メイン [00-06]アナログレコード 往年の銘機を試す | 投稿するにはまず登録を |
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投稿者 | スレッド |
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管理人K | 投稿日時: 2011/5/3 21:28 |
管理人 登録日: 2007/12/10 居住地: 投稿: 1907 |
往年の銘機を試す 今から30年ほど前でしょうか? 日本総国民オーディオマニアみたいな時代がありました。 その頃のオーディオメーカーは各社威信をかけて超弩級の製品作りをしていました。 上写真のアナログプレーヤーKENWOOD/L-07Dもそんな超弩級製品の一つです。 発売された1979年当時の値段は38万円。 今、こんな作りのアナログプレーヤーを発売したとしたら、まず100万円を下る事はないでしょう。 皆さん興味があるのは、かつての銘機の性能がどの程度のものなのか?現在のアナログプレーヤーと比べてどうなのか?という事でしょう。 しかし30年以上前の製品で現存するものも少なく、試してみようにも物がなくては試し様がありません。 ところが弊社会員の「大工さん」がこのL-07Dを非常に良い状態で所有している事が判りました。 という事で大工さんにお願いして現代アナログプレーヤーとの比較試聴が実現しました。 比較した現代アナログプレーヤーはノッティンガムのスペースデッキHDです。 このL-07Dはキャビネットに3種の高剛性素材を組み合わせたリジッドな構造、ターンテーブルもアルミダイカストにジュラルミンを圧入しシートもステンレスというキャビネットと同じく3層構造になっています。 トーンアームとアームホルダーにもアルミ、真鍮、カーボンファイバー,ボロンファイバー,など当時として最先端の素材を惜しみもなく投入した異種素材組み合わせによる無共振構造の凄まじい作りで驚くばかりです。 更にはこの時代としては異例の電源も別筐体となっており、電磁誘導の影響を回避しています。 肝心の音ですが、驚きました。 凄まじいエネルギー感です。 スペースデッキHDと比べてもエネルギーが圧倒的です。 この凄まじいエネルギー感は高剛性構造から来るのでしょうか? 私は同じ高剛性構造の現代アナログプレーヤー・スパイラルグルーヴを聴いた時の衝撃を思い出しました。 しかもエネルギー感が強いだけでなく、質感表現も素晴らしいものがあります。 金属製に感じるような硬質感や独自のキャラクターは微塵も感じられません。 最近発売された只金属ぽい音になるだけのO社のアルミ製ターンテーブルシートなどとは大違いです。 滑らかで厚みのある素晴らしい音色と質感です。 スペースデッキHDに勝る部分は沢山あっても劣る部分は唯一S/N比くらいでしょうか。 これはダイレクトドライヴによるモーターの振動による影響だと思われますが、かといってテクニクス1200番のような酷いS/N比では決してありません。 防振構造が効いているのかダイレクトドライヴとしては脅威のS/N比です。 いやはやKENWOODさんは凄いアナログプレーヤーを作られていたんですね。参りました。 こうなると同じかつてのアナログプレーヤーの銘機エクスクルーシヴのP-3やYAMAHAのGT-2000などとも比較試聴したくなりました。 今から30年以上も前にこんな凄いプレーヤーを作っておきながら現在国内から発売されるアナログプレーヤーのお粗末さは嘆かわしいですね。 再び日本の技術力とセンスを世界に向けて誇れるような製品が出てきて欲しいものです。 大工さん、このL-07Dは宝物ですよ。 この機会にアナログを復活されて大事に愛用されて下さい。 |
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題名 | 投稿者 | 日時 |
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» 往年の銘機を試す | 管理人K | 2011/5/3 21:28 |
Re: 往年の銘機を試す | 大工さん | 2011/5/4 22:41 |
Re: 往年の銘機を試す | まさこ | 2011/5/6 20:15 |
Re: 往年の銘機を試す | ケミ | 2011/5/8 10:58 |
Re: 往年の銘機を試す | 大工さん | 2011/5/8 17:18 |
Re: 往年の銘機を試す | 北のノッポ | 2015/3/30 14:00 |
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