メイン [00-06]アナログレコード 誰も言わないアッパーフォースの事 | 投稿するにはまず登録を |
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管理人K | 投稿日時: 2013/2/13 20:47 |
管理人 登録日: 2007/12/10 居住地: 投稿: 1907 |
Re: 誰も言わないアッパーフォースの事 Yoさん、こんばんは。
オイルダンプ拒否症ですか(笑) ケーブルにもオイルでダンプするものがありましたね。 このケーブルも確かにオイルっぽい音がしてましたが、Yoさんはああいったものも拒絶反応が出ますかね? 最新のアームでもオイルダンプを採用しているものはありますが、おそらく、それまで評価されてきたアームの良いとこ取り(悪いとこ取り?)のようなもので、Yoさんのように突き詰めて考えているメーカーはないのではないでしょうか? 拙宅のTAITANはボディの素材を変えた特注品で、グラハムのモデル2.2とファントムですが、オイルダンプは殆どかけていませんね。 その辺がYoさんの耳と感性に適ったポイントかもしれませんね(笑) ちなみに微妙な音質調整や気になる部分の音質調整はオイルダンプではなくクォーツレゾネーターで行っています。 クラフトのアームですが、実はそのクラフトのアームのイメージを払拭するような凄まじい音を昨日聴きました。 その件はまた別のスレッドにてご報告致しますので、Yoさんのご意見、印象などをお聞かせ下さい。 |
Yo | 投稿日時: 2013/2/13 18:38 |
一人前 登録日: 2012/3/21 居住地: 投稿: 120 |
Re: 誰も言わないアッパーフォースの事 Kさん
私の提言に対してご理解有難うございます。 基本的にジャズを中心に聴いてきた私として中低域の多少ゴリッとした押し出し感(かつてのジャズ喫茶のゴリゴリした音は苦手ですし、クラシックを聴いても量感としてもプラスになる程度の押し出し感です。)は絶対に必要なポイントでした。クラフトのワンポイントアームを使ってみてクラシック向きと言う評判に納得した以上に「これは違う」と思ったところがこの検証に進んだスタート地点でした。 オイルダンプの音に違和感の無い人は問題ないのでしょうが、私は全くダメで、別途使っているSME Series?にもオイルダンプ機能がありまして、これはアームの上下動の制動の為ではなくスイング方向(横方向)に制動をかけて音質をコントロールする機能で、オイルバスにネジの足を浸ける量で調整できるのですが、オイル液面にネジ足が触るだけでもうダメなんです(笑)。・・・どれくらいオイルダンプ拒否症かはご想像下さい。 そんな私ですから、支点の高いアームには必ずオイルダンプがセットになっている事、逆に言うとオイルダンプをなにやら高級機能のように宣伝して自分達の工夫の無さを誤魔化しているアームメーカーの姿勢に腹が立つのです。たぶんトム・フレッチャーとは気が(音の好みも)合うのだと思います(笑)。 言ってしまいましたね。実はここまで言うつもりが無かったのはグラハムの事があったからです。クラフトのアームを昇華させるに当たってなぜこの部分に手をつけなかったか?・・・真意は分かりませんがオイルダンプも上手に使う事で目的の音作りが出来ると考えたのかもしれません。私にはKさんを含めて3人のグラハム使いの友人がいます。ジャズ好きの友人はKさんと同じTAITANを、クラシック好きの友人はMySonicをつけて聴いていますが、それぞれの音を聞かせて頂いて、私の望むワンポイントアームの音とは少し違いますがそれぞれ納得させられる音を出しておられるからです。 Kさん、皆さん、失礼が有ったらお許し下さい。 今後ともよろしくお願いいたします。 |
管理人K | 投稿日時: 2013/2/10 23:29 |
管理人 登録日: 2007/12/10 居住地: 投稿: 1907 |
Re: 誰も言わないアッパーフォースの事 Yoさん、zapppa1993さん、こんばんは。
いつもながらYoさんの深い見識には敬服させられます。 アナログの音質の決定要素はこのアッパーフォースの他に、アームや軸受の素材やカートリッジの特性や個性なども大きなものがあるとは思いますが、それでもアームの傾き具合による音質傾向がYoさんのこの支点位置の検証結果と近いものがあったりして、非常に納得させられました。 この検証結果は全てのアームメーカー、アナログ機器メーカーに見て欲しいものですね。 今後も宜しくお願い致します。 |
Yo | 投稿日時: 2013/2/10 13:12 |
一人前 登録日: 2012/3/21 居住地: 投稿: 120 |
Re: 誰も言わないアッパーフォースの事 zappa1993さん
ご返事ありがとうございます。 特許見させて頂きました(読ませて頂きましたと言えないところがつらい:笑)。 なんと1981年出願の特許ですからもうCD時代(1982年にCD生産開始)に入ろうかとしていた時のものです。今でこそアナログの再評価で新製品も多く出ていますが当時の流れの中ではこの特許を具現化(製品化)するのは難しかったのではと想像します。前文で申しましたように純粋に音のことを考えるとターンテーブルを動かすことの大変さもあったのではないかと思います。 >日本ではマランツなどが同じアイデアを持っていたようですが、こちらは探し当てることが出来ませんでした。 これに関して私も良くわかりません。米国マランツ(マランツ カンパニー)を日本のスタンダード工業が買収して日本マランツを設立したのが1975年でその後はフィリップス、ソニーと共にCDの方向に進みましたので日本マランツがアナログをやったという記憶はありません。 マランツがリニアトラッキングプレーヤーを出したのは1962年米国マランツの時代で、SLT-12という機種で下の写真のようなものです。一般のリニアアームが平行移動するというタイプに対して、カートリッジが付いた棒が出てくるというユニークなもので、構造は良くわかりませんが駆動式ではなく自走式(「走」とは言えないですが:笑)で針につられてアームが付きだしてくる仕組みのようです。調べたら今でも中古機が取引されているなかなかの名機のようです。 |
zappa1993 | 投稿日時: 2013/2/8 1:43 |
長老 登録日: 2011/3/17 居住地: 投稿: 1916 |
Re: 誰も言わないアッパーフォースの事 Yoさん
こんばんは >zappa1993さんもだんだんと「アナログの必要悪のバランス」に気が付いて、その魅力(魔力?)に惹かれてこられたかなと想像しています(笑)。 そうですね リニアトラッキングアームの考え方も面白いですが、やはりスイングアームを使い、そこに必然的に生まれる諸問題を解決するアイデアの方により惹かれます。 前回の投稿で、アームは固定しターンテーブル自体を水平移動する製品があると書きましたが、製品化と言うのは誤りで、そういうアイデアはあったようですが実際に製品化されたものは無いようです。 混乱させてしまい申し訳ありませんでした。 このアイデアは実際にアメリカでは特許も取られているようで、下記のサイトで見ることが出来ます。 (Straight line tracking turntable) http://www.google.com/patents/US4429381 日本ではマランツなどが同じアイデアを持っていたようですが、こちらは探し当てることが出来ませんでした。 何れにせよ、Yoさんが仰るように重たいターンテーブルを移動さすというのは実際には難しいようで、負の要素の方が大きかったのだと想像します。 |
Yo | 投稿日時: 2013/2/7 16:55 |
一人前 登録日: 2012/3/21 居住地: 投稿: 120 |
Re: 誰も言わないアッパーフォースの事 zappa1993さん
ご返事有難うございます。 zappa1993さんもだんだんと「アナログの必要悪のバランス」に気が付いて、その魅力(魔力?)に惹かれてこられたかなと想像しています(笑)。 スイングアームと言う定番のアームの方式で針が円弧を描くという最大の問題点をトラッキングエラーを最小にするためにオフセット角を考えた人は素晴らしいと思います。しかしそのオフセット角の最大の副作用であるインサイドフォースと、それでもトラッキングエラーが最大でも3度程度残るという問題点を解消する為にリニアアームが出てくることはある意味必然だった事と思います。しかしそこにも新たな問題点が存在する・・・という堂々巡りがアナログの魅力でもありますね。 >アーム自体の長さも短いようですし、駆動部分の振動が及ぼす影響も無視できなかったのではないでしょうか。 (アームが短い分、アッパーフォースに弱い?) そうですね。アームが短いのは可動部分(アーム全体)の軽量化の問題と思います。自走式はそれが命ですからね。その問題点としてはアッパーフォースのこともあるでしょうがレコード盤が反ったり波打ったものの場合の影響がアームの長いものよりは大きいと思いますね。 >自走式のタイプは駆動部分が必要ない代わりに、僅かな力でアームを平行移動させなくてはならず、支点をリジッドにしにくいのが問題ということですね。 駆動タイプもある意味同じことで、センサーからの情報ですばやく溝に追従させるにはそれほどリジッドには出来ないはずです。 >それならばアームを固定してターンテーブル自体を平行に移動させれば?と思いましたが、考えることは皆同じで、これも実際に製品化されたことがあるようです。 えぇ〜?そうですか?そんなプレーヤーがあるのですか?勉強不足ですみません。想像ではアイデアを売りにしたコンシュマーユースか設備級の大型のどちらかで、純オーディオ級では無かったかと思います。それはこのスレッドではアームの支点のリジッドさを問題にしましたが、針と溝との位置関係をリジッドにする為には下図のようにAのアーム支点だけではなく、Bのターンテーブルの回転軸、そして最も大事なのがCの台座のリジッドさなのです。ターンテーブルを動かすと言う事はこの台座を切り離さないといけない事とターンテーブルと言う重量物を軽快に動かすにはアームを水平移動させるよりもっと大変な問題があると思うからです。もしその情報が有るなら教えてください。 >ターレスのアームは雑誌で見ましたが、その精巧な組み立てや動作原理・構造が美しく、つい見とれてしまいました。 仰るとおりで、眺めるだけでその精度的な美しさを感じますね。そしてオフセット角というスイングアームの必要悪は継承していますがトラッキングエラーゼロというリニアアームに通じる良さを持っていることは魅力的です。もう一点アッパーフォースという問題点にも考慮してくれたなら高くても欲しいです。 |
zappa1993 | 投稿日時: 2013/2/5 21:21 |
長老 登録日: 2011/3/17 居住地: 投稿: 1916 |
Re: 誰も言わないアッパーフォースの事 Yoさん
皆さん こんばんは 詳しいご解説ありがとうございました。 トラッキングエラーをほぼ0に出来るリニアトラッキングアームは理想的な機構である反面、通常のアームにはない新たな問題点も抱えていると言う事ですね。 私はアナログをやっていませんので実際に手に取って仕組みを確かめることが出来ませんが、それが却って想像力を働かせることになり、必要悪のバランスで成り立つアナログの魅力に興味を持ちました。 リニアトラッキングアームの画像を見ると、ずいぶん大がかりに感じますし、駆動部分も多そうです。 これは支点がリジッドな一点であるワンポイントサポートアームと対極にあるように思います。 アーム自体の長さも短いようですし、駆動部分の振動が及ぼす影響も無視できなかったのではないでしょうか。 (アームが短い分、アッパーフォースに弱い?) 以前にYoさんが投稿されたインサイドフォースも構造上起きないようですし、数字上の歪は少ないもののアームを平行移動させるというアイデアをシンプルな形で具体化できないのが難しいところですね。 自走式のタイプは駆動部分が必要ない代わりに、僅かな力でアームを平行移動させなくてはならず、支点をリジッドにしにくいのが問題ということですね。 それならばアームを固定してターンテーブル自体を平行に移動させれば?と思いましたが、考えることは皆同じで、これも実際に製品化されたことがあるようです。 益々大がかりなシステムになってしまいますが、アナログはどこかそういう力任せのようなところがあるように思いますし、逆に物によっては構造美の様なものを感じさせます。 ターレスのアームは雑誌で見ましたが、その精巧な組み立てや動作原理・構造が美しく、つい見とれてしまいました。 アナログは、針がトレースした振動を正しく電気信号に変換することが第一だと考えると、トラッキングエラーなどの悪要因を潰すことに重点を置き過ぎ、肝心の部分にしわ寄せがくるようなシステムは本末転倒と言えるかもしれません。 それにしてもアナログには奥が深く面白い世界です。 ※2/6誤記を訂正いたしました。 |
Yo | 投稿日時: 2013/1/28 19:55 |
一人前 登録日: 2012/3/21 居住地: 投稿: 120 |
Re: 誰も言わないアッパーフォースの事 zappa1993 さん
お返事有難うございます。何度も申しますが、アナログをされないzappa1993さんがこれだけ興味を持って書き込んで頂けること、そして概ねご理解頂けたようで嬉しいです。 そしてリニアトラッキングアームの話に行きますか?(笑)。 このスレッドで問題視した支点の高さに関してはリニアトラッキングアームに関しても同じ事で、メカ的に複雑な構造を持っているアームですが針をを上下動させる支点の位置が解れば同じように高いか適正かの判断は出来ます。よってリニアトラッキングアームを「支点の高さ」に関して十派一からげには出来ません。zappa1993さんが仰る「理にかなっている」と言う面と「必要悪のバランス」と言う面での音質については私にも意見がありますのでお話させて頂きます。 私がこのスレッドで「支点の高さ」を問題視したのは「音の実在感」と言う事に関してである事はお分かり頂けたと思います。そしてその中で特に「ワンポイント(サポート)アーム」を中心に話をさせて頂いたことの理由からお話させて頂きたく思います。 ワンポイントアームの良さは言葉どおり「一点支持」にあります。アームの上下動も水平方向の回転もこの一点の支点で司られています。支点の形状は概ね右図のようなものです。どの向きにも軽快に動きますので欠点とすれば支点が高いアームが多いことでご理解頂いた様に「安定したバランスの取りにくさ」です。そして最も重要な長所は「支点がリジッドである」と言う事なのです。(リジッド:厳格、ゆるぎない) アームの性能はとりもなおさず溝を針にトレースをさせてその針の振動を的確に電気信号に変える手伝いをする事ですから、針を保持しているカートリッジ本体を動かしてしまっては何もなりません。特に針が溝に引っ張られることに関してそれを支えるアームの支点が動いたりゆるみがあってはなりません。その点ワンポイントアームは支点が一つでリジッドであることはある意味理想的といえます。針とアーム支点の位置関係が常に安定して厳格に保たれる・・・これが音の実在感に繋がっているのです。だのに「バランスを取りやすいから」という安易な理由で支点を高くして上下にスイングしやすくしてしまっては何もならない・・・これがこのスレッドの本音だったのです。 次に一般的なアームはこの点でどうかと考えますと、上下動の軸と水平方向の回転軸が別のもので2軸で構成されていて可動点は2つと言う事になります。上下動に関しては旧SMEタイプのようなナイフエッジ(上記ワンポイント支点が点ではなく線状の一方向のみ可動タイプ)の他は概ねボールベアリングが使われていると思います。回転系のボールベアリングの加工精度は今や究極まで達していますので支点の厳格さに関しては可動点が2つという事を考慮しても「ほぼリジッド」と言えると思います。 さて前置きが長くなりましたがリニアトラッキングアームの件ですが、基本的に2種類のタイプがあります。 1)センサー&駆動タイプ 文字通りセンサーで何か(アームのわずかな傾きを感知するのか、溝のピッチを感知するのか分かりませんが:すみませんよく調べていません)を感知してモーターでアームを水平移動させる方法です。形式上単体のアームとしては無く、全てプレーヤー一体型で過去の国産の殆どや最近まで有ったB&Oはこのタイプで、中でも最も有名で今でも欲しがる人が居るのがゴールドムンドです。ゴールドムンドは今ではアナログとは無縁のオーディオメーカーですが、成り立ちはリニアアーム付きのアナログプレーヤーだった事を知る人も少なくなったと思います。 余談ですが、ゴールドムンドは元々フランスの会社でアナログ好きの有志が集まって設計し、精密機械加工の得意なスイスで生産していて、その後今の社長が会社を買い取ってスイスに本拠地を移したと聞いています。今となってはメカとは無縁の会社のようになりましたが過去のアナログプレーヤーで一世を風靡した歴史を考えると(スイスに本拠地があるのだし)CDプレーヤーのメカくらいかつてのフィリップスのスイングメカのように音の良い高級タイプを自社開発しろと言いたくなるのは私だけでしょうか?・・・余談でした(笑)。 2)自走タイプ 駆動系の無いタイプで針の動きにアームが追従して水平移動するタイプです。現在でも売られているのはこのタイプで通常のアームのようにターンテーブルと別売で取り付けることが出来ます。 今販売されているのはドイツ・クリアオーディオのアーム(下の写真はTT3と言うアームですが基本機構は他のアームと同じだと思いますが、メカニカルな機構で水平に張ったワイヤーの上を2個のプーリーのようなコマで水平移動させています。)と米国・エミネントテクノロジー社のET-2.5というアーム(下の写真)です。このアームはコンプレッサーでスライド部に空気を送り込んでスムーズな動きを保証しているものです。要するにエアーベアリングと呼ばれるものでエアーホッケーの理屈です。 以上のように2種類のタイプが有るのですが、レコードの溝を作るカッティングマシンのヘッドと同じように針を水平移動させて、トラッキングエラーがほぼゼロとしてトレースするその音は歪み感のないプレゼンスの良さが持ち味で音場の見通しも素晴らしいものだと思います。只音の実体感、エネルギー感に関してどうか?と言われるとそれを大事にする人にとっては満足出来ないところがあるのが実情だと思います。 序文の「支点がリジッドか?」と言う所がリニアアームはスイングアームに劣る点です。メカニカルにスライドする機構は複数のローラーやコマで動くのでリジッドとは言いがたいし、エアーベアリングも空気層が空気バネのように働きますのでリジッドとはいえないものです。要するにスライド機構をリジッドに近づけると軽く動かない・・・これがリニアトラッキングアームの最大の泣き所だと思います。 |
zappa1993 | 投稿日時: 2013/1/25 22:00 |
長老 登録日: 2011/3/17 居住地: 投稿: 1916 |
Re: 誰も言わないアッパーフォースの事 Yoさん
詳しいご説明ありがとうございます。 アームを傾けて使うことに関しては、思い込みが頭を支配して何度考えても間違いが分からなかったのですが、分かるとYoさんのA,B,Cの3通りの実験結果の感想も想像がつくようになりました。 (クラフトのアームで支点を低くした時の問題点)については今回の説明でよくわかりました。 まさに「やじろべえ」ですね。 必要悪のバランスで成り立っているレコードプレーヤーには、色んなアイデアを製品化したものがあり面白いですね。 アームに限って言えば、今回伺ったタイプ以外にもリニトラッキングアームという変わったものがあります。 アーム自体が平行移動してトレースするというのは、とても理に適っているようにも思うのですが、あまり見かけることがありません。 これは音質が悪いのか、或いは構造的にマイナスの面が大きいのか 実際のところはどうなのでしょう? またお時間のある時に教えてください。 よろしくお願いします。 |
Yo | 投稿日時: 2013/1/23 16:59 |
一人前 登録日: 2012/3/21 居住地: 投稿: 120 |
Re: 誰も言わないアッパーフォースの事 zappa1993さん
ご丁寧なお返事有難うございます。 そして私の図に書き込んだ図をアップされた事を謝って頂いて恐縮です。確かに当初は正直に申して「ええ〜?困ったな!」と思いましたが、こうして視点を変えて説明させて頂いた事でお分かり頂けたことは他の方にとっても参考になられたかなと思っています。とにかくアナログをされないzappa1993さんがこれだけご興味を持って書き込んで頂けることはとても嬉しい事ですので、懲りずにこれからも突っ込んで頂けたらと思います。 さて、やはりそうでしたか?「アームを傾けて使う」という事を「アームを縦方向に回転させる」と受け取られているかな?と内心思っておりました。私としても理解が出来て良かったです。・・・そうなんです。針に対して相対的に支点を下げる、すなわち針を持ち上げて傾けて使う事でアッパーフォースの影響を下げて(アームのスイングを防ぎ)音の(特に低音の)安定感を増す工夫だったのです。 ワンポイントオイルダンプアームのサイトのご紹介有難うございます。やはりこれでしたか?私も調べましたがこのタイプが出てきました。米国ではGRAYとかのアームや国産でも有るようですね。SPの時代のアームですね。仰るように針と支点の位置関係が分からないので何とも言えませんが、かなり粘度の高いシリコンオイル等でダンプする構造のようです。取り立てて針に対して支点が高いという構造では無さそうですが、ワンポイントの支点周りを高粘度オイルを充填して動きを制御するタイプで、現代の「動作の軽さ」や「反応の良さ」というワンポイントの良さを追及したタイプには見えません。(最も当時のベアリングなどの他の支点のタイプよりは軽快だったのかもしれません。)とにかく私の申している現代のタイプとは比べない方が良いかも知れません。 >(クラフトのアームで支点を低くした時の問題点)も概ね理解できました。 2)の項目はまだよく分からない状態ですが、じっくりと考えてみます。 これはアームが傍にない方にはなかなか理解が難しいかもしれません。また簡単な図をアップしました。 アームに対してカートリッジをオフセットアングル分傾けて取り付けて有りますので、通常の使い方でラテラルバランスを取ってあるアームをそのまま傾けた場合、ヘッドシェルの両サイドA,Bの高さを比べてもらえば分かると思いますが、必ずAの方が高くなります。すなわちBよりAの方が高くなってカートリッジは傾く・・・という理屈です。 |
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