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   [00-03]音楽全般
     私のJAZZ 名盤 Part 2
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投稿者 スレッド
RANZAN
投稿日時: 2024/4/20 13:14
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3266
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

さわやかな春風に乗ってさんぜんと輝く!!

桜も散り、いよいよ新緑の鮮やかさが眩しい季節に入ってきました。
ここ地元嵐山「松尾大社」の境内では”ヤマブキ”が見頃を迎えて、黄金色の花が春風に揺れ今は盛りと美しく咲き誇って
います。(季節だより)

アンドレア・ポッツァのピアノはシンプルだが実によくスイングすのです。表現が奥深く軽やかでグルーヴィな
プレイには渋みもあるのです。
今回のアルバムはその渋みがいっそう深くなったように感じるのです。

< ニュー・クワイエット/アンドレア・ポッツァ >

アンドレア・ポッツァ(p)
アルド・ズニーノ(b)
シェーン・フォープス(ds)

PCCY-30164

1)ブルー・スピリッツ
2)ニュー・クワイエット
3)ノア・ノア
4)ナイチンゲール
5)ケ・バサ
6)ライオンズ・デン
7)ニュー・ファスト
8)リコーダ・ミー
9)コンソレーション

それは若々しく伸びやかなフィーリングとスロー・ボッサのハーモニーで、冴え渡るのです。ボッサ・ラテン系が
多い中で、ピアノは芳醇な感じさえ伺えるようです。
そのシンプルな表現に心を打たれ、親しみやすくグルーヴィなボッサ・フィーリングの演奏にピッタリでもあり、
うきうきするいい曲ばかりなので心がウキウキ躍らせるのです。
ハード・パップ・スタイルのピアニストとしての高い評価と支持にもうなづけるようで、4ビートのアップ・テンポで
音に切れがあり、その高いテクニックに魅了されていくのです。

過去に自分が培ってきたものを、花を咲かせるように一気に噴出していくようで、これからの若いジャズマンにとって、
刺激にもなるし、勇気も貰えていいお手本になるでしょう。シェーン・フォープスのベースが厚みを増し太い音で奏でて
いき、ドラムスのアルド・ズニーノのシンバルが弾け飛ぶさまは、これまた繊細で透明感があり、格別の味わいと
ワクワク感を聴かせてくれるのです。

イタリア・テナーサックスの巨匠、故ジャンニー・バッソの3管編成コンボで活躍してきたというポッツァですが、
このジャスト・フィーリングから、いわゆる大器晩成型のピアニストであることがこのアルバムでよく分かるのです。



RANZAN
投稿日時: 2024/3/18 13:44
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3266
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

いよいよ待望の桜の季節です。

ここは朗々としたテナーを、ロマンティックに奏でるジョエル・フラーム名盤の一枚といっていいでしょう。

≪ 愛の十字架 /ジョエル・フラーム・カルテット ≫

ジョエル・フラーム(ts)
サイラス・スェスナット(p)
デズロン・ダグラス(b)
ダデューカ・ダフォンセカ(ds)

1)ボンズ・アミーゴス
2) 愛の十字架
3)カリニョーソ
4)デライラ
5)アーリーオータム
6)ウ・カンタドール
7)フラワーズ・オン・ザ・テラス
8)サンシャワー 
9)煙が目にしみる
10)フライング・オーバー・リオ
11)テレーザ・マイ・ラブ
12)ウエイティング・フォー・アンジュラ

これから初夏にかけて、軽快なボッサのリズムが響きわたるラテン・ナンバーを中心に、洗練された美しいリズムに
乗ってジョエル・フラームらしいテナサックスが、時にはエキサイティングに響きわたり、透明にしてマイルドな印象に
共感するのです。
この心地よいリズムにはテナーが似合うようで、ふっくらとした音色は大変リアルでありメロディアスなフィーリングが
マッチしており、エキゾチックなジャズが持つ本来のサウンドが心地よく胸に染みるのです。いいのです。
ピアノのサイラス・スェスナットの美しい旋律でフォローしているところもいいところです。
聴いていくとしんみりとした音色といい、明るい雰囲気が満喫できるもので、情感満ち溢れる演奏はやはりセンス豊かな曲は、
繊細なテナーが力強く繰り出す軽やかなボッサのリズムに乗って、熱いサイドメンがよく盛り立てているところが絶品である
ことも、この素晴らしい演奏に繋がっているものでしょう。

その音質は透明感があり、切れもよく分厚いテナーと、ピアノ、ベース、ドラムスが一体となった音色は楽器一つ一つの粒たち
も非常によく、美しい響きは分離感の良さを象徴するもので、音場空間表現が心地よく響き渡るのです。




RANZAN
投稿日時: 2024/2/15 15:17
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3266
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

躍動感あるギター・プレイで魅了する名手デビッド・T・ウォーカーは、初春のような温もりのある優美な美しさに彩られた
傑作です。

< フォー・オール・タイム/デビッド・T・ウォーカー >

デビッド・T・ウォーカー(g)
クラレンス・マクドナルド(p)
バイロン・ミラー(b)
レオン・ンドゥグ・チャンクラー(ds)
マリーナ・ショウ(vo)   ストリングス

XQJS-1002

1)フォー・オール・タイム(オーヴァーチュア)
2)エレノア・リグビー
3)イフ・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ステイ
4)ゴッド・プレス・ザ・チャイルド
5)ソング・フォー・マイ・ファーザー
6)コンパショネート・トランキリティ
7)ジャスティファイド
8)ジョイフル・インサイト
9)レッツ・ステイ・トゥゲザー
10)ソウル、イン・ライト・アンド・グレース
11) フォー・オール・タイム

1)「フォー・オール・タイム(オーヴァーチュア)」から聴いてみると、深々としたギターの音色はデビッド・T・ウォーカー
独自のよさであり、ロマンティックでファジーな世界を弾き出してくるのです。
その洗練された美しいリズムに乗ってデビッドらしい演奏が繰り広げられる、9)「レッツ・ステイ・トゥゲザー」では、
ヴォーカル、マリーナ・ショウとの息の合った魅惑の熱唱が光り輝き、気迫のこもったコラボレーションで生き生きと
奏でられていくのです。
ギターの心地よいリズムに乗って、各アーティストとのふくよかな音色とがよくマッチしていて、繊細でメロディアスな
フィリングが満喫できるのです。エキゾチックなギターの調べとジャズ本来のサウンドに、ピアノのクラレンス・マクドナルドが
加わり、美しい演奏スタイルでフォローしていくのです。

T・ウォーカーをサイドメンがよく盛り立てていることは特筆すべきで、今回の素晴らしい演奏に繋がったと強く感じるところで
あり、軽やかなリズムに乗せて弦楽器一つ一つがよく絡み合い、粒たちもよく美しい響きでもあるのです。また、魅惑的なストリ
ングスが入り、透き通るような透明感が増していくのです。
どこかしんみりとしながらも明るく、分離感のほどよい空間表現が心地よく、且つパワフルに響く素晴らしい音色に癒され続けるのです。
情感が溢れ繊細ながら、エッジの効いた力強くご機嫌な演奏に思わず熱いハートが伝わってくるようです。



RANZAN
投稿日時: 2024/1/5 13:08
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3266
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

ビックバンドの雄であり、新年早々からMJQを聴くと俄然元気が貰えるのです。

MJQは好みのビッグ・ジャズ・バンドの一つでもあることから、この欄に登場する回数も多くなります。

「スティル・クレィジー/マンハッタン・ジャズ・クインテット」

デビッド・マシューズ(p,arr)
マイケル・ロドリゲス(tp)
クリス・ハンター(as,ts)
ジョン・バー(b)
ジミー・マディソン(ds)

KIJCJ-695

1, あの娘にアタック
2, グランパ
3, ワン・ノート・サンバ
4, イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン
5, グッド・キング・バットのテーマ
6, ニカの夢
7, ス・ワンダフル
8, 時の流れに

MJQ、今回は最新盤ではなく、8年前発売になった旧メンバーでのアルバムです。
2015年巨匠デビッド・マシューズのプロ音楽家50周年記念として、またMJQ結成30周年を
迎えて発売されたものです。
これはオーディオ的にもクォリティ性が高い新素材でのSHM-CD盤です。

その演奏は歯切れよく軽快に弾むリズム感がとても爽快なのです。
アレンジの魔術師といわれるデビット・マシューズ。2度のグラミー賞部門受賞を手にしてきた
この輝かしい業績は、あのクインシー・ジョーンズに負けず劣らず、ジャズ一時代を築いてきたのです。
マシューズのアレンジャーとして、また大人の演奏としてのエキサイティングにスイングする、
このジャズサウンドは存分に楽しめるのです。

例えば1)「あの娘にアタック」はビリー・ジョエルの最大のヒット曲であり、これをマシューズの
絶妙なアレンジによってグラミー賞を獲得した傑作です。思わず一緒に踊りだしたくなるご機嫌で、
オリジナル演奏のスピリッツを生かした傑出したナンバーとなっているのです。
3)「ワン・ノート・サンバ」にしても、マシューズのアレンジによってイメージがころっと変わる
ところと、アルトサックスのクリス・ハンターとトランペットのマイケル・ロドリゲスのよくドラ
イブされたソロが凄く新鮮なタッチで奏でられていくのです。

まさに、全8曲どの曲も未収録のスタンダード・ナンバーを含め、マシューズが全身全霊を込め思い切り
弾けた、恩師ジェームス・ブラウンに捧げたという、ジャズのパワフルな面白さと楽しさが堪能できる
オリジナル感溢れる傑作集です。

サウンドの良さはポリカーボネット樹脂素材を活用したSHM-CD盤で、音がフレッシュでみずみずしく、
透明性をより高めたようで、音の純度のクオリティが高く従来のCDと聴き比べると、非力な面が全く
感じられなく、S/N感がよく音の立ち上がり立下りがとてもスムーズで、これまでにない音場空間で楽音が
際立っているのです。
ここはやはり透明感や解像度の良さ、低音の再現性が向上しているように感じるもので、斬新なイメージと
聴き手の感覚で刺激をうけるのです。

皆さん今年も元気を出していきましょう。



RANZAN
投稿日時: 2023/12/2 13:44
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3266
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
こんにちは。

秀才ピアニスト、ビル・チャーラップが久々にドラムレスでのアルバムです。

<アイム・オールド・ファッションド/ビル・チャーラップ・トリオ>

ビル・チャーラップ (p)
ピーター・バーンスタイン(g)
ピーター・ワシントン(b)

VHCD-1043

1)アイム・オールド・ファッションド
2)言い出しかねて
3)星影のステラ
4)ゴースト・オブ・ア・チャンス
5)オール・ザ・シングス・ユー・アー
6)イージー・リビング
7)ダーン・ザット・ドリーム
8)エンジェル・アイズ
9)恋とは何でしょう
10)ボディ・アンド・ソウル
11)風と共に去りぬ
12)エブリシング・ハブンズ・トゥ・ミー
13)ジーズ・フーリッシュ・シングス

いつもながら心地よいスイングの中に、モダンでフレッシュな感覚をいっぱい詰め込んだ、今回はドラムに変わり
ギターが支える音域も魅力十分であり、異なる音色ラインが複雑に絡み合う部分はドラムには出せない味がある
ようです。
そこにチャーラップのいつもの素晴らしい歌心と、洗練された都会的で美しいピアノ・タッチが冴えわたるのです。
ニューヨークを知る尽くしたチャーラップは「ビギン・ザ・ビギン」「過ぎし夏の思い出」などのアルバムでも、
細かでよくスイングする軽快なリズムが魅力でもあったのです。

何時もの美しい響きのピアノは素敵であり、タッチも力強く鍵盤上をコロコロと転がるようなリアル感に癒される
のです。そこに骨太さを生かした強烈なベースのピーター・ワシントンと解像度の高いギターのピーター・バーン
スタインが、鮮明なピアノと交差するこのトリオ自慢の演奏でもあるのです。
ゆったりしたリズムでチャーラップの独創的なピアノ・ソロが見事な美しい響きを放ち、その音は太く厚みを増し
た心地よいリズムを奏でていくのです。また、ベースの深く沈む音はジャズ心を擽り、ギターも上手くフォローし
ていて、ピアノの鮮度に磨きがかかり、繊細にして透明な演奏には感激するのです。
最後までチャーラップのピアノは快調に弾み躍動感が増し、一気に弾ききってみせるところも見事です。
ここはジャズ・ピアノ好きにはたまらない魅力であり、聴くものの心を捉え満足感を与えてくれるところは、やはり
チャーラップのピアノは素晴らしいと感激するのです。

ピアノ・ソロが多めなので音数は少なく感じるようですが、艶やかで豊かなピアノの表情は抜群であり、ベースのより
深く沈み込む骨太な低音とギターの音色も透明感も増して、趣向を凝らしたこのような静かなアルバムもまたいいもの
だと感じさせてくれるのです。



RANZAN
投稿日時: 2023/10/16 13:24
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3266
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

ティファニーの歌声は粘りとパンチ力が備わる本格派のヴォーカルであって、心の底からメロディを歌いこなしていくのです。

< ルビー&サファイア/ティファニー >

Disc 1
ティファニー(vo)
井上陽介(b)
ジミー・スミス(ds)
山本剛(p) 野本晴美(p)
外山喜雄(tp,vo)
田辺充邦(g)
レイモンド・マクモーリン(ts)
Disc 2
ティファニー(vo)
鈴木央紹(ts,ss)
ケイレブ・ジェームス(p,el-p,org)
マサ小浜(g)
日野賢二(b)
ジェス・ステックス(ds)

 VRCL-18849-50 
Disc 1
1)赤とんぼ〜スターダスト
2)君ほほえめば
3)ホワイ・ドント・ユー・ドゥ・ライ
4)A列車で行こう
5)アイヴ・ガット・ユー・アンダー・マイ・スキン
6)スマイル
Disc 2
1)レット・イット・ビー
2)ローズ
3)フィール・ライク・メイキン・ラヴ
4)ユーヴ・ガット・ア・フレンド
5)ウイル・ビー・トゥギャザー
6)ジョージア・オン・マイ・マインド

クリッとした目も愛らしく、キュートさもあってその魅力が詰まった豪華な2枚組アルバムです。
Disc 1 はスタンダード集であり、何と日本の童謡のよく知られた1)「赤とんぼ〜スターダスト」において、叙情的なピアノの
メロディから始まり、4ビートの軽快なリズムもよく、ロマンティックなスターダストへとつないでいくのです。
ティファニーのクールな歌声が熱いサウンドに負けることがないのです。ピアノの艶やかなリズムに乗った伸びやかな歌声と
外山喜雄の魅力的なトランペットを、上手くミックスした堂々としたティファニーの歌声に自然と熱くなるのです。
リズミカルに軽快に明るくご機嫌に流れるように、エモーショナルな魅力いっぱいに、細かなニュアンスを表現してみせると
ころが素晴らしいのです。ティファニーが歌うと新鮮な空気を運んできてくれるようで、フォローするテナーの好演も光るのです。

Disc 2 はポップス集で1)「レット・イット・ビー」では、ビートルズナンバーを上品に、また上手く歌うティファニーの魅力が
随所に発揮されいることで、スムーズなジャズが心地いいのです。その抜群の迫力スイング感と癒されるスキャットが生かされ、
鮮烈な光りを放つように多才なメンバーが彩りを添えるのです。
伸び伸びとした歌声に好感がもて、キュートさも上手く表現されて爽やかなところも心地いいのです。細かで優れた歌声と個性
溢れるスインギーな演奏にもメリハリがあって、ティファニーの歌声と上手く溶け合い適度な艶を維持しているのです。
ここは、各楽器の持つ音源での、分離のよい深みのある音場への高まりを見せてくれるようで、エネルギーに満ちたサウンドは
厚く温かく、音質効果も上手く溶け合っていて、そこにダイナミックで分離のよい空間表現は情感豊かで更に盛り上がるのです。


RANZAN
投稿日時: 2023/8/10 14:40
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3266
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

マンハッタン・ジャズ・クインテット結成25周年記念アルバムとして、それに生誕90周年を迎えたハード・
パップの帝王アートブレイキーに捧げるというファンキー・サウンドの最高傑作アルバムでもあるのです。

《アート・ブレイキー・トリビュート/マンハッタン・ジャズ・クインテット》

デビット・マシューズ(p)
ルー・ソロフ(tp)
アンディ・スニッツアー(ts)
チャーネット・モフェット(b)
ビクター・ルイス(ds)

1, 危険な関係のブルース
2, モーニン
3, モザイク
4, ブルース・フォー・ブヘイナ
5, クィック・シルヴァー
6, スプリット・キック
7, カム・レイン・オア・カム・シャイン
8, ブルース・マーチ

お馴染みのマンハッタン・ジャズ・クインテット(M,J,Q)を率いる鬼才デビッド・マシューズが手本にしてきた
という、帝王アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの演奏内容で「4, ブルース・フォー・ブヘイナ」を
除いた7曲をマシューズのアレンジで2009年に手がけたもので、アート・ブレイキーにちなんだお馴染みの曲ばかり
です。

現代にみごとに甦ったジャズ・メッセンジャーズ名曲の数々に、現代ジャズ・シーンのトップ・コンボの実力を知ること
ができるのです。
M,J,Qの演奏は緊張感があり、ホットでもあり、ソロも優秀だし聴いていくと改めてデビット・マシューズのアレンジと、
このオリジナルで聴きなられた新鮮な演奏は心憎いばかりと思えるのです。

これまでにジャズになかった斬新かつ明るく、楽しいアレンジによって魅力あるナンバーヘと生まれ変わったように、
フレッシュなサウンドを提供してくれているのです。

録音サウンドもまたピアノ、ベース、トランペット、サックス、ドラムスの素晴らしい演奏が断然好ましく、ノイズ感や
明瞭度も断然優秀といっていいでしょう。。



RANZAN
投稿日時: 2023/7/10 12:56
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3266
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

クリスチャン・スコットはマイルス・ディビスの再来とも言われた、若手トランペッターの一人でもあったのです。

<ライブ・アット・ニューポート/クリスチャン・スコット>

クリスチャン・スコット(tp)
ウォルター・スミス三世(ts)
マット・スティーブンス(g)
アーロン・バークス(p)
ジョー・サンダース(b)
ジャマイア・ウイリアムス(ds) 

UCCO-9200 

1)ダイド・イン・ラブ
2)リタニー・アゲインスト・ザ・フィアー
3)イサドラ
4)ルーマー
5)アンセム
6)ザ・クローラー
7) ジェームス・クロウJr エスクワイア
8)リワインド・ザット

この演奏を聴くとやはり大変フレッシュであり、見事なパフォーマンスにも将来が大いに期待できる逸材の天才肌
ジャズ・マンだと感じされるものでした。
共演しているミュージシャンも現在第一線で活躍する新進気鋭の若手アーティストが揃い踏みといったところです。

クリスチャン・スコット自身も音楽に邁進していることがよく分かようで、他のミュージシャンがよくやるフレーズの
繰り返しはせず、常にエキサイティングなリズムにより、自身のアイデアで自由に突き進んでいく前向きなところにも
マイルスの片鱗を感じさせてくれるのです。
例えば5)「アンセム」を聴くと非常に艶っぽくしっとりと歌い上げていく、巧みで実に美しいサウンドとそのフレーズも
無理なく自然に寄り添って、ウォルター・スミス三世のテナーとのコンビネーションも見事に生かしていることが分るのです。
ライブ会場の聴衆を引きつけるように、オリジナルを中心に演奏していて、今まで誰もがやらなかったことをやっているように
感じるのです。

今回の作品はクリスチャン・スコットの独創性と、その雰囲気がより分かりやすく判断できるアルバムです。



RANZAN
投稿日時: 2023/6/12 13:33
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3266
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

蒸し暑くうっとうしい梅雨空を吹っ飛ばすには、これ!これです。

ヨーロッパのピアノの貴公子ヤン・ラングレンは、そのピアニズムとクールで美しいタッチは多くのジャズファンに
圧倒的な支持を受けているのです。

<ヨーロピアン・スタンダーズ/ヤン・ラングレン>

ヤン・ラングレン(p)
マティアス・スペンソン(b)
ゾルダン・クゾーツ(ds) 

VACG-1007 

1)コンピュータ・ラブ
2)風のささやき
3)ヒア・ゼア・アンド・エブリホエア
4)チターリのふもとで
5) シュテツ・イ・トゥルーレ
6)恋に溺れ生きる
7)男と女
8)レジネッラ
9)ポストマン
10)9月の歌
11)ローズマリーズの赤ちゃん
12)ウイーン我が夢の街
13)パバーヌ

このトリオを好フォローしているのは、ベースのマティアス・スペンソンとドラムスのゾルダン・クゾーツでもあるのです。
まず1)「コンピュータ・ラブ」では、いきなり力感のあるベースとドラムスに目を覚まされたかのようにこのトリオの
現代感溢れる力強いプレイの魅力を知ることができるのです。つづく2)「風のささやき」はビートルズ・ナンバーであり、
ラングレンのオリジナルリティ豊かな響きを醸し出していくのです。それは全曲にわたってヨーロッパらしさが同居したかの
ような音楽性で、ラングレンの美しいピアノの響きと、ほどよく弾力を利かせた余裕のあるマティアス・スペンソンのベース、
ゾルダン・クゾーツのブラシュ・ワークの繊細で透明感豊かな響きを、ここは存分に味わってほしいところです。
互いの演奏とじっくりと会話するようなラングレンのしなやかなアドリブの美しさは、また格別のものです。
エネルギシュで何ともいえない音質を醸し出しているところが、一つの世界を作り上げていくトリオの妙技に目を見張るものが
あるのも確かです。
まさに弾む4ビートが新鮮であり、濃い演奏は実に見事でメロディー・センスとドライブ力は自然なテンションで奏でられ、
そのクオリティの高さはまさにラングレンの世界ともいうべきものです。

サウンドにおいては、 シンバルが弾け飛ぶ様は素晴らしいしところであり、ベースも骨太な感触をよく表現していて、よく
スイングするリズム感も抜群なサウンドに仕上げているのです。メロディの美しさがラングレンの巧みな編曲によって、これほど
ジャズの素晴しい演奏を聴かせてくれていることは、やはり間違いなくピアノの貴公子といえるようです。



RANZAN
投稿日時: 2023/5/12 13:22
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3266
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2

皆さん
  こんにちは。

新緑の風薫る五月ですが、日中の陽ざしは強くまるで初夏のようす。

ジャズ、ロック、ラテンといった幅広い分野で、日本でも活躍するテナー奏者ポール・フライシャーが
ニューヨークで録音し、凄く気合の入った素晴らしいアルバムです。

<ザット・ブリッジ/ポール・フライシャー>

ポール・フライシャー(ts)
ケニー・バロン(p)
ボブ・クランショウ(b)
アル・フォスター(ds)

DDCJ-7103 

1)スター・アイズ
2)ジャズト・ア・ジゴロ
3)ワーク・ソング
4)イン・メモリー・オブ
5)サリー・ウイズ・ザ・フリンジ・オン・トップ
6)レイン・オン・ザ・ハドソン
7)アーリー・オータム
8)オン・グリーン・ドルフィン・ストリ
9)ミッドナイト・ダンス

フォローするメンバーもトップ・アーティストばかりで、現在もニューヨークで活躍するピアノの
ケニー・バロン、ベースのボブ・クランショウ、ドラムスはアル・フォスターというそうそうたるメンバーです。
テナーサックス奏者としてポール・フライシャーの名前を知ったのは、来日した90年代頃だったと思うのです。
図太くでかく究極の響きを放つ豪快なテナーは深く心に染み入るようでリスナーを虜にするようでした。

1)「スター・アイズ」から聴いてみると、ピアノのケニー・バロンのゆったりしたイントロで始まり、続くポール・
フライシャーのテナーにも魅せられるのです。この一曲を聴いただけでグルーブ感のまとまりのよさが垣間見える
ようで、テナーは力感ある響きで、全く衰えを見せないところが心強いのです。いや、それどころかここに至って、
今が盛りといった印象さえ抱くのです。3)「ワーク・ソング」を聴いても、厚く美しく新鮮な響きのテナーはいっそう
輝きを放っていくのです。
ベテラン・ピアニスト、ケニー・バロンが奏でる音色と合わすかのように、テナーが優しく問いかけてくるこの情感溢れて、
心癒される演奏を披露してくれているシーンに心がグゥと和むのです。ポール・フライシャーはエモーションを抑制しな
がら聴かせる妙技と、情感豊かに醸し出す音色と、またボブ・クランショウのベースとアル・フォスターのドラムスが、
絶妙で快調な音質の彩を添えているのが心強いものです。

サウンドにおいては愛機とするDCD-SXで聴くと、全帯域にわたりスポーツカーを思わせる音の瞬発的な吹上げのスピードが
鋭く、テナーの豪快で力強く押し出されてくる迫力は申し分ないものです。そこにピアノの硬質な粒立ちと繊細感を伴って、
ストレートで爽やかな感じを与えてくれているようで、ベースのエネルギーもグゥーンと深く感じられ、それぞれの楽器の
残響音が加わり透明感を伴ってより伸びやかさを感じるのです。



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