メイン [00-06]アナログレコード スピーカー台としてのオーディオボードRST-38H | 投稿するにはまず登録を |
スレッド表示 | 新しいものから | 前のトピック | 次のトピック | 下へ |
投稿者 | スレッド |
---|---|
LEX | 投稿日時: 2022/1/20 16:11 |
新米 登録日: 2017/10/26 居住地: 投稿: 1 |
スピーカー台としてのオーディオボードRST-38H オーディオボードRST-38Hをモニター価格で購入しましたので,聞き込んだ感想をリポートします。
私がオーディオに求めるのは,高音がどう,低音がどうといった個々の音の出方ではなく,ステージを含む音楽ホール全体の響き,そして,そのホールで演奏する演奏家たちの姿です。これまでクラシックをメインに40年近くオーディをやってきましたが,ようやく機器類(アンプ,CDプレーヤー,LPプレーヤー,スピーカー)と接続ケーブルが落ち着いたところで,次に部屋全体の音響に取りかかるべく,まずはスピーカー台を探しました。ところが,アンプやプレーヤーと違って,スピーカー台はショップで試聴できません。自宅で試聴できるスピーカー台はないかと思案していたところ,Acoustic Reviveのサイトで貸し出しできることを知り,申し込むと新品のオーディオボードRST-38Hが送られてきました。気に入れば割引価格で購入できるということです。さっそく仮置きして試聴したところ,長らく使えるものと判断できたので,購入を決めました。既に以前から,Acoustic Revive RHB-20というヒッコリー材のボードをプレーヤーの設置に使っていたので,スピーカー台としてのオーディオボードRST-38Hも自分の好みに合うだろうと思ったわけです。 以前に使っていたスピーカーボードは,木材と金属を合わせたガチガチの作りで,力づくで余計な響きを押さえ込もうとする方向でした。RST-38Hはこれとは根本的に異なる構造で,ベースになる木材の台とヒッコリー材のトップボードとの間に天然水晶の粒が無数に充満されています。ヒッコリー材の天板は一種のフローティング構造になっているので,床からの振動が断ち切られ,スピーカーからは楽音(および収録場所の背景音・エコー)だけが出てくるというわけです。実際,ザワザワした背景の雑音がなくなり,S/N比が向上して非常に静かな佇まいになったことが聴感的に確認できました。しかし大切なことは,その静けさの結果として,美しい響きの中で個々の楽音の音色や強弱がより明瞭になり,楽器や声の輪郭が明瞭に浮き出てきたことです。緩衝材としての天然水晶が功を奏しているのは明らかです。 試しに,RST-38Hの下に別の板を追加で敷いてみたり,天板の上にヒッコリー材RHB-20を重ねたり,あるいは天然水晶の量を減らしたりと,いろいろやってみましたが,どうもしっくり来ません。余計なことはせず,RST-38Hの元の状態がベストでした。 荒々しい音や誇張された音は出ないので,以前使っていたボードと比べると,上品で大人しいように感じますが,決して迫力不足というのではありません。オーケストラ,ピアノ独奏,ヴァイオリン独奏,オペラ,ヴォーカルなど様々な音源を聞き込んだ結果,CDあるいはLPに収録された音楽の響きがそのまま出ているということが分かりました。 余談ですが,RST-38Hを導入した後,最後の仕上げとしてRST-38Hに載せるスピーカー本体の脚部を吟味し,スピーカーと試聴位置との距離,スピーカーの向き(振りの角度),さらには部屋の壁や天井の反射・吸音を丹念に調整しました。その結果,今では左右スピーカー間の横並びの位置関係は言うまでもなく,スピーカーのラインより手前か奥かという前後関係,そして,床から天井への上下関係まで明瞭になり,演奏が部屋全体に立体的に鳴り響きます。オーディオを聞くときはいつも目をつぶって聞いていますが,個々の楽器や歌い手が舞台で演奏する様子が目に見えるほど生き生きしていて,個人的にはこの状態で満足しています。 スピーカーボードというのは,音を作り出すオーディオ機器と,出てきた音をリスナーに届ける空間(つまり部屋)との間をとりもつ重要な境界面です。この重要な役割をRST-38Hに託したのが我が家では大正解でした。 |
スレッド表示 | 新しいものから | 前のトピック | 次のトピック | トップ |
投稿するにはまず登録を | |