日: 2012/3/21
居住地:
投稿: 120
Re: インピーダンス適合の必要性
Kさん

ご返事有難うございます。

>いえいえ徹底抗戦して頂いても構わないのですが、Yoさんはこの「図太い音」が気に入らなくてマイソニックのトランスを使わなくなったのでしょ?
だったらそこまで意地にならなくてもいいんじゃないかと…。

「巻き線精度が究極まで高まればとても素晴らしいトランスが出来る」というKさんのご説明に関しては十分理解させて頂いたつもりですし、もちろん反論もありません。ただ私が感じるこの質感もそれが原因だとのご説明に「そうかな?」と思うところがあったので書かせて頂いただけです。「引き下がる」と書いたのはこれ以上突っ込んだ質問をしてもお困りになるだろうとその言葉を使っただけでお気に触ったなら謝ります。
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