今回はAcousticReviveさんのスピーカースタンド「YSS-90HQ」導入に伴い、僭越ながらレビューを投稿させて頂きます。


〇経緯
実は、最たる理由としては「現在使用中のスタンド（兼デスク）が地震で半壊してしまった」というものでした。さすがに床に直接置いて使うわけにもいかない、しかしながら、スピーカー本来の持ち味を消してしまうようなスタンドやインシュレーターは選択から除外。88Key使用のために高さの制限もあり、「85〜100cm」がないとダメ。
以上の条件に加えて、当然ながら耐久性やルックスも兼ね備えたものでなければなりません。
ここまでで当てはまるものは、もう限られておりました。


〇導入
90cmを注文していたので、箱の大きさは想像通りでしたが、受け取ると本体の重量を実感しました。過去使用していたZaorやUltimateと比較しても、比重がものすごい感じがする。期待が高まります。
開封第一印象は、まさに質実剛健！　安心感の塊でした。表面はざらっとマットで均一。金属っぽさを残しつつも高級感があり、どんな部屋にもマッチしそう。
セッティングは滞りなく、説明書通り足を3点入れてから最後の1点で調整することで難なく終えられました。（前述の通り、重さがあるので注意です！）
実家なので、フローリングに直刺しでした。（引っ越しが控えているので万事OK）今回は意外と多いであろう床直でのレビューをしたいと思います。
引っ越したら密度の高い素材、コンクリや石材など吟味して底面を更に詰めていきたいです。非常に楽しみ！


〇所感
一発目から出音に驚きがありました。
これまで曇っていたように感じていた低音（モニター時は割り切ってヘッドホンと併用していました）が、澄み渡るように晴れ、まさに「ベールを脱いだような」クリアなLowに。※月並みな表現陳謝です。
ADAMのスピーカーなので元々Highは良く見えており、それが過剰に持ち上がったりするのかな……と浅はかな懸念があったのですが、杞憂でした。とても自然に、美味しいHighを聞かせてくれました。
更に、低音がすっきりしたおかげでMidの見通しも良くなり、AcousticReviveさんが得意とする「Vocalが一歩前に来たような感じ（制作者の意図する配置に）」をまさに目前で再現してくれたのではないかと感動を覚えました。
決して量感・ボリュームの増減があるではなく、それぞれの楽器が「自分の役割を思い出した」ようにどっしりと定位を構えた感じ。
言うなれば、自分のスピーカーがボイトレして「歌が上手く」なったかのような印象でした。ポイントは、スピーカーそのままに地力を引き上げ、改善を確実なものとしてくれる点でしょうか。他社によくある、トレードオフというような矛盾を、このスタンドからは一切感じませんでした。
妥協のない選択と研究、統計、意志が成せる業ですね。


〇まとめ
これまでのAcousticRevive導入遍歴を鑑みると、ケーブルやターミネータ、超低周波発生装置などの小物や周辺機器が中心だったのですが、これは現環境再考の機会を与えるべきかもしれません……。
次はADDAをフローティングさせましょうか……。

usblさん　はじめまして。
スキャットです。

地震でスタンドが半壊され心よりお見舞い申し上げます。
スタンドが到着され作業再開されたことをを嬉しく思います。
投稿を拝読しますと音楽制作をされていらっしゃる方でしょうか。
ADAMはDJの世界やスタジオ作業でプロの方々から信頼されるスピーカーで、
高域の細部まで確認がしやすく低域の音色もしっかり捉えることができ、バランスよく鳴ってくれるというイメージがあります。
YSS-90HQは共振音をなくし、余計な色付けをする事がなく、スピーカーの持ち味を変えず性能をフルに引き出してくれますので音の存在感、奥行き、レンジの広さ、厚みやヴォーカル定位など立体感が明確に判断できるようになり、ますます作業効率が良くなることを願っております。
この重量感だと転倒の心配もなさそうですし 。
そしてADDAをフローティングしたら分解能が格段に上がるかもしれませんね。
usblさん　これからも宜しくお願いします 。