皆様こんばんは

ご紹介するＣＤは「ガリカイ・ティリコティ/ショナの伝統〜ンビラ奏者たち」です。

https://www.sambinha.com/e-commex/cgi-bin/ex_disp_item_detail/id/MBIRA-001/
ンビラはジンバブエのショナ族の親指ピアノという楽器です。
オルゴールのような音がします。

親指ピアノは、アフリカ各地ではありふれた楽器ですが、ジンバブエのショナ族のンビラとタンザニアのゴゴ族のリンバは高度に発達したアンサンブルを持つことで知られています。（地域によって呼び名が変わるようです）

このアルバムには下記のようにバラカンさんの推薦文が付いています。

素朴な手作り楽器ンビラ（親指ピアノ）も名手が操ればこんな素晴らしい演奏ができるのです。即効のストレス解消にぜひ！
―――ピーター・バラカン

また、http://www.youtube.com/watch?v=cReBBYEXqxM
でバラカンさんが、親指ピアノについて説明しています。ガリカイさんの演奏も出ています。

このアルバムについて、ガリカイさんのお弟子さんと思いますが、マエカワ・スミアキという人が下記の説明文を書かれていますのでご紹介します。

このアルバム「GWENYAMBIRA」（原タイトル名）を製作したグループの名前を訳すと「先祖の精霊のために演奏するンビラオーケストラ集団」となるそうです。
MADZITATEGURO　EDU　MBIRAORCHESTRA（オーケストラ名）はショナ族の儀式での演奏を中心に活動してきたグループである。
リーダーの名前はガリカイ・ティリコティ、３歳の時に誰も教えていないのにンビラを弾き、６歳で音階の狂ったンビラを調律して周囲を驚かせたという伝説の持ち主である。
世界各地で演奏を披露し、その実力を世界に認められてきた音楽家である。今回のアルバムはカリガイ氏の指揮のもと製作された。

このアルバムの最大の特徴は６種類の、別々の音階を持つンビラを合奏しているところにある。これだけの種類のンビラの合奏音を録音した音源は今までに無い。
７種類の音域のンビラを弾きこなすことができる世界でただ一人の人物、ガイカイ氏が手がけたからこそハイクオリティーサウンドが実現したといえるだろう。
また、ガリカイ氏の要望により、日本語の歌詞の製作を１曲私が担当した。

以上

このアルバムは演奏だけでなくボーカルもいいですね。１曲をスミアキさんがリードですが他はガリカイさんがリードボーカルをとって、バッキング・ボーカルも入ります。

アフリカ特有の淡々と繰り返す反復フレーズに身を委ねると宇宙を彷徨います。


今回もう一枚紹介したいのは同じショナ族のンビラ「ドゥミサニ・マライレ＆エファット・ムジュール/ショナ・スピリット」というアルバムです。

これは親指ピアノのアルバムとしては最高峰と評価をとっているものです。今は亡き巨匠二人による演奏です。

このアルバムはものすごく録音がいいですよ。これを聴いていると、オレのシステムもついにここまで着たかと、つい自画自賛したくなります。

ンビラの音がとても柔らかく、サワリ音もビシビシ入ってきます。
このサワリ音は西洋楽器にはないものですね。

私の持っているのは２００３年盤ですが、タワーレコードに少しのこっているようです。お早めにどうぞ。

親指ピアノに興味がわいたら、こちらのCDを買って、それからガリカイさんのCDにいかれたほうがいいと思います。

そのあとは日本のサカキ・マンゴーさんでしょう。

zappa1993のスレに続けるつもりでしたが、他と違いすぎるので別スレにしました。

スペンサー＆ホークさん

アルバム紹介ありがとうございます。

「親指ピアノ」という言葉は何度か目にしたことがありますが、それが何か調べることなく今まで来ました。
スペンサー＆ホークさんの投稿を見てどんな楽器なのか知りたくなり、「親指ピアノ」をネットで調べてみました。

これなら見たことがあります。
京都には民族楽器ばかりを扱った店が古くからあり、そこには初めて目にするような楽器ばかりが所狭しと並べてあります。
その中に確かにこの楽器がありました。
指ではじくと素朴な音がし、ピッチの合っていない音階が何とも言えない緩い心地よさを誘う楽器でした。

その店には世界各国のCDも並んでいましたので、今度出かけた時に寄って探してみます。
夏の間に聴きたかった

皆様こんにちは

ｚａｐｐａ１９９３さんこんにちは

相変わらず研究熱心ですね。

＞夏の間に聴きたかった

スレの流れ的に入れにくかったので遅くなりました。

夏の初め頃はサンバ、ボサノバ、ハワイアンを聞いていましたが、中盤から「ショナの伝統〜ンビラ奏者たち」と「ショナ・スピリット」に嵌りました。

スピリットの方は円熟した雰囲気ですが、ショナの伝統の方は若々しい感じがします。オーケストラ編成ですから迫力あります。

このほかに沖縄の石垣島の巨匠大工哲弘「BLUE YAIMA produced by 久保田麻琴」がいいですね。
石垣の古謡と「星影のワルツ」「悲しくてやりきれない」高田渡の「生活の柄」「鮪に鰯」も取り上げています。なんともいえない味わいです。

この夏は３枚をよく聞きました。ロックを含め欧米の音楽は最近聴いていません。

ブラジル、カリブ、アフリカ、中近東、パキスタン、東南アジア、沖縄、アイヌ音楽忙しい日々を送っています。

スペンサー＆ホークさん

こんばんは

大工哲弘さんと久保田麻琴さんのコラボレーションですか。
このアルバムの事は全く知りませんでした。
大工哲弘さんは、正統派と言うか少し古風な歌い方ですので、私の好みとは少し違うのですが、ジャケットを見る限りでは今までとはスタイルが違うように見えますね。

登川誠仁さんも亡くなられ、大工哲弘さんや知名定男さんの様な方が今後は沖縄の音楽界を引っ張って行かれるのでしょうね。
久しぶりにセイグヮーの歌三線が聴いてみたくなりました。


＞ブラジル、カリブ、アフリカ、中近東、パキスタン、東南アジア、沖縄、アイヌ音楽忙しい日々を送っています。

圧巻です