みなさんこんにちは！

ジャズのライブに馴染みのない方に、よりライブを楽しむ
為の裏話をちょっとお話します。
参考になるかどうかわかりませんが･･･^_^;　

私の極個人的な意見で、これが普通ではないことを
最初にお断りしておきます。
私のライブでの話しですので、他の方のライブでは
当てはまりませんのであしからず。
そんな事もあるんだ程度にとらえて頂ければ幸いです。

オーソドックスなジャズでは、最初に元となる曲を演奏した後に、
同じ小節数、同じコード進行に基づき演奏者が即興（アドリブ）を
していきます。
ジャズのライブは、演奏者が即興で曲を作り上げていくプロセスを
お客様に披露している感じと言ったらいいでしょうか。
他の音楽では、あまりない形態だと思います。

リハを沢山重ねると、確かに音楽の完成度は上がりますが、
その分どこか馴れが出て来て緊張感が薄まる事もあります。
演奏者も予期できない思わぬハプニングがジャズの楽しさの様に
思います。
エナジー溢れる瞬発力がある音と、その場での即興がジャズの
醍醐味な様な気がします。
ジャズが、クラッシックの様になっていくのは、個人的に好みではありません。

今月の31日にコンサーとを行いますが、私がやるライブのメンバー
は、いろいろ変わるのでパーマネントではありません。
メンバーの一人が「初めまして」の事もあります。
限られた短い時間で、数曲リハーサルやって、はい本番！
７割の曲はぶっつけ本番の感じです。お客さんを前にしての
ジャム・セッションと言った感じです。
そんなわけでその時の演奏者の気が合わない時は大変なんですが
（特に、ピアニストは、自分の楽器ではないので、ピアノが
良くないと大変な事もあるようです）、それもジャズかもしれません。
そういう状況でも、どこまでクオリティーを上げるかが
やっている人間の課題です。

演奏者は、音を通じてコミュニケーションを取り、即興演奏を
行いますが、会話と同じで全てがスムーズに行くとは限りません。
人が会話するのと同じで微妙に食い違ったりします。それが
良い効果を生む時もあります。
基本的には全員のベクトルを一致させ、心地いいサウンドを進行
させる様、最大限努力します。
全員の気持が一致し、音楽が高揚してくる時は、やっている側も
至福の時ですね。毎回その様になる事を祈っています

やってて辛いこと

ステージ前に陣取ったお客さん全員が無表情でいること。
私の常連さんで、いつもコワイ顔して聴いている人がいます。
本人は楽しんでいるらしのですが、何とか笑わせ様と努力する
プレーヤーもいたりします（爆）

演奏者のやり取りを観察するのもライブならではの楽しみの一つ
だと思います。
人によっていろいろな楽しみ方があっていいと思います。
私もお客さんから話を聞いて、「そういう楽しみ方がある
んだ！」と参考になることもあります。
ジャズのプレーヤーは気さくな人が多いので、話しかけてみると
人となりが分かってまた面白いかも知れません。