Audio Accessory １５４号付録ＣＤ「寺島レコード・ＣＤサンプラー」をじっくり聴きました。寺島レコード選りすぐりの作品がまとめられているようです。
　初めて聴きましたが、まずベースの音に驚きました。特に２曲目”Softly as in a Morning Sunrise” ではベースから１０ｃｍの距離で耳にしているような音で思わずのけぞりました。次にシンバルの音がこれでもかと言うほど高レベルで録音されていて、とても耳に残りました。ほかの曲でも主役を食っているかのようにベースとシンバルがリードしており、製作者の意図・指向が反映されたものに仕上がっている、という印象です。
　曲はほとんどが耳に馴染みのある有名な曲をラインナップしており、いわゆる「ジャズ初心者」をターゲットにしている、と感じられます。演奏も平易で、元メロディーに忠実であり、アドリブは最小限に留めているかのような曲が集められているようです。
　次回はぜひ、４ビートでスイングする曲をまとめていただければと思います。

ELPEAMANさん
お久しぶりです。

ELPEAMANさんがAA誌を買われるとは意外ですが、これは寺島レコードのCDを聴くというお目当てもあっての事でしょうか？
私はと言いますと、寺島レコードの名は雑誌等でもよく目にしますし、寺島氏の執筆物を読むたびに、「この人のプロデュースしたCDはどんな音だろう」と前々から興味を持っていましたので、今回のサンプルCDは嬉しい付録でした。
ただ、興味と言いましても良い意味での興味では無く、どちらかと言えばあまり良くない方のもので、「あまり良い評判を聞かないCDの音とはどんなものだろう」と言ったものでした。

紙面でも語られていますが、ベースが特に強調された音で、ハッキリ言えば耳障りと感じられる曲もありました。
確かに全体のバランスを崩しており、繰り返して聴きたいとは思いませんが、これを意図してやっているとなれば、それはそれで凄いことで、プライベートレーベルならではの作品だと言えます。
ただ、録音自体は良い音で録れていると感じられる曲もありましたし、すべてを否定する様なたぐいのものでも無いと思います。
（と言っても自分で購入して聴こうとまでは思いません）
オーディオ的に見ますと、2曲目などは特にベースの音が強調されてはいますが、それ程肥大化しているわけでもなく、センターに定位しています。（肥大化しているように聴こえる曲もあります）
この音がボンボンと不明瞭に鳴るならオーディオの調整が今一歩と言えると思いますし、ピアノの定位や奥行感などもしかりです。
ただ、ダイナミックレンジが狭く一本調子な演奏に聴こえるため演奏の良さを殺してしまっている様に感じます。
シンバルの音も意図的に強調している様に書かれていますが、拙宅ではシンバルは特に耳に残りませんでした。
前々からシンバルの音が小さく存在感に欠ける気がしていましたので、これは私のオーディオの問題でもあると思いますし、今後のよい課題となりました。
以上、非常に特徴のある音でリラックスして聴けるCDではありませんが、同時にオーディオの弱点も暴いてくれますので、これを破綻なく鳴らせるように調整する目的には使えそうです。

果たして演奏者の方々はこの音をどう感じておられるのでしょうね。

ELPEAMANさん，zappa1993さん，こんにちは。RANZANさん，「音楽全般」では語りたくないので，こちらにレスさせていただきます。

AA誌154号の特別付録CD｢寺島レコード」サンプラーディスクは噂以上に衝撃的でした。私はいろいろな情報があっていいという考え方なのですが，152号特別付録CD「STUDIO Dede×Audio Accessory“音楽性”を追求して完成した究極のジャズ・レファレンス・ディスク」や153号特別付録CD「M・Aレコーディングズの世界」はオーディオファイルのリファレンスに足るすばらしいものでしたが，｢寺島レコード」はこれらを無にしてしまうと(私は)思いました。

RANZANさんがおっしゃっているように繊細感，音場感，質感等を全く感じられなく，ELPEAMANさんがおっしゃるように演奏も平易で，CDの音が良ければ演奏も違って聞こえるかもしれませんが，プロの演奏，そしてJazzとは思えません(私の感想です)。zappa1993さんがおっしゃるように演奏家の方々の”本音”を聞きたいです。

また，紙面の冒頭6ページを割いての核心に全く触れない討論(？)にも驚かされました。ここは雑誌の顔であり，社説のようなものだと思っていましたが，とても残念で仕方ありません。

このCDに関してはネガティブなことしか記せませんし，ネット上でのこうした批判は反則でしょうから，音元出版のアンケートに思いの丈を記しました。

ELPEAMANさん、zappa1993さん、ケミさん
こんにちは

いつもお世話様になります。

私も該当の特別付録CDを聴いてみました。
変な先入観を持たずに聴く為、文面を熟読してから聴く事にしました。

寺島氏、林氏、鈴木氏の三者の意見は全く噛み合っておらず、寺島氏の高慢ちきで支離滅裂な持論に鈴木氏が適当に賛同し、林氏の正論が全く反映されていない残念な内容でした。（あくまでも私的な所感です）
文面から推測しますと、寺島氏がパラメトリックイコライザーを使用して好みの音に仕上げている様ですね。
また、録音時にはドラムにかなりマイクを近づけるのが「寺島マイク」の流儀の様です。
ベースとドラムが強調された音が好みの様で、ピアノはやや後退してバラバラに聴こえてくる事が寺島氏の信念だと文面から把握できます。
これらの内容からおおよその再生音が私の本能から想像できます。

文面を読み進んでいくと驚いた事に、原音再生について議論しております。
ここの所、何かと原音再生の議論を目にする機会が多いのですが、この言葉はアナログ時代に流行った言葉の様で、この時代のオーディオマニアの真意は私には今ひとつ理解に苦しんでおります。
寺島氏は、マイクを全く使わない楽器だけの音を生演奏＝原音と言いながら、自らパラメトリックイコライザーを使用しデフォルメして敢えてバランスを崩すのが自己流の様です。
林氏は、あくまで本物の音が生音、原音であって欲しいと述べており、当たり前の様ですがこの生音の記憶を頼りにオーディオを調整しているのだと思いませんか？
鈴木氏の意見は蚊帳の外でしか感じられませんでした。


前置きが長くなりましたが、いよいよ試聴です。
「すべてのオーディオファン、ジャズファンに捧ぐ」
「俺の音作りをやってやろうじゃないか」

※プロの演奏家の方々の名誉を守る為に記させて頂きます。

当CDに参加している演奏家の方々は、第一線級で活躍されている素晴らしいプロの演奏家であり、あくまでも当CDの録音物としての私的な所感であります。

track.1を再生して思わず「何だ！こりゃ」が率直な所感で、バランスが著しく崩されておりパライコで遊ばれた感が強く、ベースはウーハーが破れてしまうのではないかと思う位に強調され、ピアノも音像が化け物の様に大きくて定位も定まっておらず、ドラムもハイハットの音だけ強調されてスネアの音は歪んで淀んでおり、一言で言うと安い音だなぁ〜と…
何をもって生演奏＝原音と言われている意味が理解出来ませんでした。

track.3のMAYAさんのボーカルも、歪んで後退しており生々しい歌声とは程遠く質感は最悪で、昔場末のキャバレーで聴いたカラオケ装置並の再生音としか感じ得ませんでした。（聴いた事はありませんが、実際のMAYAさんの歌声はそれはそれは素晴らしいでしょうね）

track.6のヴィブラフォンの再生音も最悪で、耳障りな質感と強調され過ぎたヴィブラフォンの響きがわざとらしく、実際のヴィブラフォンの響きは創造力を掻き立てる魅惑的で洗練された音だと思いますし、正直なところ生音とは程遠いと思いました。

以上、抜粋して所感を記させて頂きましたが、原音再生を志している方々には何一つ収獲がないCDではなかったでしょうか？


管理人様
今回、私の書き込み内容には不適切な内容も多く、行き過ぎている箇所につきましてはお手数をおかけして申し訳ございませんが、削除をお願いいたします。