シューマン共鳴の理論は自然に受け入れることができましたが、実際にそれを機械で発生して、本当に音響的、音楽的に効果があるのか、正直、疑問がありました。もしあってもハイエンドオーディオに立派な視聴室でしか感じられないのはと言う懸念もありました。
価格改定がありそうなので、試聴機貸し出しを申込み、約1.9mの壁面に単板を設置、余剰の電源ケーブルで配線しました。聞き始めは、確かに音質向上と、電源極性による差異を感じましたが、その効果はそれほど大きく感じませんでした。しかし電源付けっぱなしで数日後に聞きなおすと、今までの機器、ケーブル、アクセサリーによる音質向上とは異なった効果が感じられました。
1)再生される楽器の音色が自然で、本物の楽器に近い感じがする。
2)定位、分解能が向上して、オケの各パート、ソロが際立つ。
3)それでいながら、高分解能機器のようなきつさが無い。
4)モノラルCD(フルベンやトスカニーニ等)でもレンジ、解像度の悪さが気にならない。
5)LPの生々しさも向上して多数あるLPが処分できなくなった。
6)気持ち悪いCDリマスター(DG社等)もそれほど気にならない。
7)テレビ、DVDの画質も生々しくなったが、目にきつくはない。
8)バンド、オケ、演奏家の特質の差異が明確に感じられる。
9)何よりも音楽に集中できる、或は演奏自体が深まった気がする。

以上の効果を考えると、音質への向上効果以外にヒトの脳へのプラスの作用もあるのでは？と感じ、ググってみました。やはり脳内のオピオイド(脳内麻薬性物質と訳されるが、幸福感や爽快感をも得る),メラトニン(睡眠をつかさどるホルモン)への影響を調べた論文がありそうです。しかし、確定した理論ではないようです。いずれにしろ、音質向上に加え、音楽や演奏自体を深めるRR-777、これは異例のオーディオ機器と感じました。まだ1台ですが、2台目を購入すべきか迷うところです。レンタルの機会を与えて下さった管理人様に深謝します。