メイン [00-02]オーディオ全般 1本のケーブルの衝撃 | 投稿するにはまず登録を |
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パラジー | 投稿日時: 2011/3/7 19:08 |
一人前 登録日: 2011/1/6 居住地: 投稿: 88 |
1本のケーブルの衝撃 はじめて投稿させていただきます。
昨年末、あることがきっかけでACOUSTIC REVIVEの存在を知ることに。そこで衝撃的な体験をしましたので、事の顛末を報告させていただきます。 そのケーブル、RCA-1.0PAが我が家にやってきたのは昨年末のこと。「これかなり良いですよ」と、友人のS君が持参したのです。 その時は、たった1本のケーブルが我が家のシステムを根本から見直す事態にまで発展するとは思いもよりませんでした。 聞けば、アコースティックリバイブという会社の無料貸し出しキャンペーンで借りたのだという。制振目的から固くしつらえられたケーブルを見慣れた私には、ぐにゃぐにゃして頼りなく感じられた。 彼の指示に従い、アナログプレーヤーとイコライザーアンプの間に接続して音出し。その瞬間、我が耳を疑ってしまった。 これまで数多くのケーブルを使ってきたがこんな経験は初めて。というより、一本のケーブルで、今まで纏わりついていた薄いベールが剥がされて眼前にプレーヤーが浮かび上がる様は、私の常識を遥かに超えていたのだ。 ケーブルはその日の内に彼のもとに戻ってしまったが、その時のインパクトが強烈で頭から離れない。ホームページを覗いてみると、中に書かれていたキーワードは、迷走電流、単線、エアフローティング構造、天然シルクチューブ etc なるほど、なるほど。用語は新鮮だがロジックはわかりやすい。さらに、納得したのは再生音がロジックを裏付けていたからである。 そうした経験からACOUSTIC REVIVEという社名が製品のフィロソフィーを現していることを理解したのである。 もしシステムの入り口から出口まで、アコリバのフィロソフィーを具現化したらどうなるのだろう。 我が家のシステムでレコードを再生する場合、信号は3本のラインケーブルを通過する。1本のケーブルでこれだけ効果があるのなら、すべてアコリバに変更したら、と考えるのは人情というものだろう。もはや発注するしかない。 私のシステムは、タンノイのGRFメモリーをゴールドムンドのパワーアンプでドライブするというもの。ネットワークは自作。バイケーブル接続だ。 プリアンプに相当する部分は自作のパッシブコントローラ。一カ所でも信号系から接点を減らしたいという思いで、パッシブコントローラ側の入出力ケーブルを直付けにしている。そのため、ケーブルをアコリバに交換するには、この点をどう処理するかが課題になる。 そこで考えたのが、2.5mのラインケーブルをオーダーして、自分の責任で切断して使う方法だ。念のためアコリバのK氏に相談したところ、片側を先バラにしたケーブルを作っていただけることになった。 その折、内部配線に使用する線材を売っていただけないかと相談したところ、線材はもとより筐体に使用するノイズ除去シートや制振用パーツまで無償でいただくことに。 半世紀以上の我がオーディオライフの中で、これほどまでにユーザーフレンドリーな対応をしていただいた会社は初めてである。感謝、感謝。 今回の目的はシステムから徹底的に付帯音を減らす事。そのために撚り線とハンダ付け箇所をできる限り排除する。当然電源ケーブルとスピーカーケーブルも交換することにした。 選択したスピーカーケーブルはSPC-REFERENCE。 ところが我が家のシステムは、パワーアンプからスピーカー端子までのケーブル長が8mもあり、低域は15吋のウーハーを駆動しなければならないことから、今回は高音用だけを交換することにした。いずれ容量の大きな線材が入手できたら低音用も交換したいと思っている。 また、自作したネットワークのハンダ付け箇所をすべてカシメに変更した。 これほどまで徹底したのは“何をすれば目指す結果が得られるか”という事が予測できたからである。それほどRCA-1.0PAは示唆に富んでいたのだ。 そして音出し。 出て来た音は別次元であった ステージの隅々まで見渡せるようなクリアなサウンドは、これまで抑圧されていた環境から解き放されたかのように迫ってくる。圧倒的なドライブ能力も印象的だ。すべての楽器のリアリティーが高まり、再現の難しいドラムのスネアーさえ量感豊かに響く。なんという気持ちの良さだろう。心底、音楽を楽しむ事ができるようになったことがうれしい。 それにしても、これまで愛用していたケーブルに、これほど付帯音があったこと事態信じがたい。 改造第一段階をひとまず終了し、アコリバに連絡することに。 実はK氏から「完成したらぜひ音を聞かせてください」というありがたい申し出を受けていたのだ。 そこで、ぜひ聞いていただくことにした。ついでにといっては失礼だが、私は抜け目無く気になるアコリバ製品の試聴をリクエストしておいたのだ。 待ちに待ったその日、K氏はシステムのクリニックからスタートした。私はクリニックまでしていただけるとは思っていなかったので恐縮したが、K氏は「かなり良くなると思いますよ」と付け加えた。 この日に向けてかなり追い込んだと自負していた私は、「それほどの変化は出ないだろう」と、内心思っていたのである。 しかし、結果は完全に裏切られた。脱帽である。 続いてアコリバ製品をひとつずつ試聴。製品ごとにK氏がセッティングと説明を繰り返した。再生音はその都度確実に高見を目指して行く。驚くべき変化に私も同席したS君も唖然。S君的な表現をすれば、まさに「アコリバ恐るべし」だ。 現在多くの製品をお借りしたままになっているが、これらがアコリバに戻る事はなさそうである。というのは、第二段階となる環境設定を予定しているからだ。一度体験したら後戻りはできない。 この結果は後日投稿させていただく予定なので、皆様と情報交換させていただければ幸いである。 オーディオの世界、まだまだ奥が深いようで楽しみである。 |
スタビ | 投稿日時: 2011/3/8 23:16 |
長老 登録日: 2008/2/17 居住地: 投稿: 1116 |
Re: 1本のケーブルの衝撃 パラジーさん
今晩は、スタビと申します。 以後よろしくお願いします。 友人の勧めで出会った事で、アコリバの奏でる音をたった1本で見極めたパラジーさんで良かったです。 この出会いは、今後のオーディオライフを間違い無く変えて行くと思います。 まずは、タンノイとムンドの組み合わせですか? 私の認識の中では、正直水と油の組み合わせでは無いかと思います。ですが、管理人Kさんから聴いた話では、それを独自にパッシブコントローラの自作やネットワークをエンクロージャーの外に出す工夫と熱意で自分の音作りを行っていると言う事でした。 オーディオの醍醐味の一つは、やはり自分で自分の音を作り出す事に有る様に思います。 その努力の中に、アコリバが加わる事でさらに独自の音が作り上げられて行くと思います。 パラジーさんの感じられた通り、アコリバは付帯となる物を出来る限り排除してソフトや機器本来の音を出す事に有ると思います。 つまり、ケーブルやアクセサリーや機器などにも付帯となるモノは出来る限り排除する事に、システムから素晴らしい音楽を奏でるポイントが有ると思います。 何が必要で何が不必要なのか考えて行動するかが、大切だと思います。此れは、私がアコリバから見出した事です。 例えば、私の低域に使用しているパワーアンプは筐体が非情に軽い為に、重心が高く軽い膨らんだ低域になります。それを改善する為に以前アコリバから出ていたジュラルミンインシュレーターを上部に乗せて、低域の改善を図っています。 何故この様な事を書いたかと言いますと、初めてで大変失礼になりますが、自作パッシブコントローラの上部の置かれている物体が気になります。多分、鉛ではないかと想像しています。 私の中では、鉛は音全体を濁らし立体的な空間を台無しにします。 正直質感を台無しにします。 また、ネットワークの中でSPC-REFERENCE以外のスピーカーケーブルで写真を見て向かって左側に向かっているスピーカーケーブルを、巻いている物は多分フェルトでは? それに、イシーロックにて巻かれている為に、音が萎縮している可能性があると思います。多分下の巻き線の付帯となる物の影響を防ぐ為に、巻いているのでは? その事で、片側にフェルトにて音が吸われて軽く濁りや躍動感が無くなる傾向に有ると思います。 直接ケーブルに巻く物は、是非さらに吟味して使用することをお勧めします。 出来れば、アコリバにて私も使用しているジュラルミンのインシュレーターを依頼して特注して使用してみてはいかがでしょうか? 若しくは、ジュラルミンと真鍮にてパッシブコントローラの筐体を製作して頂くと言うのも良いかも知れません。 スピーカーケーブルは、取り回しのルート変更で対応が出来ると思います。この様な事ですが、アコリバ率が高くなればなる分その音に影響が経験上非情に高くなって来ます。 お初の投稿で大変失礼いたしますが、今後いろんな情報交換が出来ればありがたいです。 |
パラジー | 投稿日時: 2011/3/13 19:17 |
一人前 登録日: 2011/1/6 居住地: 投稿: 88 |
Re: 1本のケーブルの衝撃 スラビさま
パラジーです。 貴重なご意見ありがとうございます。 ご指摘いただいたパッシブコントローラの上の物体ですが、そのとおり鉛です。 ただ、直に置いてるわけではなく、ゴム系の緩衝材を挟んで乗せています。 自分としては、音に影響しない重しになることを考えての処置でした。 実は、コントローラの足はスパイクなのですが、K氏がその下にRIQ-5010をセットしてくれました。効果はすばらしかったのですが、ラインケーブルのテンションで重量不足。結果RIQ-5010の効果が不十分だったようで、現在のように重しをかけた方が音が良いようです。 ご指摘のようにジュラルミンのウエイトならもっと良いだろうと思いますので、K氏に相談してみたいと思います。 スピーカーケーブルに取り付けたフェルトに関しては、その下にあるトランスのコアからの振動を嫌って取り付けたものです。ただ、音にどう影響するか、検証して取り付けたわけではありませんので、一度検証してみたいと思います。 これが影響するようであれば、ケーブルの経路をずらすなどして解決すべきでしょうね。 貴重なご指摘をいただきありがとうございました。 今後ともよろしくお願いいたします。 そうそう、タンノイをゴールドムンドでドライブするなんて、クレージーか無知のいずれかであると思います。私は前者かもしれません。 実はこんな音がほしいというイメージがあって、あえてこんな挑戦をしています。 そのためにネットワークを自作したのです。 再生音ですが、自分自身では悪くないと思っています。でも、タンノイの音ではないので、それならB&Wあたりにした方が良いのかもしれません。 アマチュアならこんな楽しみ方もありかな、と思っています。 |
パラジー | 投稿日時: 2011/3/21 15:43 |
一人前 登録日: 2011/1/6 居住地: 投稿: 88 |
Re: 1本のケーブルの衝撃 スタビさま
パラジーです。 先日ご指摘いただいたパッシブコントローラの重しですが、それを読んだ管理人K氏からプレゼントが届きました。 あけてびっくりです。直径10cm、高さ5cmはあろうかという水晶でした。 早速乗せて試聴してみました。 重しの鉛の性質と縁を切るためにゴム系の制振材を挟んでいたとはいえ、これまでの鉛と水晶の音の違いは歴然でした。 これまでやや重く感じられた音が開放されたようにのびのびと歌い上げます。 このパッシブコントローラーはK氏の多大な協力を得て大改造したものですが、その過程で肝心の部品、VRを壊してしまいました。 一時は途方にくれたのですが、英国の会社と連絡がとれて、4月中旬には手元に届きそうです。 今は代用品を使っていますので、VRが届いて完成の暁にはここで紹介させていただきたいと思っています。 スタビさま、管理人さま。ありがとうございました。 |
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