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     オリジナル盤vsリマスター盤 第7回 ドアーズ 「ドアーズ」&「ウェイティング・フォー・ザ・サン」
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投稿者 スレッド
管理人K
投稿日時: 2008/8/25 19:54
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
オリジナル盤vsリマスター盤 第7回 ドアーズ 「ドアーズ」&「ウェイティング・フォー・ザ・サン」


オリジナル盤VSリマスター盤、第7回はロック界の伝説のカリスマ、ジム・モリソン率いるドアーズで、1stアルバムの「ドアーズ」と3rdアルバムの「ウェイティング・フォー・ザ・サン」の2枚を一気に聴き比べてみました。


比較したのは「ドアーズ」が米国オリジナル盤とモービル・フィデリティ盤、DCC盤の3枚、「ウェイティング・フォー・ザ・サン」が日本ビクター初盤、フランスオリジナル盤、米国オリジナル盤、DCC盤の4枚です。

まずは1stアルバムの「ドアーズ」からで比較した曲は全米No1ヒットの「ハートに火をつけて」です。


米国オリジナル盤


まずは米国オリジナル盤です。
いかにもサイケを感じさせるカラフルで煌びやかなサウンドですが、少々にぎやかで騒々しい印象もあります。
エネルギー感はありますが、低域方向も薄くて軽く、高域寄りのハイ上がりなサウンドなため、そのような印象に繋がってしまうようです。



モービルフィデリティ盤

次にモービルフィデリティ盤を聴きました。
先程の米国オリジナル盤から一転、低域寄りの低重心な音です。
高域方向のにぎやかさや煩さは無くなり、聴きやすくはなりましたが、全体のエネルギー感も若干後退してしまい、少々曇ってこもったような音質です。
良くも悪くも典型的なモービルフィデリティ盤の傾向を感じます。



DCC盤

「ドアーズ」最後はDCC盤です。
DCCはモービルフィデリティと同じく、ロックやJAZZの名盤のリマスターを数多く手がけたメーカーで、主催は今もAcousTech社でロックやJAZZのリマスターからレッド・ホット・チリ・ペッパーズなどの最新アルバムのアナログ用マスタリングやカッティングを手がけるスティーヴ・ホフマンです。
一聴してクオリティの高さに驚かされました。
S/N比が高く音像は密度が高く明確且つ立体的で、低域も分厚くパワフルで全体にエネルギー感が充実しています。
全てに素晴らしい音質で圧倒されます。

という事で「ドアーズ」の順位は

1位 ダントツでDCC盤
2位 米国オリジナル盤・モービルフィデリティ盤

米国オリジナル盤とモービルフィデリティ盤は傾向が全く違うので好みの問題になると思いますが、DCC盤のクオリティは圧倒的でダントツの1位である事は間違いありません。
同じマスターテープを使用し、しかもDCC盤がリマスターした時には録音から20年以上経っていて劣化もあるはずなのですが、明らかに米国オリジナル盤を遥かに凌駕する音質になっているのが不思議で仕方ありません。


次に3rdアルバムの「ウェイティング・フォー・ザ・サン」を聴きました。試聴したのはA面トラック1の全米No1ヒット曲の「ハロー・アイ・ラヴ・ユー」です。


日本ビクター盤


ELPEAMAN所有の日本ビクター初盤だそうです。
この日本初盤、巷では中々の高音質との噂らしいですが果たしてどうでしょうか?
中々まとまりの音質ですが、少々安っぽい響きがあり、CDよりは良いかなといった感じの音質でした。




フランスオリジナル盤

こちらもELPEAMAN所有で、フランスのオリジナル盤だそうです。
盤質自体が非常に硬いせいか、音質も非常に硬質で切れ味が鋭く、
きつくハイ上がりの傾向を感じます。
むやみにクライオジェニックス処理(超低温処理)を施したり、硬質な素材のインシュレーターを使ったり、純度ばかり高いケーブルを使った時に近い音質傾向と言えば解りやすいでしょうか?



米国オリジナル盤

次は米国オリジナル盤です。
一聴してバランスの良さとエネルギー感の充実を感じます。
さすがはオリジナル盤だなと感じさせる高音質ですが、「ドアーズ」同様、幾分高域寄りで少々にぎやかさや煩さも感じます。
どうも当時の米国のレコード製造工程に歪などの問題があったように思えます。




DCC盤

最後はDCC盤です。
「ドアーズ」のDCC盤同様素晴らしい音質で圧倒されます。
低域は低重心で分厚くディティール明瞭で躍動します。
高S/N比で透明度が高く、音像も立体的で超明瞭です。
この「ウェイティング・フォー・ザ・サン」では本来の録音の良さと相まって、まるで現代の優秀録音を聴いているような印象さえ受けます。
いや、音像や演奏のリアリティなどでは現代録音さえも凌駕するのではないかと思わせる程の素晴らしいリマスターです。


「ウェイティング・フォー・ザ・サン」の順位は

1位 ダントツでDCC盤
2位 米国オリジナル盤
3位 日本ビクター初盤
4位 フランスオリジナル盤

という事で、今回はリマスター、それもDCC盤の圧勝に終わりました。
スティーヴ・ホフマン恐るべしです。
リマスターでこれほどの高音質化が可能なのだという事実を見せ付けられた感があります。
ちなみに、スティーヴ・ホフマンが手がけたDCC、またケヴィン・グレイと組んだAcousTechのリマスター盤はどれも素晴らしい仕上がりが保障出来ますので、ぜひ一聴をお奨め致します。
DCCもAcousTechが手がけた最近のブルーノートの名盤リマスター45回転盤やロック系のリマスター盤はどれも数量限定の売り切れ必死ですので、見つけたら早めの購入をお奨め致します。
ELPEAMAN
投稿日時: 2008/8/25 21:29
一人前
登録日: 2008/2/17
居住地:
投稿: 101
Re: オリジナル盤vsリマスター盤 第7回 ドアーズ 「ドアーズ」&「ウェイティング・フォー・ザ・サン」
管理人Kさま

第7回"Doors"お世話になりました。2枚まとめて行い、結果がほぼ同じというのも面白かったです。

Kさんの仰るとおりの感想です。DCC盤の音は、私がオリジナル盤を聴いていて、こうだったらもっといいのになぁ、と思う音でした。オリジナル盤はエコーが多くパワフルですが、一言で言うと「古い」音です。それが、DCC盤ではエコー成分が減少、その分各楽器の音が明瞭になりしかもパワフル、かと言って全く「今」の音ではありませんでした。

エンジニアのセンス、マスター・テープがオリジナル(米国録音)というメリット?要因は1つではないと思いますが・・・

"Doors"比較試聴後に、Beach Boys/Pet Soundsも米国オリジナルとDCCを比べましたが、結果は同じだと思いました。こちらの違いの方が顕著だったとも言えると思いますが。いかがでしょう、Kさん?
ケミ
投稿日時: 2008/9/1 14:53
長老
登録日: 2008/2/17
居住地:
投稿: 851
Re: オリジナル盤vsリマスター盤 第7回 ドアーズ 「ドアーズ」&「ウェイティング・フォー・ザ・サン」
管理人Kさん、ELPEAMANさんこんにちは。

今回比較試聴に参加できませんでしたので、自分の手持ちの1stアルバム「ドアーズ」と3rdアルバム「ウェイティング・フォー・ザ・サン」を聴きなおしてみました。

1stアルバム「ドアーズ」は英国盤セカンドプレス(たぶん)ですが、立体感があり、なかなかの録音であると感じました。

しかし、3rdアルバム「ウェイティング・フォー・ザ・サン」の米国盤(当然オリジナル盤ではありません)は、音の密度がなく、「ハロー・アイ・ラヴ・ユー」のみを聴いて、聴くのをやめてしまいました。

今度機会がありましたら、DCC盤を聴かせてください。よろしくお願いします。
管理人K
投稿日時: 2008/9/2 20:33
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
Re: オリジナル盤vsリマスター盤 第7回 ドアーズ 「ドアーズ」&「ウェイティング・フォー・ザ・サン」
ELPEAMANさん、こんばんわ。

アナログ試聴会&GEOさんのライヴではお世話になりました。

ELPEAMANさんの仰る通り、DCCの音質は「こうあるべき」という仕上がりになっていて素晴らしかったですね。

マスターテープの保存状態が良かったのもあるとは思いますが、一番の要因は「エンジニアのセンス」ではないかと思います。
スティーヴ・ホフマンが手がけたリマスターは殆どハズレがありませんし、信じられないくらいクオリティが向上しているものが多いです。
リマスターエンジニアの鏡といっても過言ではないでしょう。

実はこのスティーヴ・ホフマンには今年初めより弊社のケーブルやアクセサリーを多く使用してもらっています。
長期間使用した後に使用レポートをもらえる事になっていたので、そろそろいいかなと思い、管理人Aより米国代理店に連絡した所、なんとスティーヴ・ホフマン現在入院中だそうです。
ここ最近のブルーノートの45回転復刻などの激務でダウンしてしまったのでしょうか?心配です。

ビーチボーイズのペットサウンズもDCCが圧倒的な音質でしたね。
ELPEAMANさんの仰る通り、ドアーズ以上に違いが顕著で呆れるほどでした。
こちら「ペットサウンズ」は間もなく第8回としてUPする予定ですので少々お待ち下さい。
管理人K
投稿日時: 2008/9/2 20:38
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
Re: オリジナル盤vsリマスター盤 第7回 ドアーズ 「ドアーズ」&「ウェイティング・フォー・ザ・サン」
ケミさん、こんばんわ。

ドアーズ1stは米国オリジナル盤は余り関心しない音質でしたので、セカンドプレスでも英国盤の方が良質かもしれませんね。

出来るならば、「ウェイティング・フォー・ザ・サン」と合わせてDCC盤を探して入手されて下さい。
素晴らしい音質で感動出来る事必死です。

ビーチボーイズのペットサウンズもそうですが、下手に高額な米国オリジナル盤を入手するよりもDCC盤は安く入手出来ると思いますし、下手なオリジナル盤よりも遥かに大きな価値があると思います。


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