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   [00-06]アナログレコード
     EQカーブマッチングで別次元の音に
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投稿者 スレッド
Baby Driver
投稿日時: 2023/5/26 0:44
新米
登録日: 2022/4/22
居住地:
投稿: 19
EQカーブマッチングで別次元の音に
皆様こんにちは。

これまでプリメインアンプのフォノ端子に繋いで楽しんできたレコード鑑賞でしたが、先日ようやく単体のフォノイコライザーを追加することができました。
選んだモデルはSoulnoteのE-2です。こちらの機種に白羽の矢を立てた理由は、国内外で高評価を得ていること、そしてもちろん様々なEQカーブに対応している点に惹かれたためです。

アナログレコードを集め始めて今年で11年になります。ブルーノートやコロンビアのオリジナル盤なども数年前は今ほど高騰してはいなかったため、アルバイトの身分でもそれなりに頑張れば購入できたように記憶しています。Paul SimonやMiles Davis、Andrew Hillなど特別に思い入れのあるアーティストに限りますが、気づけば結構な数のオリジナルLPが揃っていました。それらのレコードが通説に反してRIAAではないEQカーブでカッティングされている可能性があると初めて意識させられたのは4年ほど前にこちらの記事を読んだときでした。
https://www.phileweb.com/review/article/201803/02/2954.html

当時は記事内の「石黒氏」が誰かもわからず、そんなこともあるのか程度に流していたのですが、Acoustic Revive製品との出会いを経て改めて記事を読み返したときの説得力・信憑性は桁違いでした。
この記事がなければ、わざわざカーブ可変イコライザーを購入することはなかったと思います。また、最近では平蔵さんのブログでの連続投稿も大変興味深く拝読いたしました。

EQカーブマッチングによる肝心の音質変化ですが、ひとまず簡単なご報告を。
上記のアーティストはもちろん、正しいと思われるEQカーブで一通り聴いてみたなかで最も印象に残ったのはビル・エヴァンズのPortrait in Jazzでした。
RIAAカーブでの再生ではどこか歯切れが悪く足取り重たいピアノが、AESカーブだとよく弾みます。ヴェールどころか毛布を被せたようなもっさりした音が嘘だったかのように(嘘だったのですね)鮮度の高い演奏を届けてくれます。シンバルもスネアもベースも、何もかもが写実的です。録音された空間まで感じられるようになりました。この変化はEQカーブのマッチングによるものだけでなく、フォノイコライザーを単体にしたこと、それにE-2自体の実力もあるでしょうが、あまりの違いに目が丸くなりました。
面白いのは、こちらのLPはオリジナルではなくOJCによる1980年代の再発盤ということです。マスターよりも製品として流通した普及盤のサウンドのほうが正史となってしまったのでしょうね。
音が変だと思ってあまり好きではなかったLPですが、期せずして愛聴盤になってしまいました。所有しているものでは唯一のエヴァンズ作品ですが、ほかのリーダー作品も追ってみたいと思いました(久々にOJCからオールアナログの再発タイトルがアナウンスされているようですし)。

今後、ほかのレコードも気がついたことをご報告していきたいと思います。特にコロンビア盤は必ずしもコロンビアカーブが正しいわけではないように思え、何らかの法則が見つからないものか、これからじっくり聴き込んでみたいです。
平蔵
投稿日時: 2023/6/5 11:43
長老
登録日: 2017/11/14
居住地:
投稿: 257
Re: EQカーブマッチングで別次元の音に
Baby Driverさん はじめまして。

OJC盤までとは驚きました。

Kさんからご指導からは以下が参考になると思います。

コロンビアカーブ

Columbia 〜1979年まで
Epic 〜1979年まで
ODE 〜1970年代初頭

NABカーブ
Atlantic 〜1980年代後半にレコード製作を辞めるまで
Polydor 1970年代後半まで
RSO 1970年代後半まで
Atco 〜1970年代初頭
Caplicorn 〜1970年代初頭
Stax 〜1970年代初頭
Volt 〜1970年代初頭

Replies 〜1970年代半ばまで

Prestigh 〜1960年代後半まで

Contemporary 〜1960年代半ばまで

Emercy 〜1960年代初頭

Erectla 〜1970年代初頭


AESカーブ

Bluenote 〜1970年代半ばまで

Bethlehem 〜1960年代初頭

Riverside 〜1960年代半ば

Mercury 〜1960年代半ば


キャピトルカーブ

Capitol 〜1980年代後半にレコード製作を辞めるまで



FFRR(DECCA)カーブ

DECCA 〜1960年代初頭(但し1950年代後半にRIAAカーブに移行している盤もあり)

LONDON 〜基本的にはRIAAカーブだが1970年代半ばにFFRRカーブでカッティングされた盤がある


MGMカーブ

Impulse 〜1960年代後半

Verve 〜1970年代初頭まで

MGM 〜1970年代初頭まで

CapitolカーブはNABカーブに特性が近いのでNABカーブで再生すれば問題はありません。

問題はMGMカーブで、これに近い特性のEQカーブがありません。
但しNABカーブで再生すればRIAAカーブで再生するよりも位相特性や帯域バランスは違和感はなくなりますので、NABカーブに切り替えた上でトーンコントロールなどがあれば微調整されるのが宜しいかと思います。
Baby Driver
投稿日時: 2023/6/19 0:31
新米
登録日: 2022/4/22
居住地:
投稿: 19
Re: EQカーブマッチングで別次元の音に
平蔵さん、コメントありがとうございます。
お返事が遅くなってしまい、すみません。

ご投稿のEQカーブのリスト、すでに参考にさせて頂いております。おかげで音楽を聴くのがいっそう楽しくなりました。大感謝です!

先述のPortrait in Jazzのみならず、Miles Davis QuintetのCookin'のOJC盤もRIAA再生ではおかしく聞こえます。後者はトランペットに顕著で高域にクセが感じられますが、コロンビアカーブ(Soulnoteの表記では「LPカーブ」がこれに当たるのでしょう)にすると、だいぶ自然に聴こえるようになりました。

ところが、同じクインテットのWorkin'(87年OJC盤)をコロンビアカーブで聴いてみたところ、こちらはやや鈍くこもって聞こえてしまいます。おかしいと思ってRIAA再生に切り替えると、これが違和感なく聴けるようになりました。

Workin'のジャケットをよく見ると、Phil de Lancieというエンジニアによってリマスターされた旨が記されていました。ちょっと調べてみたところ、この方は86年頃にOJCを擁するファンタジー・レコードに参加されたようです。先のPortrait in JazzとCookin'はそれぞれ83年、84年のリリースで、リマスターのクレジットはありません。

OJC盤はこれだけしか所有していないので、これ以上の検証はできないのが残念ですが、もしかしたら86年以降、Phil de Lancie氏の参加を機にRIAAでのカッティングに移行しているのかもしれません。この方に関してはネット上にけっこう情報があるようですので、今後詳しく調べてみたいと思います。
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