皆さま、おはようございます。

表題からお騒がせしておりますが、アコリバファンの皆さまなら、この気持ちをお察し頂ける事と思います。

さて、今夏のリフォームに伴う屋内配線電源ケーブル EE／Fー2.6 tripleC の敷設に続き、この度、下記のアコリバ製品を導入致しましたので、感想を投稿させて頂きます。
尚、今回の感想は、下記製品一括導入後の感想となりますので、個々の製品毎の感想ではない事を予めご了承下さい。

■ 壁コンセント：通称 白コン
■ 電源ケーブル：POWER REFERENCE−TripleC
■ 電源タップ：RTP−４ absolute
■ アンダーボード：RST−３８H（電源タップのアンダーボードとして使用）


１．どのように変わったか

肝心の感想ですが、正直、嬉し涙でどの様に表現すれば良いのか困っています。
駄文で恐縮ですが、私なりの感想をまとめると次の通りです。

(1) 刺激的な音を発することなく、滑らかでストレスを感じさせない音が展開される。
一方、解像度はすこぶる高く、音場の奥側で奏でているパーカッションやストリングスの微細音も自然に耳に入って来る。

(2) 音のセパレーションが高まり、音質の良い音源ほど重層的に重なり合った楽器音の間に空間が感じられ、音場がより立体的に広がる。
但し、音像が薄くなる事はなく、むしろ各音像は密度が増したようにさえ聴こえる。

(3) 音の重心が下がると共に音像も従来よりやや下に定位し、安定感が増す。
但し、ブーミーになる事はなく、リズム隊が刻むリズムやピッチが良く分かる。

具体例を挙げると、上原ひろみ The Trio Project のベース音。
終始エネルギッシュな上原ひろみのピアノとサイモン・フィリップスのドラムスを、脇で支えているアンソニー・ジャクソンの６弦ベース。

彼の演奏は低域側が多いのか、鳴っているのは分かるが「ボーボー」としか聴こえなかった部分についても、弦を弾く様や音程がかなりの低域まで聴き取れる様になって、これには本当に感激！！

また、サイモンの超高速キックドラムの音が飽和せずに「ダダ！ ダダ！ ダダダダダ！（注）」と、風圧と共に明快に耳に届く。
（注）「ドン！」とか「ボン！」と言うより、「ダ！」と表現する方が似合う音の速さです。

そうそう、彼のバスドラムはダブルだった筈。
このキックドラムの音速をここまで再現出来るとは・・・
国産中級プリメインアンプの駆動・制動能力の高さにも、改めて「凄ェ〜！」と感心する。

(4) ボーカルやサックス等の中音域がやや前に定位し、厚めに感じられる。
但し、音像が無闇に大きくなったり、音像が滲む事もなく、湿度感が僅かに上がった様な印象を受ける。

そう、海外製オーディオ機器のような濃厚な生々しさではなく、声にほんのりと潤いが加わった様な感じ。
聴いていて、シンガーの素の声や生の楽器音を聴いている様な気持ち良さ。

これら導入製品の前モデルがどちらかと言うと、各音を生真面目に再生すると言う印象で、各音像の遠近感はさほど大きくなかった様に思われるが、新モデルは、少し前に出て目だって欲しいメインの音に、よりフォーカスが当たり、脇役の楽器音は奥目にさりげなく鳴ってくれている。
この辺も聴きやすい、若しくは聴き疲れしない音との印象を与えてくれる要因だと思う。


２．ここが凄い！

今回の導入製品は、概ね屋内配線電源ケーブル EE／Fー2.6 tripleC の傾向の延長上にあると言えますが、そのクオリティのUP度は数段高いものと感じました。

また、この項目を設けて強調しておきたいと思った事は以下の通りです。

(1) 相反する要素が高度に両立している。

前項の感想は何れもオーディオ再生において、相反する要素が高い次元で両立している事を現しています。
多くのオーディオ・ファイルの方々がこの難題に挑む事を楽しみとして、長い年月と投資を重ねている筈です。
これらのアコリバ製品は、この難題をあたかもアッサリとクリアーしてしまっている様に聴こえてしまうのです。

勿論、簡単な筈はなく、陰には大変なご苦労があったであろう事は想像に難くないものです。
余計なものだけを排除し、あるべきものをあるべき所に確実に届ける。
その匠の技があってこそ実現する音世界。
これって、「とてつもなく凄い事だ！」と言う事は、アコリバファンの皆さまならお解り頂けますよね。

(2) オーディオ機器のポテンシャルを最大化する重要なアクセサリー。

上原ひろみ Trio の例でも触れましたが、私の使っているプリメインアンプは、国産の中級機です。
定価では、使用しているSPのMAGICO S1 の約１／４の価格です。
それでも、密閉型SPの特徴である引き締まって良く弾む低音を引き出してくれています。

かねてより分かっていた事ですが、
機器のポテンシャルを十分に引き出してあげられるか否かはアクセサリー次第。
改めて、その効果と重要性を再認識致しました。


３．私の当面の課題

もう決まっています。

(1) 既存の電源ケーブル POWER REFERENCE と電源タップ RTPー２ultimateAC を新導体等へヴァージョンUPしてもらう事。

(2) ケーブルに床の振動の影響を与えない様にする事。

オーディオ・システムのクオリティが高まるほど、ちょっとした違いが再生音に影響し、明確に音に現れてしまう事を実感しています。

電源ケーブルに床の振動の影響を与えない様、手持ちのインシュレーター等で対応はしていますが、やはりアコリバ製品で万全を期すのが一番！
とは言え、冷えきった懐を温めないと万全策の実現ができません。（笑）

従って、課題をクリアーする為の最大のミッションは、「ヘソクリを貯めるべし！！」^_^
コレに尽きます。


４．投稿の最後に

管理人Kさんを始め、ACOUSTIC REVIVE のスタッフ・関係者の皆さま。
いつも素晴らしい製品を世に送り出して下さり、本当に有難うございます。

次なる課題のクリアーを目指し、頑張ってヘソクリを貯めますので、引き続き宜しくお願い致します。

そして、掲示板をご覧の皆さま。
長文にも関わらず、最後までお読み下さいまして有難うございました。

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【ご参考：使用システムと電源ライン、及び今回導入製品の画像】

■ 使用機器

・NAS：　DELA／N1Z
・DAC：　LUXMAN／DA-06
・プリメインアンプ：　LUXMAN／L-507u
・スピーカー：　MAGICO／S1 M-CAST

■ 電源系のケーブル・BOX等
製品名末尾の※印は、今回の導入製品です。

・屋内配線用電源ケーブル：　ACOUSTIC REVIVE／EE/F-2.6 triple C
（ブレーカーからオーディオ用として単独回路で配線。）
・コンセントベース：ACOUSTIC REVIVE／CB-1DB
・壁コンセント：ACOUSTIC REVIVE／通称 白コン ※ （OYAIDE／R1 から変更）
・コンセントプレート：KRIPTON／CP-HR10

・壁コン ⇒ 電源BOX ⇒ 各機器までの電源経路

＜経路1＞　⇒　N1Zの給電に使用
◆ 電源ケーブル＆電源BOX：
　ACOUSTIC REVIVE／RTP-2ultimateAC（電源ケーブル直出しモデル国内仕様）

＜経路2＞　⇒　DA-06とL-507uの給電に使用
◆ 電源ケーブル：ACOUSTIC REVIVE／POWER REFERENCE−TripleC ※
（KRIPTON／PC-HR1000 から変更）
◆ 電源BOX：ACOUSTIC REVIVE／RTP−４ absolute　※
（KRIPTON／PB-HR700から変更）

　注）N1Z、DA-06、L-507uから電源BOXまでの各電源ケーブルは、
　　ACOUSTIC REVIVE／POWER REFERENCE（PCOCC-A導体）を使用しています。

主水乃介さん
こんばんは

投稿拝見させていただきました。
感動が文章からあふれ出ていますね。

アコリバ製品を追加していく度に同じ方向性で音が良くなっていく（そしてそれが疑いなく正しい音に向かって）事は、アコリバ製品を愛用されている方にとっては説明の必要もないことですね。
色付けをして作り上げた音ではなく、音源の音を出来るだけストレートに出し、音楽の持つ奥深さや豊かな表現を出来るだけ自然な形で味わいたいと思う方にとってはアコリバは最適だと思いますし、それは聴けば明確に分かります。
主水乃介さんも、好きな音楽を大満足できる状態で聴けることが嬉しくてしょうがないという心境ではないでしょうか。

途中、上原ひろみの音について触れておられますが、私もこのトリオのCDは音のバランスが悪くベースやドラムの折角の名演奏が台無しになっているように感じていました。
仰るようにベースの音はふくらみ気味で、強弱の表現が希薄ですし、ドラムもキレがなく音が抜けません。
それが改善されたという事は、音源自体はもっと良い音だったという事ですね。
長い間聴いていませんでしたが、私も電源BOX等をバージョンアップしましたので、久しぶりに聴いてみます。

＞かねてより分かっていた事ですが、
機器のポテンシャルを十分に引き出してあげられるか否かはアクセサリー次第。
改めて、その効果と重要性を再認識致しました。

良い機器を買っても、実際に信号を流すケーブルや、機器に電気を供給する電源ケーブル等に粗悪なものを使えば、機器本来の性能を発揮さすことが出来ないというのは考えればすぐにわかることですが、どうしてもアクセサリーは下に見られがちです。
粗悪なケーブルが蔓延した現状では、アクセサリーは自分の好みの音に近づけるための足し算の道具だと勘違いしている人が多く、原音再生を目指すと言いながらも、色んな色の絵の具を混ぜ合わせて無色を作り出そうとしているようなものです。
余計なものは取り除いて、余計なものを付け足さない、これ程明確で正しい考え方に基づいて作られたアクセサリーはそうありませんし、アコリバ製品を使って初めてアクセサリーの重要性に気づかれたという方も多いのではないでしょうか。

＞オーディオ・システムのクオリティが高まるほど、ちょっとした違いが再生音に影響し、明確に音に現れてしまう事を実感しています。

雑味が減って音の純度が高まれば、オーディオの音は少しの事で良くも悪くも敏感に感じられるようになると思いますし、そういう状態で煮詰めていく中でしか到達できない絶妙のバランスというものがあるように思います。
これからの微調整が面白いと思いますし、そうした事の積み重ねが音の判断力を養ってくれると思います。

＞電源ケーブルに床の振動の影響を与えない様、手持ちのインシュレーター等で対応はしていますが、やはりアコリバ製品で万全を期すのが一番！
とは言え、冷えきった懐を温めないと万全策の実現ができません。（笑）

そうですね。
RCI-3Hは本当に優れたケーブルインシュレーターだと思いますし、使われた瞬間にそれが分かると思います。
私も絶対にこれはお勧めしますが、慌てなくても無くなることは無いと思いますので、今の状態で心行くまで音楽を楽しまれた後のステップアップに考えられてはいかがでしょうか。

システムを拝見させていただきますと、PCとDACがあるだけでプレーヤーは何もないのですね。
今はこういうスタイルが多いのでしょうか？

主水乃介さん
zappa1993さん

こんにちは。

主水乃介さん

画像付き詳細レポートありがとうございます。
一気のアコリバアクセサリー追加での音質向上が手に
取るようなレポートでこちらも物欲が刺激されました（笑）

拙宅ではまだ旧導体のケーブルや電源BOXしか使用していません
が、ここのユーザーさん宅でTripleCの素晴らしさは体感させて
いただき、まだまだ伸び代があるんだと思い知らされました。

また、拙宅も主水乃介さん宅以上にSPとアンプの価格差が
あります（7倍！）が、アコリバアクサセリーを使用している
結果、アンプの明らかな力不足は感じておりません。
（まあ、そのうち買い替えたいのは山々ですが．．．）

主水乃介さんは次の課題も決まってらしゃり、内容を拝見
するとやはり最大のミッションが難題だと思いますが、
zappa1993さんが仰るとおりRCI-3Hの効果は絶大
ですので、是非導入をお考え下さい。

今後ともよろしくお願い致します！

では♪

ZAPPA1993さん
のっぽさん

こんばんは。
コメントを頂き、有難うございます。

ケーブルインシュレーター「RCI-3H」については、以前から２個所有しており、左右のSPケーブルに夫々１個ずつ使っていまして、RCI-3Hの効果・素晴らしさも承知しております。

以前はリビングルーム環境で、横型３連のAVラックに沢山のAV機器を収納し、ラックの上にはプラズマTVがドーーーン！と置かれていたので、幸か不幸か、重さで床の鳴きが抑え込まれていたようです。

故に、ラック間近の床にケーブルや電源BOXを直置きしていても、床からの振動の影響は、さほど気にならず、ラックから少し離れたSP付近のSPケーブルさえRCI-3Hで受けてあげれば、そこそこ満足出来る状態でした。

ところがマイルームになって、オーディオ機器のみに絞ったところ、ケーブルにしても電源BOXにしても、直置きして床の振動の影響を受けると即、低音・低域の音圧が減退し、ショボイ音に変ってしまう事に気が付きました。

これに類似する現象は、ネットワーク・オーディオを楽しむ環境では、ルータ―やHUB等のネットワーク機器についても、周辺の床や収納ラックの振動に配慮しないとビックリする位、再生音に影響を及ぼします。

システム環境のクオリティが上がると、より問題点があぶり出されるであろう事はある程度は予想していたのですが、実際は想像以上に敏感に表れてしまいます。

こうなると当然、RCI-3Hをあちこちに使いたくなる。（笑）
どこまでやってもオーディオの天井ってないですよね。　本当にキリが無い。
でもそれがオーディオの楽しみでもあり、一生続けられる趣味としての大きな魅力ですから、嬉しい悲鳴です。（笑）

因みに、以前はネットワークプレーヤーN-50をトランスポートにしてDA-06に繋ぎ、QNAPのNASに保存していた音源を再生していましたが、DELAのNASがサーバーソフトのファームウェアのヴァージョンUPでトランスポート機能も追加されたことから、今年の年初にN1Zを購入し、N1ZからUSB-DACの機能を持つDA-06にUSBケーブルで接続して再生するように変更しました。

私もいつかはDACやアンプ等の機器も買い替えると思いますが、再生方式の主流、若しくは私のスタイルに合う方式がプレーヤーであるのか？ PC（またはNAS）からUSB-DAC接続なのか？ はたまたプリ機能付（→パワーアンプ直結）なのか？
正直な所よく判りませんし、今は過渡期のようにも思えます。

また、現在使用しているDA-06とL-507uにも愛着があるので、今は急がず、既存の機器の性能を上手く引き出して鳴らしてあげる事に当面は注力しようと思っています。

何れにしても、私の各機器を接続するケーブルや振動・ノイズ対策等のアクセサリー類は、アコリバ製品が中心になる事だけは確実です。（笑）

これからもこの掲示板を通して皆様のアドバイスやご意見を賜りたいと思いますので、引き続き宜しくお願い致します。

ＰＳ．試聴感想の上原ひろみの音源は、96kHz／24Bitハイレゾ音源の「ALIVE」です。
　　　CDからリッピングした44.1 kHz／16Bit音源の「Voice」は、ハイレゾ音源の「ALIVE」と比べてしまうと、私の環境でも音のキレ味はイマイチです。

主水乃介さん

こんばんは、リモコン二刀流です。

電源関係を一気に新しくされましたね！

＞相反する要素が高度に両立している。
例えば、淀みやモヤが晴れたのにエネルギッシュで厚みのある音、みたいな感じでしょうか。
え？！嘘でしょって思うけど、実際よく聞き込むと、音楽の本来の姿に近くなっただけだと分かるような。

私は、オーディオシステムを良くしていくと、音源そのものの粗が見えてきた経験があります。
しょぼい音源はもっとしょぼく、良い音源はさらに良く。
なんともいえない気分になりますが、耳が肥えたようにも思えるので嫌な気はしないですね。

リモコン二刀流さん

こんばんは。　いつも有難うございます。

「相反する要素が高度に両立している。」と言う件については、
リモコン二刀流さんの仰る通りです。

表現の仕方は色々とあるでしょうが、要は目の前で生の声や演奏を聴いたものにより近くなると言う事だと思います。

そもそも両立しない、例えば、解像度が上がって音像が明確になったのに音が細くなって躍動感がなくなるとか、逆に何だか聴いていて煩く感じるとか・・・、
また、滑らかになったのに声に張りが無くなって薄味だなんて、良く考えてみれば、生では変な現象ですものね。
でも、オーディオ・システムを通して聴くとそのような現象に悩まされる事が多かったような気がします。（苦笑）

＞オーディオシステムを良くしていくと、音源そのものの粗が見えてきた経験があります。

私もその現象を、これまで以上に実感しています。
「この曲、大好きなのに〜！！　元の音源が悪いとどうにもならんわ。。。」
みたいな。（笑）

ロッシ―圧縮音源をダウンロードして、気軽にイヤホンで音楽を聴く。
そんなスタイルが長く一般の方に定着していたからでしょうか。
偶々なのかもしれませんが、日本のポップスやロック系のレーベルに多いような気がします。

オーディオ・ファイルとしては残念な現象ですが、音源の良し悪しの差が大きく感じる程、
「俺のシステムも少し進歩したかな・・・」とニンマリしている自分がいます。（笑）