みなさんご無沙汰しております、PAKAです。

本日は、家電のノイズ対策を実施した内容の投稿をさせていただこうと思います。

これまでもオーディオ関連以外の家電製品にノイズ対策を施すとオーディオの音質が向上することを何度も体験しており、既にクォーツレゾネーターのQR-8やノイズフィルターのFCS-8などを中心活用して家電製品のノイズ対策を実施してきました。
今回、更に踏み込んでノイズ対策を実施したのには理由があり、その経緯から投稿してみようと思います。

先月に我が家のトイレの水回りが不調になり、点検の結果新しいトイレに変更することになりました。
新しいトイレは、ウォシュレットや消臭ファン、便座の温め機能や水量の調節などなど、とても多機能でそのコンセントプラグも変な形をしたとても大きいものでした。
それまで、トイレに備え付けている2口の壁コンセントにはコンセントスタビライザーのCS-2Qとノイズハーベスターを挿しており、CS-2Qは家のいたる壁コンセントにとっかえひっかえ差し替えて比較試聴した結果、その中でも何故かトイレの壁コンセントは特にオーディオ再生音への影響が大きく、力強さなどの向上が印象深かった部分でした。
トイレの給電分、コンセントを1口空けないといけなくなったので、上記のCS-2Qの効果からノイズハーベスターを外してトイレのコンセントを挿し、イヤな予感をさせながら試聴してみました（苦笑）
結果、音は全体的にこじんまりとして一回りスケール感が縮小し、立体感の彫りも浅く、中〜高域にもイヤなヒリつく質感が乗ってしまうなどなど、一聴してこの予想を上回る音質劣化はとても許容できる範囲のものではありませんでした。
この問題を解決するのは大変そうだと思いましたが、オーディオを聴く時だけいつもトイレのコンセントを外すわけにもいかないので、まずはこのトイレのノイズ対策を実施して、更にまだ手を付けていない他の部分にもノイズ対策を試してオーディオ機器に流れ込むノイズをできるだけ軽減してみようと考えたのが今回の経緯となります。


まずは、トイレの電源ケーブルに定番のノイズフィルターFCS-8を使用してみました。



写真はトイレ本体側で、装着箇所は電源ケーブルのコンセント側・トイレ本体側に各1個ずつ、トイレ本体間を結ぶ細いケーブルにも1個の合計3個で、細いケーブルは柔軟で長さにも余裕があったので1回ターンして2重にFCS-8を通してみました。
残った分は、既にFCS-8を装着していた冷蔵庫やテレビなど効果の高そうな家電製品に、両端に装着するように追加してみました。
その状態で試聴してみたところ、中〜高域のイヤなヒリつきは軽減し、音のエネルギー感の向上など確かな効果を感じます。
FCS-8だけでこれ程の効果があるのには驚きましたが、さすがにまだ満足のいくクォリティには及びません。


次にトイレの壁コンセントにコンセントベースのCB-1DBを追加し、トイレの電源ケーブルにRCI-3Hを使用してみました。
とても贅沢な使い方ですが、それ程深刻な状況になっていたとご理解いただけると幸いです。
期待どおり、どちらの施策でも大きな音質改善の効果があり、CB-1DB追加ではまとわりつく付帯音をスッキリとさせて、彫りの深いスムーズな音の出方になったことが印象的で、RCI-3Hはオーディオケーブルへ使用した時と同様に、ノイズ感を軽減させながら全体的に生々しい音質傾向に改善されました。


また、Acoustic Revive製品ではありませんが、パナソニック製の「PLC用コンセント型ノイズフィルター BL-PST35」というものも使用してみました。
PLCとは、電力線を通信回線として利用する技術で、コンセントにPLCモデムを装着することによって、そこからパソコンなどのデータ通信を可能にするものだそうです。
個人的にはネットワーク環境がオーディオの音質に良くない影響を与えていることを体験していますので、電源経路を通信回線に使うなどぞっとしてしまいますが、PLCは電源ノイズが通信速度に大きく影響してくるようです。
このBL-PST35は二股のコンセント形状になっていて、BL-PST35を通して家電製品などを給電することで、家電製品から発生する電源ノイズをフィルタリングしてPLCモデムに与えるノイズの影響を軽減させ、通信速度の向上を図る製品ということで、オーディオ機器に流れ込むノイズを軽減させるFCS-8と同様のコンセプトのようです。



実物は写真のような形状で、想像以上に作りもしっかりとして思ったより自重もあります。
早速、電気接点をパンドー29DとECI-100でクリーニングしてトイレのコンセントに接続して試聴してみました。
一聴では少し大人しくなったような印象ですが、変な副作用なくノイズ感は明らかに軽減され、見通しが良くなっています。
そして、大人しく感じた分音量を上げてみると、反対にエネルギー感が増していることに気付き、あまり大きな期待はしていませんでしたのでこれは嬉しい収穫となりました。
更に、BL-PST35にQR-8を貼ることでより密度感を増し、しなやかで音の粒子感を滑らかにする効果など、大幅に質感を向上させることができ、超ハイコストパフォーマンスのノイズフィルターコンセントに生まれ変わります。
ちなみに、我が家ではとても効果的だったので、その後4個ほどBL-PST35を追加し、冷蔵庫・炊飯器・電話機・階下のテレビのコンセントに各々BL-PST35＋QR-8のセットで使用して、確実に効果を発揮しています。



その形状から、写真のようにコンセントのすぐ横に柱があったり、横並びの4口コンセントなどでは他のコンセントを塞いでしまったりと考慮すべき点はいくつかありますが、気軽に試すことができる安価なものですので、もし興味を持たれた方がいらっしゃれば、是非BL-PST35＋QR-8のセットでの使用をオススメいたします。


ここまでの対策でオーディオの音質は以前と比較してどのように変化したかの印象は、我が家には足りなかったエネルギー感やアナログライクな生々しさという点で大きく前進できたと感じています。
先日までの音質は、全体的に明るさの勝る傾向で、音の太さや生々しさという点でまだまだ不足していると感じていましたので、今回の施策は思いがけず良い方向に改善してくれました。
今回の施策でノイズ感を含めた全体的なクォリティも、トイレの導入以前よりも明らかに高くなり安堵しています。
今回は予想外の後戻りが原因で、結果的に良い方向に改善ができたことはとても良い経験となりました。