こんにちは。最近、こちらのヘッドシェルを限定販売という魔のフレーズに誘惑され、購入しました。以下はエントリーグレードのプレーヤーに装着した拙い感想です。こちらのフォーラムの皆さんからすると、邪道とも無謀とも言われてしまう投稿になってしまっていることをお許しください。

▶️音出しの感想
　(30時間程度使用しての比較です）

- MCカートリッジのbefore after
　解像度が格段に上がり、これまで聞こえていなかった細かな音までも確認できるようになり楽器類のキレがまるで違いました。ギターの音色、ドラムスの響き、ボーカルの余韻も含めで粒立ちがしっかりと感じられシルキーかつ強さを感じます。圧倒的に音場の空間が広くなり、シェル変更前で聴いていた音は、こじんまりとして如何に団子状態であったかと気付かされました。音に潤いが増し、音圧も随分上がったように感じています。
- MMでのbefore after
従来の標準設定シェルでの再生は緩い感じがあり、これはまたこれで聴き疲れしない、どちらかというとBGM的なものだったのでしょうか、それがシェル変更でMC的な繊細さが出て、空間的広がりも感じられます。
MM,MCでもカートリッジが別物の高級品になったようです。きっと、高級カートリッジと良いプレーヤー、良いフォノイコならさらに感動が待っているのでしょうね。ともあれ、このヘッドシェルにして大変満足です。
- シェル全体としては木材の持つ美しさが何とのいえず雰囲気を醸し出し、三色の組み合わせがモダンかつ優雅さを持っています、指かけのゴールドがアクセントになって引き立てています。今後末永く付き合えるシェル（リード線も含む）だとアコリバさんには感謝いたします。

▶️導入に至る背景

今は納戸に眠っていて、再生機器も無くなったレコードを取り敢えず聴けるように、という目的のもと、昨年11月あたりに約25年ぶりにお手軽な再生機器を揃え復活しました。とは言え,あくまでも間に合わせと言えるもので、こちらのサイトの皆さんのように本格的なプレーヤー類の機材ならびに再生環境ではありません。

それでもヘッドシェル購入を決意したのは、最近見たYouTubeの某オーディオショップの評価がきっかけで、70％以上の導通率向上による圧倒的な音質向上という解説と限定生産の魅力に抗しきれずにでした。

現在の再生環境は、プレーヤーには海外のYouTuberの製品紹介を参考にして、エントリークラスのFLUANCE RT85（付属カートリッジ・ortofon 2Mblue）をeBayで約500ドルで購入しました。純正シェルのリードワイヤーをLW-800Sに変更、フォノイコにifi audio zen phono、フォノケーブルにサイバーシャフトリジットケーブル変換取り付けを行い、バランスでプリに接続し、その他電源関係強化実施という簡易なお恥ずかしい限りの構成です。別途、MCカートリッジにオーテクのAT33PTG/IIを購入しました。アームの高さ調整ができないプレーヤーであるため、oyaideのスペーサーを使い2mm上げ、これを軽量シェルに取り付けて、２M Blueと交換しては使っていました。このような環境ですが、将来の本格プレーヤー導入もあるかもしれないと自分を納得させ、購入したRHS-1は、現在のレコード再生機材の中で一番の高額製品です。

▶️セッティングまでのあれこれ

このヘッドシェルは重量が19gということで、カートリッジも含めると総重量27gになり、自分のお手軽プレーヤーではカウンターウェイトが軽量で対応できませんでした。ネット等で色々と調べると、設定外の重量を付けた場合、プレーヤー・カートリッジ・レコード盤にも悪影響が出るためNGとなっておりました。しかしながらまずは音出ししてみたい、という欲求の方が勝り、アマゾンでシャフトカラーの内径10mmのものを仕入れてアームに装着しバランスをとり、適正な針圧まで調整をして再生できるようにしました。