Kさん、そしてアコリバの皆さんへ

チューンUP後の激変から、漸く落ち着きを取り戻しましたので、御礼とご報告をさせて頂きます。

・チューンUPして頂いたアンプを初めて鳴らした夜のショックは忘れられません。
　（アンプはアキュE-305V…20年以上前のモデルです）
　アンプの音の傾向は変わらない（明るめでややキラキラしているイメージ？）のですが、私の耳で聴く限り、ハードに
　起因する歪みが全く感じられなくなりました。この安定感は、何物にも代え難い最高の贅沢です。

・しかも、前回CDプレーヤー（ESOXXXXX K-0５X）をチューンUPして頂いています。
　その時も、これまではやむを得ないソフト（CD）の歪みと諦めていた音まで、歪みがなくなりました。
　　（因みに、このCDを秋葉原の某AUDIO専門店へ持参して、上位ランクの装置で試聴した時にも、残念ながら
　　　歪んでいました…専門店とはいえ、まるで白物家電の売場みたいだ、と今になって感じています）

・このような前回の著しい改善にもかかわらず、今回のアンプでも…です！
　更に歪みがなくなり、SN比も格段に向上したものと確信しています。

・チューンUPをお願いするまでは、前回のCDプレーヤーであれだけ変わったのだから、今回のアンプチューンUPで
　これ以上何が変わるのだろうか…と、期待と不安で一杯でした。
　そしてアンプが到着、慎重にセッティングして、いよいよスイッチを入れて慣らし運転…さぁ、いざボリュームを上げ…た
　ところ、キンキン？音が尖っている？くすんでいる？ようで、一抹の不安がよぎりました。

・ところが15分経過あたりで、突然“化け”ました。
　チューンUPしたアンプに驚いた他の装置が混乱して収拾に時間がかかったのでしょうか、不安は見事に払拭され、
　期待は予想を遥かに超えて、全身に電気が走りました（モチロン、感電したのではありません）。

・すぐには言葉が浮かばず、「す、凄い！…凄い…凄い」とつぶやく私を見て、オーディオに興味のない家内が見かねて
　登場、「どうしたの？」と声をかけてきました。
　私は家内に、「この音、前と違わない？」と尋ねると、「そうね、いつもより音が大きいのに、うるさくないわね。あなたが
　しょっちゅうかけてるピアノ曲の金属音も本物みたいに聴こえるわよ…」
　ムムムッ…？ピアノの金属音？が本物だと？？？！オーディオに全く興味がないくせに、よくわかるな…
　実は私なんかより耳が良いのかもしれない…子供の頃にいやいやピアノを習っていたとは聞いていたが…
　今は猫踏んじゃったしか弾けないのに…

この会話で少し安心、エージング途上ではありますが、私が落ちついてきたので感想を書かせて頂きます。

（１）CDプレーヤーのチューンUPで完璧と思っていましたが、更に歪みがなくなり（私には殆ど判別不可能です）、音が
　　透けて見えるような透明感、ソロピアノは手を伸ばせばピアノに届きそうな臨場感が目の前に現れました。
　　音に纏わりついていた歪み、複雑に絡み合っていた経年の金属疲労や音の錆びを､丁寧に剥がすようにチューン
　　UPして下さった効果は歴然、単なるグレードアップでは決して得られぬ、個体を知り尽くしたが故の成果と存じます。

（２）2種類のスピーカーから、それぞれのスピーカー個体の音の個性がはっきり出てきました。

　　１）先ずは、こちらも20年以上前の30センチウーファー 3wayブックシェルフ（YAMAXX-XX1000M）。
　　　　どうしても時代を感じさせる音でカチッと真面目、遊びがありません。
　　　　艶やかさに欠けることがハッキリし、良い意味で品がありません（但し、下品ではない）。
　　　　でも、少々下品な方（“かた”ではありません、“ほう”です）に魅かれるが如く、代え難い魅力があると思うのは
　　　　私だけでしょうか？
　　　　そのお蔭でROCKやJAZZ系はクリアーで迫力ある音になってくれました。
　　　　今まで聴こえなかった歪みに隠れていたニュアンス、場のムード、椅子の軋みも聴こえます。
　　　　今になって持ち味を発揮してくれるなんて、長年放っておいた私の責任。
　　　　ターミナルを取り替えて、アンプと一緒にエージングしていこうね、と話しかけました。

　　２）もう一つのスピーカー、トールボーイ型（BroXXXXX　X2）は、根本的な違いがあるとはいえ、やはり最近の
　　　　音がします。
　　　　品位はこちらに分があり、ちょっと澄ました鼻っ柱の強さが魅力です｡
　　　　（ビシッと叱ると素直になるタイプ？…左右の配置がピタッとハマると、妖艶な眼差しから少女のような笑顔まで、
　　　　鮮やかに表現してくれます）。

　　３）今までぼんやりと感じていたそれぞれの特徴が、クリアーなアンプによってストレートに出てきました。
　　　　音が格段に良くなったのと同時に、CDプレーヤー、スピーカーなどの個性をそのまま映し出す鏡のような存在、
　　　　全体を統括するコントローラーとしてのアンプの役割が明確になりました。
　　　　これは、「何も引かない加えない」のポリシー通りにチューンUPして下さったお蔭です。
　　　　また、エージングが進むにつれて、艶やかで更にクリアーなニュアンスが増しています。
　　　　アンプ本来の潜在能力を極限まで引き出して頂き、今までありえなかった音の世界が拓けました。

（３）今回のチューンUPで、オーディオの尽きせぬ魅力、オーナーの性格をも反映させる有機的な音の世界である
　　　ことを体感、納得致しました。
　　　受動的と思われがちなリスニングも、こちらから主体的に攻めて自分の音を求めていくのがオーディオの醍醐味で
　　　あることを教えて頂きました。

本当にありがとうございました。
もともとは買替を考えていたアンプが生き返り、劇的な変貌を遂げました。
こんな古いアンプでもKさんのチューンUPで現在に甦り、20年以上前のモデルの特徴まで知り抜いておられるKさんのマジックで、現在の後継機にはない優位点をも活かして頂きました。

これからも20年…は無理かもしれませんが、Kさんのお気持のこもった大切なアンプです。私の宝物として末長く愛用させて頂きます。（…が、舌の根も乾かぬうちに、アンプを追加したい衝動に駆られらた時は、落着いてご報告させて頂きますので、宜しくお願い致します。）

そして、この世界に導いて下さったSさんに感謝、厚く御礼申し上げます。

今後とも、宜しくご指導賜りますよう、お願い申し上げます。

光ちゃん　拝

光ちゃんさん、こんばんは。

アンプのチューンUPお試し頂き誠にありがとうございました。

詳細なご投稿誠にありがとうございます。
効果が発揮されたようで嬉しい限りでございます。

アナログ方式のトランジスタアンプに関しましては実はここ数十年進化が止まっている感があります。
同じメーカーであっても数十年前の製品の方がコストを投入していて音が良かったなんてことは実は沢山あったりします。

今回チューンUPさせて頂いたアンプも例外ではなく、内部を覗くと実に贅沢なパーツと作りになっていて惚れぼれしました。
おそらく現在の現行品よりもコストを投入しているのではないでしょうか？

アンプに限らずCDプレーヤー、アナログプレーヤーなども数十年前の製品には大変優れた製品が沢山あります。
唯一、この時代の製品の弱点は電源ケーブルが交換出来ないことくらいでしょうか？
この時代には電源ケーブルの交換でクオリティが激変するという概念が機器メーカーになかったのです。

今回のチューンUPでは唯一の弱点であった電源ケーブルも交換させて頂きましたので、そのクオリティUPは光ちゃんさんが仰る通り絶大だったと思います。

皆様も機器の買い換えを考える前にチューンUPをお試し頂いてご愛用の機器の性能を１００％引き出すことをご検討頂いたらいかがでしょうか？