どうも、トオル（toru)です。

今回はXLR-1.0tripleC-FMを試用してみました。

1本のみお借りして、オーディオ用ではなくDTM用として使用しました。


【試聴システム】
T社のオーディオインターフェースにAT社のコンデンサーマイクを接続し録音します。
マイクケーブルは普段はM社の二芯タイプ（2549）を使用していました。これはB社などに比べると非常に素直で自然なバランスです。

検証方法として、インターフェースのINPUT1とINPUT2にM社のケーブルとXLR-1.0tripleC-FMを接続し、
同じコンデンサーマイク（1本3万円弱）を接続、マイク距離をなるべく近づけて設置し声をProtools11で同時録音して比較しました。
録音フォーマットは32bit-float/96khzです。


【外観・取り扱い】
・キャノンコネクターは、手触りが良くとても堅牢に作られている。奥行き（長さ）があるため機材に付けやすい。
・ケーブルは一般的なマイクケーブルに比べとても太い。しかし、曲げやすく配線にはストレスを感じない。
・重量がある。外部スタジオなどへ持ち出して録音するときはけっこうな荷物になるだろう。
・重量があるためあくまでレコーディング用かと思われる。
　ライブのケーブルとしては固定設置する機材向けで、動き回るボーカリストにはLINE-1.0X-ｔripleC-FMが適当か。


【音の傾向】
・驚異的なS/Nの向上。M社と比べるとノイズフロアが劇的に向上したことが分かる。
「サー」というヒスノイズがほとんど聞こえないくらいに減少した。ヘッドフォンでチェックしてその差は歴然。
・全帯域に渡って豊潤な音になり、余計なピークやディップがほとんど感じられない。（M社はとてもフラットなバランスでありアコリバに肉薄していた）
・周波数帯域は上限と下限ともに広くなった。特に高域の伸びはリアリティに大きく貢献している。
・音像の淀みやぼやけが大幅に改善され、より声のディテールがクッキリと見える。（M社でも相当な高レベルなのに）


ここまで音が変わるとは驚きです。
まるで高級マイクアンプに買替えたのかと思うくらい声の実在感・説得力が増しました。

究極の高音質を求めるスタジオワークには、このXLR-1.0tripleC-FMが欠かせないでしょう。
プロの音楽制作者に一推し品としてオススメしたいです。

Toruさん、こんにちは。

私はフォノEQがバランス入力のため、片側をRCAにしたXLR-1.0tripleC-FMを使用しています。

導入時にはSN比の向上に驚かされ、音楽がオーディオルームの壁や天井をを無視して広がる様には笑うしかありませんでした。

XLR-1.0tripleC-FMのマイクケーブルとしても実験結果報告ありがとうございました。

録音の出発点であるマイクからのケーブルのクオリティを上げることが高音質録音には絶対に必要不可欠なのでしょうが、音楽を取り巻く現在の環境下ではそこまでは望めないのでしょうか。

少なくとも我々はXLR-1.0tripleC-FMやLINE-1.0X-ｔripleC-FMを用いた再生が可能なわけですから、大いに活用すべきだと思います。

私はプリ-パワー間に3.5mの長さのXLRケーブルを使用しています。この線材をPCOCC-AからPC-tripleCに交換することを我慢していましたが、もう少し暖かくなりましたら実行したいと思っています。