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     Stereo Sound No.190号
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投稿者 スレッド
zappa1993
投稿日時: 2014/9/7 10:36
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: Stereo Sound No.190号
皆さん
おはようございます。

Stereo Sound誌の例の記事の続きですが、今季号では「特別討論企画」にまで発展しています。
いよいよ最終局面に突入とのことですが、いつから討論企画になっていたのでしょう?

当事者同士の議論だけでは公正な判断が出来ませんし、今回第三者として櫻井氏が両氏宅の音を実際に聴いたのちに、当事者2人を交えての対談になっているのは良いことだと思います。
(もともとは、和田氏が山本氏宅のオーディオの音を聴いて疑問を呈したことから始まった論争ですが、果たして山本氏は和田氏宅の音を聴いているのでしょうか?)

櫻井氏は公平な立場でお互いの良い点を認めておられますし、「まったく違う正反対の方向を目指しているように思われる。そのどちらかが正しく、どちらかが間違っているという事ではないだろう。」と結んでおられます。
「原音再生」というキーワード抜きに、お互いが目指す音を実際に聴けばそのどちらもが優れた再生音を確立されているであろうことは一読者の私にも想像できましたし、予想通りの結末というかそれ以外結びようがないのではないかいう気がします。

両氏の理想や目指すものを考えれば、両氏が選択された再生方法は当然それらを実現するためのものであり、理にかなったもので、お互いに反対の機材の選択はあり得なかったでしょう。
オーディオとは趣味性の高いもので、皆がそれぞれに出したい(聴きたい)音を目指して切磋琢磨し、主である音楽を自分が思い描くような音で聴き、日々感動や発見を得るのが楽しいのだと思うのですが、そうであれば、唯一これが正しいという音はなく、自分が満足する音に酔う事ことができればそれで正しいという考え方も成り立ちます。
ただし、音楽が崩壊したような独りよがりの独善的な音は別ですし、オーディオのセオリーや物理的事象を無視した音作りも感心しません。

今回の対談を読んで強く感じたのは、和田氏が自分の目標とする再生音を絶対的なものだと思い込んでいるという事で、それだけに究極の音だという自負があり、その音を作り上げた(機材の選択やセッティング等)ということに強い優越感を感じているという点です。
要するに自己満足が過ぎて他を悪く言って言うようにしか見えないのです。
音の好みで言えば私も和田氏の目指されている方向に近いのですが、それは万華鏡のように様々な種類の音を出すことが出来ないから一番好みに合う音を目標にしているだけであり、同時に他にも感銘を受ける音はいくらでもあります。
和田氏の考え方には共感できる部分もありますし、本題の「続ニアフィールドリスニングの快楽」を読ませていただくと感受性の豊かな方なのだと思いますので、今後も評論家然としないスタンスでの連載を楽しみにしています。


奇しくも今回の特集は「現代ハイエンドスピーカー その多様なる音楽表現力」となっており、私がグダグダと書くまでもなく、他のスピーカーを含めた評論家先生方のご感想を総合しますと自ずと答えが見えてくるように思います。


そんな事より、名盤深聴の「シンクロニシティ」に関する考察の方が面白かったですし、「デジタル時代の優秀録音 知られざる必聴盤20選」の方が今後の参考になりそうです。
特に後者の記事などはホワイトメタルさんのご感想などもお聞きしてみたいです。


管理人様 : 評論家批判とも取れるような行き過ぎた表現がございましたら削除していただいて構いません。
ホワイトメタル
投稿日時: 2014/9/9 23:20
長老
登録日: 2012/8/21
居住地: 群馬県前橋市
投稿: 372
Re: Stereo Sound No.190号
zappa1993さん、こんばんは

いつもお世話様になります。

ここ半月程、私の勤め先で業績悪化での納得がいかないお世話になった大切な上司のリストラ、顧客の不渡り小切手などで生じた取引停止や処理、更に耳に纏わりつく蚊を振り払おうと反射的に強い力で耳を叩いてしまったら、鼓膜が破れてしまいました。
多分2〜3週間で鼓膜が塞がると医師が言っていましたが、万が一後遺症が残ればオーディオを止めなくてはなりません。
しかしながら、ポジティブに捉えております。
厄の後は福だと。
それよりも、zappa1993さんに意見を求めて頂いて嬉しいのです。


SS誌192号を購入していなかった為、急いで書店へ行き購入してきました。
今回はしっかりと特別討論企画「自分が目指す音」とは?を読んでみて、和田氏と山本氏の志向合戦を櫻井氏が録音エンジニアの立場で双方の議論を仲裁している内容でした。
そもそもが、御二人の音を実際に聴かせて頂いておりませんのでどの様な音なのか解りかねますが、密閉型と大口径ウーファーやホーン型ユニットのSPとの差異は大きいと思いますし、方向性も異なる気がします。

本来の両氏の議論である原音再生か、グッドリプロダクションかが解りづらく、マスターテープとは関係なしに、原音再生に限りなく近づけるのか、原音再生は念頭におきながら脚色してでも何物にも代えがたい再生音とでも題して議論していれば悶着も少なかったのではないでしょうか?
誤解を招くといけませんので一言申し上げますと、今回の記事は大変興味深く読めましたし評論家の先生方の客観的で機械的な文章と違い、長い経験から感じ得た吐露と自負が人間めいていて好ましいと思いました。
和田氏のリスニングルームの写真を拝見しているとアコリバ製品を多数使用されている様で、私個人的には和田氏に近い感覚が好みに属していると思います。


続ニアフィールドリスニングの快楽では、和田氏の感性豊かな箇所が随所に見受けられました。
コンサートで体験された、ジョン・ケージ「4分33秒」で感じ取った想像力は音楽を愛する真摯な意見だと思いました。
この曲はピアニストが椅子に座ったまま膝の上に手を置いたまま何もしないで曲を閉じるのですが、良く考えると馬鹿にした様な曲で作品として認めていない方も多い事かと思います。
因みに私は前衛的作品かもしれませんが、作品としては認めておりません。
感覚は好きですけど・・・
但し、私はいつもコンサートへ出向いた際に儀式の様に感じ得ようと努めている事があります。
開演前、会場内のざわつきや響き、音場の確認や演奏者の熱気などを予測する事が本番と同じ位に高揚するのです。
キース・ジャレットのコンサートの所感も大変興味深く、共感できる要素も多くて楽しめました。
コンサートが始まり、「ち、ちいさい」音と感じるも徐々に耳の感度が上がり、1時間も過ぎると十分過ぎる程の音量と感じて生音ってこんなに生々しいと感じる感覚は、私自身も毎回感じております。
私的に言いますと、耳のエージングと捉えております。
しかし、更に細かく自分なりに分析しますと、そうとも言い切れない場合もあります。
それは、演目(プログラム)の構成上その様な感覚を感じる事があります。
例えば、ピアノリサイタルでバロック〜ロマン派〜近代と言うプログラムでしたら、自然に音域の幅や和音や不協和音の進化で音楽自体のスケールが増し、次第に圧倒的な充実感を味わえるわけです。
ギターリサイタルなどは、更に顕著に「超ち、ち、ちいさい」と感じながらも、ガット(ナイロンの場合あり)の優し過ぎるニュートラルな質感も徐々に耳のエージングが進むとプログラム後半は頃には丁度良い音量に感じるものですが、プログラムの妙も関わっていると思っております。
逆に、例えば大編成曲の組曲「展覧会の絵」で始まり交響曲「運命」で終わると、楽器の編成や規模は異なるとは言え、耳のエージングは関係なくなるどころか何か音だけの感覚で言いますと、すっきりあっさりとした爽やかな感覚になるのは私だけでしょうか?


デジタル時代の優秀録音(知られざる必聴盤20選)についてですが、zaapa1993さんのご期待にはそえない形になってしまいました。
私が所有しているソフトは、DISC.13:NAXOS「プロコフィエフ、ヴァイオリン協奏曲集」しかありませんでした。
クラシックのCDはそこそこの枚数を所有していると思うのですが、何とこの1枚しか所有していないにはテンションが下がりました。
このNAXOSは、マニアックな作品を録音する稀有なレーヴェルの1つで、私自身20枚程所有しておりますが、セッション録音が基本でバランスは良い印象はあるのですが、質感や密度が薄いのが太鼓判を押せません。
恐らく、1,000タイトル以上は発売されていると推測され、私が所有していないソフトで素晴らしい優秀録音盤が存在しても不思議ではないレーヴェルかと思います。
DISC.20にReference Recodingsを有終の美として取り上げている点は、大変好ましく思います。
現代を代表する録音ミキサー、キース・Oジョンソン博士は私も敬愛しております。
このReference Recodingsのソフトを数枚所有しておりますが、位相が完璧で各楽器のリアル感は素晴らしいの一言ですが、質感に違和感を感じるソフトも実在しております。
しかしながら、次元の高い録音が多いレーヴェルである事は周知の事実です。


さて、本題のデジタル録音CDですが私自身答えは未だに見出せておりませんが、今まで感じた所感を記させて頂きます。
クラシックのソフトが一番真価を問うには恰好かと思いますのでご了承願います。
あくまでも、私個人的な見解ですので異論のある方や不快に思われた方には、予め謝罪させて頂きます。
いつも自己中心的な意見で申し訳ございません。

まず、サンプリング周波数の量子化により再生帯域は格段に良くなる事は認めるのですが、肝心の音楽的表現やナチュラルな音場は減退すると感じております。
では、解像度が劣ると音楽本来の姿がぼやけてしまいます。
そこで、アコリバ製品の多用が有効となります。
ノイズ、共振、付帯音の対策により解像度は格段に向上し、大切な音楽表現やナチュラルな音像や定位、更に位相まで整います。
周波数の量子化は再生音が細分化されすっきりするだけで、特に質感は悪化するばかりです。
くどい様ですが、あくまで私の持論です。

数か月前に、運命的なCDと出会いました。(86年録音)
アナログ・デジタル平行録音で、スタジオでの演奏を直接カッティング(アナログ録音のデジタル化)です。
そう、あのSTUDIO Dedeと同じ手法です。
これはやはり、デジタル録音の脆弱さを見事に解消する手法だと思いますし、聴き手が納得出来ると信じて止みません。
是非、今度zappa1993さんがお越しの際にお聴き頂きたいCDであります。
ハード・オフでまだ入手可能かと思いますので、ご用意しておきますのでご期待下さい。

現況は、私自身の鼓膜が破れた状態ですので、早く完治して至福のオーディオライフに戻れる事だけを祈るだけであります。

ご期待に添えない内容で申し訳ございませんでした。
zappa1993
投稿日時: 2014/9/12 2:25
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: Stereo Sound No.190号
ホワイトメタルさん
こんばんは。

大変な状態の中ご丁寧にお返事下さりありがとうございます。
早く回復されることをお祈り申し上げます。

わざわざ本まで購入してくださり恐縮です。
途中でよく分からない展開になりかけましたが、今季号でほぼ決着がついたのではないかと思います。
お互いに相まみれないのは分かっていますし、自分の考えをしっかりと主張するということも大切だと思います。
先の投稿では和田氏を批判するような文面になりましたが、紙面から想像される音は私の好みの音でもありますし、その音を聴けば氏の言わんとすることもはっきり分かるのではないかと思います。
おそらくは誰もが容易に出せる再生音ではないのでしょうし、そこにはアコリバ製品の関与もあるのでしょうね。

「4分33秒」に限らず、ジョン・ケージの音楽はハッキリと好みが分かれる種類のものですね。
実に前衛的かつ先進的な感覚を形にした作品が多いですが、私はどちらかと言えば音楽という表現方法を用いた芸術作品のように捉えています。
発想は面白く並の感覚では無いと思いますが、現代芸術にありがちな簡単に人を寄せ付けない難解さがありますし、あまり音楽的でもありません。
それでも和田氏の体験やホワイトメタルさんの投稿を読むと、理解できるものだけが表現ではないというのが分かりますし、心理的な興奮や内に潜むものの発見など個の感覚を研ぎ澄ませていく中で見えてくる世界があるように思います。
そう言う意味では、スティーブ・ライヒなどのミニマルミュージックも自己との対峙と言えるかもしれません。


クラシックの優秀録音盤ですが、音の良い盤を探し求めておられるホワイトメタルさんの参考になるかと思い紹介させていただきました。
入手困難な物が多く、私などは見たこともない盤ばかりですが、1枚でも所有しておられるだけでも凄いです。
Reference RecodingsのCDは私も何枚か所有しておりまして、良い音質のものが多いように思います。
ご存知かもしれませんが、ここはHRx というものを販売しておりまして、ハイレゾリューション音源をファイルのままDVD-Rに収録してあるため、パソコンへのファイルコピーという最小の手間で高音質音源を聴けるメリットがあります。
通常ハイレゾ音源はインターネットからDLして手に入れることになりますが、どこかにあるサーバーから質の悪いネット回線を通って家庭内LAN → PCという伝達過程で音質の劣化は避けられず、同じ音源でありながら実は所有者毎に微妙に音が違うという問題をはらんでいます。(こういう問題をどうして誰も言わないのでしょう?)
また、最近はBlu-ray Audioという新たな高音質メディアもありますが、これはBlu-rayプレーヤーで再生することが前提となっており、折角のハイレゾ音源もパソコンにコピーして聴けるファイル形式にはなっていません。
(何枚か手に入れた中ではそうでしたし、他のものも明確にWAVファイルが収録されているとの記述もありません)
その中でHRxは、Reference Recodingsが所有するマスターに近い音源を高音質なまま誰もが簡単に聴けるというリスナーに配慮した作りになっており好感が持てます。
気に入ったCDのHRxも買ってみましたが、やはり素晴らしい音質の音源でした。
多くの高音質メディアにWAVファイルなどが直接収録されていないのは、DL購入で入手するハイレゾ音源への配慮や音源のコピー問題があるからだと思いますが、正規購入したユーザーの自由度に制限があっては高い金額を払う気がしませんし、おそらく殆どが自然淘汰されていくでしょう。


デジタル音源は量子化の際に切り捨てられる部分がありますし、bit数が少ないとダイナミックレンジも狭くなります。
またサンプリングレートが低いとこもった感じの音になりますので現状の44.1kHz/16bitというCDの規格ではどうしても音質的な制約は避けられません。
それならばハイレゾリューションであればあるほど良いかと言えばそうでもなく、まず音源のサイズが桁違いに大きくなるためこれを処理する負荷を無視するわけにはいきませんし、高い周波数になればなるほど電磁波ノイズ等の影響を受け易くなりますしノイズ対策も容易では無くなります。(192kHzより96kHzの音源の方が良く聴こえることがあるのはこのためだと思います)
192kHz/24bitなどのハイレゾ音源は空間表現が豊かで、粒子の粒まで見えそうだとの感想を目にしますが、意外と高周波ノイズの歪によるざらついた感じをそう捉えているだけかもしれません。
アコリバの製品で対策をすると電源の品質が良くなり、ノイズそのものの発生も抑えられますし、その上に各種のノイズ除去・抑制製品を使う事で音の質感は確実に良くなりますね。
仰るようにデジタルで質感の良い再生音を出すためにはノイズ・振動(これもノイズの発生源)対策は避けて通れません。


最後にお書き頂いた運命的な出会いのCDにとても興味があります。
またお会いできることを楽しみにしています

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