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     A Taste of Musicのイベント(第2回目)&Kさん宅の衝撃
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投稿者 スレッド
zappa1993
投稿日時: 2015/9/9 22:41
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
A Taste of Musicのイベント(第2回目)&Kさん宅の衝撃
皆さん
こんばんは

先週の木曜日(9/3)、ピーター・バラカンさんのトーク&試聴イベント「A Taste of Music」に行ってきました。
(どの様なイベントかご存知ない方は、前回のイベントのレポートをご覧ください)
http://www.timelord.co.jp/article/2015/06/a-taste-of-music-event-report-01/
前回のイベントに興味を持ち、参加を羨望していたところ、「来ませんか?」とKさんからお誘いをいただき、「行きます!」と二つ返事で答えて行ってきました



イベントは前回と同じく、代官山にあるカフェ&バー「山羊に、聞く?」で行われ、「A Taste of Music」に参加するメーカーの機器とアコリバのアクセサリー類を使ったオーディオで音楽を楽しんできました。
(HPにはまだ反映されていませんが、一部参加から外れたメーカーと、新規に参加したメーカーがあるようです)
今回はその新規参入のTADのCDプレーヤーとスピーカー、CHORDのプリ・パワーアンプ、LINNのネットワークプレーヤー、アナログプレーヤーといった機器構成でした。
アコリバのアクセサリーは、新電源BOX(RTP-Absolute)と新型のプラグのついた電源ケーブルが一番に目につきました。
試聴が終わってから取り外されたアクセサリーを見ますと、電源ケーブルとライン・SPケーブルが合わせて10本以上、その他水晶のインシュレーターやネットワーク周りの製品も使われていた模様です。
「A Taste of Music」はあくまでピーター・バラカンさんのオーディオを使ったイベントという事か、「ケーブルは黒子です」とKさんは敢えて商品の紹介は避けられましたので詳細は分かりません。

イベントは1時間ほどビッフェ形式の食事を楽しんでから始まったのですが、所謂オーディオショー等とは客層がまったく違い、比較的年齢層も若かったように思います。
音楽を聴いている間でも歓声を上げたり、手を叩いたり、友達同士で感想を言い合ったりと、何とも陽気な雰囲気でイベントは進行し、皆が身動きもせずに黙って音楽を聴いているオーディオショーとはまるで別物であると感じました。(当イベントの客にはその様な光景は想像もできないでしょう)
これは、どちらが良いかという問題では無く、同じようにオーディオで音楽を聴きながらも、片方は意識の殆どを音質の違いを聴きとることに向けているのに対し、もう片方は音質の良し悪しよりも音楽を聴くことを楽しんでいるという聴き方の違いにあるように思います。(私もオーディオショーに行けば黙って聴いています)
当然このイベントでの客の殆どは後者に当たるのですが、私の眼にはピーター・バラカンのファンの中の音楽ファンのように映りました。
私は聴いたことがないので詳しくは分かりませんが、ピーター・バラカンさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組を聴いているファンが集まって来ているように見えました。
おそらくそのラジオ番組の中で共有されているであろう音楽が何曲かかかり、会場は盛り上がっていましたが、一般にはあまり馴染のない音楽のような気がしました。(私も初めて聴く曲が多かったです)
イベント中はCD、アナログ、ハイレゾ、スマートフォン等、思いつくまま色々な再生方法が試されましたが、圧倒的にアナログの人気が高く、「良い音だ」と言った簡単な感想しか漏れ聞こえてきませんでしたが、他の再生方法との違いは皆さん感じておられたようです。
リクエストとしてかけてもらうために、CDやアナログを持参している方も割と沢山おられましたので、普段からオーディオで音楽を聴いている方も多かったのではないかと思いますが、おそらく当日用意されたような所謂ハイエンドオーディオで音楽を聴いた経験は殆どないのではないかと想像します。
皆さんが口々に「良い音だ」と喜びをあらわにし、普段聴いているのとは全然違う「良い音」で音楽を聴くことを心から楽しんでいるように見えました。
ただ、残念なのは、(これは私の想像でしかないのですが)イベントの場で良い音で音楽を聴くことに満足し、今直ぐにでも自分でオーディオを始めたい、或いは上を目指したいと考えるような客はほとんどいなかった様に思います。
言葉は悪いですが、ピーター・バラカンさんやラジオという共通の仲間で音楽を聴くことが楽しいのであり、残念ながらオーディオへの関心が如何ほどだったのかはよく分かりませんでした。

否定的な事ばかり書いて申し訳ございませんが、「オーディオと音楽の融合」という今までに無かった画期的なイベントであることはよく分かりますし、「A Taste of Music」だから成せる内容であったのは間違いありません。
願わくば、イベントに参加された方が自分からオーディオを始めてみたいと思えるような価格帯の製品も用意したり、オーディオの魅力についての話などが少しでもあれば更に良かったのではないかと思います。
途中で、参加メーカーから秋のオーディオショーについての紹介がありましたが、それよりも、いま目の前にある機器やハイエンドオーディオで音楽を聴くことの魅力について語るのに時間を割いた方が良かったのではないかという気がします。
アコリバのケーブル類を使っている為、オーディオショー等で聴く様な酷い音では無かったのですが、アコリバの単独イベントやKさん宅の音を知っているだけに、各オーディオ機器メーカーのセッティングやイベントに臨む姿勢に甘さがあったのではと考えざるを得ませんでした。


2時間を予定していたイベントですが、定時を過ぎても一向にリクエストが止む気配がなく、ピーター・バラカンさんも決して嫌な顔をすることなく、お客さんと一緒に音楽を楽しまれていましたので、終了時間は予定より1時間ほどオーバーしたのではないでしょうか。
あまり馴染の無いアーティストの曲が多かったため、はっきりとは覚えていないのですが、のべ20〜30曲程度は音楽がかけられたと思います。
中でも驚いたのは、ピーター・バラカンさんが特徴あるFrank Zappaの「Hot Rats」のジャケットを手に取られた時で、思わず歓声を上げてしまいました。
なんでも、バラカンさんはZappaの事はそれ程好きではないという事で、歌が入っていないインストゥルメンタル・アルバムという事でこのレコードを持参されたそうです。
(Zappaを好きではないという話は、「バラカンさんが言っていましたよ」と後からKさんに聞いたのですが、イベントでの紹介時はまったく耳に入っていませんでした)

先にも書きましたように、イベントでは色んなメディアで音楽が再生され、それらの聴き比べも行われました。
濱口祐自というアーティストの『ゴーイング・ホーム』というアルバムから「Hangover Shuffle」が、ハイレゾ音源(おそらくe-onkyoのもの)、アナログ、iPhoneに保存した音源の順にかけられました。
始めて聴く曲でしたが、ハイレゾ音源はアコースティックギターの芯がしっかりして、ボトルネック奏法が醸し出すブルースの魅力もよく出ていたように思います。
次に聴いたアナログは、一聴で、音に厚みがあり、ギターの箱鳴りとピッキング・フィンガリングのニュアンスが質感豊かに出ていることが分かり、周りからも「こっちの方が良い!」と言う声がいくつも聴こえました。
接続に少し時間がかかって、最後にiPhoneに入っている音源を、確か無線で飛ばして聴いたのですが、これが「何これ?」と思うほどに音が悪く、前の2つとは比べ物にならない印象でした。
明らかにレンジが狭く、分離が悪く音も籠り気味で、まるで押しつぶした様にSP間だけで鳴っている感じでした。
この音の違いも殆どの人が直ぐに分かったようで、やはり「これはダメ」といった声が多かったように思います。
iPhoneはお客さんの持ち物で、ご本人はCDから取り込んだと仰っていたように記憶していますが、恐らくあの音源が流れた時、多くの方はMP3だと思ったに違いありません。
私もその様に感じました。
ところが、再生が終わって、接続設定をしたLINNの方からCDクオリティ(44.1kHz/16bit)で入っていますという説明がなされた時は驚きました。
「あれがCDクオリティ?」という感じで、まるっきり精彩を欠いていて、とても日常的に聴きたいと思う音ではありませんでした。
問題は、この音質の悪さはどこに原因があるかという事で、無線なのか、iPhoneのプレーヤーなのか、iPhoneに取り込む際の劣化なのか、今となってはよく分かりませんが、携帯プレーヤーをピュアオーディオに組み入れるにはかなりの無理があるように感じました。
音の好みについてピーター・バラカンさんは、普段聴いている音を最もよく感じる傾向があると、どこかの機関が研究した結果を交えて話されていましたが、携帯プレーヤーで普段音楽を聴いている人はその音が一番いいと感じるのでしょうか?
前回のイベントでもアナログが一番良かったと答えた人が圧倒的に多かったという事ですので、良い音で音楽を聴く機会があれば、その良さは誰にでも分かると信じたい思いです。

読み返してみると、ネガティブな事ばかり書いているような感じがしますが、普段から感じている事をイベントでの体験に関連付けて書いただけで、私にとっては非常に楽しいイベントでしたし、皆さんが楽しみながら音楽を聴いている姿がとても印象的でした。
ピーター・バラカンさんの人柄のせいもありますが、とてもアットホームな雰囲気で、音楽というものが人々の心を容易に繋げることが出来るのを、身をもって体験しましたし、良い思い出になりました。
Kさんありがとうございました。


続く・・・



(iPhoneのAudioToolsで録音)

同じような固まりの波形が、左からハイレゾ音源、アナログ、(少しトークの波形を挟んで)iPhoneとなっています。
ハイレゾ音源と、アナログはほぼ同じ音量で(聴感上はアナログの方が音が大きく感じた)
iPhoneの出だしのボリュームが少し小さいのは、進行の方が徐々に音量を上げたせいです。
ハイレゾ音源の終わりの方の大きな振れは、すぐ脇の客の大きな歓声です。
iPhoneの音量は全体に少し小さめでしたので、波形の違いだけで音質差を表すには無理がありますが、何となく違いはお分かりいただけるのではないでしょうか。
ケミ
投稿日時: 2015/9/12 12:10
長老
登録日: 2008/2/17
居住地:
投稿: 851
Re: A Taste of Musicのイベント(第2回目)&Kさん宅の衝撃
zappa1993さん,こんにちは。

ピーター・バラカンさんのトーク&試聴イベント「A Taste of Music」レポートありがとうございます。興味深く拝見しまいした。

ピーター・バラカンさんのラジオ番組「ウィークエンドサンシャイン」(土曜朝7:20からNHK-FMで放送)は私も車の中でよく聴いています。マニアックな選曲が多いですが,自分だけでは決して選べない曲や音楽(ロック)の歴史が知れてたいへん勉強になります。

若者や音楽好きは音質の善し悪しは敏感に感じ取るようです。しかし,それを自宅で自分の都合で聴けるようにしようというところまでの発想には至らないようです。その事実に気がつき,その手法を手に入れられたことは幸せなのかも知れませんね。

リモコン二刀流
投稿日時: 2015/9/14 9:28
長老
登録日: 2015/5/19
居住地:
投稿: 348
Re: A Taste of Musicのイベント(第2回目)&Kさん宅の衝撃
zappa1993さん

素晴らしいレポートありがとうございます。

問題意識と改善の道筋はもっともだと感じました。

本イベントの趣旨とは違うのかも知れませんが、
「あー、いい音だった。まるで別世界だね」で終わってしまってはいけないと思います。

「どのくらいまでなら自分でも出来るかな?」
「この価格帯のシステムなら自分も調べて見ようかな?」
と思ってもらえないと広がっていきません。

以前、オーディオの良さを我が家で味わってもらった正社員の友人に3万円のアンプでも高いと言われました。
一般の人の感覚はそうなのです。価値基準が安かろう悪かろうの普及オーディオのおかげで歪みきっています。

実質賃金が減り続け、若者の2人に1人は非正規。
国民総貧乏の時代において、いかにオーディオに投資してもらうことが難しいか。

「まるで夢の世界」で終わらせないよう、具体的なイメージを掴んで帰ってもらうこと、
いい音を味わう機会だけでなく今後はそういうアプローチも同時に行っていく必要があるように思います。
zappa1993
投稿日時: 2015/9/16 23:58
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: A Taste of Musicのイベント(第2回目)&Kさん宅の衝撃
ケミさん
こんばんは

伝えたいことは沢山あるのですが、上手く文章に出来ず、拙いレポートで申し訳ございません。
ピーター・バラカンさんには人を惹きつける魅力がありますし、音楽が共通語となり多くの仲間が集うように思います。(当日も奥の深い会話がありました)

>マニアックな選曲が多いですが,自分だけでは決して選べない曲や音楽(ロック)の歴史が知れてたいへん勉強になります。

そうした出会いは大切ですし、積極的に新しい音楽との出会いを模索するのも楽しいものです。
音楽は「聴く」だけでなく、知識として「知る」ことにも魅力がありますね。

>若者や音楽好きは音質の善し悪しは敏感に感じ取るようです。しかし,それを自宅で自分の都合で聴けるようにしようというところまでの発想には至らないようです。その事実に気がつき,その手法を手に入れられたことは幸せなのかも知れませんね。

音の良し悪しは分かっても、『もう良い音でしか聴く気にならない』とまでは思わないのかも知れませんね。
音楽を聴くのは好きでも、ただ空気のように聴いている人も居るかも知れませんし、生活に占める割合もそれほど重要ではないのかも知れません。
音楽を聴く趣味から一歩進んで、音楽という芸術そのものをもっと深く知りたいと思うような音楽ファンが増えれば、オーディオ業界も少しは活気づくのではないかという気がしますが、今回のイベントはそうした気運の橋渡しの役割を担っているように思います。

zappa1993
投稿日時: 2015/9/17 0:32
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: A Taste of Musicのイベント(第2回目)&Kさん宅の衝撃
リモコン二刀流さん
こんばんは

ご感想ありがとうございます。
拙い文章から私が言いたかったことをきちんと読み取って頂けたようで嬉しい限りです。

>本イベントの趣旨とは違うのかも知れませんが、
「あー、いい音だった。まるで別世界だね」で終わってしまってはいけないと思います。

仰る通りです。
オーディオショーに行くのは大半がオーディオファンです。
逆に音楽ファンはピュアオーディオとは無縁であることが多く、良い音で音楽を聴く喜びをあまり知りません。
あまり音楽の事を知らないオーディオファンが多いのと同様に、オーディオの事を知らない音楽ファンが多いのです。
私には何故『良い音だった』で済ましてしまうのかがよく分からないのです。

>「どのくらいまでなら自分でも出来るかな?」
「この価格帯のシステムなら自分も調べて見ようかな?」
と思ってもらえないと広がっていきません。

そこまで気持ちが行かないということは、心から感動していないということなのでしょうか?
それとも、良い音なのは分かるけれど、今の音でも十分音楽は聴けるという気持ちの方が強いということなのでしょうか。
機器紹介で、スピーカーが180万円、アナログシステムが250万円と言われれば、確かに絵空事にしか思えないのかも知れませんし、かと言って安い機器で始めるにしても携帯プレーヤーに毛の生えた程度の音しか出ないのでは購入する気も失せてしまいます。
今はオーディオ業界が自らの首を絞めているようにしか思えません。
何とかならないものでしょうか。
リモコン二刀流
投稿日時: 2015/9/17 21:45
長老
登録日: 2015/5/19
居住地:
投稿: 348
Re: A Taste of Musicのイベント(第2回目)&Kさん宅の衝撃
zappa1993さん

こんばんは、リモコン二刀流です。

>音楽ファンはピュアオーディオとは無縁
オーディオファンは、音のいいソースのジャンルについては詳しくても、それ以外にはまったく無頓着な感じはあると思います。(勝手な偏見ですが)

印象的だったのは、インターナショナルオーディオショーで評論家のT氏(大御所)が、ハイレゾ配信サイト大手のトップを二人相手にして「アニソンリスナーはハイレゾ買うって言うけど、アニソンじゃあハイレゾの意味ないんじゃないの」などと発言していました。サイトの担当者は苦笑いですよ。
アニソンは音が悪いという価値観であっさりと切り捨てる感じが「あ〜、終わったな」と思いました。
老害というと言い過ぎですが、早急に引退してほしいですね。

>良い音なのは分かるけれど、今の音でも十分音楽は聴けるという気持ちの方が強い
聴ければいい、という人にはそもそも無駄な説法ですが、魅力を感じた人もおそらく取り逃しています。
おそらく、どのくらいの投資でどの程度音の向上が見込めるかイメージが付かないのでしょう。
イベントでは何百万、何十万のシステムで聴いて、「こういう世界があるんだ」って思うだけで終わり。そうはいってもオーディオにかける金は無い。
総額的に手の届くシステムでも、スピーカーに予算を集中してファーストインパクトを狙うとか、AVアンプを中心に映像も楽しめるシステムにするとか、値段以上の付加価値を付けてイメージしてもらえるような工夫が必要だと思います。

我々は、オーディオ入門者についつい「せめてこのくらいの値段以上のスピーカーじゃないと買ってもしょぼい音しか出ないから止めとけ」なんて忠告してしまいがちです。
それがそもそも間違いなのかもしれません。
私は10代から20代前半の頃、5万のAVアンプに2万のスピーカーセットと9000円のDVDプレイヤーで十分幸せでした。
価値観が変化して行く過程を待ってあげられる余裕が、我々伝道者には求められているのではないでしょうか。
zappa1993
投稿日時: 2015/9/22 2:03
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: A Taste of Musicのイベント(第2回目)&Kさん宅の衝撃
リモコン二刀流さん

こんばんは

>我々は、オーディオ入門者についつい「せめてこのくらいの値段以上のスピーカーじゃないと買ってもしょぼい音しか出ないから止めとけ」なんて忠告してしまいがちです。
それがそもそも間違いなのかもしれません。
私は10代から20代前半の頃、5万のAVアンプに2万のスピーカーセットと9000円のDVDプレイヤーで十分幸せでした。
価値観が変化して行く過程を待ってあげられる余裕が、我々伝道者には求められているのではないでしょうか。

仰る通りかもしれませんね。
私も最初はラジカセで音楽を聴いていましたし、それがどんな機器であれ音楽が聴けることが嬉しく、自分専用のラジカセを持てるだけでも満足でした。
昔は、高校に入学したらオーディオを買ってもらうとか、オーディオを所有する事への憧れがありましたし、ノーマルでは無く、クロムやメタルテープを買ったりして、少しでも良い音で音楽を聴こうという気持ちが普通にあったように思います。
価値観は違えど、今の若い人にも昔の私達と同じように良い音で音楽を聴きたいと思う気持ちがあるのなら、それを応援する気持ちも大切ですね。
zappa1993
投稿日時: 2015/9/22 2:06
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: A Taste of Musicのイベント(第2回目)&Kさん宅の衝撃
皆さん
こんばんは

ずいぶん間が空いてしまいましたが、9/9の投稿の続きです。

イベント終了後に、階下にある「晴れたら空に豆まいて」(以下、晴れ豆)に初めて行きました。
ここはピーター・バラカンさんのイベントでも度々使われていますので、名前くらいはご存知の方も多いと思いますが、Acoustic Reviveが音響に協力している為か、音が良いライブハウスとしても有名なようです。
閉店後の店内で何曲か音楽(ソースはiPod?)を聴かせていただいたのですが、PAらしからぬタイトで滲みや膨らみの少ない良い音でした。
通常大音量で鳴らすPAの音は、歪んで肥大化した音であることが多く、分解能やS/Nなどオーディオで大切とされる要素はほとんど無視されているのではないかと思うほど酷いところもあります。
ところが、この「晴れ豆」は大音量でも音楽が破城せず、エネルギー感を伴って音楽がうなりを上げているような鳴り方で、浴びるように音楽を聴いているような感覚になります。
PAという性質上、ピュアオーディオの様な繊細な表現は難しい面もありますが、家庭では再生不可能なほどの音量で聴くPink Floydの「Money」は圧巻でしたし、日本の古いフォークの生々しさや録音の良さも、新たな発見として心に届いたのが印象的でした。
念のために繰り返しますが、ここはあくまでライブハウスです。
お店の方に聞いた話によると、出演したアーティストの方から音の良さを絶賛され、是非もう一度やらせてほしいと、アーティストの側から度々リクエストがあると言うのです。
はっきり言ってそれ程キレイな店内ではありませんし、洗練されているというよりは、独特の雰囲気が特徴ではないかと思うのですが、結構有名なアーティストの出演が次々と決定しているのは、それだけアーティストにとっても魅力のあるステージだからに違いありません。
声や楽器の音の通りが全然違うそうです。
(電子楽器にアコリバの電源ケーブルを使うと音が全然違うという面白い話も聞きました)
先にも書きましたように、ここはAcoustic Reviveのケーブルを始め様々なアクセサリーが効果的に使われており、Kさんが力を入れられているのがよく分かりますが、ここで働く若いエンジニアの方々の頑張りも半端ではありません。
まだ20代前半の若いエンジニアの方ばかりですが、とても真面目で研究熱心な様は話を聞いていても直ぐに分かりますし、今の仕事が好きでたまらないという気持ちがひしひしと伝わってきます。
自らKさんに色んな質問をぶつけて新しい事を吸収しようとする姿勢が見ていて気持ちいいですし、色んなビジョンを持って取り組んでいる様には『若いのに凄いな』と感心させられます。
「晴れ豆」の音の良さは、決して機材やAcoustic Reviveのアクセサリーだけで成り立っているのではなく、ここで働く人たちの日々の勉強の成果によるところが大きいのではないかと思います。
興味がある方は是非一度足を運んでみて下さい。
http://mameromantic.com/

イベントが行われた「山羊に、聞く?」はここの姉妹店で、イベントの写真にもあるように、センスの良い洒落た店内です。
http://yagiii.com/wp/
こちらでもイベント終了後に、店内のオーディオ装置にイベントで使ったアコリバのアクセサリーを追加して音楽を聴いたのですが、その場にいた誰もが『音が良くなった』と口々に感想を漏らしていましたし、私も改めてヒッコリーボードの有機的で滑らかな質感への変化を感じ取りました。
店内の奥に大きな書棚があり、Kさんが片づけをされている間(手伝いもせず )本を眺めていたのですが、私の好きな稲垣足穂の本が目立って多く、その中の一冊にはあがた森魚さんのサインもありました。
おそらく「晴れ豆」にライブに来たあがたさんがサインされたものではないでしょうか。(「乗物図鑑」のレコードも立て掛けてありました)
今後もこのお店で「A Taste of Music」のイベントが行われるようですし、次は「晴れ豆」で実際にライブも体験してみたいと思います。

イベントで使われた濱口祐自さんの『ゴーイング・ホーム』のアナログを先日買いまして、自宅でもハイレゾとCDとの聴き比べをしてみようかと考えていましたが、やはりアナログの良さというものが感じられますので、無駄な出費はしないことにしました。
このアルバムのプロデューサーである久保田麻琴さんも「晴れ豆」でイベントをされているようですし、どこか混沌としながらも特異性というものを生かして確実に成長している「晴れ豆」から今後も目が離せません。
非常に面白いところです。


翌日は約一年ぶりにKさん宅で音楽を聴かせていただきました。
大きな変更点は、『新型の電源BOXとコンセントくらいですよ』と伺っても、にわかに信じられないくらい音が違っていました。
「音」と書きましたが、音が違うというよりは、「音の出方」がまるで違うようで、これ程直球で演奏が飛んでくるのは初めての体験です。
誤解のないように捕捉しますと、よくあるような「高域が耳に突き刺さる」とか、「音圧が高いだけ」とかそういった類のものとは全然違い、音楽のエネルギーが半端ではないのです。
しかも、その音がまったく濁らず、各楽器が完璧に分離しながら、演奏として一体感を生み出している様は本当にスタジオで演奏を聴いているかのような錯覚を覚えます。
また音が非常にソリッドであったことも強く記憶に残っています。
以上は、ウエストレイクの感想ですが、こちらのシステムには特注のMCトランスが繋げてあり、これの効果もかなり大きい筈です。
トランスを繋ぐことによるデメリットは微塵も感じられず、兎に角鮮度が高く、高S/Nでレンジの広さも特筆ものでした。
あのような再生音を他所で聴けることはまず無いと思います。
もう一方のアヴァロンのシステムも、電源環境が一新されたせいか、更にエネルギー感が増した感じで、S/Nや分解能の良さ、ダイナミックレンジの広さには何度聴いても惚れ惚れします。
こちらは音場が以前にも増して広がった様な印象で、決して音が硬く成り過ぎず、優しく滑らかな質感も併せ持っている点など見習うべきところが多くありました。
途中、ホワイトメタルさんが昼休みを利用して1時間ほどKさん宅に来られ、一緒に音楽を聴き、短い間でしたが談笑させていただき、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
地図で見れば近く思えるのですが、関西と関東とでは結構距離があり、そう頻繁に行ける訳ではありませんので、関東の方々のお話を伺う度に遠距離であることが悔やまれます。
また近い内に時間を作って寄せていただきたいと思いますので、関東の皆さんよろしくお願いいたします
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