悠々人生です。
　今回、スピーカーケーブルの導体をPCOCCからtripleCにグレードアップしました。結果は、大成功でした。正直に言いますと、スピーカーケーブルのグレードアップは、音質改善に効果はあるものの、RCAケーブル2組（DAコンバーターとプリ間、プリとパワー間の2組）のグレードアップほどの改善はないのではないかと予想していました。なぜなら、スピーカーケーブルでは、ファインメットビーズは使用されていないからです。
　しかし、予想外に大きな音質改善がありました
　第1は、SN比の改善です。この結果、音場の透明度と、音場の奥行きが拡大しました。これにより、オーケストラでは、各楽器群の配置がより明瞭になりました。
　第2は、音の立ち上がりと立下りの改善です。私は、ピアノ音楽を聴く機会が多いのですが、ピアノの打鍵における音の立ち上がりが大幅に改善されることにより、より自然で生々しい音質に改善されました。ピアノについてはあまり不満がなくなりました。また、オーケストラのティンパニーや大太鼓なども以前に比べSN比と音の立ち上がりが大幅に改善されたことにより、迫力が全然違います。
　第3は、解像度とファーカスの向上です。これにより、オーケストラの各パートと各パート内の各楽器の演奏がより明瞭になり、音楽がより立体的になりました。私は、フォーカスを重視しているので、この改善はうれしかったですね。
　第4は、ダイナミックレンジの拡大です。特に低域方向への伸長です。オーケストラではコントラバスの領域ですが、更に低い音域まで伸長し、重心もさらに低くなりました。
　しかし、問題がないわけではありません。オペラのCDや声楽曲のCDなどでの声については、まだ、中域と中高域にSN比が不足しており、音が固く、耳障りな付帯音が僅かですが残っています。この原因がどこにあるのか。CDの録音にあるのか、CDプレーヤー、アンプ、スピーカーの機材にあるのか、ケーブルのあるのかはわかりません。
　しかし、ケーブルの線材等のグレードアップにより、大幅なSN比等の改善が見られたことから、今後、電源ケーブル（現在、RAS14を組み込んだパワーリファレンスを8本使用中）等の線材等をグレードアップすれば、更なる音質改善を実現できることを確信できるようになりました。近いうちに、電源ケーブル等の線材を1年から2年かけて順次グレードアップしていく方針です。実行しましたら、また、ご報告させていただきます。

悠々人生さん
こんばんは。

SPケーブルのPC-tripleC化の投稿参考になります。
悠々人生さんがお書きになった特徴は、私も同様に感じましたし、それは既にPC-tripleC導体の製品を導入されている方々も同じだと思います。
S/Nはピュアオーディオにとって最も大切なデータの一つですし、音の立ち上がり立ち下りは音楽表現の再現性に大きな影響を与えます。
解像度やフォーカスは音像のリアリティに寄与しますし、ダイナミックレンジの拡大はオーディオ再生の醍醐味のカギを握っています。
これらの要素が改善されたのであれば、さぞかし素晴らしい音になったのではないかと想像いたします。

新製品の多くはPC-tripleC導体とファインメットの双方の利点を生かしたものですが、SPケーブルの様にファインメットを装着しない物もあります。
また、一口にファインメットと言っても、色々なサイズを比較検討して各製品ごとに最適なものを取捨選択していると聞いています。
それらのノウハウは開発者の頭の中にあると思いますが、「何も引かない 加えない」のアコリバのブランド理念に沿った事細かな製品開発であることの証だと思いますので、安心して導入することが出来ます。

zappa1993さん

　ご返信ありがとうございます。
　RCA2組とスピーカーケーブルのPC-triple導体へのグレードアップは、予想以上の音質改善効果がありました。グレードアップの効果に確信が持てたので、今後順番にグレードアップを行っていくつもりですが、早く満足できる水準まで到達できればよいのですが、どうなるでしょうか。
　音の神様は、非常に繊細で傷つき易いので、音質は向上するのですが、なかなか満足できる水準に到達するのは難しいですね。今後ともよろしくお願いします。