RAS-14については、多くの方がその秀逸性を述べておられるように、私も迷うことなく、２本（チューンＵＰ品）導入しました。約２０日余が経過しましたのでその感想を述べます。

　ただし、今回は、屋内配線ケーブルとして使用しているSPC-REFERENCE（２０ｍ弱）と日立住友電線からの給電の使い分け、一方、アイソレーショントランスシステムからの給電を一部切り替えるために設置した壁コン（2セット：CB-1DB＋CFRP-1F＋ultimate用コンセント）のエージングが進む中での、各種アクセサリー（LANケーブルDSIX-1.0PA等）も加えた試聴でしたので、機材ごとの効果の判別が煩雑となりましたが、時間をかけて友人共々その効果のほどを確認しました。

　RAS-14に関しては、パワーアンプA-60に直装することによって即効果を確認しました。
　滑らかさは勿論、陰影感と深みが増し、メリハリも備えた立体的な質感等、エージング不足の状態で此処まではっきりと表現することに驚きました。数か月前に導入した輸出用ACｹｰﾌﾞﾙ･POWER REFERENCEに匹敵する満足度でした。

　残りの１本をRTP-2ultimateやDAC等に取り付けましたが、プリアンプに直装する方が効果的で、結局プリアンプCELLO AUDIO SUITEの電源サプライとパワーアンプA-60への装着としました。
　その後、時間の経過とともに表現力が更に進化しているところです。投資効果の大変大きなRAS-14です。

　またLANケーブル（ほぼ正規品に近い試作品）も大変な秀作でRAS-14の使用と相俟って、課題であるデジタルの再生が更に改善されました。
　
　でも、RAS-14によってアナログ再生（クラシックシステム）がそれ以上の進化を遂げ、素晴らしい雰囲気を醸し出しています。

　昔、マッキンC22・MC275・VITAVOX CN-191 Corner Hornでゾーとするような ボーカルを聴いたことを今でも鮮明に憶えていますが、そこまで行かなくても、あの音に近づきたいと意欲を持たせるような気持ちにさせてくれる・・、オーバーな表現かもしれませんがそんな一翼を担うRAS-14とさえ思いたくなる魅力ある製品です。
　ただ、ジャズシステムのプリまたはパワーへの装着は、オーディオ的には良くなっているのかもしれませんが、ジャジーな表現には上品すぎるように感じました。

　エージングが進むにつれて更なる表情の深化を期待するとともに、あと数か所に使用してみたいとも思っています。

　いつものことながら管理人Ｋ様のご配慮とご助言にお礼を申し上げ、報告といたします。