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   [00-03]音楽全般
     私のJAZZ 名盤 Part 2
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投稿者 スレッド
RANZAN
投稿日時: 2019/2/17 15:14
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
Re: 私のJAZZ名盤 2(JAZZ編)

皆さん
  こんにちは。

ボッサのリズムも軽快なラテン・ナンバーを中心に、洗練された美しいリズムに乗ってジョエル・フラームらしい
Tsの演奏が繰り広げられるのです。

≪ 愛の十字架 /ジョエル・フラーム・カルテット ≫

ジョエル・フラーム(ts)
サイラス・スェスナット(p)
デズロン・ダグラス(b)
ダデューカ・ダフォンセカ(ds)

1)ボンズ・アミーゴス
2) 愛の十字架
3)カリニョーソ
4)デライラ
5)アーリーオータム
6)ウ・カンタドール
7)フラワーズ・オン・ザ・テラス
8)サンシャワー 
9)煙が目にしみる
10)フライング・オーバー・リオ
11)テレーザ・マイ・ラブ
12)ウエイティング・フォー・アンジュラ

これは往年のテナーサックススの巨匠スタンゲッツを彷彿させるような、朗々としたテナーをロマンティックに奏でる
ジョエル・フラームの名盤といっていいでしょう。

まず、その心地よいリズムにはテナーサックスがよく似合うもので、ふくよかな音色はリアルでメロディアスなフィーリングが
マッチしており、エキゾチックなジャズが持つ本来のサウンドが心地いいのです。それもピアノのサイラス・スェスナットが
美しい旋律でフォローしているところは絶品です。
そのどこかしんみりとした音色といい、明るい雰囲気と気分が満喫できるもので、情感満ち溢れる演奏はやはりセンス豊かな曲を
実に美しく、フラームの繊細なテナーが力強く繰り出す軽やかなボッサのリズムに乗せて、熱いハートが伝わってくるのです。
また、サイドメンがよく盛り立てていることが、今回の素晴らしい演奏に繋がっているものだと感じるのです。

サウンドは透明感が増し、切れがよく分厚いテナーと、ピアノ、ベース、ドラムスが一体となった音色はオーディオ的にも聴きやすく、
楽器一つ一つの粒たちもよく、その美しい響きが功を奏し、分離感のほどよい空間表現が心地よくパワフルに響き渡るのです。



RANZAN
投稿日時: 2019/3/1 16:51
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
Re: 私のJAZZ名盤 2(JAZZ編)

皆さん
  こんにちは。

♪ もうすぐ春ですねぇ〜 みんなを楽しい音楽に誘ってみませんか!!

アコースティックなギターのホメロ・ルバンボの上手さと相まって、ジャッキー・ライアンの歌声が春の空に冴えわたっていくのです。

「ジャッキー・ライアン /スピーク・ロウ」

ジャッキー・ライアン(vo)
ジェレミー・ベルト(tp,flh)
エリック・アレキサンダー(ts)
サイライス・チェスナット(p)
ホメロ・ルバンボ(g)
レイ・ドラモンド(b)
カール・アレン(ds)

TOCJ-66470

2)スピーク・ロウ
3)十字路
4)ドゥ・サムシング
5)オポチューニティ・プリーズ・ノック
6)あなたと夜を
7) ブリガス・ヌンカ・マイス〜ア・フェリシダージ
8) テル・ミー・モア・アンド・モア・アンド・ゼン・サム
9) ダット・デア
10)雨の降る夜
11)マイ・ハウ・ザ・タイム・ゴーズ・バイ
12)ソラメンテ・ウナ・ベス

彼女はゆったりとして伸び伸びと唄っていく、最初の1)「ドゥージー」を聴いても往年のサラ・ボーンのイメージに似たボーカル・プレイで
もあるようです。
軽快なノリで、鮮明で若さ溢れんばかりの歌唱力に驚くばかりで、3)「十字路」では一転して細やかで透明感ある表現に癒されるのです。
素晴しい高音の美しい響きはさすがで安心して聴いていられるようで、ギター奏者ホメロ・ルバンボもご機嫌で快調に飛ばしていくのです。
これは何時までも安心して聴いていられるところが実に気持ちいいのいいところです。
ホメロ・ルバンボのギターの音色はご機嫌であり、ジャッキー・ライアンの歌声に乗せられ快調に飛ばしていくところばかりを引き出して
いるようでもあるのです。
実に美しく伸びやかでブルージーなボーカル・サウンドを一段と輝かせているようでもあり、サウンドもピアノのサイライス・チェスナ
ット、テナーのエリック・アレキサンダー、ギターのホメロ・ルバンボの音色のいいリズムと、最もピュアな美しさを情熱的にアプローチしていくリズム隊に支えられ、ジャッキーの歌声と気品がどこまでも輝き続けるのです。



RANZAN
投稿日時: 2019/4/4 16:55
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
Re: 私のJAZZ名盤 2(JAZZ編)

皆さん
  こんにちは。

昨日(4月3日)BSテレビの「日本の唄・世界の唄」で久しぶりに小林圭のジャズ・バラードを視聴したのです。
より大人になった感と、凛としたフェースとハスキボーイスは変わらず、ジャズ・ヴォーカルでのラブソングは
なかなかそのセンスが好印象でした。

小林 圭(vo)
小林 洋(p)

PCCY-30201

1)イン・マイ・ワールド
2)ホーム(ホエン・シャドウズ・フォール)
3)マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ
4)晴れた日に永遠が見える
5)ジェントル・レイン
6) ウェイヴ
7)ニアネス・オブ・ユー
8)イッツ・ア・ピティ・トゥ・セイ・グッドナイト
9)フー・ウッド・イマジン・ア・キング

ジャズ・ボーカル界のプリンスといわれる小林 桂にとって、父洋氏(p)の思いはジャズ・シンガーとして
息子が重ねた精進に、今回はピアノで最高のサポートを務める。それも二人だけでのレコーディングは
今回が初めてという、まさに父に捧げるバラードであり、父子での心温まるアルバムです。

立派に育った息子に最良のサポートを行っていて、また久しぶりに聴く小林桂の歌声には安心感と
落ち着きと余裕があり、貫禄さえ伺えるようです。
最高のラブ・ソングを最高のピアノ・フォローで奏でられ、圭の歌はますます上手くなったように広い
スケール感をも感じ取れるのです。
5)「ジェントル・レイン」6)「ウェイヴ」を聴くと、それは一段と大人になってきた感じさえうけるようで、
高音部だけでなく低音部もふくよかさが見事に表現され、自然なスイング感やビート感があり、ピアノも爽やかな
音場を創り出していて、音に深みがあるところも好ましくジャズ・ボーカルの音作りと、圭の擦れるような
紗かかったプレゼンスのよい、ナチョナルな音色と快い響きの歌声はゆったり感とレイジーなムードもあり、
まさに二人で創り上げたジャズ・ボーカルの核心をつかんだよな感がしたのです。

それは父の好サポートも手伝い、情感豊かなボーカルの表現と濃密な演奏が展開され、全てが見事な響きを
聴かせてくれることもあり、大人の魅力が一杯詰まった圭の歌声は、新たな旅立ちへのスタートともいうべき
ものでしょう。



RANZAN
投稿日時: 2019/6/2 13:15
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
Re: 私のJAZZ名盤 2(JAZZ編)

皆さん
  こんにちは。

日本には何度も来日公演しているベテラン・ジャズ・ボーカリスト、ディー・ディー・ブリッジウォーターを
今アルバムの歌声を聴かされると、やはり「いやぁ〜 実にいいものだ!」と思う瞬間です。

≪トゥ・ビリー・ウイズ・ラブ・フロム・ディー/ディー・ディー・ブリッジウォーター ≫

ディー・ディー・ブリッジウォーター(vo)
ジェームス・カーター (ts,ss,bcl,afl)
エドセル・ゴメス(p)
クリスチャン・マクブライト(b)
ルイス・ナッシュ(ds)

UCCM-1185

1) レディー・シングス・ザ・ブルース
2) オール・オブ・ミー
3) グッド・モーニング・ハートエイク
4) ラバー・マン
5) ユーブ・チェンジド
6) ミス・ブラウン・トゥ・ユー
7) ドント・エクスプレイン
8) ファイン・アンド・メロウ
9) マザーズ・サン・イン・ロウ
10)ゴッド・プレス・ザ・チャイルド
11)フォギー・ディ
12)ストレンジ・フルーツ
13)ホワイト・ア・リトル・ムーンライト・キャン・ドゥ

ビリー・ホリディ没後50年の機に作られたこのアルバムは断然魅力的であり、フォローするメンバーも豪華であり、
そのことからしてブリッジウォーター自身にも自然と力が入っているようです。
ダイナミックで力強い迫力あるボーカル・フィーリングとスイング感で、一瞬ビリー・ホリディのイメージが浮か
び上がる圧倒的なパフォーマンスを披露するのです。オーソドックスなジャズを完全に自分のものにしているようで、
ジェームス・カーターのソプラノ・サックスとブリッジウォーターの優しい雰囲気あるスキャットに癒される瞬間です。
そのジェームス・カーターの力強いテナーが先導して、ブリッジウォーターと奏者との間には活気がみなぎり、その迫力が
十分に伝わってくる堂々としたダイナミックで正統的な歌い方は、聴いていくうちに心が和み表現力の素晴らしさに胸を
打たれ、その絶唱には思わず震え感動させられるのです。

往年のビリー・ホリディが得意にしていた曲を、ブリッジウォーターがベテラン奏者と息の合ったアレンジで再現し、
奏者の熱演になぜかキュッと胸が締め付けられるようで、まさにディー・ディー・ブリッジウォーターはエレガントで、
これだけの大ベテランが、改めて才能を開花させた素晴らしいアルバムだと感動を与えてくれるのです。



RANZAN
投稿日時: 2019/6/16 14:32
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
Re: 私のJAZZ名盤 2(JAZZ編)

皆さん
  こんにちは。

今回はNew盤であり、イタリア・ジャズ界を代表するトランペッターの一人、フラヴィオ・ボルトロが
ジャズメンの名オリジナルや、スタンダード・ナンバーを美しく演奏していく堂々たるデビューアルバムです。

「クリフォードの思い出/フラヴィオ・ボルトロ・カルテット」

フラヴィオ・ボルトロ(tp)
マッシモ・ファラオ(p)
ニコラ・バルボン(b)
ルーベン・ベラヴィア(ds)

VHCD-1246

1,ウィスパー・ノート
2, セオラ
3, 言い出しかねて  
4, ママシータ
5, ゼア・イズ・ノー・グレイター・ラブ
6, クリフォードの思い出 
7, ナッティ     
8, コン・アルマ
9, ワサビ・ブルース

この次元を超えた金楽器であるトランペットの響きの美しいさと、温かさを前面に打ち出して抒情溢れるメロデアックな
プレイを聴かせてくれるのです。
ここは先にイタリア・ジャズ界をリードしている、トランペッターのファブリツォ・ボッソやピアノのダニーロ・レア、ニコラ・
コンテ等と多くの共演を果たしてきているのです。
聴くとピアノのマッシモ・フォラオ及びベースのニコラ・バルボン、ドラムスのルーベン・ベラヴィアという面々の
好フォローで、魅力溢れるプレイは温かな表現を聴かせてくれるのです。

自身のこのアルバムではマイルス・デイヴィスを彷彿させる美しく見事な演奏で、天才トランペッターだったクリフォード・
ブラウンに捧げる名トランペット演奏ぶりを聴くことができるのです。

オーディオ的に聴くサウンドは、トランペットが繊細でリアルな表現力は魅力でもあり、そこにピアノ、ドラムスも
曇りのない中高域感の素晴らしさが表現されて行く中、ベース音がゴリッと感が過剰過ぎて、分解能が薄れる低域感には
少し残念であり、ガッカリ感が払拭されないのです。

やはり、ここに来ても依然V社の低域感は改善されていないようです。



RANZAN
投稿日時: 2019/7/5 12:12
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
Re: 私のJAZZ名盤 2(JAZZ編)

皆さん
  こんにちは。

6月20日(木)地元京都新聞社創刊140周年を記念した「THE TORIO」コンサートが同志社大学寒梅館
ハーディーホールで開催されたのです。

京都生まれのジャズギターリスト山口武が主となって、モダンジャズの大御所ミスター・ベースこと
ロン・カーター、そのステック・ワークでの身のこなしでリズムを刻むドラマー、ルイス・ナッシュの
トリオで結成された「THE TORIO」の熱奏だったのです。

このトリオのメンバーでの演奏は何年か前にも同ホールで開催されたので足を運んでいます。

今回も進行役は前回と同じく山口武のユーモアを交えたトークで、会場を楽しい雰囲気で包んでくれて
いました。
当日は山口武のオリジナル曲のほか、ジョージ・ガーシュインの「サマータイム」など、ロン・カーターも
とても82歳とは思えない力強い得意のソロを披露してくれたのです。
エッジの効いた山口のギター、ロン・カーターのオーソドックスなベース、ドラマーのルイス・ナッシュの
ハイ・テクニックと、そのスイング感が見事で、ビシビシ決まるサウンドもしなやかさと、潤いがブレンドされた
匠の技の空気感には、観客はその力溢れるプレーに酔いしれたのです。

今宵、ホールを埋め尽くした観客は“THE TORIO”の即興演奏にも惜しみなく拍手を送っていたのです。
アンコールではジャズ・ピアニスト、ソニー・クラークの名曲「クール・ストラッティン」で締めくくったのです。

改めて「THE TORIO」の人気に触れ、その高さを堪能しました。



RANZAN
投稿日時: 2019/7/21 16:27
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
Re: 私のJAZZ名盤 2(JAZZ編)

皆さん
  こんにちは。

その軽快なリズム感に身体がウキウキ、思わずハミングしたくなります。

今年の夏も暑さが予測されますが、やはりその暑さの中で聴くにはピッタリの潤いある新しいボッサでは
ないでしょうか。

「 ボサ・ノヴァ Relax Bossa Nova/自分のためのゆったり時間 」

ブラジルの熱い太陽とボサ・ノヴァのラテンのリズムが、心地よい南国のそよ風を運んできて
くれるのです。
一度は耳にしたことのある聴きやすいボサノバ曲を、現地ミュージシャンによる優れた現地録音と、
爽やかな風を肌で感じさせてくれるボッサのリズム感で、気分まで変えてくれるのがこのベスト曲です。

KICS-3784

1. 想い溢れて
2. イパネマの娘
3. サンバランソ
4. おいしい水
5. あなたと私
6. マシュ・ケ・ナダ
7. サマー・サンバ
8. 三月の雨
9. 私のサウダーヂ
10. リオ
11.ハウ・インセンシティヴ
12.小舟
13.波
14.コンスタント・レイン
15.ドラリセ
16.哀しみ
17.平和
18.ジンジ

安心して聴くことができるボッサ、繊細で透明感と鮮明に浮かび上がってくるボイスは伸びがあり、
その輝きとしっかりした唄声が目の前に浮かび上がるのです。
また、リアル感がまたたまらないくらいに雰囲気を醸し出していているのも、繊細で透明感溢れる
ハスキーな歌声がセンターに定位し、鮮明なリアル感も見事なまでの再現性で、美しい響きを伴って、
リスニングルームに爽やかな雰囲気を運んできてくれることで、心も新鮮になりしばし暑さを忘れ癒して
くれるでしょう。



RANZAN
投稿日時: 2019/8/19 12:55
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
Re: 私のJAZZ名盤 2(JAZZ編)

皆さん
  こんにちは。

日本人ギターリスト井上智が率いるユニットですが、バイブラフォーンのスティーブ・ネルソンとベースの
ピーター・ワシントン、ドラムスのケニー・ワシントンらの熟練したベテランが醸し出す雰囲気は最高です。

「マンハッタン・ファイブ /バードランドの子守唄」

井上智(g)、
ベニー・グリーン(p)、
スティーブ・ネルソン、(vib)、
ピーター・ワシントン(b)、
ケニー・ワシントン(ds)

MYCJ-30449

1) コンセプション
2) 9月の雨
3) バードランドの子守唄
4)鈴懸の径
5)イースト・オブ・ザ・サン
6)フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
7)コクコバード
8)マンボ・インですが
9)煙が目にしみる
10)ルパン三世のテーマー
11)恋の気分で

50〜60年代に活躍し人気のあった、〜ジョージ・シアリング・クインテット〜 そのサウンド・メロディを現代に
甦らせるマンハッタン・ファイブです。
久しぶりに聴いてみると、バイブラフォーンのミディアム・テンポのジョージ・シアリング・サウンドの音色は
現在聴いても新鮮な感触を抱くものです。ギターとバイブの織り成すメロディに乗って、コンビネーション豊かに
演奏されていくところが気持ちよく響き渡っていくのです。
フォーク調リズムに乗せて、ベースとギターがソロを上手くフォローしていくところも洗練されたお洒落で都会的な
楽しいリズムで弾んでいくところが素晴しいと感じるのです。
特にボサノバの7)「コクコバード」とマンボ・リズムの8)「マンボ・イン」は自然体で楽しく聴け、気持ちがが
うきうきするようで、いずれもシアリング・クインテット・サウンドの音源を大切に扱っているところも心憎い
ばかりです。
上品なバイブとギターが織り成す音質はすごくリラックスして聴けるようだし、洗練された現代ジャズがちょっぴり
顔を覗かせているところにも、よりマンハッタン・ファイブの進化が聴きとれるところです。



RANZAN
投稿日時: 2019/9/10 11:45
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
Re: 私のJAZZ名盤 2(JAZZ編)

皆さん
こんにちは。

アンドレ・ポッツァのピアノが見事なフォローを聴かせる中、ステファニア・ラバの歌声の
素晴らしさを聴き進むにつれ、その実力のほどが伺えるもので、まさにジーンと心に伝わる
ものを感じるのです。

「スイーテスト・サウンド/ステファニア・ラバ」

ステファニア・ラバ(vo)
マッテイア・チバリーニ(as)
アンドレ・ポッツァ(p)
アルド・ズニーノ(b)
シェーン・フォーベス(ds)

PCCY-30159

1) ザッツ・ホワイト・フレンズ・アー・フォー
2) バーニング・アップ・ザ・カーニバル
3) エンプティ・フェシズ
4) スノウフレイク
5) スイーテスト・ペイン
6) キャント・スリーブ
7) ファミリー・アフェア)
8)ネバー・ワズ・ラブ
9) スイーテスト・サウンド
10) オーディナリー・ペイン

イタリアのジャズ・ヴォーカリスト、ステファニア・ラバは ミディアム・テンポの曲が多い中、
前作のトロンボーンとトランペットが抜けた寂しさ感はありますが、フルートとアルトサックスが
加わったことで逆に心強い感です。
ここではソウル・フュージョン的に聴かせるところも実に心にくいのです。

ミディアム・テンポの曲が多い中で大変ソウルフルであり、歌への情熱・愛情が表現されていると
ころに、歌の国イタリアを感じさせてくれる歌唱力は抜群であり、大変上手いとも思えるのです。
また、アップテンポで唄うところが、正統派的であり少々気だるくスキャットを多く使い、
ゆったりとした気分でグルーブ感を出しているところは独自の持ち味でもあるようです。力みのない
自然体の歌は彼女の愛情に触れる感じがするようで、女性の色香が漂うヴォーカルは優しい雰囲気と、
堂々としてダイナミックな歌い方には、実に心が和むようです。

聴けば聴くほどステファニア・ラバの歌の上手さに酔わされるようで、ヴォーカルファンをこれからも
癒してくれるでしょう。
アルトサックスと、ピアノ、ベース、ドラムスも上手く絡み合い、音色が心地よく伝わってくるその鮮明で
切れのよい音の盛り上りには、これオーディオ的にもハイレベル録音だと感じるのです。



RANZAN
投稿日時: 2019/10/3 13:15
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
Re: 私のJAZZ名盤 2(JAZZ編)

皆さん
  こんにちは。

ルー・マシューズの爽やかでストレート・ア・ヘッドなピアノが絶妙に奏でられていくのです。
このように素晴しいスタンダードアルバムを聴くと、自然と心も和むようで新時代のピアノ・トリオを
開拓してくれそうな予感がするのです。

「ルー・マシューズ/タラのテーマ」

ルー・マシューズ (p)
スタン・ギルバード(b)
ケニー・エリオット(ds)

MYCJ-30583

1)オール・ザ・シングス・ユー・アー
2)エスターテ
3)フィーヴァー
4)ファイブ・ブラインド・マイス
5)ハウ・アバウト・ユー
6)恋人よ我に帰れ
7)プレリュード第20番
8)ヒズ・アイズ・オン・ザ・スパロウ〜アメイジング・グレース
9)ひまわり
10)交響曲第40番
11)タラのテー

ルー・マシューズのピアノ・タッチが軽やかにスイングし、美しく実に色彩感豊かに響くように、またほんのりと
洒落たスイングも魅力のあるところです。
小気味よいリズムとその美音は独自のスタイルで滑らかに表現されているのです。フォローするケニー・エリオットの
シンバルと、スタン・ギルバードのベースが心地よく、哀愁を漂わせながら輝いているようにも感じるのです。
弾力ある音の響きが心地よく、陽気なピアノとドラムスの連打がちょっと違った雰囲気で演奏されるのです。
ドラムスも非常に繊細で安定感と主張を強く感じるもので、マシューズのしっかりしたピアノとスタン・ギルバードの
ベースの響きが心地よく空間に広がりを見せるのです。ドラムスも溢れんばかりのダイナミックさと繊細な表現力が
美しく素晴しいシーンを与えてくれるようで、バラード調のピアノ・ソロが実に美しく、マシューズらしさが
上手く生かされていることで、伸び伸びとした演奏に徹しているところも素晴らしいのです。
ここは三位一体となり落ち着いたリズム感が小気味よく、スロー・テンポなところもピアノが鮮明にリズムを刻み、
ベースとシンバルのよく締まった音質が程よくマッチし、朗々とした響きが美しいのです。

実にリアルでバランスもよく、華やかでがっしりした骨格が都会的な雰囲気を漂わせて、マシューズならではの
ジャズ・フィーリングであり、オーディオ的な面からもリスナーに満足感を与えるでしょう。



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