メイン [00-06]アナログレコード オリジナル盤vsリマスター盤 第5回 ピンクフロイド「The Wall」 | 投稿するにはまず登録を |
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投稿者 | スレッド |
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管理人K | 投稿日時: 2008/6/13 21:04 |
管理人 登録日: 2007/12/10 居住地: 投稿: 1907 |
オリジナル盤vsリマスター盤 第5回 ピンクフロイド「The Wall」 オリジナル盤vsリマスター盤第5回はピンクフロイドの大作「The Wall」です。 ピンクフロイドといえば「狂気」が有名で、膨大な種類の盤が発売されていますが、この「狂気」は後ほどオリジナル盤vsリマスター盤の集大成として行ってみたいと思います。 「The Wall」はその名の通り、人生における様々な「壁」をテーマにしたコンセプトアルバムで、ピンクフロイドがそれまでやってきたSEを駆使した録音の集大成とも言えるもので、ヘリコプターや壁をぶち壊す音などのSEがフロントサラウンドと呼べるような2chSTEREOの概念を遥かに超える立体感と広がりで展開します。 「The Wall」の発売は1980年ですので、これまでやってきたオリジナル盤vsリマスター盤としては最も近年のものになります。 今回比較する4枚も殆ど同時期に発売されたものになりますので、マスターテープの劣化云々の関係なく単純に製作工程の違いが出てくるのではないかと思われます。 日本オリジナル盤 この日本盤は私が高校生の時にレコード屋さんに予約をして入手をしたものですから、1stプレスの最初期オリジナル盤に当たるはずです。 音質はワイドレンジで厚みと密度が高く、奥行きや立体感に富んだ素晴らしいものでした。 私が高校生当時、日立Lo-Dのシステムコンポで音がいいと感じて夢中になって聴いていたものですが、当時の感覚は間違えじゃなかったんだと感慨深くなりました。 ELPEAMANさんの情報によれば、この「The Wall」日本盤は米国オーディオ誌アブソリュートサウンドのリファレンスディスクに認定されているそうで、確かにこの高音質なら肯けます。 日本盤やるな〜というのが正直な感想です。 米国オリジナル盤 次は米国オリジナル盤です。 この盤は私がプロモ盤として入手したもので、ジャケットには「PROMOTIONAL ONLY」の刻印があります。 つまり発売前のプロモーション用にプレスされたものでしょうから、最初期盤に当たるものと思われます。 しかし音質は「あれ?こんなもん?」という感じでした。 押し出し感はありますが、密度が薄く各音像は滲んで肥大しており、いかにも大味です。 奥行き感がなく、立体感も乏しいものになってしまっています。 英国オリジナル盤 次にELPEAMANさん所有の英国オリジナル盤です。 エネルギー感に富んだ迫力ある音質でROCKを感じさせます。 先程の米国盤に比べると厚みや密度が確保されており、奥行きや立体感も感じます。 緻密さや密度、立体感では日本盤が上回りますが、ROCKを感じるストレートさやエネルギー感ではこちらが上です。 米国マスターサウンド盤 最後に米国CBSマスターサウンド盤です。 この盤は当時米国CBSがオリジナルマスターテープを基にハーフスピードカッティングを行い、良質なビニール素材を用いてプレスしたものです。 音質は日本盤のダイナミックレンジを更に強めた印象で、エネルギー感とアタック感に緻密さが高次元に融合した素晴らしいもので圧倒されます。 奥行きも限りなく深く、その深い音場の奥にエネルギーに満ちた実在感のあるドラムスが炸裂します。 ジェット機やヘリコプターも空高く舞い、リスナーの頭上を遥かに越えて飛び交います。 位相特性とエネルギー感の両立した究極の音質と言っても過言ではないでしょう。 今回は極めて高次元の戦いになりましたが、順位を付けるとすれば 1位 米国マスターサウンド盤 2位 英国オリジナル盤 3位 日本オリジナル盤 4位 米国オリジナル盤 となると思いますが、個人的には日本盤の緻密さや密度の高さも捨て難いものがあり、オーディオ的な快感では英国オリジナル盤を上回ると思います。 それにしても優れた録音ミックスと相まって、米国マスターサウンド盤のクオリティには驚かされました。 この結果は、マスターサウンド盤の発売時期がオリジナル盤発売時期に近く、マスターテープの劣化が殆どなしの状態で、良質で考え抜かれた製造環境で作られたのが原因かと思います。 レコード製造工程の重要さを認識させられた結果でした。 |
ELPEAMAN | 投稿日時: 2008/6/15 21:05 |
一人前 登録日: 2008/2/17 居住地: 投稿: 101 |
Re: オリジナル盤vsリマスター盤 第5回 ピンクフロイド「The Wall」 管理人K さま
アップお疲れ様でした。 今回は本当に高レベルの試聴でしたね。ランキング、まったく同感です。個人的にはUK盤の「ロック感」みなぎる、どう表見して良いかわかりませんが、艶がありパンチのある(?)音が気に入っています。 まさにPink Floyd録音の集大成、といったサウンドですね。はやく「狂気」、聴き比べたいですね。 その前に次回はJazz・・・前回はイースト・コースト・サウンドPrestige/Eric Dolphy(生まれは西海岸ですが)でしたから、今度は再びJazz、ウェスト・コースト代表Contemporary/Art Pepperあたりしょうか? |
スタビ | 投稿日時: 2008/6/16 23:42 |
長老 登録日: 2008/2/17 居住地: 投稿: 1116 |
Re: オリジナル盤vsリマスター盤 第5回 ピンクフロイド「The Wall」 管理人Kさん・ELPEAMANさん続いて今晩は
オリジナル盤vsリマスター盤第5回のピンクフロイド「」の対決に参加出来た事感謝いたします。 >今回は極めて高次元の戦いになりましたが、順位を付けるとすれば >1位 米国マスターサウンド盤 >2位 英国オリジナル盤 >3位 日本オリジナル盤 >4位 米国オリジナル盤 >となると思いますが、個人的には日本盤の緻密さや密度の高さも捨て難いものがあり、オーディオ的な>快感では英国オリジナル盤を上回ると思います。 >それにしても優れた録音ミックスと相まって、米国マスターサウンド盤のクオリティには驚かされまし>た。 >この結果は、マスターサウンド盤の発売時期がオリジナル盤発売時期に近く、マスターテープの劣化が>殆どなしの状態で、良質で考え抜かれた製造環境で作られたのが原因かと思います。 >レコード製造工程の重要さを認識させられた結果でした。 確かに私もほぼ同感ですが私的には。 1位 米国マスターサウンド盤 2位 日本オリジナル盤・英国オリジナル盤 3位 4位 米国オリジナル盤 と言う感じでした。 確かに、英国オリジナル盤の音のインパクトは有りますし非常に高音質ですが日本オリジナル盤の場合は音の空間バランスが良く良質な音でした。 甲乙付けがたい感じです。 非常に悩みました。 しかし、ピンクフロイドは何を考えて狂気とThe Wallを作ったのでしょうね? 凄すぎます。 非常に盛り上がりましたね、これも感動の一品で最高でした。 また、機会が有りましたら参加させて下さい。 よろしくお願いします。 |
ゴメス | 投稿日時: 2008/6/17 7:41 |
一人前 登録日: 2008/2/15 居住地: 投稿: 79 |
Re: オリジナル盤vsリマスター盤 第5回 ピンクフロイド「The Wall」 どうも、ゴメスです。
先日はお世話になりました。 そして管理人Kさんアップお疲れ様です。 ピンクフロイド「The Wall」 こんな録音が80年代に出来ていたとは・・・驚きました。 経験不足な小生が初参加の体験でしたが、 順位を付けるのはおこがましい行為ですが、 私の中では英国版が一番良く感じました。 何故かと言いますと、空気の残響感が良かったです。 日本版と米国マスターサウンド盤は 緻密に神経を使って完璧に再生させようとして 完璧ではあるが・・・隙はない。 って感じでしたが。 一個人の経験不足な感想なので・・・申し訳ありません |
管理人K | 投稿日時: 2008/6/28 3:12 |
管理人 登録日: 2007/12/10 居住地: 投稿: 1907 |
Re: オリジナル盤vsリマスター盤 第5回 ピンクフロイド「The Wall」 ELPEAMANさん、スタビさん、ゴメスさん、こんばんわ。
先日は遅くまでお付き合い頂きありがとうございました。 ELPEAMANさんとゴメスさんが英国オリジナル盤を支持する理由、よく解ります。 その反面でスタビさんが日本盤を高く評価するのも同じくです。 ROCKのエネルギー感を重視するか、オーディオ的な特性、再現性を重視するかで評価は変わってくると思います。 個人的にはエネルギー感、オーディオ特性を両立した米国マスターサウンド盤を高く評価したいと思います。 ELPEAMANさんが提案されたように次回はウエストコースト代表でアート・ペッパー「ミーツ・ザ・リズムセクション」で行きたいと思います。 皆さんのご参加お待ちしております。 宜しくお願い致します。 |
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