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     私のJAZZ 名盤 Part 2
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投稿者 スレッド
RANZAN
投稿日時: 2020/10/21 16:34
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 2502
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

往年のトランペットの巨匠はブルーノートのドル箱的存在でもあったのです。「リー・モーガン」その名を聞いただけで
ジャズファンはゾクゾクしてくるのです。

< コーンブレッド/リー・モーガン >

リー・モーガン(tp)
ジャッキー・マクリーン(as)
ハンク・モブレイ(ts)
ハービー・ハンコック(p)
ラリー・リドレー(b)
ビリー・ヒギンズ(ds)

 TOCJ-8577

1)コーンブレッド
2)アワー・マン・ヒギンズ
3)セオラ
4)イル・ウインド
5)モスト・ライク・リー

今、デジタルでの新たな時代を迎え、その最新技術を駆使し高音質で甦ったこの「コーンブレッド」を聴いて、改めて
モーガンの優秀さを再認識したのです。アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの一員として活躍していた
リー・モーガンは、ハード・パップ・ジャズ・シーンのスター的存在となったのです。あのクリフォード・ブラウンの
後継者とも目されていたということで、大ヒットした名作「コーンブレッド」と、2年後の作品「ザ・サイドワインダー」
でも、トランペットの力強い吹奏は、まるで天井まで突き抜ける勢いと躍動するリズムが、ジャズの音色を最高な形で表現
してくれていたのです。
'72年、当時わずか33歳でこの世を去った偉大なジャズ・プレーヤーを惜しむと共に、永年モーガンとブルーノートの関係は
緊密だったということです。そして48年経った今、「コーンブレッド」を聴くと、LP時代のリー・モーガンの偉大さが
懐かしく脳裏に甦るのです。

「コーンブレッド」はモーガンの魅力が遺憾なく発揮された曲であり、充実感があって絶頂期でもあったのです。
また「アワー・マン・ヒギンズ」は、モーガンのバックを勤めてきたドラムスのビリー・ヒギンズに捧げた曲ということでも
あったのです。この時期にハード・パップなメロディから脱皮し、更なる一歩を踏み出し進化させているのがよく分かるよう
です。3)「セオラ」はボサノバ曲であり、その流れるような軽快なテンポと美しいリズム感は、いまだ新鮮な雰囲気で聴くこと
ができるのが嬉しい限りです。4)「イル・ウインド」では、一転してスロー・バラードに変わり、ミューズ・プレイも素晴しい
表現力であり、リスナーを魅惑の世界へと魅了していくのです。これがモーガンの持ち味であり魅力でもあると思うのです。
最後の5)「モスト・ライク・リー」でも、その奏法から天才トランペッターの魅力と本質が分かるようであり、刺激的な金管の
響きは緻密にして繊細さを伴い、ジャズ・トランペットの本質に迫る勢いと個性を創り上げているのです。
18歳でデビューして、わずか33歳で銃弾に倒れるまでの15年間の音楽人生でしたが、その偉大さにおいてなお語り継がれ
伝説化されているその死は、天才アーティストの悲しい結末だったのかも知れないのです。

サウンドにおいては、より新鮮で透明な感触で聴けるもので、トランペットのリアル性とパワフルさを感じるもので、デッドな
イメージの低音のリズム群と、色彩的なアルト&テナーサックスがピアノともよく絡み合い、まさにトランペットの歯切れの
よい音を盛り上げていくところが素晴しいのです。



RANZAN
投稿日時: 2020/9/28 17:26
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 2502
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

ここ数日の澄み切った青空は、さすが秋らしい陽気になってきました。
躍動的でありエキサイティングなジャズを聴くと、やはり勢いあるビッグバンドの魅力に引き込まれるのです。

<ボレロの夜〜ビリーホリデイに捧ぐ/ブライアン・リンチ・アフロ・キューバン・ジャズ・オーケストラ>

ブライアン・リンチ(tp,flh,arr)
イバン・レンタ(as)
アラン・ホフマン(ts)
ロン・ブレイク(ds)
マーシャル・ギルクス(tb)
ザッカイ・カーティス(p)
ポリス・コズロフ(b)
リトル・ジョニー・リベロ(cga,bgo)
マービン・デイズ(timbales)
フィル・ウッズ(as)

1)アフィンケ
2)ラ・シティラ
3)セリア
4)デライラ
5)ファイヤー
6)アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
7)ユーブ・チェンジド

ジャズ界で活躍するトランペッター、ブライアン・リンチが多くの実力者を従えて、アフロ・キューバン・ジャズを
たっぷりと聴かせてくれるのです。そこにベテラン・アルトサックス、フィル・ウッズが加われば、いやがうえにも
盛り上がっていくのです。

まず1)「アフィンケ」では、いきなりダイナミックなリズムに乗って、ブライアン・リンチのトランペットが炸裂する
のです。
まさに往年のクリフォード・ブラウンを彷彿させる奏法は、豪快でありながら温かみがあり、綺麗なトーンに魅せられて
しまうのです。
すごくリリカルでありながらロマンティックな気分にしたるようで、ブライアンは思い切り気持ちよさそうに、目の覚める
ようなソロを展開をしていくのです。またブライアンは歌心豊かで見事なバランス及び輝かしいソロを奏でていくところは、
実にダイナミックであり、一音一音が美しくメロウな輝きを放っていくかのようです。

サウンドも生々しい音像はフォーカスが鮮明で奥行感もあり、楽器と楽器の距離が身近に感じられ、また、繊細でS/Nの
高い再現性が断然魅力となっているのです。オーディオ&JAZZファンには絶対お薦めの一枚です。



RANZAN
投稿日時: 2020/9/6 12:59
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 2502
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

美しくロマンティックなジャズ・ヴァイオリンで、安定した人気を誇る寺井尚子久しぶりの新作をお届けします。

< フローリッシュ/寺井尚子 > 

寺井尚子(vi)
北島直樹(p)
古野光昭(b)
荒山諒(ds)

UCCJ-2177(SHM-CD)

1.トゥーランドット〜誰も寝てはならぬ
2.セルタオ
3.シンドラーのリストのテーマ
4.エモーション
5.ラ・シャンパーニュ
6.インディゴ・アリア
7.ジェイムス
8.シテ島
9.ピーター・ガン
10.月夜に柳

今回も日本人ミュージシャンが勢揃い、心のこもったアイデア溢れるアレンジ、アドリブなどどれもが興味深いものばかりです。
しなやかな感性とほとばしる情熱を併せ持つ、人気&実力ナンバー1のジャズ・ヴァイオリニストだけに一時的な人気や
ブームに終わることなく、着実に音楽的な成果を積みあげてきたのです。
近年登場してきたジャズ・ヴァイオリン奏者たちは、寺井尚子に憧れて彼女を目指してデビューしてきたと考えられる
のです。

ジャズ・ヴァイオリンは今や特別なジャンルではなくなったようです。その意味から言いても寺井尚子はまさにモダン・ジャズの
ヴァイオリンの美しきパイオニアでもあるといっていいでしょう。
2018年のデビュー30周年&CDデビュー20周年のダブル・アニバーサリーを経て、これはオリジナル・アルバムとしては3年ぶり
となる新作をリリースしたのです。
バンドのメイン・コンポーザーでもあるピアニストの北島直樹、ジャズ・ベース界の重鎮・古野光昭及び平成生まれの
新世代ドラマー荒山諒という、それはまさに無敵ともいえる若いアーティスト達の見事なコンビネーションでのアルバムです。

ここは、メロディアスなオリジナル曲に加え、歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」や映画「ピーター・ガン」、
「シンドラーのリスト」のテーマ曲はスピード感と迫力があり、一方ではパット・メセニーの名曲「ジェイムス」など、ワルツ、
タンゴ、バラード、スゥイングまで、そこにSHM-CDの高音質で、強力でダイナミックな色とりどりでの尚子ワールドを奏でていくところが魅力なのです。



RANZAN
投稿日時: 2020/8/18 14:43
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 2502
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

今でなければ表現できない素晴らしいアルバムに仕上がっているのです。

「ミラー/チャールス・ロイド」

チャールス・ロイド(ts,as,vo)
ジョイソン・モラン(p)
リューベン・ロジャース(b)
エリック・ハーランド(ds,vo)

UCCE-7010

1)アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥー・イージリー
2)ゴー・ダウン・モーゼス
3)ディソレーション・サウンド
4)ラ・ジョローナ
5)キャロライン、ノー
6)モンクス・ムード
7)ミラー
8)ルビー、マイ・ディア
9)リフト・エヴリ・ヴォイス・アンド・シング
10)ビーイング・アンド・ビカミング、ロード・トゥ・ダクシネーシュワル・ウイズ・サンギータ
11)タキ

以前から若さ溢れるプレイが魅力だったチャールス・ロイドのサックスは、味わい深く、美しく繊細な響きを奏でる
ところなど、初々しいのです。これまで以上に魅力的な音色とフレージングを発揮しているのです
その情熱的なプレイは太く聴き応えがあり、いまでは太いテナーを吹くプレーヤーが少ない中、魅力的なフレージングと
図太いこの音色には、思わずしびれるところです。その分厚く力強いサックスの音色が好みなので、この艶のあるトーン
には随分と響きが美しいところにも魅了させられ圧倒させられるのです。

これほどまでに好感を持つたアーティストが存在することを喜びたいと思うのです。美しい旋律を生かしたサックスの
使い方や歌わせ方が緻密で巧みでもあり、甘く切ないメロディは透明感があり、トーンの芯が太いのも魅力なところです。
たくましいブローを聴かせるところ、ここが懐かしくてたまらなく心地いいのです。
しっかりとしたジャズのスイング感とバラードプレイでも堂々とした演奏を披露してくれていて、ロイドが持つ個性も
きっちりと発揮していて、スインギーにこなすところは、さすが年齢を感じさせない大ベテラン・プレーヤーだと感心さ
せられるのです。

曲によってアルトも吹いているが、ここは断然テナーの方が素晴らしいと思えるもので、そこは共演のジョイソン・モラン(p)
リューベン・ロジャース(b) エリック・ハーランド(ds) がこの演奏をより盛り立てて、実り豊かなものとしており、
バランスよく透明感豊かに響きわたり心地よい音像に引き込まれるのです。
サウンドはしなやかな響きとリアルで豊かな音像、ボリューム感のある重厚さが良好であり、ここは高級大型スピーカーと
駆動力に富んだアンプとのコンビで、原寸大の音で試聴したくなる一枚でもあるのです。



RANZAN
投稿日時: 2020/7/29 12:48
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 2502
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

久しぶりに聴くキース・ジャレットのピアノは相変わらず美しいのです。リニアリティで鮮明な音色が何とも
いえない心地良い響きです。

< ジャスミン/キース・ジャレット&チャーリー・ヘイデン >

キース・ジャレット(p)
チャーリー・ヘイデン (b)

UCCE-1125

1)フォー・オール・ウイ・ノウ
2)ホエア・キャン・アイ・ゴー・ウイズアウト・ユー
3)ノー・ムーン・アット・オール
4)ワン・デイ・アイル・フライ・アウェイ
5)イントロ〜アイム・ゴナ・ラフ・ユー・ライト・オブ・マイ・ライフ
6)ボディ・アンド・ソウル
7)グッドバイ
8)ドント・エバー・リーブ・ミー

今回はトリオではなくドラムレスでのプレイでもあるのです。
最強の天才ピアニスト、キース・ジャレットはベース奏者チャーリー・ヘイデンとのコンビで熱く燃え上がる
名演といっていいでしょう。
キースのストレートで仄々とした響きにチャーリーのベースがピタリとはまるようで「キースは何時聴いても
素晴らしい!」といえる演奏の充実感と音色の素晴らしさにも注目し、ゆっくりと聴いてほしいのです。

ピアノを弾く姿が目の前に浮かび上がるような凄い迫力であり、ベースのチャーリー・ヘイデンも技巧抜群の
図太いベースを奏でていくのです。ジャズを愛するオーディオマニア&リスナーにとって、このピアノの美しく
綺麗な響きには、これ以上ない歓びを感じさせてくれるのです。そこに鮮やかさが加わり、チャーリー・ヘイデン
のベースラインの新鮮さは抜群であり、キースとの協調感も見事といえるものです。
ピアノがゆったりとオーソドックスでブルージーな雰囲気を紡ぎ、キースがその真価を遺憾なく発揮していくと
ころは、まさに何とも云われぬ哀愁をおびた表現が、聴くものを魅惑の世界に誘ってくれるかのようです。
美しくも力強さに終始する演奏も聴き応え十分で、ベースの重低音とピアノとが絶妙で軽快なリズムを刻んでいく
再現性は、実に見事であり、キースのピアノは朝の爽やかな空気のような味わいを聴かせてくれるところなど、
ドラムレスであってもここまで音数を多く感じさせてくれるのは、キースの力量といえるもので聴き終わっても、
自然と心が盛り上がって力が入るのです。
ただただ楽しく満足感のみ心に宿るのです。
 
サウンドはキースのピアノの美しい世界を演出する弾力ある音色と、厚く中高域での切れもあるベースの低音との
スピード感での立体感は、各楽器がスピーカーのセンターに鮮やかに位置し、空間表現の広がりも十分感じ取れる
もので、内容の濃さに満足感が増し色彩感豊かなサウンドが広がるバランスのよい再現性で、まさに貫禄のジャズが
伝わってくるのです。



RANZAN
投稿日時: 2020/7/13 14:28
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 2502
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

あのシモーネがスタンダードをジャジーでエキゾチックに、そしてチャーミングなハワイアン・ヴォーカルで聴かせて
くれるのです。

「アロマ・ハワイ/シモーネ」

シモーネ(vo)
ジョン・マルティーノ(p)
アーロン・ヘイク(flt)
ポール・メイヤーズ(g)
ジェームス・ジナス(b)
アルヴィン・アトキンソン(ds)
チェンボ・コオニエル(per)

VHCD-1045

1)あなたに星のレイを
2)ハナレイ・ムーン
3)アイル・リメンバー・ユー
4)ハワイアン・ウェデイング・ソング
5)珊瑚礁の彼方
6)スウィート・レイラニ
7)ベイガン・ラブ・ソング
8)ブルー・ハワイ
9)夕日に赤い帆
10)トゥ・ユー・スウィートハート・アロハ
11)シルエット・フラ
12)マナクーラの月
13)南国の夜

日本列島の梅雨明けは残念ながら未だなようですが、夏のこの蒸し暑い日本において、そのさらっとした唄い方は非常に
さわやかで、乾いた空気感が耳に心地よく響き、シモーネの愛らしく綺麗な歌声が美しく響き渡るのです。
我がオーディオ&ジャズ・マニアにとって、オーディオの音像定位確認にはヴォーカルは欠かせないものであり、
ここはこの季節に相応しく、素晴らしいハワイアンの名曲を取り上げ、シモーネの楽曲に対するセンスや個性の表れた
素晴らしい作品集になっているところです。

ここはシモーネだから本格的なハワイアンではないのですが、ボサノバ、サンバ調でリズムを刻み、南国ムードがいっぱいで、
フルートが爽やかな響きを奏でており、これを聴くだけでもう既にハワイアン・ムードに染まるのです。
マルティーノの美しいピアノのフォローが上手く重なり合い、シモーネは落ち着いてゆったりと気持ちよく歌っていくのです。
名曲「珊瑚礁の彼方」ではフルートの小鳥のさえずりにも似た独特の音色と、彼女にピッタリな歌い方で、パーカッションが
軽快にリズムを刻み、常夏情緒たっぷりに紡いでいくのです。ポール・メイヤーズのギターの音色も爽やかに、アーロン・ヘイク
が乾いたフルートで囁き、いっそうハワイムードを盛り上げていくのです。
シモーネの情感たっぷりとした歌唱力が一段と冴えわたり、フルートのアーロン・ヘイクが奏でる爽やかなメロディにも
よくのり、さすがシモーネはこのハワイアンも上手く歌っていて、彼女の愛らしいハワイアン・ジャズ・ヴォーカルの真髄を味わえる一枚です。



RANZAN
投稿日時: 2020/6/26 15:36
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 2502
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2


皆さん
  こんにちは。

ニューヨクの実力派テナー奏者 ポールフライシャーが日本で活躍する意欲作です。

< ザット・ブリッジ/ポールフライシャー >

ポールフライシャー(ts)
ケニー・バロン(p)
ボブ・クランショウ(b)
アル・フォスター(ds)

DDCJ-7103

1) スター・アイズ
2) ジャスト・ア・ジゴロ
3) ワーク・ソング
4) イン・メモリー・オブ
5) サリー・ウイズ・ザ・フリンジ・オン・トップ
6) レイン・オンザ・ハドソン
7) アーリ・オータム
8) オン・グリーン・ドリフィン・ストリート
9) ミッドナイト・ダンス

テナー・サックスの王道をゆくポールフライシャーはニューヨークで育ち、アメリカのジャズを始めとする
音楽シーンで広く活躍した後、95年以降日本人の夫人と共に日本に拠点を移し、現在は大阪に住み、関西と
東京を行き来して活躍しているのです。

そのサックスは太くたくましく、いかにもテナーサックスらしい本流を発揮しているのです。
そのポールフライシャーが満を持してニューヨークで録音したのが本アルバムなのです。
メンバーでの息の合った見事なプレイ、豪快なテナーの演奏が聴く側の心を掴むようで、日本のジャズ・シーン
に融けこんでいるのです。
それは2)「ジャスト・ア・ジゴロ」を聴くと、これは古い曲でありセロニアス・モンクが好んで演奏していた曲
ですが、ポールフライシャーの線の太いバラード・プレイには、ジャズのエッセンスが強く感じられるのです。
続く3)「ワーク・ソング」では、かってのキャノンボール・アダレイでもお馴染みの曲で、ここはポールの演奏
では、何故かより新鮮に聴こえるから不思議です。
5)「サリー・ウイズ・ザ・フリンジ・オン・トップ」ミュージカル「オクラホマ」からのナンバーですが、これは
よくジャズ化されている一曲であり、ここでのポールたちのソウルフルで粋なセンスあるプレイは本物のジャズ・
エッセンスが感じられ、まさにジャズ化にピッタリの素材といえるようです。
最後の曲9)「ミッドナイト・ダンス」奏者全員一体となり即興的に編曲され気持ちが一つに合わさり、納得のいく
演奏だったようで、我が聴き手の心を打つ素敵なプレイに拍手です。

サウンドに感してもポールフライシャーのテナーはじめ、全員の音像は常に前へ前へと繰り出してくるようで、
バランスも良くリアルな録音です。



RANZAN
投稿日時: 2020/6/14 12:31
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 2502
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

これからの初夏から暑い夏にかけて、最も似合う音楽がボサノバではないでしょうか。

<デサフィナード/イリアーヌ>

イリアーヌ(p)
マーク・ジョンソン(b)
ジョーイ・バロン(ds)

1) ジャスト・フレンズ
2) バウイング・トゥ・バド
3) イフ・ユーク・クッド・シー・ミー・ナウ
4) ハヴ・ユー・メット・ミス・ジョーンズ
5) ピアノ・ソロメドレー(エンブレイサブル・ユー/バット・ノット・フォーミー/
ジャズ・インフルエンス/フー・ノウズ)
6) ペギーズ・ブルー・スカイライト
7) デサフィナード

ボサノバの作曲家、アントニオ・カルロス・ジョビンの有名ボサノバ曲の名を冠したアルバム・タイトルから
近年のブラジル味が利いた柔和なメロディでもあるのです。
いまやボサノバをメインにした人気ピアニストといえば、ヴォーカルリストしてそのイメージも強い
イリアーヌが真っ先に浮かんできます。
イリアーヌは歌だけでなく、自由に駆ける静と動の指先,ピアノも弾けるまさに達者なヴォーカリストでも
あるのです。
また、イリアーヌの夫は人気トップ・テナーサックス奏者マイケル・ブレッカー、娘はジャズ・シンガー 
アマンダ・ブレッカーという共にジャズ・ミュージシャン一家なのです。

約17年ほど前のイリアーヌの本能が全開になったのが、まさしくボサノバ・アルバム「デサフィーナード」
で、トリオ演奏で魅せるイリアーヌといったところの、まさに華麗なるピアニストでもあるのです。
久しぶりに取り出し聴いてみたのですが、これはアントニオ・カルロス・ジョビンの有名なボサノバ曲の
名前を冠したアルバム・タイトルです。

近年、技術も音楽性も高度に発達した若いミュージシャンが続々と登場していますが、このイリアーヌの
演奏を聴くと、卓越したテクニックで自由自在に弾く曲は、フュージョン・ブーム以降生き抜いてきた人の
強靭な底力感じるのです。
イリアーヌは、何は無くともまずそのポテンシャルの高さもあり、刺激的なスタイルと音楽観を持ったピアニスト
にほかならないのです。

イリアーヌのヴォーカルは、その音像の鋭さと陰影を巧みに描き出し、ストリングスの自然な音色、リズムの切れ味
と乾いたディテールや、ギターの音色が見事に浮かび上がるのです。その目力を持つピアノ表現が素晴らしいと思え
るものです。



RANZAN
投稿日時: 2020/5/27 12:03
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 2502
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

このアルバムは日本のジャズファンのために特別に録音されたということで、チック・コリアが2004年に
再結成されたのが、このエレクトリック・バンド ”スーパー・トリオ“ なのです。

<「スーパー・トリオ」チック・コリア/スティーブ・ガッド/クリスチャン・マクブライト >

チック・コリア(p)
スティーブ・ガッド(ds)
クリスチャン・マクブライト(b)

 UCCJ-3014

1)ハンプティ・ダンプティ
2)ザ・ワン・ステップ
3)ウインドウズ
4)マトリックス
5)カルテット#2 パート1
6)シシリー
7)スペイン

チック・コリアのジャズの魅力のすべてが、集約されたような素晴らしい演奏でもあるのです。
チックのピアノ・トリオアルバムは決して多くはないですが、ピアノ、ベース、ドラムスからなるトリオはジャズ・
サウンドのハートでありソウルでもあるのです。
さすが今回のアーチストは顔ぶれも凄いのです。アコーステック・ベースの巨匠クリスチャン・マクブライト、
またチックと友情を深め長年演奏活動を何時も共にし、多くの名演を残してきたドラムスのスティーブ・ガッド
からなるトリオの演奏は圧巻といっていいでしょう。この3人の名を聞いただけでワクワクしてくるファンも
多いのではないでしょうか。チックが紡ぎだすカラフルなイメージにガットとマクブライトがよく反応しており、
演奏の推進力を増幅させていくまさにスーパーという名に偽りはないといっていいでしょう。

チックのピアノはもちろんですが、特に2)「ザ・ワン・ステップ」を、まずは聴いてほしいのです。
スティーブ・ガッドの絶妙で繊細なブラッシューワークには脱帽であり、このように編成が違うとおのずと
コンセプションも変わってくるけれど、トリオはトリオの音楽性があり、セクステットではセクステットの特徴が
あるのです。しかしチックのようなベテランピアニストともなれば、ピアノ・トリオによる作品をもっと多く、
ゆっくりと聴いて味わって見たいと思うところです。まずこのアルバムの代表曲ともいえる4)「マトリックス」
7)「スペイン」を聴いていくと、チックのピアノから繰り出されるエネルギー感豊かで、情熱溢れる演奏に哀愁をも
含んだトリオの魅力には、思わずとり付かれてしまいそうなのです。
その意味でも今回のアルバムはミディアム・テンポでありながら、なかなか小気味よいスイング感を伴ってこの
トリオの最高の骨格を伴って流れていく、非常に幅の広いフィーリングが表現できていて鮮度もあり聴き応え十分
なのです。



RANZAN
投稿日時: 2020/5/10 17:31
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 2502
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

スイング・ジャズの王道を行くといっていいディック・ハイマンのアルバムです。

「 ユア・マイ・エヴリシング/ディック・ハイマン・トリオ 」

ディック・ハイマン(p)
ジェイ・レオンハート(b)
チャック・レッド(ds)

VHCD-1053

1)ユア・マイ・エヴリシング
2)フォーテイーセカンド・ストリート
3)アット・ラスト
4)アイ・ファウンド・ア・ミリオン・ダラー・ベイビー
5)瞳は君ゆえに
6)月の雨
7)セレナーデ・イン・ブルー
8)合えば会うほど
9)あなたの他には
10)ウィアー・イン・ザ・マネー
11)ビューティフル・ベイビー
12)オールド・マン・マズルカ
13)パープル・ローズ
14)マイ・フェバリッド・シングス

アメリカ音楽文化のモダン・ジャズを創造してきたと言われる、ディック・ハイマンのピアノは何時聴いても
力強く、その美しいピアノはよくスイングしてピアノ・トリオファンを魅了するのです。

ミュジカル・ナンバーや映画音楽をハイマン独自のスタイルで、スイング感溢れるトリオ演奏に魅了される
のです。
それは聴いても分かりやすいリズム感と、そのスイング力、演奏の繊細かつダンピングの効いたノリのよいピアノは、
ひときわ光輝いて聴こえるのです。
流れるようなリズムと、エネルギッシューな躍動感で始まり、ハイマン独特のスリリングなインタープレイが
独創的であり、美しくも力強いアドリブとメロディが鍵盤上を軽快に流れていくのです。
ピアノの粒たちと美しく透明な音場に浮かび上がり、静寂な世界に導いてくれるようでもあるのです。
またジェイ・レオンハートのベースは重心の低い音が断然魅力となって、たっぷりと響く胴鳴りがより深く
床を這うように腹身に染み込んでくるのです。このような太いベースの豪快な音には、思わずうれしさが込み上げ
てきて感動するのです。
またドラムスのチャック・レッドはハイマンとはさすが呼吸もピタリと合っているようで、ドラムスはなかなか
繊細感豊かに奏されて、これも実に美しい繊細なシンバル・レガートであり、このメリハリの効いた鮮明な
押し出し感は見事なのです。しかもレンジ感の広いスマートでカラフルな演奏には思わず息をのむくらい素晴らしい
のです。

このよくスイングしたリズム感に惚れ込み、これが現代ピアノ・トリオの音でもあると強く感じるのです。
ピアノの美しさとダイナミックで躍動感溢れんばかりの豊かさが表現されていて、ベースは深く沈み込むように
よく伸びていくようで、スイング・ジャズのリズム感が漂ってくるのを聴いていくと、自然と緊張感が解れてくる
ような心地よさ、これには時を忘れしばし聴き入ってしまうのです。



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