皆さん、こんばんは
これまで、水晶チップの様々な使い方が紹介されてきましたが、新たに効果的な箇所を見つけましたので、ご紹介したいと思います。
どこに貼るかというと、それは機材内部の基盤です。機材内部はどうしても見落としがちな部分ですが、よく考えてみると基盤はオーディオ再生において非常に重量な電気が流れているにも関わらず、基盤は非常に弱い箇所でかなり共振し、音質を劣化させていると考えられます。基盤の共振を止めれば音質向上に繋がると思い、水晶チップは基盤に貼ってみたところ、非常に良い結果に繋がりました。
今回、私の自宅システムのCDトランスポート、C.E.C TL51Xにて試してみました。多少判りづらいかと思いますが、矢印がマーキングされている部分が水晶チップを貼った箇所です。私が使用しているCDトランスポート内には合計で3枚基盤があります。電源トランスやフューズがセットされている基盤、デジタル出力端子の基盤、そして電源トランスやデジタル出力の基盤、そしてピックアップ部と繋がっている基盤です。この3枚の基盤に水晶チップを貼ってみました。基盤上には複雑なパターンが施されている為、水晶チップを貼る箇所は限定されてしまいますが、同じ基盤でも貼る箇所によって微妙に音が違いました。
↑私の自宅システムのCDトランスポート「C.E.C TL51X」
貼る箇所によって多少音が変わるものの、どの基盤に貼っても基本的な音の変化としては同じだと思います。音像定位が向上し、ボーカル等の中央音像はくっきりフォーカスが合い、左右や後方に定位する楽器の位置関係が明瞭になり、全体的に音の分離と見通しが向上しました。アコースティックギターなどの楽器も中高域が滑らかになる上に、音の立ち上がりと立ち下がりも向上します。ドラムが収録されている曲では、ボーカルとドラムの距離感が更に出て、ドラムの奥行きや空気感が出るようになりました。クラシックに関しては左右方向や奥行き方向に音場拡大し、ホール大きさがしっかり描き出され、各セクションの位置関係が明瞭になりました。生音の弦楽器と違い、録音された弦楽器は中高域が多少硬くなる場合がありますが、その辺が改善され音が滑らかになり、一段と生々しくなりました。
↑電源トランス等がマウントされている基盤に貼られた水晶チップ
先ほど、同じ基盤でも張る箇所によって音が違うと言いましたが、ピックアップ部と繋がっている基盤に関しては、写真のように基盤の隅に貼るより、基盤の中央付近に貼ったほうが、上記でも述べたような音質向上をしながら、音に厚みがプラスされました。今回、写真で紹介したようにデジタル出力端子の基盤にも貼ってみましたが、この箇所に関してはチップが効きすぎたのか、音が細くなる方向に音が変化したので、自宅ではデジタル出力端子の基盤以外に水晶チップを貼る形で落ち着いています。
↑基盤の隅に貼られた水晶チップ
↑基盤の中央付近に貼られた水晶チップ
↑デジタル出力の基盤に貼られた水晶チップ
機材内部にある基盤全てに貼ったほうがいいのか、基盤のどの箇所に貼るのがベストなのかは、お使いのシステムや機材によって変化すると思いますので、皆さん試される場合は色々と試されて下さい。その際、水晶チップの貼り場所が決まってから、天板を固定したほうが宜しいかと思います。
尚、故障に繋がる恐れがある為、基盤に水晶チップを貼る際は基盤上のパターンには貼らないで下さい。その他に、基盤に水晶チップを貼ることによりメーカーの保障が効かなくなる場合がありますので、予めご了承下さい。今回はCDトランスポートの基盤に使用した時の紹介ですが、その他の機材に試された方は是非投稿されて下さい。宜しくお願い致します。