メイン [00-03]音楽全般 絶対位相? | 投稿するにはまず登録を |
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投稿者 | スレッド |
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WN1318 | 投稿日時: 2022/10/23 16:35 |
新米 登録日: 2022/8/25 居住地: 投稿: 3 |
Re: 絶対位相? 失礼いたします
音源の位相の逆転についての話題を書こうとしていたのですが すでにこちらのスレッドで話題にされていたので こちらの続きに書かせていただこうと思います。 最近になって音源には逆相で収録されているものがあるというのを知り その直し方もスピーカーケーブルの+ーを逆にするだけとのことなので 試しにクラシックのCDを中心に色々聴き比べてみました。 確かに逆に繋げると音が良くなるものが数々見つかりました。 それまで古い録音だから悪い音だと思っていた音源が 本当はしっかり綺麗な音で録っていたということがわかりました。 音が改善された場合の共通の傾向としては ・モヤモヤしていた感じがなくなる ・少し滲んでいる音が引き締まる ・楽器の音が実際の音に近くなる という具合です。 もちろん逆にすると音が悪くなる場合もあります。 中でも驚いたのは初期西独盤CDを逆繋ぎにした時でした。 初期西独盤はこれまでいい音だと思って聴いておりましたが 逆繋ぎにするとさらに綺麗な音になりました。 音源の正逆については様々なところで語られておりますが ここまで変わるのを知ってしまうと もっと周知されてもいいのではないかと思います。 |
zappa1993 | 投稿日時: 2014/12/18 1:12 |
長老 登録日: 2011/3/17 居住地: 投稿: 1916 |
絶対位相? 皆さん
こんばんは。 ステレオサウンド誌に「名盤深聴」という連載記事があります。 前季号ではポリスの「シンクロニシティ」を取り上げ、裏話を交えながらそのサウンドの秘密について掘り下げた内容で、たいへん興味深く読みました。 シンクロニシティは所有していますが、プラチナSHM盤に採用されたDSDマスターの音が良いと書かれていましたので、早速購入して新たな気持ちで聴きましたが、それ程良いとは思えませんでした。 音質もさることながら、何より、私にとってはポリスと言えば最初の2枚(もしくは3枚)で、名盤として語られるシンクロニシティには特別な思い入れがないからなのかも知れません。 今季号ではXTCの「スカイラーキング」を取り上げており、こちらも大変面白い内容でした。 オリジナル盤は位相が逆転しており、それを正しく直したCDをバンドが2014年に発売したというのです。(CDに先駆けアナログは2010年に発売) 「位相の正逆」については、これまでにも色んな所で議論されてきましたし、実際に逆相の作品も数多く、それを知らずに聴いていることもあるようです。 しかし、結局のところ位相が逆であっても、聴感上は分からないとする意見が多く、それほど気にする必要がないという結論で結ばれている場合が殆どです。 逆相はどこまでいっても逆相(逆位相)で、正相(正位相)ではない訳ですが、多くの人がその音の違いを聴き分けられない以上、位相問題の議論がかみ合う事はないように思います。 果たしてXTCの場合はどうだったのでしょうか? 私はスカイラーキングを所有していませんので、今回購入して初めて聴きました。 用意したのは、問題の2014年に発売された「Corrected Polarity Edition」と2001年発売のVirginのリマスター盤(Dear God収録)。 まず、位相云々の前に、マスタリングが違うため音量・音質ともに大きな違いがあります。 (ネットでは、音量差はあるが、音質はあまり変わらない等とする意見も目にしますが、本当に?) その為に正確な比較は出来ませんが、位相の正逆の聴こえ方の違いとはまた別の問題ですので、比較試聴にはさほど影響はありませんでした。(音量合わせはしました) 結論から言えば、確かに2014年発売の「Corrected Polarity Edition」が正相で、従来のCDは逆相であるように思います。 ベースやドラムに重点を置いて聴けば分かりますが、逆相の音源は音が前に出ず、音はするものの、少し奥に引っ込んだような不自然な出音で、意識して聴いていると気分が悪くなってきます。 これに対して、正相の音源は、ベースやドラムの音が前に出て、音もジャストのタイミングで出ますので不自然さがありません。(逆相はほんの僅か遅れて音が出るような聴こえ方がするのです。アタックが不明瞭なため?) ここまで書くと、本当にそんな違いが聴き分けられるのかと疑問を持たれる方も居られるとか思いますが、耳の慣れのせいもあるかも知れませんが、注意して聴けば確かに違いは分かります。 紙面ではPro Toolsに音声データを取り込んで波形比較をしていますので、私もCDを読み込んで以下の実験をしてみました。 旧CD(逆相と思われる)を取り込み、片チャンネルずつ位相を反転させます。 まず、片方のチャンネルだけ位相を反転させた音を聴きますと、所謂フェイズアウト・サウンドになり、明らかにおかしな音になります。(スピーカーのケーブルを片側だけ+−を逆に繋いだ状態です) 定位が不明瞭になり、中抜けした音になります。 次に、もう片方のチャンネルも位相を反転してみます。 すると「Corrected Polarity Edition」に近い聴こえ方になり、音の出方も正相の特徴を表したものになります。 同様に、2014年のCD(正相と思われる)を取り込んで、位相を反転させますと、やはり逆相の特徴が表れてきます。 ※位相の反転はコンピューターの処理によるものですので、若干の音の劣化はあるかも知れませんが、判断に支障をきたすほどのものでは無いと思います。 バランスケーブルのホットが、2番のものと3番のものが混合した時代の録音には、逆相で録られたものも多く、レーベルによってはすべて逆相ということもあるという事ですので、位相反転スイッチのついていないオーディオ機器(2番ホット)でこれらの作品を聴く場合は逆相で聴くしかありません。 今までにも、音が前に出て来ず、どこか籠ったような音質の作品を耳にするたびに、音の悪いCDだなと思っていましたが、意外に逆相の問題だったのかも知れません。 (皆さんもそんな経験はおありだと思います) しかし、どこかピンと来なくても、それをすべて位相の問題と疑って聴くのも疲れますし、実際に逆相の物でも意識しなければ全然違和感の無いものも沢山あると思いますので、私自身はこの問題をこれ以上追及するつもりはありません。 最後に大きな疑問です。(これが本題なのですが) 「名盤深聴」には、「ステレオ信号の左右揃った位相反転を耳だけで聴き分けられる人はまずいないだろう。」(本文より一部抜粋) と書かれています。 本当にそうなのでしょうか? プロの録音技師が、位相反転の音の違いが分からないとは到底思えないのですが・・・ この文章を投稿するのには躊躇いがありました。 私は「Corrected Polarity Edition」を正相、旧CDを逆相と考えた訳ですが、これが真逆だったら赤っ恥ですからね トッド・ラングレンも、「もし位相が逆転していたとしても、それは自分の手を離れた後に起こったことだ」という様な釈明している所を見ると、リリースされた作品が逆相になっていたことは暗に認めていると考えられなくもありません。 (逆相でないなら、正相だとはっきり反論する筈だと思うのですが、考えすぎでしょうか?) 今回初めて「スカイラーキング」を聴きましたが、これは流石に名盤と呼ばれるだけあってとてもいい作品ですね。 制作中は数々の確執もあったようですが、アンディ・パートリッジ他のXTCのメンバーと、トッド・ラングレンの才能が如何なく発揮され、非常に魅力ある作風に仕上がっています。 良い作品に出会えました |
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