メイン [00-02]オーディオ全般 analog誌 vol.46 | 投稿するにはまず登録を |
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投稿者 | スレッド |
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zappa1993 | 投稿日時: 2014/12/17 1:47 |
長老 登録日: 2011/3/17 居住地: 投稿: 1916 |
analog誌 vol.46 皆さん
こんばんは。 アナログのスレッドにも書きましたが、季刊analog誌46号には、ビートルズ・サミットという面白い企画のページがあります。 今季号には、その他にも、非常に目立たない所に、もう一つ印象に残ったページがありました。 「アナログ・ラヴァーズ」と題された連載記事で、エッセイのような文体で書かれています。 出来れば、皆さんにも読んでいただきたいので、敢えて詳しい内容には触れませんが、トム・ウェイツとリッキー・リー・ジョーンズの愛聴盤について、それらの作品が生まれた背景や二人の関わり等を紹介し、狭い紙面の中で二人の人生を凝縮したかのような密度の濃い文章になっています。 その文章には評論家然としたところは微塵もなく、自分の言葉で語りかけるような優しさがあり、筆者の愛聴盤に対する思いというものがよく伝わってきます。 私見ですが、音楽を聴くというのは、ただ音を聴くだけではなく、その作品に関する色んな情報を思い浮かべ、アーティストに思いをはせながら音楽を味わうもので、オーディオもまた同様に、音だけを聴くものではなく、様々な背景も含めて音楽を味わうためのものであるように思います。 文章の最後には入手可能なアルバムの紹介があるのですが、紙面の大半は愛すべき二人の人生と音楽に割かれ、音質への言及は最小限にとどめてあるのが印象的でした。 音を聴くのではなく、ふたりのラブ・ストーリーを思い描きながら作品を味わいたい、そんな気にさせてくれる素晴らしい文章でした。 |
ホワイトメタル | 投稿日時: 2014/12/20 21:14 |
長老 登録日: 2012/8/21 居住地: 群馬県前橋市 投稿: 372 |
Re: analog誌 vol.46 zappa1993さん、皆様
こんばんは いつもお世話様になります。 私もanalog誌 vol.46を購入してみました。 久しぶりに購入したanalog誌は、思いのほか楽しめました。 そこで、zappa1993さんが推奨されている筆者:小川嘉奈子「アナログ・ラヴァ―ズ」に焦点を絞っての所感を投稿させて頂きます。 トム・ウェイツの名を紙面で目にし、黙ってはいられない心境に至りました。 トム・ウェイツとリッキー・リー・ジョーンズが蜜月関係(同棲生活)を送っていた事実を知りませんでしたが、お互いショービジネスを夢見てLAへ移り住みアルバイトをしながら孤独に耐えて成功のチャンスを得ようとする文面には僭越ながら共感が持てました。 今回、トム・ウェイツで取り上げらえている作品は『クロージング・タイム』『異国の出来事』ですが、筆者が思春期に出会い衝撃を受けた曲「グレープフルーツ・ムーン」などはトムのしゃがれ声(だみ声)や独特の世界観にインスパイアされて、共感や偶像を抱いたのでしょうね。 これって非常に大切な事だと思います。 少々話が逸れて申し訳ございませんが、私の愛聴盤(専らこの作品ばかり聴き込む)は『土曜日の夜』:74年作のセカンドアルバムで、初期の代表作として有名な作品でジャズやブルースを基調とした楽曲が多く、強がりで不器用だけど孤独に耐えながら必死に男らしく生き抜こうとしている歌詞やメロディーが印象的です。 このアルバムのタイトルにもなっている6曲目の「土曜日の夜」を聴くと、当時私が都落ちを決意する頃の心境が蘇り、腑抜けで自暴自棄に陥り飲んだくれていた毎日が走馬灯の様に追憶されました。 トム・ウェイツの魅力は楽曲(作品)の特異性、歌唱力や演奏能力などは無縁で、トムの体臭的で懐古感溢れる優しさが潜在している男の不器用な世界観が魅力で、前衛的な手法が皆無でもトム独自の個性が築けた事で、長年世界中のファンに支持されているのではないでしょうか。 数年ぶりに、この『土曜日の夜』をCDの再発盤とLPのUSオリジナル盤で聴き比べてみましたが、全くレースにならない位に後者に軍配が上がりました。 聴き込んでいた当時は、安普請アパートでのミニコンポCD再生でしたがノイズと付帯音、再現性の乏しさがアナログ的な(真の再生音とは異なりますが)雰囲気で、逆に心に沁み沁みと刻印されています。 今回の記事「アナログ・ラヴァーズ」は、タイトルも素晴らしく内容も音楽的で大変好感が持てた上、トムとリッキーの生い立ちやsuccessストーリーなど文章の展開や事実関係などもヒューマニックで秀逸でした。 第2回目も大変楽しみですが、出版社へのお願いで次回は是非4〜5ページの紙面を割いて頂き、より筆者の作品への私情を沢山盛り込んでもらえる様にして頂きたいですね。 この度は、私の私情ばかり書き込んでしまい申し訳ございませんでした。 |
イナバウ庵 | 投稿日時: 2014/12/21 20:51 |
長老 登録日: 2012/5/28 居住地: 新潟県 投稿: 318 |
Re: analog誌 vol.46 今月号analog誌の記事で、小川嘉奈子さんの「アナログ・ラヴァ―ズ」を私も拝見致しました。
私はトム・ウェイツとリッキー・リー・ジョーンズは正直どんなアーティストなのか、又音楽の傾向等も判りませんが、小川さんがこの二人を心よりリスペクトしている様子が伺えます。 多感な学生時代に出会ったというアルバムは、その後の彼女の音楽人生の指標となった事でしょう。 本当に女性ならではの細やかな描写記事に何かホッと心が洗われる思いが致しました。 今後の連載も大いに期待出来ますし、皆様一度この秀逸な愛情溢れる記事「アナログ・ラヴァ―ズ」に目を通されたら如何でしょうか。 |
zappa1993 | 投稿日時: 2014/12/23 11:56 |
長老 登録日: 2011/3/17 居住地: 投稿: 1916 |
Re: analog誌 vol.46 皆さん
こんにちは。 「アナログ・ラヴァーズ」の文章に魅了され、2人の関係を思い出しながらトム・ウェイツとリッキー・リー・ジョーンズの初期のアルバムを通して聴いてみました。 トム・ウェイツのデビュー作「クロージング・タイム」(1973年作)、セカンドアルバム「土曜日の夜」(1974年作)と、リッキー・リー・ジョーンズのデビュー作「浪漫」(1978年作)、セカンドアルバム「パイレーツ」(1981年作)の4枚で、発売時期に少し隔たりがありますが、何れもデビュー間もない頃の作品でまだ初々しいところが残っています。 両者に共通して感じるのは、デビュー当時から既に自分のスタイルというものを確立しているという点で、まだ若さが勝っている感もありますが、それが逆に作り込まれていない素の歌を強く印象付け、アーティストの魅力を高めているように思います。 また、レコードデビューという念願が叶った中でのレコーディングにも拘らず、気負いのようなものが不思議と感じられず、等身大の歌ゆえに、余計に心に強く伝わってきます。 通して聴くとよく分かりますが、トム・ウェイツは、2ndになると、更に歌に余裕のようなものが感じられますし、歌い回しにも工夫が見られます。 ホワイトメタルさんご推薦の「土曜日の夜」も本当に良い曲ですし、曲間を出来るだけ短くしたり、SEを効果的に使うなど、1st、2nd共に流れるように曲が進んでいく感じで、意識はトム・ウェイツの世界にどっぷりと浸かって行きます。 一方の、リッキー・リー・ジョーンズも天真爛漫な歌い方という印象の強い1stから、2ndには楽曲を歌い上げるという感じも曲もあり、たった2年で大きな成長が感じられます。 もちろん、あの独特のボーカルスタイルは健在で、本当に愛らしい歌声だと思います。 何れの作品もアメリカのミュージシャンらしい作風に仕上がっていると思いますし、ブリティッシュ・ロックとはまた違った魅力に満ちあふれた作品だと思います。 私が聴いたのはCDをリッピングした音源ですが、何れも音が良く、あくまでボーカルが主で、バックの演奏は必要な音しか出さないというプロに徹しているように思います。 リッキー・リー・ジョーンズの「Pop Pop」はオーディオ誌の試聴などでも取り上げられることがありますが、音楽の本当の良さを引き出したいと思われるなら、上記の味わい深い4作品を聴かれるのも良いのではないでしょうか。 最後になりますが、私がリッキー・リー・ジョーンズに会いたいと思ったときにかけるのは、1995年に発売されたアルバム「ネイキッド・ソングス」です。 ギターまたはピアノによる弾き語りのライブ盤なのですが、本当に目の前で彼女が歌っているかのように感じれらる録音の良さに加え、会場の臨場感もとてもよく伝わってきます。 何より、弾き語りという事で、自分のテンポでリラックスして歌っているボーカルがとても良く、ややトーンを落として気だるさを感じさせる歌い方も魅力的です。 初期の2枚では、声を張り上げることでメリハリをつけていたような所が、ここでは逆に声量とテンポを落とし歌詞に感情を載せたような歌い方に変化しています。 収録も「恋するチャック」を始め名曲ぞろいですし、多くの方に聴いていただいたい作品です。 ※2人の作品をすべて聴いた訳ではありませんので、歌い方の変化などは私の知る限りの中での感想です。 |
きくりん | 投稿日時: 2015/2/7 10:13 |
長老 登録日: 2012/12/4 居住地: 埼玉県 投稿: 151 |
Re: analog誌 vol.46 アコリバの皆様、おはようございます。
今更ですが、私もこの雑誌を購入して記事を読みました。 このアルバムを高校生の頃に聴いていたとは、かなり渋いですね(笑)。 私は社会人になってから聴きました。 この記事を読んで、久しぶりに「浪漫」と「クロージング・タイム」を聴き、二人の関係に思いを馳せました。 トムのしゃがれた声は味わいがありますね。聴いているうちに遅咲きのブルースマン、ハウリンウルフの声が無性に聴きたくなり、『Shake for Me』という曲でウルフのだみ声を堪能しました。因みにストーンズのブライアンジョーンズはウルフのファンでイギリスのある番組の出演条件としてウルフをアメリカから呼び寄せて共演したとか。実際の映像を見るとストーンズは大喜びですが、周りのファンは「誰、このおっさん?」という反応が笑えます。 脱線しましたが、次回のテーマも楽しみですね! なお、zappa1993さんがお薦めしていた「ネイキド・ソングス」ですが、販売中止だったため、中古で入手しました。 声や音に透明感があり、目を瞑ってると目の前で演奏しているみたいですね! 最後の曲の『Autumn Leaves』は最初、余りにもスタンダードとアレンジが違うので驚きました。 久し振りにCDを購入しましたが、愛聴盤の一つになりそうです。素晴らしいアルバムを紹介頂き、有難うございました😆 |
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