ジャズデイトナさん、こんばんは。

POWER REFERENCEは輸出専用品ですので、海外には予め値上がりの告知をしております。
国内ではご存知の通り、PSE（電気安全法）の関係で正式に販売する事は出来ませんので、告知自体を行なう事も出来ません。
どうぞご了承下さい。

今回、値上げの話題が出ましたので、ちょうど良い機会なので弊社製品値上げについてご説明しておきたいと思います。

ご存知の通り、中国バブル以来、金属価格の高騰は凄まじいものがありました。
具体的にはアルミ合金（弊社でいえばA2017Sアルミ合金）や銅合金（弊社でいえば黄銅など）や鋼材（弊社でいえばスタンドの支柱など）は弊社がそれぞれのジャンルの製品を販売開始した当時の４倍以上の値段となっており、価格は一向に下がっておりません。
POWER REFERENCEに使用しているシールド用のフレキシブルテフロンコーティング銅管などもその特殊な製造方法と銅素材の高騰により、コストは跳ね上がるばかりの状況です。
PCOCC-A楕円単線やシルク、水晶などに関しても同じくです。
他社製品を見渡して頂ければ判る事ですが、この材料高騰に対して定価を上げずに対処するには素材を粗悪なものに変えたり、素材の大きさや厚みを小さくしたり薄くしたりしてコストダウンや品質ダウンを行なうしかありません。
しかし、そのコストダウンは確実に「音の品質ダウン」に繋がります。
ですので、弊社としては定価を上げざるを得ないのです。

まして、定価というのはあくまでも「定価」であり、弊社から販売代理店（問屋）に卸す金額は定価の半額近くもしくはそれ以下となってしまいます。
どこかのケーブル問屋メーカーのようにメーカー（店）直売ではなく、日本の殆どの小規模オーディオメーカーはメーカー→問屋→販売店→ユーザーという流通経路を通さざるを得ないのです。
そういった事情も知らずに「定価UP＝ぼったくり」と馬鹿の一つ覚えのように吼える方は正直買って頂かなくて結構と言いたくなります。

では弊社製品が本当にぼったくりなのか？
考えてみて下さい。
RTP-6ultimateは確かに高額な電源BOXです。
しかし同じ作り（実際はコンセントや内部配線、ノイズ対策などはRTP-6ultimateより遥かにグレードが低いですが）の電源BOXはいくらで販売されていますか？
全て50万を超える金額です。
POWER REFERENCEやPOWERMAX?よりも遥かに低コストな導体、パーツを使用した15万以上する電源ケーブルがいったい何本存在してるのでしょうか？

RTP-6ultimateは筐体の材料だけで数万円、筐体を刳り貫く工程だけで丸二日かかります。
その加工賃だけでどれだけかかるかご存じでしょうか？

逆に企業努力でコストが抑えられた場合には必ず製品の価格に反映させるようにしています。
その一例がショートピンやコンセントスタビライザーです。
これらはクォーツレゾネーターQR-8が数量分付属して価格据え置きです。

更に言わせてもらえれば、音質が向上するのを値段で計れるのでしょうか？
弊社製品を正しくご使用頂いた先に出てくる音質向上の度合いは数百万の機器のグレードUPを遥かに超える事をお約束します。
逆に数百万の機器にグレードUPしても正しい使いこなしが出来なければ音質は劣化する事すらあります。

以上、愚痴のようになってしまいましたが、皆様には本当に正しい真実とは何かを一度お考え頂けましたら幸いです。