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   [00-01]ACOUSTIC REVIVE全般
     これがアコリバの音?SPA-PA試聴記
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投稿者 スレッド
patrickc
投稿日時: 2013/9/25 18:19
新米
登録日: 2013/9/10
居住地:
投稿: 9
これがアコリバの音?SPA-PA試聴記
十月に入るとまた忙しくなりそうなので、プレッシャーを感じながら早速ステップ・ツーの試聴に入ることにした。オーディオの知識もあんまりなく参考にならないことを前提に、あえて思ったことを書いてみました。

同じ考えをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、自分はオーディオ機器やアクセサリー類の試聴は、音楽を楽しむこととは本質的に違うことと考えている。どちらも楽しいけど方向性は違う。その意味で音楽を楽しむことの前提条件としての試聴という必要悪から早く抜け出したいものです。

さて、今回は、スピーカーケーブルのSPC-PAです。

前回のRCA-1.0PAを繋げたままの試聴となりますが、アコリバの色(もしもあるとしたら)がより強くなるでしょうか。楽しみです。
今回はLPを三枚、それにCDも一枚取り入れての四つのソフトにしました。試聴の方法は本当は前回みたいにソフトごとケーブルを繋げ変えて聞くのが理想的ですが、真空管のパワー・アンプなので頻繁につけたり消したりしたくないし、手間もかかりそうで面倒くさいから、LP三枚それぞれ片面とCDの半分をまとめて聴いてからケーブルを変えることにした。ただ四つも前のソフトの音を自分の耳がきちんと記憶してくれる自信はまったくないことから、本番の前に試聴ソフトを旧スピーカー・ケーブルで二日に分けて二回通しで聴いた後、三日目が本番という流れで試聴を進めた。

ソフトはLPの(A)Moussorgsky,展覧会の絵,George Szell,Columbia、(B)Bruckner,交響曲第9番,Dohnanyi,Decca、(C)Bartok,弦楽四重奏第1番&第2番,The Juilliard SQ,Columbia、そしてCDの(C)Patricia Petibon,Nouveau Monde,DG、でした。
試聴の感想は、SPC-PAと、元々持っているアクロリンク7N-S1000III+RBN-1+RYG-1+BWA-4の組み合わせと比較した結果です。RBN-1、RYG-1とBWA-4はすばらしい製品です。RBN-1でアコリバに好感を持つようになったとも言える。

(A)はイギリス・コロンビアの録音ですが、別に録音がいいから選んだわけではなく、ただなんとなく編成の大きいもので確認したいし、また録音が普通のものでもそれなりにプレー・バックできなければ音楽を楽しむ側としてはやはり納得しちゃいけないと思って選んだ。最初の5分ぐらいでもうかなりはっきりと違いがわかった。これは確かにきくりんさんがおっしゃった通り、RCA-1.0PA以上の差はあった。改善された点は多い。最終楽章気になっていたトゥッティの乱れと耳につくような高域は完全ではないけどかなりなくなり、オーケストラの各声部の配置がより自然になったような感じでした。これは管楽器のサイズが小さくなり(耳につく音の原因だったのかもしれない)、音全体がより重厚になったからでしょうか。フラットになり中域が豊かになればこのような改善にはなるように勝手に考えた。ただ残念なのは、左右の広がりはそれほど変わることはなかった。

ブルックナーの(B)は(A)と比べると30年新しい録音だししかも天下のデッカだから、最高の録音でした。音の密度が高く、左右の広がり、奥行きから各声部のバランスのすべてにおいてパーフェクトと言いたくなるぐらいだった。特に左右の広がりはスピーカーをはるかに超えていてコンサート・ホールの最前列(前過ぎた場所)に座らされたようだった。元のケーブルで聴いてもけっこう満足しのいく音だった。いい録音はどんな機械で鳴らしてもいい録音だなあと一瞬思った。

それでもSPC-PAは最初から違いを見せた。第一楽章のチェロとコントラバスのピッチカートの質感は本当にすばらしく、そうかあ、ここまでよくなるのかあ…と感心してしまった。全体的には背景が静かになり、楽器もきれいに浮かび上がってきた。今のを聞くと、元のケーブルは高域部分の滑らかさが明らかに不足していたことがわかった。それになによりも大きく違ったのは雰囲気、或いは空気と表現したほうがいいのかもしれない。音がきれいすぎるとコンサート・ホールの空気まで殺されてしまって「生の音楽」じゃなくなるように感じることもあるけど、SPA-PAはそういう意味では表現がすごい上手だと思った。ただ、ここまで来てはじめてあれ?と思った。この録音で自分がいちばん印象的だったところの、左右の広がりがなぜかカットされたように聞こえた。同じ場所を二回聴きなおして確認したが印象は一緒だった。

バルトークの演奏は、音楽表現上バイオリンは勢いも速く尖った音を求められることが多いので、プレー・バックはかなり難しい部類に入ると思う。限界ぎりぎりなのでややもすると楽器の質感は失い、本当に乾いたキンキンした音になってしまう。コロンビアの(C)もやはり多少硬めで、高域も耳につく部分が数ヶ所あって優秀録音とは言えないけど楽器の質感がよく定位とステージの感覚はすばらしい。アコリバで聴くと音の硬さは多少ではあるが緩やかになって、これは特に第一バイオリンの演奏でよくわかる。バイオリンが少し引っ込んで逆にチェロの存在感はグンと上がった。でもやはり左右の広がりはアクロリンクに軍配があるなあって考えながらぼうっと聴いていたら突然変化が起こった。突然ステージが広くなったように音が広がった。それで急いでさっきの(B)の自分ががっかりしたところをもう一度聴きなおした結論は、たぶんですが、ケーブルにもウォーミング・アップが必要だったのかもしれないということでした。ケーブルのウォーミング・アップ?自分でも言いながらおかしいと思った。

四枚目の(D)は自分の中ではかなりの優秀録音。特に伴奏部の楽器の動きは目に見えるようで聴いていて気持ちがいい。S/N比が高くなったせいか、音の立ち上がりがよく、音楽が生き生きしていて本当に新鮮!って感じだった。プレー・バックが難しいと思っていたトラック6のデュエットはソプラノとテノールの音程が同じだから音が混ざってしまうことが多いけど、ここでもはっきりと確認できた。何よりも音楽が楽しい。途中からもっとPatricia PetibonのCD買おうと決めた。
ちなみに試聴のCDPはAccuphaseのDP-700で、CDPからプリまでのケーブルはアクロリンクのAcrolink 7N-A2070を使った。

音響のことはそんなによくわからないので、申し訳ないけどケーブルのレビューが結局音楽の感想になってしまうような気がしてなりません。でもまとめて考えてみると、SPA-PAの経験は確かに音楽的だった。音響的な要素がプラスに働いて最終的には鮮度の高い、臨場感の豊かな音楽につながったんだと思う。本当に久々にまじめな「試聴」の体験ができてよかったと思う。
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題名 投稿者 日時
 » これがアコリバの音?SPA-PA試聴記 patrickc 2013/9/25 18:19
     Re: これがアコリバの音?SPA-PA試聴記 きくりん 2013/9/25 19:52
       Re: これがアコリバの音?SPA-PA試聴記 zappa1993 2013/9/25 23:16
     Re: これがアコリバの音?SPA-PA試聴記 管理人K 2013/9/26 1:45
     Re: これがアコリバの音?SPA-PA試聴記 patrickc 2013/9/26 10:00
     Re: これがアコリバの音?SPA-PA試聴記 ハマダ 2013/9/26 22:16
     Re: これがアコリバの音?SPA-PA試聴記 shima3 2013/9/26 23:33
     Re: これがアコリバの音?SPA-PA試聴記 patrickc 2013/10/1 14:54

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