個人的に、今回のインターナショナルオーディオショーにおける最大の目玉はこれでした↓
















THALESトーンアームです。
まだ写真の新製品はUPされていませんが、こちらのHPをご参照下さい。
http://www.yukimu.com/auraFrameset.html

具体的に説明しますと、レコードの外周から内周に向かって直線的にトレース出来る、つまりリニアトラッキングアームと同じ動作が通常のアームセッティングで可能となった画期的なトーンアームなのです。
現在ユキムさんのHPにて確認出来る初代機は原理は良く理解出来るけど、どうやって取り付けるの？とかどうやって使うの？とか、￥168万というその値段も含めて現実的ではありませんでしたが、今回のNEWモデルは理想の構造が極めて現実的な形で具現化された素晴らしいトーンアームです。
値段も￥80万と安くはありませんが現実的になっています。

写真を観てもお判りの通り、2本のパイプ構造になっていますが、この2本のうち1本が移動しレコード内周に向かうに連れ徐々に2本の間隔が開いて行き、シェル部分のカートリッジのレコードに接する角度は常に直線性が保たれる構造になっています。
これまでのリニアトラッキングアームが正にその動きをしていた訳ですが、リニアトラッキングの弱点はアームの支点を持たないため、動作が極めて不安定で尚且つ芯のある音が出し難かったという面にあります。

つまりこのTHALESトーンアームはリニアトラッキングの良い所だけを取り入れ、弱点は排除しているのです。

内周まで直線性が保たれるという事は音質的にはトラッキングエラーによる内周歪みが発生しないという利点があります。
ユキムさんのご好意で外周部と内周部を聴き比べさせて頂きましたが、確かに通常のアームよりも内周歪みがないように感じました。
そして何よりも正確な音質であるのを実感しました。
正確に音溝を拾っている事が極めて正確無比で低歪みなその音質からも伺えます。

極めて精緻で美しい作りでとても惹かれます。
設計者はまだ２０代なのだとか・・・世界には凄い人物がいるものです。

このTHALESトーンアーム、注文時に取り付けたいターンテーブルを言えば、そのターンテーブルに取る付けられるように特注してくれるとの事です。
素晴らしいサービスですし、多くの方に使ってもらいたいという情熱の現れでもあり感心します。

私もROKSANのターンテーブルに付けられるようでしたら注文したいと思ってます。