SPC-REFERENCEを屋内配線材として使用しましたので報告いたします。

　公表に抵抗がありますが、敷設効果が大きく、極論すれば空気感まで変えてくれる大変魅力あるケーブルです。

　一般的に、ケーブル類は機材に近いほどその影響力が大きいと云われていますので、敷設に当たりあまり期待はしていませんでした。

　ところが、１７ｍを配電盤から壁コン（アコリバ３点セット）まで敷設し、音出ししたところ平易で痩せたフニャフニャした全く魅力のない音が出たものですから、その影響の大きさに驚きました。

　当時は壁コンのエージングも十分ではありませんでしたが、それよりも屋内配線材の影響大と確信しました。かって、壁コンにPAD製品を使用した時の感じに似ていましたので、長期のエージングを覚悟しました。

　その後、我慢をしながらエージングを進めたところ３０〜４０時間を経過した頃から何とか聴ける音に、さらに１００時間超で魅力ある音質に変化し、今では演奏の雰囲気を見事に演出し、弦の響きが宙に漂うような感じさえ受けるといった不思議な魅力を醸し出してくれています。

　村田のスーパーツイーターを追加した時に、それ自体からは殆ど音が聴こえないのに空気感が大きく変わるのと同じような感じを受けました。

　今でもスーパーツイーターは使用していますので、相乗効果が高まったと言えます。

　エージングを我慢強く進めれば、素晴らしい音響空間の演出に十分に応えてくれるSPC-REFERENCEだと思います。まだまだ音楽性は進化すると期待と確信を持っています。

　ただ、私の場合、ジャズシステムへの給電には上品過ぎてマッチしませんでした。