LANを介した通信は、いまやオーディオに欠かせない経路となり、LANケーブルは音質に直結する重要な役割を担うことから、LAN-QUADRANT-TripleCの登場は、オーディオをより良く楽しみたい方々にとっての福音かと思います。

　LANおよびインターネット環境は、契約されている通信速度や配線構造など各ご家庭で様々、また、通常のインターネット使用と回線を共有するケースも多いと思われます。そのような中で、LAN-QUADRANT-TripleCの通信ケーブルとしての性能が、最新の10G通信にも対応しているのか、が気になりました。

　もしLAN-QUADRANT-TripleCをオーディオ機器の直前だけでなく、邸内の全てのネットワーク機器に影響が及ぶ最上流、光回線終端装置〜ルーター間にも用いることができれば、一層の音質向上が期待されますが、通信ケーブルとして１G上限があると、通常のインターネット使用に制約がかかってしまいます。

　そのため、LAN-QUADRANT-TripleCをお借りして、実際に通信速度に変化がないかどうか、試してみました。ある一般の通信速度測定サイトの利用による簡易的な測定ですので、あまり厳密でないかもしれませんが、ご参考にはなるかと思います。

光回線終端装置〜ルーター間１箇所のみケーブル変更
・変更前：一般の通信ケーブル 6A_UTP　　ダウンロード速度1990Mbps、Jitter0.85
・変更後：LAN-QUADRANT-TripleC　　ダウンロード速度2120Mbps　Jitter0.25

このように、少なくとも通信速度を妨げるようなことはなく、
10G通信環境下であっても、LAN経路のあらゆるところにLAN-QUADRANT-TripleCが導入可能と考えられます。

音も聞いてみましたが、音質確かに向上、音の響きが有機的・よりなめらかになりました。最上流の1箇所を変えただけ、ルーター以降は通常の通信ケーブルのままであるにもかかわらずです。LANには、まだまだ対策が必要なことが多いようですね。

ということで、早速、LAN-QUADRANT-TripleCを購入させていただきました。ありがとうございました。