メイン [00-06]アナログレコード モノラルカートリッジ | 投稿するにはまず登録を |
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投稿者 | スレッド |
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管理人K | 投稿日時: 2008/4/19 0:17 |
管理人 登録日: 2007/12/10 居住地: 投稿: 1907 |
モノラルカートリッジ ライラの特注モノラルカートリッジが届いたので、先日プチ試聴会を行いました。
皆さんご存知かもしれませんが、モノラルカートリッジはステレオカートリッジとは発電方式も違いますし、針先の形状も違えばレコードの音溝針の当たる位置も違います。 ですのでモノラルレコード盤にはモノラルカートリッジを使わないとモノラルレコード盤の真価は聴く事が出来ないのです。 ですが、これまで私は所有するモノラルレコードの数がステレオ盤に比べて圧倒的に少ないのと、ステレオカートリッジに多額のコストをかけてしまった事、ストレートアームなので交換が面倒な事などからモノラルカートリッジの入手を控えていました。 ですがある日、オリジナル盤収集家のお宅でビートルズの「ラバーソウル」のモノラルラウドカット盤の凄まじいエネルギー感とヴォーカルの凝縮感、実在感を聴いてしまい、これは挑戦するしかないと決意したのです。 まずは最近オークションで落札したビートルズの英国オリジナルファーストプレスの2枚「ウィズ・ザ・ビートルズ」と「ビートルズがやってくるヤアヤアヤア」からです。 「ウィズ・ザ・ビートルズ」の方はラウドカット盤と呼ばれるものでカッティングレベルが高過ぎて当時のカートリッジやトーンアームの性能が追い付かず針飛びを起こしてすぐに生産を打ち切られたものらしいです。 そのラウドカットの名の通り、凄まじいエネルギー感を感じます。 ステレオ盤と比べても音像の密度とエネルギーの凝縮感が圧倒的です。 「ヤアヤアヤア」の方も鮮度が素晴らしく、やはりヴォーカル音像の密度とエネルギーの凝縮感が桁違いです。 前後感や奥行き感を感じるのはもちろんの事、興味深いのは明らかに左右の定位を感じる事です。 ステレオ盤のようなスピーカーの外に広がる事はありませんが、左右スピーカー間の中に明らかな左右の定位を感じるのです。 これは優れたモノラルカートリッジでなければ再現出来ない事かもしれません。 次に聴いたのは「ラバーソウル」のラウドカット盤です。 「ウィズ・ザ・ビートルズ」同様、凄まじいエネルギーが凝縮されて塊のような音圧が迫って来ます。 オリジナル盤収集家の御宅で聴いた感動が我が家で蘇りました。 「ラバーソウル」はステレオ盤も素晴らしい鮮度とエネルギーを感じますが、音像の密度とエネルギーの凝縮感はモノラル盤に軍配が上がりそうです。 次はステレオ盤にてオリジナル盤vsリマスター盤を行った「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」です。 これまたステレオ盤にはない音像の密度とエネルギーの凝縮感に圧倒されます。ステレオ盤のような広大な音場はありませんし、左右に音像を流すステレオ効果ももちろんありませんが、それを補って余りあるエネルギーの凝縮感が魅力です。 低域の押し出しも凄まじく、音楽そのものをダイレクトに伝えるような良さがあり、ステレオ盤よりもこちらを良しとする方も多いと思います。 次はビーチ・ボーイズの名作「ペット・サウンズ」です。 聴いたのはオリジナル盤ではなくて、DCCから出たリマスター盤ですが、素晴らしい仕上がりで感動しました。 ワイドレンジで限りなく深い低域、適度に磨き上げられた明瞭なヴォーカル、奥行きが深くて立体的なコーラスなどどれも感動的です。 これはDCCのスティーヴ・ホフマンの担当したリマスターの中でも最高傑作になると思います。 それにしても、これまで私はステレオカートリッジでしか「ペットサウンズ」を聴いていなかったのですが、モノラルカートリッジでの音を聴いて、「今まで一体何を聴いていたのか!?」と思いましたね。 それくらいステレオカートリッジとモノラルカートリッジで聴いた音の差は大きなものがありました。 全ての音、音像の密度が桁違いで、伝わってくる音楽の感動がまるで違ってしまうのです。 ブライアン・ウィルソンのせつなさ、悲しさが初めて理解出来たような気がしました。 最後はELPEAMANさんが持ってきてくれたプロコルハルムのデビュー盤です。 私はプロコルハルムの「青い影」が大好きなのですが、この英国オリジナル盤には残念ながら「青い影」は収録されていません。「青い影」は米国の再発盤より収録されていったようです。 しかし、このオリジナル盤に収録された曲のクオリティと音質に度肝を抜かれてしまいました。 知的なサイケとでも表現すればいいのでしょうか?オルガンによるクラシカル且つ斬新な演奏にブルーアイドソウル風のヴォーカルが絶妙に絡んだサウンドにすっかり嵌ってしまいました。 音質的なクオリティも一流で分離が良いのにエネルギー感が充実していて素晴らしいものがあります。 皆さんが帰った後に一人で全曲通しで聴かせてもらいましたが、最後の「ヴァルプルギスの後悔」のスケール感は尋常ではありませんでした。これは私も入手しなければ・・・。 今回はROCKの名盤中心に試聴を行いましたが、モノラル盤はJAZZにも多くの名盤が存在します。 今後はJAZZの名盤の試聴も行っていきたいと思いますが、モノラル盤を何枚か所有されている方はぜひモノラルカートリッジを入手してモノラルレコード盤を聴いてみて下さい。 決して高いカートリッジでなくてもモノラル盤の良さは伝わってくるはずです。きっとこれまでの概念が変わるほどの衝撃を受ける事間違いなしです。 |
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題名 | 投稿者 | 日時 |
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» モノラルカートリッジ | 管理人K | 2008/4/19 0:17 |
Re: モノラルカートリッジ | ゲスト | 2008/4/22 6:52 |
Re: モノラルカートリッジ | 管理人K | 2008/4/24 3:56 |
Re: モノラルカートリッジ | Bom | 2008/5/5 10:28 |
Re: モノラルカートリッジ | 管理人K | 2008/5/5 19:48 |
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