みなさんこんにちは、PAKAです。
私事で恐縮ですが、去る7月11日に管理人K様と管理人Yossy様が関西にこられた際に我が家を訪問していただく機会があり、その時に持参されていた新製品の試作品を幸運にも試聴させていただくことができました。
その新製品というのが、管理人K様曰く「ACスタビライザー」というもので、インレット式の機器と電源ケーブルの間に直列にジョイントする形で使用するもので、一見すると電源ケーブルを継ぎ足すような製品です。
個人的には電源ケーブルと機器の間に何か他のものを挟むことは、音質的に鮮度感の低下などのデメリットもあるのではないかと思いましたが、実際に試聴してみてその音質改善の効果には大変驚きました。
まず、パっと聴いて音の厚みと滑らかさが向上していることが聴き取れ、よく聴く女性ボーカルなどはボーカル周りの付帯音がより減少して、スッキリとさせつつ厚みや深み、実在感が増しているのが印象深いです。
ベースなど低域の沈み込みも深く、押し出しも弾力のある強力なものになっています。
懸念していた音の鮮度感の面でも、普段よく聴くCDはもちろん、今まで音量を上げていくとギスギスした部分が目立ってきて音質的にあまり良いと思わなかったCDでも、歪み感が減少して潤いと滑らかさが増したことによって、これまで以上に音量を上げることができるようになり、今まで埋もれていた音が浮き出てきた印象で、結果的に鮮度感もより一層向上したように感じられます。
しばらく試聴した後に、ACスタビライザーを外し元の接続に戻すと、それまで特に不満のなかったはずの再生音が、薄く寂しく感じられたのには思わず苦笑いしてしまいました（笑）

そういう経緯があり、発売されたら是非導入したいと考えていましたところ、管理人K様が先日、販売前のテスト品ということでACスタビライザーを送付してくださいました。
届いたACスタビライザーの外観写真を撮ってみました。




















しかし、当然ただ電源ケーブルを継ぎ足すというものではなく、特にこの辺りに色々なノウハウが詰まっていると見受けられます。




















電源ケーブルをつなぐ直後にカーボン柄の円筒があり、振ってみると中に何か入っているようでシャカシャカと音がします。
管理人K様に内容を伺ってみると、予想どおりAcoustic Revive得意の水晶などの鉱石関係やシルクなどが封入されているとのことでした。
そして、個人的に最も注目したのが円筒上下の木枠に使用されているのがヒッコリー材ということです。
現在販売されているAcoustic Revive製品にヒッコリー材が使用されているものはないと思いますが、この数ヶ月でヒッコリー材を使用したケーブルインシュレーターの試作品や、水晶インシュレーターのRIQ-5010とヒッコリー材の受け皿を複合したスピーカーのインシュレーターを製作していただいたりと、他の素材では得がたい音質傾向の効果を体験しておりましたので、ヒッコリー材を使用した新製品の登場を期待しておりました。

使用箇所ですが、試作品の試聴時と同じく直感的にデジタル機器の電源ケーブルへ接続するのが最も効果的だと思い、CDプレーヤーの電源ケーブルへ接続してみました。
効果は試作品とほぼ同様の高い効果を感じるものの、このテスト品は新品でしたので、ケーブル部分のエージングがされていないためか、初日こそ高域に若干の硬さを感じましたが予想どおり1週間ほど使用していると、試作品の試聴時のように全く違和感がなくなり、効果が最大限に発揮できてきたように感じます。

また、試作品ではプロジェクターへ使用して、画質への影響もあるか付属の電源ケーブルへ接続して比べてみましたが、映像にはあまり敏感でない私でさえ、映画の暗部での遠方部分の滲みが軽減されてスッキリとし、奥行き感が向上したのを感じたので、映像にも大きな効果があるのだと思います。

トータルでの感想としては、このACスタビライザーは直列接続にも関わらず、私的には全く副作用のない高い音質改善効果が得られました。
時期は伺っていませんが、発売されたら要注目の新製品となるであろうと思います。